ウロコインコ次郎と生活と。

イラストレーター野田節美の徒然日記。
たまに、仕事も載っけております!!!

ゴッホの色。

2020-10-20 08:38:40 | Weblog
昨夜の「世界まる見えテレビ」で見た

『中国のゴッホ 本物への旅」





世界の名画の複製画の大半を制作しているとされる中国広東省の大芬村。
ゴッホを専門にするシャオヨンは、本物を見たいとオランダに行き、芸術の奥深さに衝撃を受ける。

これまで1万枚を超すゴッホの複製画を描いてきたシャオヨンは、
自分の自信作がオランダでは土産品として安っぽく扱われている現実を知って落胆。
美術館では、自分が知っているつもりだった本物の色使いや美しさに圧倒される。
学歴もなく、社会に認められたいと独学で油絵を学んできた絵師は、故郷に戻り、家族や町の風景を描き始めていく・・・

NHKBS1で以前やっていたようで、
昨夜のはほんの15分ほどにかいつまんで紹介していた。
吹き替えの声が、ちょっと茶化していて嫌だったが、
本物のゴッホの絵を見た時のシャオヨンが
「衝撃」「愕然」があいまった瞳になっており、みているこちらも引き込まれた。

原田マハによる
ゴッホの史実を踏まえたアートフィクション『たゆたえども沈まず』、
ゴッホの足跡を辿り「人間ゴッホ」の魅力を伝える『ゴッホのあしあと』と、
ゴッホに関する本は読んだのだが、この番組を見て気づいたのだ。

私は「ちゃんと」この目でゴッホの絵を見たことがない、と。

シャオヨンもきちんとゴッホの絵を見たことがなく、
写真やパソコンから見る小さな絵を見て模写していた。

そしてテレビの画面でこの絵がアップになった時、

「こんなに深みがあるのか!こんなにいろいろな色を使って描かれていたのか!」と、
今更ながらびっくりしてしまった。
たぶん、今まで教科書なりで見たこともあるし、
きっとその時も見て「いろんな色だ」とかなんとか思ったはずなのだけど、
生きてきていろんな絵を見て、
そしてシャオヨンの気持ちものっかって

「すごい!」

と素直にびっくりしてしまった。

ちゃんとゴッホの絵を見てみたいな、と思ったのでした。