ON  MY  WAY

60代を迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされ生きる日々を綴ります(コメント表示承認制です)

アルビとのかかわりはJ1昇格だけではない ~短編小説集「サムシングオレンジ」(藤田雅史著;ニューズライン社)を読んで~

2021-10-20 21:31:30 | アルビレックス新潟
秋の深まりとともに、今シーズンのJ2リーグの試合も減っていく。
前半こそ好調に首位を走ったアルビレックス新潟だったが、現在5位。
2位までがJ1昇格できるが、その上位とは、残り8試合で勝ち点差10or11。
かなり厳しくなっている。

どんな形でシーズンを終わることになろうとも、今季はアルビレックス新潟にとって歴史に残る、いや、思い出に残るシーズンになることだう。
今までのシーズンでも、毎年毎年様々なエピソードがあったっけ…。



そんなアルビレックス新潟のエピソードと、登場人物の個人的なエピソードを絡めてできた短編小説集が、この「サムシング オレンジ」だ。
この16の短編は、アルビレックス新潟のサポーターズマガジン「ラランジャアズール」に掲載されたものと書き下ろされたものからできている。



恋人どうしで、あるいは親子で、家族内で、繰り広げられる人間模様とアルビレックス新潟の存在がなんともいとおしい。

懐かしいアルビレックス新潟のエピソード。
2003年11月23日のJ1昇格
J1昇格後初勝利のアウェイ柏戦
2012年の奇跡の残留
2017年後のJ2降格
など、懐かしい試合だけではない。
新潟市陸上競技場外の歩道橋から見えた試合、
「マルクスゴール」や「シンゴGO GO GO」のチャント、
亜土夢、貴章、勲、至恩など、歴戦の選手たちの名前…
…いろいろ出てくるのが、たまらなく懐かしいし、自分の中にあるアルビ愛を刺激する。
ここに描かれた短編のような人間模様は、案外誰にでも、きっと身近にあるのだろうと思う。

読み終えて、J1昇格の期待だけを見ているのではなく、今までの自分の人生と照らし合わせて、その時その時にアルビと自分にあったことを思い出しながら、これからも応援し続けていきたいという気持ちになった。
現在―過去―未来、私の人生だって、アルビレックス新潟とのかかわりながら進んできているのだから…。
コメント
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