ON  MY  WAY

60代を迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされ生きる日々を綴ります(コメント表示承認制です)

運命の日

2017-11-18 21:41:25 | アルビレックス新潟
運命の一戦。
10月から、何度もこの言葉が使われてきた。
アルビレックス新潟のJ2降格が決まるかどうか。
そのたびにしつこく勝ったり引き分けたりして、それを今日まで引き延ばして来た。

今日は、ホームで甲府戦。
得失点差で大差をつけられているとはいえ、一縷の望みを託して、ゴール裏のNスタンドのサポーターたちの声がよく響いていた。
試合開始と共に、大量点を取ったときのサポートソング「蹴散らせ」を歌い続けていた。

雨の中の試合。
甲府にもチャンスはあったが、先に主導権を握っていたのは新潟だった。
攻め込むも得点には至らないでいた。
その前半18分、ゴール前に上げたボールに先に触れたのは甲府の選手だった。
しかし、皮肉にも(幸運にも)、そのボールは、ふわりと浮かんでゴールネットを揺らした。
オウンゴールで、新潟が先制した。

大量得点が欲しい。
攻める新潟だったが、追加点は奪えないままだった。
しだいに甲府と互角の展開になっていった。

後半も、惜しい場面もありながら、追加点が取れない。
雨がしだいに強くなっていくが、新潟・甲府双方の選手たちの熱いぶつかり合いがそこかしこに見られた。
いい試合だ。
残留争いがかかっていようがいまいが、こういう熱い思いが見られるのを、私たちは期待していたのだ。

そして、―…
1点を守り切り、新潟は勝った。

選手たちに喜ぶ様子が見られない。

その直後、場内アナウンスが流れた。
「他会場の結果をお伝えいたします。ヴィッセル神戸対サンフレッチェ広島は、1対2でサンフレッチェ広島が勝利しました。」
これがどんな意味を持っているのかは、皆知っていた。
新潟の降格が、決定したのだ。
残り2試合勝利しても、15位広島の勝ち点を抜くことはできない。
選手たちの場内1周の挨拶には、中野社長

やベンチの呂比須監督やコーチたちも加わった。

今日は、当然とはいえ勝利のバンザイはなく、全員がそろって頭を下げるだけだった。

選手や社長たちを非難する声も聞こえたが、大きな拍手の方がそれをかき消した。

サポーター席のゴール裏もそうだった。
「どこまでも付いていくから 魅せてくれ」
そんな幕を掲げる人もいた。

勝ったのに、J2落ちだなんて、実感がわかない。
ここ4試合で3勝1分け。
勝ち点10も挙げている。
シーズン初めなら、優勝候補になってしまう。

これで、私の今季の応援「参戦」が終わった。
最終戦は、都合があり、応援に行けない。
だけど、…。

どこまでも付いていくから、魅せてくれ。

そんな思いを抱きながら、来季も応援していくぞ。

コメント
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