ON  MY  WAY

60代になっても、迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされながら、生きている日々を綴ります。

胎内マラソン、意外な自己新記録(下)

2017-11-04 14:46:54 | RUN
中間点、頂点胎内平から先の道がすごい。
今度は、2kmくらいの間にくねくねの急な曲がり道の連続、標高差100mを一気に下る。
今度は、4分53秒/km、4分57秒/km。
IKさんは、下りを利用して、私より前に出て行った。

やっと平地に出て、胎内川沿いの道を行く。
3つ目の給水所の菓子箱には、「梅月堂」と書いてある。
高校時代の同級生が経営している菓子店だ。
洋菓子の切ったのが置いてあったから、それを作ったのは、同級生の息子の方だな、と思った。
「ここら辺で脚に来るころだろう」
なんて、いらないこと(?)が書かれた立て札があった。
おあいにくさま。私はまだ大丈夫だよ。
と思ったとたん、右のふくらはぎが少しピリリ。
…あぶない、あぶない、油断できない。


この日まで、今週はずっと風邪気味なのであった。
しかし、無理をせずに慎重に来たせいか、ここまで結構いい走りができている。
IKさんを10mほど目の前において、ずっと追いかける。
胎内川の対岸に渡り、川沿いの道を折り返し点まで3km余り行く。
女性ランナーに抜かれるが、あせらないで行く。
平地になり、日が陰って走りやすくなったせいか、無理なく走れていた。
5分20秒/km、5分25秒/km、5分26秒/kmと安定していた。

折り返してからは、スキー場への直進路になる。
最終給水所には、スイーツはなく、アクエリアスしかなかった。残念。
この長い直進路で、ペースを上げたいところだが、なかなか上げるのは難しい。
それでも、目の前に、遅れているランナーがいる。
ゼッケンナンバーを見ると、私と同じ60歳代のランナーだ。
それなら、抜きたいと思った。
IKさんがその人を抜いて行くのに続いた。
直線路は、5分32秒/km、5分32秒/km、5分39秒/kmでカバーした。

残りは2kmを切っていた。
高い橋まで上りを駆けないといけない。
「これが最後の上りだ。がんばれ!」
と言ってくれた人がいたが、それは嘘だった。
橋を渡って、残り1km弱となったが、まだ上りが続いていた。
コースの曲がり角にいた人が、「ここが最後の上り坂です!がんばって。」と、さっき聞いたことと同様のことを言っていた。
その橋からの上り坂で、ここまで目標にしていたIKさんにまた声をかけて、前に出た。
IKさんは、私よりも上り坂が苦手のようだった。

さあ、ラスト数百メートルだ、スパートをかけよう。
そう思ったのに、脚は疲れていた。
脚に力を入れようと思ったら、右脚も左脚も、ふくらはぎがピクピクといおうとした。
まずい。
また歩幅を狭めて、ぴょこぴょこ走ることにした。
そのまま、ゴール。
記録は1時間57分41秒。
こんなにアップダウンが多い中、なんとハーフの自己記録を15秒上回る自己新記録であった。
おまけに、60歳代男子の部3位となった。
記録は、1位や2位の人とは離れていたが、参加者数が少ないせいか、表彰台に乗れたのであった。

人生初の表彰台は、とてもうれしかった。
朝見た台の上に自分が乗れるとは。
あの直進路で1人抜いていなかったら、4位だったことになる。
本当にラッキーだった。
よくがんばった。

出場特典として、「たいない焼き」なるもの

と、豚汁をいただいた。

また、ロイヤル胎内パークホテルの無料入浴券を使って、温泉につかって少し疲れをとった。
せっかくだから、ホテルで、胎内ジャージー牛乳から作ったソフトクリームを注文し、しっかりいただいた。

その辺のソフトクリームとは違う、濃密な味がした。

もらった3位の賞状は、子どもの頃運動音痴だった私が、人生で初めて走ることでいただいた、記念すべき賞状となったのであった。

コメント
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