やった!
ついに、制限時間内に、フルマラソン完走を果たした。
数年来の夢を果たすことができた!
3年前に、ゴールしたことがあったと言っても、グロスタイムでは制限時間の5時間を超えてしまっていた。
制限時間オーバーとして扱われるので、喜べないままだったのだ。
いつかこの雪辱を。
そして、走り始めてからの夢の達成を。
心に期していた。
10月11日(日)新潟シティマラソン。
フルマラソン一般男子50歳代の部にエントリーしていた。
結果は、
グロスタイム4時間51分台。
ネットタイム4時間48分台。
総合順位は、5464人中3700位近い。
50歳代男子では、1131人中800位近い。
それでも、制限時間の5時間以内をクリアできたのだ。
喜びは、人生の中でそう多くないほどの大きいものであった。
当日の気温は、16℃。
天気は、雨だった。
レース前、朝早く4時半に起き、始発から2番目の電車に乗って会場に到着したものの、マラソンの出発時間まで意外と短かった。
出発の前に、まずトイレ。
この大会は、12,600人も参加するのに、トイレが少なすぎる。
陸上競技場や体育館のトイレ、外の簡易トイレの前に並ぶ人の多いこと多いこと。
7時35分から開始式だというが、始まった時には、私は、外の簡易トイレの前で雨に打たれながら、トイレのドアが開くのを立っていたのであった。
陸上競技場内に入れたのは、開始式も終了しそうな頃。
すでに、地元新潟のアイドルグループ、Negicco(ねぎっこ)のあいさつは終わっていた。
ゲストランナーの尾崎好美さんや高橋尚子さんの話の一部を聞くだけで終わってしまった。
スタート地点の最後尾、Dブロックからスタートする私は、Dのさらに後ろからになってしまった。
でも、うれしいことが2つ。
1つは、陸上競技場からスタート地点に移動する際、先日飲み会で隣り合って知り合った方から名前を呼ばれ、激励を受けた。
もう1つは、競技場から道路上に出たら、そこにNegiccoの3人組が激励で手を振っていた。
これと同じ服装をしていたのだ。
うれしかったので、つい前の人と同様に、3人と握手に出てしまった。
「がんばってください。」と言われ、メンバーのKaedeさんには、「CDよかったです。」と言ったら、「ありがとうございます。」と返してくれ、さらに好感度が増したのであった。
最近買ったアルバムは、本当に良い出来だったのである。(シングルも出ているけど)
スタート地点は、市役所前なのだが、われわれDブロックの出発地点は、300mほど後方からの出発。
8:00に出発の号砲が鳴ったが、私がスタート地点にたどり着いたのは、8:03過ぎ。
さあ、ここからが本当の出発。
今回は、ランニングウオッチが強い味方として頼りにしている。機能として、1km走るごとにどれだけのペースで走ったのか、速さが表示される。
レース前日、計算してみると、自分が走りやすい1km6分30秒ペースで25kmまで走ると、残り17kmは、1km8分ペースで走っても、5時間の制限時間内にゴールできるという計算になった。
まず、この計算を自分の強みにして、6分30秒までのペースで30kmまで行ければ、残り12kmを8分台ペースになっても、ゴールにたどり着けるはずだ。
そう考え、体に無理がない余裕の走りで30kmまで行きたい。
今まで3回のフルマラソン挑戦で、30km以降は、脚が棒になる経験をしている。
だから、なるべく楽な走りをしながら30kmを迎えたい。
そう考えたのだった。
スタートしてから、広い西堀通から柾谷小路交差点へ。
いかにも地方の都会的なビル街である。
最初の1kmは、6分と1秒。初めは速く行き過ぎる時もあるのだが、まあまあだ。
古町から駅方面に向かって行くと、新潟市の象徴のような万代橋を渡る。
橋の上で2km地点を迎えたが、キロ6分20秒ペース。悪くはない。
ここから先は、しばらく信濃川の川沿いを行く。
といっても、土手を越えた道なので川は見えず、しかも道幅が狭いので前の人が邪魔になることがよくある。
ペースを変えることは、疲れにつながるので、我慢、我慢。
6kmの県庁まで、6分2秒、10秒、11秒、15秒と悪くはない。予定通り。
やがて、千歳大橋を使って信濃川をまた渡る。
橋を渡る時、上りは無理せず目線を下にして着実に歩を進める。下りは、歩幅が大きくならないようにしながら、気持ちよく下りのスピードに少しだけ乗って進んでいく。
9km辺りで関屋大橋、関屋分水路を渡る。
早くも3つ目の大きな橋渡りである。
10kmの手前で、後方から30分遅れでスタートしたハーフマラソンの先頭の選手が来た。速い!
9.5kmに、ドリンクエイドがある。ここで、息子からもらったアミノ酸の粉末3本のうち1本を、水で飲んだ。
10kmまで、6分15秒、8秒、15秒、9秒。
10kmは、日頃普通に走っている距離だったので、不安なく来れた。
ここから先の1kmほどは、関屋分水路堤錠を行くが、走路としては狭い。
そこにフルマラソンの遅い選手たちでいっぱいになっているところに、次々とハーフの速い選手たちが来てしまう。
「通ります。」と大声を出すのに、前方には走路をふさぐランナーたちがたくさんいる。
ハーフに出場している速い選手たちが気の毒に思えた。
まだまだレースは、全体の4分の1を過ぎた程度に過ぎない。
とりあえず、冷静に入れた前半であった。