ON  MY  WAY

60代を迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされ生きる日々を綴ります(コメント表示承認制です)

寺原隼人投手の奮闘に拍手!

2011-05-23 22:54:44 | ひと
「寺原、あなたはえらい!」
別にオリックスファンでも寺原ファンでもないのだが、思わず叫んだ。

9回表、自軍の攻撃は、簡単にツー・アウト。
ここまで120球を投げていたオリックスの先発投手、寺原の打順になった。
誰もが、代打で交代だと思った。
ところが、岡田監督は、動かない。
寺原も、自分が行く!とバットを持つ。
打席に立った寺原。
パ・リーグは、日頃、投手は打席に立たない。
案の定、ここまでの寺原は、3打数ノーヒット。
2三振であった。
期待はできない。
あっという間に、2ストライクをとられ、追い込まれた。
ところが、ここから粘る。
ファウルを打つ。
バットに当てて、ファウルにする。
ボール球は、見極める。
ファウルで粘ったかいがあって、フルカウント。
ここから、またファウルで粘る。
そして、9球粘ってついに四球を選び、塁に出る。
ここで冒頭のことを思ったのであった、「えらい!」と。

そして、誰もが思う。
「塁に出ると、疲れる。ランナーになると、走るし、余計に体力が奪われる。無理しなくてもよかったのに。」
でも、また、こうも思う。
「ここまで、寺原ががんばっているんだ。だから、オリックスの打線よ、打ってやれよ。」
と。

その願いが通じたのか、次打者の坂口は、ツーストライクと追い込まれながら、投手の足を強襲する打球を放つ。
はじかれた打球は、三遊間へ。
二死ながら、ランナー1,2塁。
チャンスだ。
「次のバッター。寺原がここまでがんばっているんだから、楽に帰って来られる打球を外野に打てよ。」
なんて口にしてみたら、次打者山崎の打球は、レフトスタンドへ。
見事、期待に応える勝ち越し3ラン。

9回裏、マウンドに上がった寺原投手は、巨人打線を三者凡退に抑えた。
133球の完投勝利。
甲子園で当時高校最速の速球を投げたことで期待されて入団した福岡ダイエーホークス。
その後移籍して昨季までいた横浜ベイスターズ。
いずれも、十分な成績を残したとは言えないまま、今季はオリックス・バファローズに移籍。
完封勝利を2度収めるなど、がんばっている。
寺原投手の中で、何かが変わった。
それを思わせる、今日の続投、守備での執念、打席での粘りと出塁、すばらしい完投勝利だった。
これからの一層の活躍を楽しみにしたい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする