ナツボウズ

春を感じる野草が咲いていないかと、勤務先周辺を歩いていた昼休み。
冬の間に雪でつぶされた枯れ草の地面に、何気なく黄色い花が咲いている低木を見つけた。
その名は、通称“ナツボウズ（夏坊主）”。
葉が、秋に伸びて冬越しし、春に花が咲いて、夏にはすっかり落葉すると言う。
だから、ナツボウズ。
そういえば、２年前に自然に咲いている雪割草を見たくて、角田山に登った時も、見かけたっけ。
厚手の黄色い花が、かわいらしく、たくましい。
地面は枯れた草がおおっているような場所に、低く葉が広がり、中央に花。
葉の緑と、黄色い花の対比があざやかだ。
そんなに大きな木にはならないはずだ。
ちょっと名前は気の毒だが、これも早春の愛すべき花。