癒し系獣医師の動物病院開業日誌

アニマルセラピー団体で活動している癒し系獣医師。農業団体職員から脱サラし、動物病院を開業しています!

嚥下障害

2009年09月17日 | Weblog
最近、家のお袋と話していましたら、「嚥下障害」になりかかっていることを知りました。訪問する施設の方には結構いるのですが、自分の母親がそうなるとは想像できませんでした。
一度、誰もいないときに食べものが咽につまり、最終的に掃除機で吸ったそうです。これを聞いて驚きました。下手すれば窒息死ですから。先日の救急救命の講習でもひとつの方法として紹介はされていました。

「嚥下障害とは,疾病や老化などの原因により飲食物の咀嚼や飲み込みが困難になる障害をいいます.通常私達は,咀嚼した食物を舌を使って咽頭へ送り,嚥下します.その時,軟口蓋が挙上することで,口腔と鼻腔が遮断されます.また,喉頭蓋で気管へ蓋をし,嚥下の瞬間だけ開く食道へと送り込みます.これらの複雑な運動に関わる神経や筋肉に何らかの障害が生じた場合,嚥下障害となる訳です」

ある特養ホームの実態でも・・・・・
・流涎 22%
・食べるのが遅い 22%
・飲み込みが困難 20%
・飲み込むときにムセや咳が出る 20%
・食べ物が舌の奥や喉に引っかかる 14%
・喉に詰まった感じがする 12%
・口から食べ物がこぼれる 10%
・固形物の方が水分より飲み込みにくい 10%
・水分の方が固形物より飲み込みにくい 10%

もっともしやすい対策は食べ物を
刻んだり、ミキサーにかけるなどの対策もありますが、
首や顎、口の周辺の筋肉を鍛えることである程度はリハビリできるようです。

最近は母親もゆっくり食べることで改善できたようで安心しました。
食べるときはやはりゆっくり噛んでですね。僕にはできないけど・・・・・