癒し系獣医師の動物病院開業日誌

アニマルセラピー団体で活動している癒し系獣医師。農業団体職員から脱サラし、動物病院を開業しています!

牛は蛇口じゃない

2006年04月18日 | 動物一般
アニマルセラピーの話題から少し離れますが、最近気になるのはやはり、「牛乳の廃棄」です。なんとかならないのでしょうか?
牛は自分の体を削って牛乳を出しています。それを捨てるのは、飛躍かもしれませんが、「動物福祉」の観点からも問題だと思います。最近は牛や豚などの産業動物における動物福祉のあり方も問われています。

昨年は天候がよく、いい飼料がたくさん採れたこと、お茶などの他の飲料水にシェアを取られ、牛乳消費が2%くらい落ちたこと、子供も減少による給食の減などが要因で牛乳余りが予想を超えて生じたとのこと。

それにしても、捨てるとは何とかならないか。ラジオを聴いていいたらいろいろな案があるようですが、奇抜なものもありました。牛乳風呂に使うなんてのもありましたが、下水処理場問題になってきます。
やはり、真の「消費」の向上が王道ではないでしょうか。日本の消費量はヨーロッパに比べるとまだ相当少ないのが現状(10分の1だったか)。消費の向上のためには特徴のある製品も必要でしょう。一部では超低温殺菌の牛乳なども試みがあります。僕も地元で製品にした牛乳を飲むことがありますが、本当においしいです。別海牛乳、町村牛乳、興部牛乳など風味豊かでおいしいです。

ある酪農家の方が言ってましたね「牛は蛇口じゃない」と。本当にそうですね。牛も一生懸命牛乳を出してその結果「廃棄」されると知ったら


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