癒し系獣医師の動物病院開業日誌

アニマルセラピー団体で活動している癒し系獣医師。農業団体職員から脱サラし、動物病院を開業しています!

ペットからの感染症

2006年04月14日 | 動物医療
やっと雪解けが進みました。写真は家の庭です。まだ、僅かに残っていますが。しかし、本当に暖かい日がないなー。

以前、犬体検査(犬の健康検査)の話をしました。活動する上で、一番気になるのはペットからの感染症の心配です。それは、訪問施設でも一様に心配しているようです。

厚生労働省は特に回虫症、皮膚糸状菌症、サルモネラ症、トキソプラズマ症、オウム病、パスツレラ症、猫ひっかき病に注意を呼びかけている。

実際、僕が心配するのはお年よりのパスツレラ症、皮膚糸状菌症なんかですが、実際の危険性では「猫ひっかき病」です。犬での活動なので僕らの団体ではそんなに心配していません(感染源は猫とは限りませんが)。原因菌はボレデテラ属の菌ですが、暖かい地方では注意が必要です。主に引っ掻き傷から感染して、後日その場所が腫れたり、風邪のような症状がでて、近くのリンパが腫れるのです。軽ければ自然に治りますが、やはり抗菌剤で治療するのが一番です。
気に留めていたほうがいいですが、正しい知識と衛生対策を行っていれば大抵の感染症は防げるものです。特に子供やお年寄りは注意が必要です。
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