日本男道記

ある日本男子の生き様

子張第十九の四

2018年12月11日 | 論語を読む

【漢文】
子夏曰、雖小道必有可觀者焉、致遠恐泥、是以君子不爲也。

【書き下し文】
子夏(しか)が曰わく、小道と雖(いえど)も必ず観るべき者あり。遠きを致さんには泥(なず)まんことを恐る、是(ここ)を以て君子は為(な)さざるなり。

【現代語訳】
子夏(しか)が言いました、
「小道を歩いても素晴らしい景色に出会う事もあるだろう。しかし遠い道のりを歩こうとすれば泥まみれになってしまう。だから人々の手本たるべき君子は、とるにたらぬ余計な事を学ばず、君子としての道のみを学ぶのだ」

【English】
Zi Xia said, "Even byways have great view. But if you walk long way, you will get muddy. So a gentleman never walks byways."

読んで字の如く「論じ語る」、孔子と弟子達や要人達との間に交された対話録。
『論語』は私たちの生き方の原点を見つめた思索の宝庫であり、人間性を磨く叡智が凝縮した永遠の古典。
読めば読むほど胸に深く沁み込む簡潔な言葉の数々。
『孟子』『大学』『中庸』と併せて儒教における「四書」の一つに数えられる。
全20編(学而第一~堯曰第二十) 構成され、編の名称は各編の最初の二文字を採ったものであり内容上の意味はない。
したがって、学而第一から順に読む必要はなくどこから読んでもかまわない。


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