3104丁目の哀愁と感傷の記録

日々生きてます。自分なりに。感じた事を徒然に書きます。素直に。そんな人間の記録。
since 2008.4.4

弾丸旅 第7弾 京都再び 2 神護寺と西明寺

2024-03-30 20:43:00 | 
続き。

高山寺の雰囲気にやられた俺たちは京都に戻らずに、このまま山歩きをしてみようと決めた。

栂尾のバス停でバスを待つ。そしてたった二つのバス停で降りる。歩けない距離ではなかったんだが、歩道がなくて危ないのよ。

高雄のバス停で降りる。

バス停近くにあった茶屋の窓も鳥獣戯画。

実は行きにこの高雄のバス停でも何人か降りていて、何があるのだろうと思っていた。調べると歩いて10分ほどで神護寺というお寺に行く事ができる。

山の奥だ。高山寺のような空気を味わえるかもしれない。急な計画変更が最早期待に変わっている。

行くのは楽な道ではなかった。ひたすらに階段を登り続けていた気がする。



途中。雰囲気ありすぎだろ。
この辺りは小さめだがホテルもあった。京都に来てここ高雄山のホテルとるとか激シブだろ。玄人過ぎだろ。


途中の茶店もいい感じの雰囲気。
後日談だが、ここで昼食をとることになる。


到着!意外と長かったけど達成感はある。

そして何より…


人がいない!




この貸切状態。そしてこの静寂感。
こんな立派なお寺なのにこの雰囲気で回れるの最高かよ。


階段を一歩一歩登るにつれて金堂が顕になっていくのが感動する。
中にあった像の一つがうちで飼っているねこにそっくりであった。罰当たりですかね…

千手観音像には圧倒された。

御朱印を預けて参拝するのだが、御朱印の受け付ける時に置いてある御朱印帳のデザインが面白くて、この御朱印帳面白いね、とか言っていたら、売り物ではなく他の参拝者のものだったり。


御朱印を頂いて金堂を後にすると、この景色! 

神護寺を後にするあたりから猛烈に腹が減ってきて、もう途中にあった茶屋で昼食を食べることに。


このレトロ感、堪らん…

どうしても蕎麦が食べたくなってしまったんだが、せっかく京都に来たのだし、と言う感情の2つを上手く調和させてくれたにしんそばをチョイス。

注文すると、』どこでも好きなところに座ってて〰︎』

いい感じ。


謎の可愛過ぎる石。



神護寺から西明寺までも徒歩10分ほどで行ける。ここまで来たら3つとも制覇したい。

川べりまで降りてきたら、西明寺は意外と近かった。


西明寺到着。



拝観料を払って中へ。

神護寺よりは人が多かったが、それでも俺らの他に三、四人といったところ。静寂感は健在である。

御朱印をいただく時に住所の方が、外国人の人に英語で御朱印の説明をしていた。外国人にとっても御朱印集めるの楽しいと思うなぁ。それがどんどん広まってほしい。
通訳してヘルプしようかと思ったが、野暮なのでやめた。

最後に鐘楼。
1音につき100円。
奥さんと200円払ってお互いに鳴らすことに。しかし、奥さんが失敗して勢いをつけようとしたところで微かに金に槌が当たってしまい、ぶぉん、と何とも言えないしょぼい音を出してしまったのである。しかし、そんなぶぉんという何とも言えない音でも『1音』である。

次は俺の番、先に見た失敗を踏まえ、ギリギリまで鐘に槌を近づけて勢いをつける。

最高の一打となった。


せっかく栂尾まで来たのだからと回った高山寺→神護寺→西明寺のコース。
めっちゃよかった。何より気持ちが良かった。加えて高山寺以外は予定していなかったので、未知のコースを歩く楽しさも十分に味わう事ができた。

時間は2時半過ぎ。
こっからシティに戻るにはまた1時間かかる。養源院にも行きたかったのだが、拝観時間は3時まで。どうやっても間に合わない。

決めた。新幹線の時間を考えてもどうせあと一つしか行けないであろう。

決めた場所。
15年前に訪れて物凄く残念な思いをした場所にリベンジすることにしたのである。

続く

弾丸旅行 第7弾 京都再び 1 念願の高山寺

2024-03-30 07:56:00 | 
20240330

また弾丸旅である。しかも行き先は1ヶ月前に行った場所である。

京都が楽しすぎる。
どハマりしてしまった。
本当に何度も行っている地だが、見れば見るほど、訪れれば訪れるほど、魅力はなお尽きない地である。

いつもの7時21分の新幹線。本当に毎回この時間だ。今日は駅弁売り場が混雑していたが、どれにしようかディスプレイを見ながら見ている人が多かった。

そんな中、商品ディスプレイには一瞥もくれず、真っ先に〝牛タン弁当下さい。〟
確固たる意志を持って牛タン弁当を購入する者。玄人である。

しかも新記録達成。品川までに弁当を食べ終えてしまった。追加のNewDaysで購入したねぎとろおにぎりもペロリと完食。

暫くうとうとしていたら京都着いた。
2時間って結構あっという間。

今回の京都弾丸の目的は一つだけ。これだけ達成すればあとは成り行きで構わない。それくらいに確固たる一つの目標があった。

それは…


高山寺を訪れる事。

知る人ぞ知る、なのか、有名だよ、なのかは分からない。

ただ、世界文化遺産の構成要素であり、何よりも鳥獣戯画で超有名である。

ただ、アクセスはかなり大変。京都駅からはひたすら1時間ほどバスに乗り続け、山に入っていく。イメージ的には東の外れの方といった感じか。決してアクセスが容易で人が押し寄せる場所ではないとは思う。

しかし、俺はあの鳥獣戯画に何故か惹かれるのである。可愛いだけでは表現できないなんとも言えないあの絵。ぜひ見てみたいとかねてより思っていた。勿論本物は見れないのは百も承知である。違うのだ、高山寺に行って複製でもあの鳥獣戯画をこの目で見たいのである。

しかし、このアクセス故になかなか行けず、今回になった。念願の高山寺である。心が躍る。

京都駅は人、人、人…
人でごった返していた。外国人観光客の数が爆発的に多く、新幹線を降りて外に出るのだけでも一苦労な状態である。

JRの栂尾行きのバスに乗る。乗り場は確認しておいた。ってか栂尾が読めなかったが、漢字の文字を記号としてバス停を探した。とがのお、と読む。ここから役1時間バス。

このバスは終点が栂尾という山の中なのだが、二条城→北野天満宮→金閣寺→竜安寺→仁和寺というフルコースを回るバスであった。想像と反してバスは満員状態。

しかし、仁和寺を過ぎると様相が一変する。

仁和寺を過ぎて山の中に入っていくくらいから乗客は減り始め、高雄という栂尾の2つ前のバス停の段階で乗客は5人程度、終点の栂尾で降りたのは俺らとあと2人だけであった。

着いた!


ここ京都?って思ってしまう景色である。

やば… 良過ぎでしょ。さっきまでの人でごった返していた京都はどこに。周りに人誰もいないのだが。

栂尾のバス停から高山寺はすぐ。と言うか山道がつながっている。


着いたぜ…高山寺…




雰囲気が最高にいい。古さと神秘と自然の融合というか、いるだけで体が落ち着いていく感じなんだな、マジで。

一緒に行った奥さんは今までの寺でここが一番だと言っていた。分かる。空気が違う。

その一役を買っているのが、シーンとした静寂感だ。

マジで人が少ない。常に静かなんだよね。この静寂が空気感を作っているのだと再認識。源光庵然り、この静かさが好きだ。

念願の鳥獣戯画。
これはレプリカなのだが、構わない。これをこの目で見たかったんだ。



パノラマで撮ってみた。

外も散策。



いつも見ている京都らしからぬ景色。

金堂。

日本最古の茶屋の碑。

苔が黄緑色で鮮やか。

めちゃくちゃいい空気感のお寺だった。
お土産をついつい買ってしまった。鳥獣戯画の御朱印帳も購入した。

バスの時間を調べながらこの辺りを調べてみると、神護寺というお寺と西明寺というお寺も山の中にあり、歩いて行ける事が判明。

当初は高山寺だけ見たらシティに帰ってきて、駅周辺の寺社を攻めようかと計画していたのだが、一気に計画変更。この二つを回ってみよう!と思うほどにこの栂尾山の雰囲気は最高であった。

そして結果として京都に戻らずに栂尾山周辺を見て回ったのは大成功であった。

続く。