高校時代の音楽の授業の話です。先生が自由な考えの持ち主で，ユニークな授業がありました。生徒が順番に自分のお気に入りのアルバムを持ってきて，教室の前に出て何故そのアルバムがいいのかを一説ぶってから，みんなでその曲を聴く，という授業です。
僕が今でも印象に残っているのは，長い髪を三つ編みにし，目のクリッとした利発そうな女の子。彼女はエマーソン・レイク＆パーマーの『展覧会の絵』(1972)を持参し，なぜそのアルバムが優れているのか。どうして自分はこのアルバムが好きなのかを朗々と話したのです。
ご存知の方も多いと思いますが，このアルバムはムソルグスキーの有名なピアノ曲を，プログレッシブ・ロック的にアレンジしたものです。ジャケットを見れば「あ～，あれか…」とお思いになる方もいらっしゃるかもしれません。
15歳（か16歳。１年生だったから）の女の子がELPをリコメンドする音楽の授業。思えば幸福な時代（環境）だったなあ。ちなみに僕は，モーツァルトの交響曲40番でした。
アマゾンで見たら６人のレビューすべてが５つ星でした。素晴らしい！でも，K２HD盤て何？みそがいさん，読んでいたら教えてください。