『中国のビジネススクールにて』
10/4 NHKラジオ 遠藤 功さんの あさいちばん「ビジネス展望」の要約です。
遠藤さんは、先週、中国・北京のビジネススクールで3日間講義をして来られた。
日中間のぎこちない関係が影響して、
昨年までの講義とは違って、盛り上がりがないもので終わったそうである。
スクールの生徒数は30人で、生徒の平均年齢は29歳といったところである。
卒業を1ヵ月後に控えているので、就職が彼等の最大の関心事であった。
スクールの学費は非常に高くて、1年間で500万円も払っている。
それでも、ここを卒業すれば、
大手企業や外資企業に幹部候補生として就職することができる。
その年収も約600万円(40万元)で、一般労働者の10倍近くを得る事ができる。
しかし今年は、大手企業や外資企業の採用の門が狭くて、
ビジネススクールの生徒さんたちには、厳しい状況になっているようである。
中国の経済の減速が非常に鮮明になって来ている。
GDPの成長率は、8%を大幅に割り込んでおり、
一方、賃金の上昇は続いいており、この10年間で約4倍になっている。
この結果、
経営者は人件費を始めとしたコスト上昇に、頭を痛めており、
労働者も。賃金が上がったとは言え、格差の拡大に不満を持っている。
そして、将来のビジネスエリートであるビジネススクールの卒業生でさえも、
先行投資に見合うような就職先が見つからないという不安に直面している。
経済の減速によって、
中国は、あらゆる層の人たちが、不満や不安を抱え込んでいる事がよくわかった。
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