当地は『お盆』が7月13~15日で行われるので、
7月に入ると、初盆宅の盆供養と檀家を廻っての読経と、お寺の住職は大忙しです。
さて、先日親戚の葬式に行ったという知人から珍しい愚痴を聞かされました。
それは、葬儀の長かったのにうんざりしたという話です。
葬儀・告別式から始まって三日目法要が終わるまでに、8時間もかかったそうです。
普通なら3~4時間といったところでしょう。
葬儀の式場も火葬場もガラガラでしたので、
だらだらと長くなったのは、間違いなく住職の都合でそうなったようです。
普通なら式場から火葬場まで住職がついて来て、お経をあげながら燃焼室に送るのに、
住職は出棺したら別の所に行ってしまったので、
なんと、火葬場の係員の合図で合掌して燃焼室に送ったそうです。
これでちゃんと成仏できたでしょうかと、知人は呆れ顔でした。
そして収骨をして式場に戻り、次の法要まで3時間待ったのだそうです。
住職が1年のうちで最も多忙の時期ですから、
主たる住職とお供の住職3人のスケジュールを調整するのが大変だったのでしょう。
それだったら、
住職は1人でやるとか、2~3人で時間をずらして分担するとかして、
親戚や参列者に迷惑をかけないようにするというやり方もあるだろうと、
ちょっと不思議な感じがしました。
住職が4人揃わないと、住職4人のパワーがないと、葬儀はできないのですかね。
葬儀の後、お釈迦様の教え・道元の教え、などを私たちに住職は説かれますが、
『葬儀は住職1人でやってはいけない』という教えもあるのかと
いつか質問してみたい気がしてきました。