マクシミリアン・ジーナスとミリア・ファリーナ・ジーナスが結婚の準備に入る前、公式の歴史にひょっこり記載される程度の小さな戦いがあった。
これは歴史の教科書に載らない歴史の片隅で起こった戦闘である。
【西暦2010年1月】
とある小惑星帯.SVF-1スカルズ.中隊長直属の小隊スカル小隊は定時的にパトロールを行っていた。
隊員達はあのマックスが敵軍の美人エースパイロット.ミリア・ファリーナと結婚する話題でいっぱいだった。
そして松木が早瀬大尉とリン・ミンメイをどちらを取るかという質問を受け。
一条輝は苦笑しながら隊員たちの問いを軽く受け流すような返答をする。
モーア「こちらモーア、マイクローンの偵察機を発見した。」
ゼントラーディ軍ラプラミズ艦隊のエース.モーア・カリダム。
ミリアと同じ緑色の髪を持つボブカットの女であり、ホシムラ・ユイの祖母になる女性である。

同様に偵察を行っていたが、偶然一条率いるスカル小隊と遭遇した。
モーア「さてと遊んでやるか・・・・・・・」
ビュ
モーアはスカル小隊のバルキリーに向けて攻撃する。
わずか一発である。
その攻撃の先にはスカル3が・・・・・・・・・
「隊長、早瀬大尉とミンメイちゃんを二股とはいいごみ・・・・・・・ぐあぁぁぁぁぁぁぁ」
ズゴォォォン
一条輝「スカル3!!」
一条輝はいきなりスカル3の撃墜に動揺する。
その直後、モーアからのミサイル攻撃が殺到する。
一条輝と松木は必死に回避しなんとかやり過ごした。
モーア「あのマイクローン、やるな。」
モーアは急速で一条たちスカル小隊に迫る。
それに気がついたスカル小隊は集中攻撃を仕掛けるも回避される。
一条輝「松木、こいつはただ者じゃない。エースだ!」
一条輝は残存した松木に対し指示を出す。
モーア「あの機体は・・・・・・私が被弾させた奴・・・・・・見つけたぞ死に損ないめ!!」
モーアは実はロイ・フォッカーに致命傷を与えた張本人である。
あと少しで完全に撃墜できたところを別のバルキリーに邪魔され撃墜し損なった。
モーアは一条輝が乗るVF-1Sを死に損ないと呼ぶ。
一条輝「ぐっ体力に大きな負担が・・・・・」
モーアと一条輝は激しいドックファイトを展開する。
一条輝は自分が耐えれる限界の機動性を生かして戦闘を行う。
モーアはミリアと並ぶだけの能力の持ち主のため攻撃しても回避され、ミサイルを放ってもすぐに撃墜される。
一条輝はこいつは撃墜できないと思った。
一条輝「奴は小惑星を利用して戦っているのか?」
一条輝の感が当たる。
モーアは小惑星帯を利用して戦っている。
一条輝とモーア・カリダムの小惑星帯の戦闘経験に比べたら・・・・・・・
彼女の方が上
一条輝のVF-1Sの背後にモーアが周り混む。
モーア「もらったぞマイクローン!!今度こそ死ねデブラン!!」
一条輝「くっ・・・・」
一条輝はモーアの銃砲を突き付けられ、回避が完全に不可能な所まで追い詰められる。
この時、一条輝は死を覚悟し先輩の機体で死ねるのもいいと一瞬で思った。
その時。
一条輝「・・・・・死んでない・・・・・・何が起こったんだ・・・・なっ・・・・」
モーアは発砲していない、輝は何が起こったのかと思った。
その時、自分の命を奪おうとしていた敵の後ろに同型の敵が背後からその敵に対し攻撃を仕掛ける態勢を取る。
モーア「デワントン2級空士長・・・・・・」
デワントン「モーア・カリダム3級空士長、こんなところで油を売るな。帰還せよ、命令違反だぞ!ラプラミズ司令の命令を無視する気か?」
デワントン・フィアロ。
ミリア・ファリーナの信頼される副官であり、後に桐原茂人の妻。
偵察飛行で戻ってこないモーアを連れ戻すべく単機で出撃し、一条輝を襲っているところを見て今にいたる態勢を取る。
モーア「しかし・・・・・マイクローンの艦載機は・・・・・」
デワントン「無視しろ!ラプラミズ司令の命令である。いいな・・・・・命令だ撤退しろ!」
モーア「サ エスケスタ。」
モーアはバツが悪そうな顔で命令に従う。
2機の敵機(クァドラン・ロー)はその場から撤退する。
松木「隊長何が起きたんでしょうか?」
一条輝「分からない、だが敵にも何か事情があるのだろう。だが、背後の敵機に感謝する。」
一条輝はこの時の背後にいた敵に感謝する。
その後戦闘の報告書はグローバル艦長に提出した、その報告書は戦後も公になる事もなく封印される。
この戦いは後に新統合軍の軍人になるモーア(結婚し星村絵里と改名)とデワントンの二人は忘れさられた。
またこの報告書は今も新統合軍の資料保管庫に眠っている。