マクロス外伝大本営 新統合軍極東太平洋軍管区司令部

マクロスやロボット大好きなブログです。二次創作などを主にやります。

公式ではなく非公式です。

第4話 宣戦布告なき開戦

2016-10-15 01:50:28 | 超時空要塞マクロスサイドストーリーズ
ズドォォォォォォォォォォォォォン

暴走したSDF-1マクロスの主砲は、空を切り裂き
地球へ接近していた2隻のゼントラーディ軍の斥候艦に命中し撃沈した。

その光景は全てゼントラーディ軍第67グリマル分岐艦隊に目撃された。
各艦艇の艦長は突然の攻撃に驚き、動揺してしまう。

ブリタイ「ふん、やはりこの惑星に隠れておったのか。全艦に命令、インファイト・ゾーンへ突入する。」
ゼントラーディ軍ボドル基幹艦隊第67グリマル分岐艦隊司令ブリタイ・クリダニク

撃沈された様子を見たゼントラーディ軍第67グリマル分岐艦隊司令
ブリタイ・クリダニクは地球に監察軍の艦船が反撃したのだと勘違いし
地球に対し攻撃命令を発した。

【月軌道上 地球統合軍衛星軌道艦隊】

地球衛星軌道上へ向かっていたARMD-01とARMD-02を中心とする
地球統合軍衛星軌道艦隊はマクロスの主砲で至近距離で観測
アポロ基地管制室から迎撃態勢を取れと言う命令が発令された。

同時刻、アポロ基地やクラビウス基地各月面基地は衛星軌道艦隊の命令の後
防衛体制発令、迎撃ミサイルシステム全稼働。
稼働できる可変戦闘機や可変攻撃機を全て動員。

最悪な事態に備え、防衛戦を構築した。

「総員第1級戦闘配備、ゴースト部隊発進。ゴースト発艦後、バルキリー・ランサー部隊発進せよ!演習ではない!繰り返す演習ではない!!」

月基地からの迎撃命令を元にARMD級から無人戦闘機ゴーストを逐次発進させた。
地球統合軍のパイロットたちもバルキリーやランサーに乗り込み、発進準備
パイロットたちは初めての宇宙戦に恐怖と不安を抱えながら
ゴーストに続くように飛び出して行く

こうして宣戦布告なしに第1次星間大戦が勃発。
人類史上最悪な戦争の幕開けであった。
 
【南アタリア島地球統合軍南アタリア島基地滑走路】

SDF-1マクロスの主砲の発射を南アタリア島の滑走路から見た茂人一同。
茂人は聞かされた進宙式で聞かされた予定に主砲の発射

異様な胸騒ぎがする。

元々マクロスは異星人の軍艦を改修した物であり・・・
何が起きてもおかしくない・・・・・
何かが仕掛けられたのか・・・・

「SDF-1マクロスは進宙式だから祝砲を撃ったのか?」

と群衆はマクロスの主砲発射の暴走を祝砲だと勘違いしている。
これは明らかになんらかのトラブルだ、だが嫌な予感しかしない。

茂人は一種の不安を覚えた。

そう考えていると突然、サイレンが鳴り出した。
このサイレンは第1級戦闘配備を伝えるものだ。

『全艦発進!本艦は現在、異星人と交戦中である。これは演習ではない。繰りかえす、これは演習ではない』

『各飛行隊緊急スクランブル!これは演習ではない!これは演習ではない!総員戦闘配備につけ!!』

SDF-1マクロスから出撃命令だ!
これはただごとではない、何かがおきたんだ!

茂人はマクロスの出撃命令に、平時の顔から戦時の顔になる。

これから人を殺める可能性がある
死ぬかもしれない、茂人は腹をくくった

【空母プロメテウス】

南アタリア島の異変に気がつきプロメテウスは所属飛行隊スカル大隊を発艦させる。
航空甲板から2機ずつ発艦する仕組みをとっていた。
次々に発艦し、上空待機を開始.最悪の事態に備えた。

そんな中
プロメテウスにいたスカル大隊のメンバーもマクロスの主砲の件で話題になっていた。

ジョニー「滝田、あの主砲どう思う?」
SVFー1スカルズ.スカル7.隊員ジョニー・ギルバート少尉

滝田英史「SDFー1に何か仕込まれて発射したんだろう、たぶんそれだろうな。異星人のブービートラップだ、奴らめとんだ物を落としたな。」
SVFー13ブランジャーズ隊員.滝田英史.少尉

ジョニー「まったくだな.........まぁ俺たちはそんなことを気にせずに任務を果たすぞ!行くぞ!」

マクロスは異星人の軍艦なので落とし主(監察軍)がブービートラップ仕掛けても
不思議ではないと感じてたようでいたようであり・・・・
むしろ、任務に前向きであった。

いずれは異星人との戦争がある。
つまり今この時は、そのいずれが今来たと言う事だと。

スカル大隊の面々はそう思っており、どんどんヘルメットを被り
発艦していった。

その頃茂人達は......

桐原少尉「茂義!明美を頼む。」

茂人はこれから飛び立たないといけないので
警務官である弟の茂義に妹の明美を任せた。
明美は軍人ではない民間人だ、早めにシェルターに避難させるしかない。
茂義は自信ありそうな顔をして言った。

桐原茂義「任せろ兄貴、姉貴は俺が仕事兼任してシェルターまで避難させるさ。行くぞ、紅花!」

劉紅花「分かった、茂義。」

桐原明美「兄貴も気をつけてね。」

桐原少尉「任せとけ。」

肩に装着していたベレー帽を被り、仕事の格好をする。
彼らもこれから陸軍の兵隊や海兵隊の兵隊と共に市民の避難誘導をしないといけない。
茂義達は明美を含む近くにいた市民を避難誘導のため活動を開始した。

これで一安心
茂人はパイロットスーツを着てたので、ヘルメットを手に持ち
愛機に向かった。

するとカールが近寄ってきた。

カール「少尉。」

桐原少尉「大尉どうしたんですか?」

カール「お前の家族のために言っておくが、生きて帰って来い!死んだら家族が悲しむからな。」

桐原少尉「分かっていますって!わざわざそれをいいにありがとうございます、大尉」

カールは輸送機パイロットが故に戦闘に参加できないので、茂人に家族のために
死ぬなと、わざわざ言いに来てくれた

茂人はカールに感謝し敬礼して改めて自分の愛機に向かった。

愛機にたどり着くと
ヘルメットを被り、自分の愛機のコックピットに座る。
そしてキャノピーをしめて、操縦し誘導員の誘導の元滑走路まで向かう。

これからの初の実戦である

桐原少尉「桐原機テイクオフ!」

茂人のVFー1Aバルキリーは空へ舞い上がった。
離陸した茂人のVFー1バルキリーは同様に離陸した僚機と編隊を組み
他の部隊と合流し迎撃体制に移った。

これから来る災いに迎え撃つために。

【衛星軌道上】

ARMDー01.ARMDー02からゴースト多数射出。
ゼントラーディ軍艦隊との交戦状態に入る、ランサー部隊も突撃し激しい戦闘を繰り広げた。

ARMDー01から反応弾が発射され、スヴァール・サラン級1隻を大破撃沈 。

第67分岐艦隊旗艦ノプティ・バガニスの艦内でその様子を見ていた
ブリタイとエキセドルは驚愕した表情になった。

ブリタイ「なんだ!?今の武器は…。」

エキセドル「さあ…、もしや…。」

エキセドルは心あたりがあるようだ。

スヴァール・サラン級1隻を沈めた地球統合軍の兵器【反応兵器】
自分の記憶にかすかにある、幻の兵器の存在・・・・・
まさか、そんなはずは未開の種族が失われた幻の兵器を・・・・

エキセドルは反応弾を見て、激しく動揺してしまう

ブリタイ「なんだ!何か心当たりあるのか?」

ブリタイはエキセドルに今の兵器について質問をした。

心当たりがあるなら、今戦っている敵についての対策をしたい。
いや今後戦っていく上での戦略についても

そんな思惑がある中で

エキセドルは驚いた表情をしながらとブリタイの質問に答えようとする。

エキセドル「い、いえ、まさかそんなはずが…。」

「敵艦2隻接近。いまの武器を発射したものと思われます。」

ブリタイ「もみつぶせ!!」



質問に答える前に衛星軌道艦隊のARMD級2隻接近
エキセドルの返答を聞く暇を失ってしまった

ブリタイは直ぐ様ノプティ・バガニスの主砲で衛星軌道艦隊に砲撃。
軽く蹴散らすと衛星軌道艦隊は直ぐ様徹底を開始した。

ブリタイはあることを推測する。

ブリタイ「どうやら監察軍の連中ではないらしいな。奴らのあいだを突破する!」

ノプティ・バガニスからさらに砲撃
地球統合軍衛星軌道艦隊はゼントラーディ軍の艦隊の前に瓦解してしまった。

ゼントラーディ軍艦隊は地球防衛ラインの衛星群も揉み潰し、制宙権を握ってしまう。
制宙権を確保したゼントラーディ軍は攻撃部隊を前進させ・・・・・・・
マクロスに対し直接攻撃を開始しようとしていた。

【南アタリア島】

各バルキリー部隊は空の警戒に当たっていた。
バルキリーだけでなく、プロメテウス所属のキャッツアイも展開
来るべき宇宙の脅威に備えていた

しばらくして・・・・

早期警戒機キャッツアイに乗っている後部座席の観測員が突然声をあげた。

「エネミータリホー!敵の編隊を確認!」

「各方面に報告、我々はプロメテウスに帰還する。」

レーダーにゼントラーディ軍の空戦ポッド部隊を確認、その数200
キャッツアイは直ぐ様、バルキリー隊や基地施設などに報告
報告を受けた基地施設は、迎撃ミサイル施設の迎撃ミサイルで応戦を開始。

バルキリー部隊は接敵し、空戦ポッド部隊は激しい戦闘を繰り広げようとしていた。

「くそ、くそ、当たれ!」

「落ち着け!落ち着いて撃墜しろ!」

お互いに犠牲になりながらもトリガーを引いていき。
次から次へと相手の命を奪っていく
統合軍兵士達は何者か分からない異星人の軍の兵器に怯えながら戦い
ゼントラーディ軍兵士は未知の兵器と戦いながら興味を持ちに興奮する。

これが人類史上初の宇宙戦争・・・・・
誰もが初めてに怯え興奮し殺し合う

桐原少尉「落ちろ!」

茂人はゼントラーディ軍のジナールのエンジンを破壊した。
ジナールは火を吹きながら落下していくが、茂人は背後から止めを刺され
上空500m付近で爆散し、消えていった

MiGより大きい獲物だ、まるでクジラかシャチのような大きさだ。
大きな戦闘機もどきの感想を言いながら、次の敵を探した

乱戦、酷い状況だ。
これが宇宙人との初の実戦とは・・・・・・
生き残れるかどうか心配だ

桐原少尉「後ろにケツをつかれたか?くそ....なら教えてやろうか、このVFー1の力を!」


茂人は機体を旧反転させた
そしてBモードのカーソルを下に降ろしてバトロイドに変形。
ガンポッドを構え、ジナーナル

空戦ポッドに乗っていたゼントラーディ軍兵士はその姿を見て思わず......

「ヤック・デ・カルチャー、デブラン・ゲルナ(そんな馬鹿な、敵の姿が変わった)」

と叫んだ

茂人が乗るVFー1Aバルキリーはバトロイドの形態のままガンポッドを発砲し
バーニアを使い地上へ降下した。
ガンポッドの攻撃を受けた空戦ポッドは見事に蜂の巣になり爆散

この戦闘における2機目の戦果となった。
更にもう一機のジナールがいたので至近距離で銃撃し撃墜した

しかし

茂人は偶然あるものを見てしまう。

桐原少尉「人間・・・・地球人と同じ顔」

それは爆発する空戦ポッドの中に地球人と同じサイズには見えない人間の顔を.....
敵は地球人と同じ姿をした宇宙人・・・・・瓜二つ・・・・

人類は所詮、人間同士の戦争は宇宙に拡大しただけで何も変わらない。
この戦争は地球人と宇宙人いや外国人となる人間との殺しあい
1999年以前からの戦争の本質は変わってない。

上記の理由から茂人は相手が宇宙人ではなく相手も人間と認識し戦う事を意識した。
じゃないと自分が死ぬだけ、生き残りたければ意識しなくてはいけない
茂人が統合戦争から生き残ってきたこだわり

死にたくなければ相手を人間だと思え

戦場いや戦争は始まったばっかりだ
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