マクロス外伝大本営 新統合軍極東太平洋軍管区司令部

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第2次マクロスシティ攻防戦 記録ファイル2

2017-10-21 21:52:52 | マクロス外伝参謀本部記録簿
               【西暦2030年 マクロスシティ.上院議会前】
この日、ある法案を巡り上院議会前で大規模なデモが起きていた。
その法案とはゼントラーディ人マイクローン化義務法である。
マイクローン化していない闘争本能溢れ暴動を起こす危険性を減らすべく、全てのゼントラーディ人をマイクローン化する法律である。
それに反発した人権団体が抗議をしたのである、警察発表は3000人ぐらいである。
議会前にはかなりの数の武装警官隊が配備された。

「まったく、気が進まんな。」

「ゼントラーディ人をマイクローン化したおかげで暴動が減ったのに・・・何が人権だ・・・そのせいで今まで何人死んだと思っている。」

「あぁ平和のためと言っているが、これでは戦争を生み出す種子じゃねぇか。」

「そう言うなよ、事実でも言うな・・・・俺達は今やるべき事を集中しろ!」

議会を警備している警官たちは人権団体にいい顔して見ていない。
彼らが守るべきマイクローン化していないゼントラーディ人により大勢の人間を殺してきた。
惑星エデンや各地いたるところで・・・・・・・・・・

「滝川警部、大変です。」

「どうした?」

「ゼントラーディ人を排除する団体が、人権団体と衝突乱闘が発生!」

「なんだと!?」

ゼントラーディ人を排除を目的とする団体が人権団体と衝突。
乱闘を開始、その混乱に乗じて商店の略奪が横行した。
今までで起きた事のない規模との事だ・・・・・・
統合警察庁は武装警官の増員を指示、直ぐ様仲介に入るべく非番である警官を動員した。

「ぐぁぁぁぁ」

「パク巡査!!衛生、一名が暴動でやられた治療を頼む。」

「ハッ」

仲介に入るが、どんどんけが人が増えていく。
救護室にはかなりの人が入っていき、リボン判定が行われる事となる・・・・・・
普通に鎮圧していたのだが・・・・・・・・・・

                       パーン

「ぐぁぁぁぁぁぁ」

人権団体側がゼントラーディ人排除派の一員をほぼ即死の状態で射殺した。
同時刻、ゼントラーディ排除派の一員も同じく・・・・・・・・・・・
その場で静寂が流れる・・・・・・・・

うあぁぁぁぁぁぁぁぁぁやりやがったな!

ゼントラーディ人排除派が激怒し構成が激しくなり、火炎瓶を投げつけたり鈍器で殴りつけるなどが始まる。
両陣営にとうとう死者が出てしまい、12名が死亡.負傷159名の被害となる。
とうとう警察力の限界が来てしまう・・・・・・

                       【新統合軍参謀本部】
「何!?暴動が発生した?既に死者が?」

『今回は死者が出ました、このままでは警官隊は勿論一般市民に被害が出ると・・・・大統領から戒厳令を敷けと・・・・』

「分かりました、直ぐ様陸軍第1警備大隊を出動させます。」

統合警察局庁長官ボブ・ウィロビーは政府に軍の出動を要請した。
直ぐ様軍は陸軍第1警備大隊に出動を要請した。
第1警備大隊はトラックや装甲車に分乗し、戦車が護衛する形で出撃した。

                ガタガタガタガタガタガタ

軍は直ぐ様議会周辺の警備を開始する、それを見た両陣営は怯え退散してしまう・・・・
その場には警官隊と第1警備大隊のみがいるだけであった。
デストロイドやバトルロイドなどの部隊が駐屯、陸軍航空基地ではVAH部隊も離陸準備する。
このような状態を敷いたのが、両陣営の後ろにいる過激派団体の攻撃を予測してである。

激突となればマクロスシティは確実に戦場になる。
軍隊を出動すると行った実力行使で威嚇して、両陣営を黙らせれば丸く収まる・・・・・
大統領と参謀本部はそう考えていた・・・・

宇野実加「矢吹参謀次官、お疲れですね。」
新統合空軍.参謀付き護衛士官.宇野実加.少尉

矢吹一郎「あぁ戒厳令で偵察航空隊が撮影した市中の写真を偵察情報処理隊と徹夜でね。眠れなかった・・・その上でスピカ3自治区軍司令官との会談とは・・・・肩がこる。」
新統合空軍.参謀次官.矢吹一郎.中将

宇野実加「それは大変ですね。」

望月義仲「まぁ千代叔母さん曰く.不滅の閣下ならば、この程度は楽勝でしょうね。」
新統合空軍.参謀付き護衛士官.望月義仲.准尉

矢吹一郎「まぁな。」

新統合空軍参謀である矢吹一郎参謀次官は、望月義仲が運転する防弾ガラス付きのジープに乗りながら3人で会話していた。
今年新統合政府に加わりたいとし編入された惑星スピカ3を母星とした人口60万人程の少数民族.スピカ人(地球人とほぼ違いがない)の代表で自治軍の司令官と会談したばかりであった。

この惑星は12万隻規模のゼントラーディ軍艦隊に退避した2万人以外壊滅し、数万人しか生き残らず。
2500機などの大部隊と9割の反応弾の投入。
移民船団旗艦バトル5・6・7などを投入し、上層部にスピカショックと言う衝撃を与えたスピカ事件の舞台である。

それは別の話である・・・・・・・・

宇野実加「閣下・・・・・」

矢吹一郎「あれか・・・・・・・」

矢吹達が見たのは戒厳令を敷き、銃を持ち警官隊と共に警備する統合軍兵士の姿。
まるでこれでは国連時代(1945年ー1999年まで)の政情不安定な国家のようだ・・・・・
いつになったら情勢が落ち着くのやら、矢吹とその一同はむなしくなる。

望月義仲「閣下・・・・両者が納得できる案はないですか?私はこの法案は現実的に見て、賛成するしかありませんがゼントラーディ人が理不尽です。」

矢吹一郎「まぁ自由共和党の若手で中道派のハワード・ダラス議員が巨人でも生活できる船団を作ろうと考えている。一応今年には新マクロス級超長距離移民船団マクロス1が出港する予定だし、ゼントラーディ人のみの船団を作ろうと言う声もある。」

宇野実加「へぇ・・・・・・・」

今はゼントラーディ人排除派と過激極論人権団体で過激に争っているが、その憎しみを軽減すべく様々な政策を与野党を問わず考えだされている。
なんとしても情勢を良くするためにも・・・・・・・・

ただ・・・・・・・・・・

矢吹一郎「これで戦争が終わると言ったら甘い話だ・・・・・・・・・戦争は減るが、完全に戦争を無くせる程人間は賢くはない・・・・・・・・・・」

望月義仲「はっ?」

矢吹はその一言、人間は完全に戦争を無くせる程賢くないと呟いた・・・・
小さい声であるが義仲は呟くが・・・・矢吹はコーヒーを飲む・・・・
そして・・・・・・・・・・

矢吹一郎「悲しいな・・・・・・・人間と言う生き物は・・・・・・・・・」
コメント
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