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マクロス外伝大本営 新統合軍極東太平洋軍管区司令部

マクロスやロボット大好きなブログです。二次創作などを主にやります。

公式ではなく非公式です。

第17話 フェアリ出撃ス

2017-09-05 23:17:24 | マクロス外伝 ダブルフェイク
一部の将兵によりゼントラーディ人に対する疑念からかマスター一向に不穏な影が忍び寄る。
信じてみようとマスターが発言した直後・・・・・・・・

                 ズドーン パッパッパッパッ ズドーン

マスター「何事だ?」

突然.東側方面で爆発が確認される。
それに警戒用に設置したセンサーが破壊された事が確認する。
敵襲だ・・・・・・

「報告します、敵異星人ポッドの襲撃です!」

マスター「数はどのくらいだ?」

「数は3個中隊(48機)です、現在東側に設置したセンサーが破壊された模様。なお確認したのはセンサー破壊される直前、最後に出た接触まで後40分後。」

マスター「3個中隊48機か、数的にも多いな。」

ディー・ヴァーミル「これがゼントラーディ軍です、我々と戦ったボドル基幹艦隊本隊に比べたら可愛い方です。」

敵の数は3個中隊、16×3=48機。
かなりの数の襲来であるが、ヴァーミルは驚かない。
数百万のゼントラーディ軍艦隊と戦ったヴァーミルからすれば可愛い方である。
とはいえ48機相手じゃかなりの犠牲者を出してしまう。

マスター「ゼブラ.フェアリって・・・・・・・フェアリ何処へ行った?」

ゼブラと一緒にいるはずのフェアリがいない。
よく見るとゼブラ.ナタルマなどのゼントラーディ人にも気づかれずにいなくなっている様子である。
フェアリの得意技なのか?それとも・・・・・・・・・

ジェシカ「大尉、大変です。」

マスター「今度はどうした?」

ジェシカ「フェアリが一人で飛び出しました。」

マスター「分かっている!?」

ジェシカがアサルトライフルを持ってフェアリが一人飛びだした事を確認する。
既に気づいた時にはフェアリは遠くにいた。
マスターは知っているので分かっていると言う・・・・・・・

ディー・ヴァーミル「まさかベレモッタ少尉の言う通りに...........」

マスター「彼女に限ってそれはない!」

ディー・ヴァーミル「しかし............」

マスター「君まで彼女を疑うのか?」

ディー・ヴァーミル「いえ............」

ヴァーミルはマリオの言った事がそのままになったと思う。
もっともラプラミズ艦隊所属のナタルマとアドクラス艦隊所属のゼントラーディ兵であるゼブラを信頼しているが。
フェアリは別艦隊であるので信頼していない、そのせいでフェアリに疑いの目を向けるが・・・
マスターはヴァーミルを睨み怯ませる。

そんな様子を見ていたジェシカはある事を言う。

ジェシカ「そう言えば彼女は、クァドランから降りてそれを背にして寝るんですが。たまに、魘されている声が聞こえるんです。」

マスター「魘されている声?」

ジェシカ「なんか違う!違う!私は戦いたくない、誰か私を止めてとか。私は心配になって近づくと、彼女の目から涙が流れた痕があるんです。」

フェアリの魘されている声、少し離れて寝ているフェアリはいつも魘されて声を上げている。
目から涙を流しながら、違う違う戦いたくない私を止めてくれと魘されている・・・・・・・
その光景は見るに堪えない光景である。

マスター「まさかCSR(戦闘ストレス反応)を抱えているのか?」

この状況を確認したマスターはフェアリがCSRに発症していると悟る。
これを聞いたヴァーミルとジェシカはある事を考える。

ディー・ヴァーミル「もしかして、死に急いでいるとか?」

ジェシカ「もしくは楽しむためとか?」

死に急いでいる事、戦闘に酔い敵を殺す事を楽しんでいる事の二つである。
どれも普通とは言えず、異常の分類に入る事ばっかりである。
後者はゼントラーディ人の闘争本能の本文であるが、前者は地球人にもマレにある・・・・・・

マスター「くそどちらにしてもいい理由じゃない、俺はバルキリーで出撃する。ディー・ヴァーミル中尉ついてこい、そして曹長.ナタルマも呼んできてくれ!」

ディー・ヴァーミル「了解しました。」

ジェシカ「同じく了解。」

マスターはどちらもフェアリにとっていい事じゃないので救援に向かう事を決めた。
装備は途中補給基地に残っていたガンポッドと数個の予備弾倉を持っていく。
48機相手には不足するかもしれないが、そこまで弾倉を浪費できない。

                ガシン ガシン ガシン

ゼブラ「マスター俺も出撃していいか?」

マスター「しかし、ここを守るだけの兵力は減らしたくない。」

ゼブラ「だが俺はフェアリを死なせたくない、それに突破されたら危険なのは変わりはない頼むマスター俺を出撃させてくれ!」

ゼブラもマスターの出撃に同行すると申し出た。
マスターは護衛兵力が減ると理由から断ろうとするがゼブラはフェアリを死なせたくない。
ここを突破されたら危険に変わりはない・・・・だから出撃させろと強く嘆願する。
さすがにここまで言われてしまったら根負けする・・・・・

マスター「分かったついてこい。」

ゼブラ「サ・エスケスタ」

マスター「志願した以上、死ぬのはやめろな。........」

ゼブラ「分かった、と言うより死ぬ気はないぜ!」

マスターはゼブラの同行を認める。
無論条件付きであり、条件は志願した以上必ず生きて帰ってきてフェアリを救いだし。
敵を撃退する事であった。
その条件にゼブラは死ぬ気はないと強く宣言する。

それを確認したマスターはある事を要請しようと考えていた。

マスター「あと・・・・出撃前に・・・・・戦車隊砲撃支援を要請する。」

ゼブラ「戦車部隊?」

マスター「動きはのろくても弾幕ぐらいになる・・・・・・・フェアリを助けるためにもな!」

戦車部隊の支援要請。
フェアリを助け出すための要・・・・・・・
当たらなくても陽動にうってつけである・・・・・・
マスターは戦車隊長に連絡する・・・・・

第16話 疑念のゼントラーディ

2017-09-05 16:49:17 | マクロス外伝 ダブルフェイク
1週間後.マスター達は、廃艦になったゼントラーディ艦や無人であった地上補給基地などからフェアリやゼブラ達の食料や地球人達の食糧を確保しながらフランスへ到達した。
幸い戦闘も遭遇せず、順調に進んで行った・・・・・・奇跡と言う程に・・・・。

マスター「幸い、我々はゼントラーディ軍部隊とは遭遇しないでボルドーエリアまで到達できた。」

マリオ「パリ基地まで長い距離はある、今後敵に遭遇しないと言う保証はないぞ。」

マスター「それに生存者もな、いろんな街を探したけど他の部隊が連れて行ったようだな。」

現在マスター達がいるのはボルドーエリアである。
パリ基地まではまだまだであるが、フランス圏内に入っているのでかなり近くも遠くない場所にいる。
数日したらパリ基地に到着する事もできる。

ディー・ヴァーミル「でも実際にパリ基地まで行かないと何もかも分からないわね。」

マスター「あぁ、もっともパリ基地にどのくらいの戦力があるのかも分からないが.......」

パリ基地には正直どのくらい戦力が集結しているのかは不明である。
このありさまでは集結している連中は敗残兵同様粗末な物しかないだろう。
上手く戦闘に耐えられるかどうか不明・・・・・・

でも欧州方面軍司令部の一つである事から、被害を免れた部隊がいる可能性がある。
VF-1の纏まった編隊などが・・・・・・・
完全に期待できるものじゃないとしても、まだその方がマシである。

マリオ「大尉、ゼントラーディ部隊の6名が裏切る可能性もあると言う奴がいるそうだ。。」

マスター「まだそんな事を言っているのか?」

マリオ「いえ自分は彼らの言葉のあくまでも可能性を代弁までの事、ヴァーミル中尉はリン・ミンメイと言う歌姫で戦争を止めたと言っているが根本的な戦闘を止める程の力はないだろ!と言う奴は今もいる。」

マスター「それは確かになぁ.........」

一部の将兵はゼブラやフェアリなどのゼントラーディ将兵を信頼していない。
それはそうである元は敵軍兵士、信頼できるはずもない。
マスター達の大半は信じているが、それでも信じない人はいる。
敵である奴を信じる方が、難しいのだから。

問題はゼブラらゼントラーディ軍だけではない。

マリオ「更に連中は・・・・・歌で戦争が終わらせているなら、第一次世界大戦や第二次世界大戦はおろか各地の戦争は起きなかったでしょうな。歌とか文化とか自惚れているならば、いつかつけを払うことになると・・・・・・」

マスター「歌かそれは分かる、完全に平和が訪れるわけじゃないもんな。ヴァーミル本当に解決したのか?」

ディー・ヴァーミル「はい紛れもない事実であります。」

マリオ「事実ね・・・・・・・・・」

歌で戦争を終わらせる事である。
一部の統合軍将兵は歌で戦争解決できると信じていない。
事実、ボドル基幹艦隊を撃破し敗走させても残留ゼントラーディ兵が抵抗を続けている。
根本的な問題が解決していない。

それにボドル基幹艦隊をリン・ミンメイの歌によって撃破した事を信じる者は地球にいた人々はだいたい知らない。
更に言ってしまえば、リン・ミンメイと言うアイドルは一体誰だになってしまう。
リン・ミンメイの存在はSDF-1マクロスの人々しか知らない。

つまり無名の存在である。
一部の将兵はこれだけの方が穏やかだが、極論も言っている。

マリオ「最後に・・・・・・・・ゼントラーディ人が反逆行為を行ったらいつでも後ろから殺せるための準備が必要と言っています。」

ゼブラ達が造反し、襲ってきた場合の事である。
マリオはその意見には若干賛成であり、可能性のパターンとして残している。
そしてとうとう代弁ばかり言っていたマリオが話す・・・

マリオ「個人的な意見ですが大尉・・・・・・人を信じすぎのもどうかと思いますが・・・・・。」

マスター「ぬぅ・・・・それはね・・・・・・・」

マリオ「反論するが完全に信用しきっていると、簡単に騙しやすくなるその事実を確認してもらいたい。自分はここで失礼します........」

                           スタスタスタ

マスター「うっ返す言葉なし・・・・・・・・」

人を信じすぎるのもどうかと言う事・・・・・・・
完全に信用しきっているとその信じている相手を簡単に騙しやすくなる事実・・・・・・
それにはマスターはあんまり反論できない。

言いたい事ばかりを言ったマリオはそのまま退出してしまう。

ディー・ヴァーミル「なんなのよあいつ、嫌味な奴だな~」

マスター「そう言わないでくれ、あれでもいい奴なんだからさ。」

ディー・ヴァーミル「そうですか?」

マスター「あぁ・・・・と言っても信じ切っていると騙されやすいか、それは事実かもしれんな。」

ヴァーミルは今のマリオの姿を見て印象を悪くする。
嫌味みたいな事を言う、ヴァーミルはそマリオの言い方が気に入らなかった。
だがマスターは強く言い過ぎないでくれと言う。

マリオは根は悪くない、部隊の事を本気で心配しているからあれを言う。
それが分かっていた・・・・・・だが・・・・・・・

マスター「俺個人としてはゼブラやフェアリを見ているからゼントラーディ人を信じたい・・・・・・・・今は友軍である彼らを・・・・・」

ディー・ヴァーミル「大尉・・・・・・・・・・・・」

マスターはゼブラとフェアリの事を見てきているので、今ここにいるゼントラーディ人を信頼している。
今は行動を共にする友軍、そう簡単に疑いすぎるのも損気である。
もし下手に疑い過ぎて免罪で誤って殺害してしまう事になる。

マスターにはどうしてもそれが嫌なのである。
どんなに疑う余地があろうとも、信頼する・・・・・・
それがマスター自身の騎士道である・・・・

が・・・・・

この発言の直後事件が起こる・・・・・・・・

第15話 血塗られた地上戦

2017-09-04 23:20:37 | マクロス外伝 ダブルフェイク
                          【南米 コロンビア某所】
マスター達が欧州にてパリ基地に向かっている頃。
世界各地では民兵によるゼントラーディ軍に対する抵抗と正規軍残党による戦闘が行われていた。
家族.友人.恋人.戦友を失い憎しみのままに武器を取り戦う。

                ブロロロロロロロロロロロロロロロロ

「くたばれ!ゴリアテ野郎!」

                  ズドドドドドドドドドドドド
                    ブシュ ブシュ

「ぐぉぉぉぉぉうごぉぉぉぉぉぉ。」

「ガザゼロフ!!」

民兵のアサルトライフルがゼントラーディ歩兵の目に命中させる。
目を負傷したゼントラーディ兵は呻き声をあげる。
必死に目を抑えながら

「ざまぁみやがれ!」

呻き声をあげるゼントラーディ兵の姿を見た民兵はガッツポーズをあげる。
それを見た別のゼントラーディ兵が激高し

「マイクローン風情が生意気なんだよ!!」

                      ズドドドドドドドドドドドド

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

                       チュドーン ガターン ガターン

民兵に銃撃し殺害してしまう。
このゼントラーディ兵もガッツポーズをするが・・・・・・・

酒井三郎「くっ地上に出て見れば民兵の死か!岩本.ミック行くぞ!」
パナマ基地所属酒井三郎.中尉

岩本哲造「了解だ!!」
パナマ基地所属岩本哲造.少尉

ミック「地球は壊滅したが、地球人類は全滅してねぇ!地球人の意地を見せるぜ!」
パナマ基地所属ミック・ドレーパー少尉

パナマ基地地下施設に残存していたVA-1がゼントラーディ人による民兵の殺害する光景を目撃。
突入していく、それに驚いたゼントラーディ兵は迎撃しようとするが・・・・・

酒井三郎「やらせるかよ!投下!」

          ズドォォォォン ズドォォォォォン ズドォォォォォン

攻撃する前に爆弾を一斉に投下する。
先程いた目を負傷したゼントラーディ人の歩兵ごと、爆弾で命を奪う。
爆心地の後には爆炎が空高く燃え上がり周囲には爆死したであろうゼントラーディ兵のヘルメットが転がる。

                           【北米地区某所】

「残存部隊は北米方面軍司令部へ纏めろ!合流できない基地は主要統合軍基地に向かえ!」

「何民間人が動けない?・・・・・・分かった応援部隊をよこす持ち堪えろよ!」

北米を含めた世界各地では統合軍方面軍司令部に向けて移動する。
合流できない場合は近くの主要基地に集結するように伝えられる。
マスターと同じであり、水や食糧.医薬品.弾薬を得るために向かう必要はある。

けれども残留ゼントラーディ軍部隊と交戦する事もあり、命を落とす者が大勢した。
その犠牲者の中には幼い子供も含まれていた。

せっかく砲撃から逃れたのに我が子を失った親は立ちすくみながら大きな声をあげて泣き叫び。
子を失ったショックからか自ら命を絶つ者がいた・・・・・
強い意識を持って生き残るために生き残った子を連れて司令部へ向かう者もいるが・・・・・・

死を選ぶ者がいたり、自ら残り死への道へ進む者がいる。
リン・ミンメイの歌があろうとも救われない命や傷つく心もある・・・・・
それが戦争の現実であるが、人間はそれを逃れることはできない・・・
永遠と・・・・・・・・

                           【ロシア バイカル湖付近】
ロシア.バイカル湖。
反統合同盟の旧勢力下であり、そこには日本方面に向けて脱出しようとする機があった。

                       ズドドドドドドドドドドドド

松木浩明「ダイソン中尉、右から新たに3機接近します。」
地球統合宇宙軍.SDF-1マクロス所属.松木浩明少尉

                    ズドドドドドドドドドドドドドドド

ケンゾー「ったく、地上でも戦闘かよ。これだから戦争ってのは、想定外だらけのアンバランスゾーンなんだよ。」
地球統合宇宙軍.SDF-1マクロス所属.ケンゾー・ダイソン中尉

松木浩明とケンゾー・ダイソンの二人のマクロス所属のバルキリーパイロットである。
残留ゼントラーディ軍の追撃を受けており、現在交戦中。
弾が切れかけミサイル不足であるので日本にある地球統合軍極東方面軍司令部に向かっているが。
敵はそう簡単に向かわせてくれない。

松木浩明「どうするんですか?」

ケンゾー「ここを脱出して日本列島かウラジオストク.朝鮮半島へ離脱するぞ!」

松木浩明「そんな無茶な!」

ケンゾー「怖気つくんじゃねぇ、なんとしても生き残ってみやがれ!」

ケンゾーは無茶ぶりを言い松木を困らせる・・・・・
これでは無事に脱出する保証はないと・・・・・

けれども

これしか手段がないので松木はケンゾーの言葉についていく道しかなく。
残留ゼントラーディによる激しい追撃を受けながら日本へ向かう。
各地ではゼントラーディと地球人の苛烈な後始末の戦闘が繰り広げられ、折角生き残れた命が散ってゆく。
これも戦争の悲劇故なのかは分からない。

第14話 宇宙(そら)からの合流者

2017-09-03 23:17:13 | マクロス外伝 ダブルフェイク
マスター「ふぁ良く寝た。」

マスター達は何事もなく朝を迎えた。
よく眠れたとは言い難いが、まったく寝れないよりかはマシであろう。
いつ敵が襲ってくるか分から無い状況に、安心して寝れると言う事だけでも幸せであるから。

                         パーン パーン

マスター「昨日のロケット弾、何を撃ち込んでいるんだ?」

ジェシカ「通信を傍受しましたか、放射能中和弾です。」

マスター「放射能中和弾?」

ジェシカ「大気が放射能で汚染されていて、人体に害があるそうです。と言っても、直に被害はないそうですけど長期間的には危険だそうです。」

ロケット弾による放射能中和剤の散布。
放射能で汚れている地域があり、中和剤でなんとか害のない大気を作りだすべく統合軍部隊が撃ち込んでいる。
その結果、普通に出歩けるように改善されたと言う。

マスター「まぁ分かるけど昨日は黒い雨が降っていたからな。妊娠的にも奇形児が出る心配があるね~。」

ジェシカ「現場的にも統合政府の医療機関は奇形児が産まれないような薬は既に完成してます。」

マスター「そんなのがあるんだ。」

戦後の産まれた子供には幸い、ワクチンのおかげで奇形児が産まれる事が無かった。
このワクチンは今後改良され、奇形児根絶に成功したのである。
ワクチンの名前はペテロ1017と言う。

それから1時間後

一同はフェアリを先頭にして移動を再開し何事もなくパリ基地へ向かう、生存者たち。
するとフェアリは前方に飛行物体を、確認する。

フェアリ「前方に複数の機影を確認、マイクローンの機体と我が軍の部隊が編隊を組んで飛行中。」

2機のバルキリーとクァドラン・ロー3機、そしてジナール空戦ポッド1機。
不自然な編隊が見えると言う報告・・・・・・・・

マスター「友軍機が敵軍と編隊飛行?」

ゼブラ「まさかアドクラス艦隊とマクロスそしてラプラミズ艦隊の面々か?」

マスター「ジェシカ通信はあるか?」

ジェシカ「現時点ではありませんが、いえ.......ディー・ヴァーミルと名乗る人物からの通信が入りました。」

マスター「ディー・ヴァーミル?」

マスター「こっち直々に来たな。」

奇妙な編隊であったが、すぐに連絡が取る事ができた。
この奇妙な編隊の指揮官はディー・ヴァーミル、SDF-1マクロスで数少ない女性兵士である。

ディー・ヴァーミル「こちらはSDF-1マクロス.スカーレット中隊隊長ディー・ヴァーミル中尉.そちらの友軍機・・・・聞こえますか?」

マスター「ばっちり聞こえている。こちら地球統合軍欧州方面軍マスター・ピースファング大尉、現在生存者をまとめ移動中。」

ディー・ヴァーミル「我々は友軍と少数で活動中、こちらは食料と水が不足。合流を求めます。」

マスター「了解した合流してくれ、味方が少しでもいるのはありがたい。」

ディー・ヴァーミル「こちらもです、よろしくお願い申し上げますわ大尉。先遣隊を派遣しますので、そちらもお願いしますわ。」

マスター「あぁ任せてくれ。」

マスターはヴァーミル達を受け入れる。
食糧の問題もあるが見捨てるわけにはいかない、それに護衛する戦力が整えばいろいろと楽になるので歓迎だ。
さっそく合流しなくてはならない。
先遣隊と接触するのはもちろん・・・・・・・・

マスター「フェアリ フェアリ聞こえるか?」

フェアリ「こちらフェアリ、私に何か?」

マスター「一旦停止し、味方を迎えろ!」

フェアリである。
距離的にもヴァーミルに近く接触できやすかった。
接触し味方を迎えろと言われたフェアリは・・・

フェアリ「味方?」

マスター「大事な味方だ、丁重に迎え入れてくれ。」

                           プツン

フェアリ「エスケスタ....味方.......友軍・・・・・・マイクローン側のゼントランとマイクローンの同胞のか.....」

戸惑う・・・・・・地球側についたゼントラーディ軍を正規側の自分が迎えるなど・・・・・
だけど、もうフェアリは正規側のゼントラーディ人じゃない。
ゼントラーディ正規軍からしたら地球人についたゼントラーディと一緒・・・・・
なんとも言えず、フェアリは心に感情が持てないままヴァーミル達が送った先遣隊と接触する。

                 ドビュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン

フェアリ「ヤック!?」

クァドラン・ロー3機の姿を見て驚愕する、それはラプラミズ艦隊の特殊攻撃部隊の指揮官のナタルマ・フィーアンジュと部下のランメル・ファルカ.クレリア・モレス.フィオナ・メルディアスの4人で構成されている。
それにクァドラン・ローではなく遊撃戦型のクァドラン・ラース・・・・・・クァドラン・ローの亜種である。

ミリア・ファリーナなどの主力が敵陣に入りやすいように、遊撃戦を行い脱兎の如く離脱する事を得意とした部隊である。
フェアリは、彼女らとは一度戦場で共闘した事はない。
それにこの遊撃隊はゼントラーディ軍の中では一番の部隊・・・・・・
噂の部隊と遭遇して、フェアリの顔には発汗しはじめる。

ナタルマ「そこのクァドラン、貴様は何処の所属だ?」
奇襲攻撃隊ナタルマ・フィーアンジュ1級空士長

フェアリ「私はゼントラーディ軍フェゾーラ直衛艦隊所属第5戦隊所属フェアリ・チェリアス三級空士長であります。」

ナタルマ「貴様が消去刑にとっくになっていたのにも関わらず、かなりの戦果をあげているエース フェアリ・チェリアス三級空士長なのか?」

フェアリ「そうでありますが?」

ナタルマ「戦闘に怖がる感情は見えない、信じ難いな.......」

ナタルマはフェアリの所属と名前を確認する。
既にナタルマはフェアリの事を知っているからだ、無論戦闘に怖がる不良品である事も・・・・
だが、目の前にいるのは普通のゼントラーディ人である。

噂と違う姿にナタルマは困惑する。
だけど・・・・・・・

フェアリ「あなたこそ、我が艦隊の特殊奇襲攻撃部隊と同様・・・自艦隊などの主力を密かに勝利を導く特殊攻撃遊撃部隊とお見受けしてますが........」

ナタルマ「ふふふ私たちは案外知られてないと思ったが................予想外な結果だったわね。貴艦隊でも私達の名が知られて光栄だよ。」

影の存在である自分達が遠い直衛艦隊まで轟いていた事に困惑した表情から歓喜の表情に変わる。
ナタルマも軽い女ではないが、自分達の名声を気にするの事があるのでこれは嬉しさのツボに入った。

ランメル「隊長、いくらかつて同じ我がゼントラーディ軍でもラプラミズ艦隊以外では敵同士。危険です。」
奇襲攻撃隊ランメル・ファルカ3級空士長

ナタルマ「ヤック(何故)?」

フィオナ「我々はラプラミズ艦隊所属です、我々はボドルザー司令と戦いました反逆者です。」
奇襲攻撃隊フィオナ・メルディアス3級空士長 

クレリア「フェアリもなんだかんだ言って切れ者です、このまま倒しましょう。」
奇襲攻撃隊クレリア・モレス3級空士長

ナタルマ「ディーの話では迎えが来るそうだが、彼女だと思うが.......」

部下達はラプラミズ艦隊以外のゼントラーディ人を信頼していないらしくフェアリを危険視する。
怯えているとは言え切れ者であるとフェアリとナタルマの通信を聞いて感じとっている。
このまま殺した方がいいと、部下の一人クレリアが進言する。

                     スチャ

フェアリ「ヤック(何を)!?」

                       ビュビュビュ

フェアリ「あっ!!.....くっ......」

                      ビュゥゥゥン
                    ズトーン ズトーン ズトーン

フェアリ「何をする!」

ナタルマ「やはり腕前は確かだな。」

ナタルマはクレリアの進言を若干受け入れフェアリのクァドラン・ローに発砲。
攻撃を受けたフェアリは右に滑りこむようにして回避する。
それを見たナタルマは美しい顔で不気味に笑う。

フェアリ「貴様、私を殺す気か?」

ナタルマ「噂のエースと言う実力を試したまでよ。」

フェアリ「試した?私は今は敵じゃない、味方だ!先の戦闘では敵だったが、今は味方だ!」

フィオナ「出ましたね・・・・・・強気になっても弱めこれが素ですね。」

ナタルマ「あぁ、ばっちり。」

フェアリ「何をごちゃごちゃ言っている?」

フェアリを攻撃したのは実験・・・・・・・それにクレリアの進言よりもこっちが優先。
クレリアは不満げな顔をするが、ナタルマはフェアリとそのまま会話しフェアリの本性を引きだす。
緊張が高まる中、2機のバルキリーと1機のジナールがやってきた。

ディー・ヴァーミル「はい!そこまでお終いですよ。」

フェアリ「マイクローンのメルトラン?」

ディー・ヴァーミル「出自はどうであれ、これから共にする仲間でしょ。お互い仲良くしなさいよ。」

ナタルマ「失礼しました、ヴァーミル中尉。」

マスター「フェアリ.......」

フェアリ「.........」

ヴァーミルと僚機.そしてマスターの仲介でギスギスした空間から解放する。
お互い睨みあっていたが、その後次第に熱は冷めていく。

今回の件でバルキリー2機とクァドラン・ラース3機とジナール1機が合流し戦力は増強される。
ヴァーミル達は偶然知り合い、一日かけて他の友軍を探し回っていたと言う。
その後、ディー・ヴァーミルは地球人生存者を集めて意見交換した。
ディー・ヴァーミルはボドル基幹艦隊戦のことを話し、マスターは地球の被害状況を話し合った。
ディー・ヴァーミルはマクロスの行方が知りたかったので、マスターに質問する。
そしてマスターは、マクロスがアラスカへ降下したことを話した。

ディー・ヴァーミル「マクロスはアラスカに降下したと...........」

マスター「通信ではな、マクロスによるとここでは確認されてないが各地で地上戦が展開されているらしい。」

ディー・ヴァーミル「そんな....せっかく勝ったのに.........」

マスター「確かにな......」

ヴァーミルはマクロスが地球に落ちた後も戦闘が行われている事実を知る。
今まで戦闘行為がなくそのまま動く事ができたので、知らなかったがいざ知ると落胆する。
せっかく勝ったのに、これから復興する時なのに・・・・・・・・・と・・・・・・

そう簡単に人類は戦争をやめる事はできない。
リン・ミンメイの歌があろうとも、なかろうとも結果は同じ。
人間が完全平和を目指す事は不可能、なぜならば人類はそこまで賢くない幼子であるから。
一生抜ける事のできない幼年期だから。

第13話 フェアリのトラウマ

2017-08-30 23:16:55 | マクロス外伝 ダブルフェイク
パリへ向かうマスター一行。
敵の襲撃もなく何事もなかったが、前方いたフェアリから連絡が入る。

フェアリ「前方に大型の破壊跡を確認、左へ回れ!」

マスター「了解。全車了解。」

前方に巨大な破壊跡を確認・・・・・・
マスター達は左へ回る。
左ルートを進みつつ、本来のルートの方向を見るとビル群の残骸が散らばっている。
このまま勧めば、走行困難になっていたであろう。

マリオ「今何時だ?」

「21時ごろです、もう時間的限界です。」

マリオ「そうか位置はどのくらいだ?」

「不明です。」

マリオ「分かった、ピースファング大尉ここで休憩を取りましょう。」

マスター「あぁそうだな、全車停止。フェアリ戻れ!」

フェアリ「エスケスタ。」

全車は停止し、テントが敷かれる。
兵士達は交代制で監視をし、眠る市民や仲間を守る。
休憩を蔑ろにはできない、きっちり休みをしないといけない・・・・・・・

ジェシカ「大尉。」

マスター「どうした曹長?」

ジェシカ「通信機が通信を傍受、アラスカの司令部のあった所から各司令部に命令らしき物が聞こえました。」

マスター「本当か?」

ジェシカ「マクロスから司令部へと言っているので、マクロスは生きています。」

SDF-1マクロスの生存。
各地の統合軍の方面軍司令部に充てられた通信である。
無論、南米に降り立った桐原達のいる南米方面軍司令部にもその通信を受信している。
統合軍の通信機の周波数に入るらしく、こうしてマスター達がマクロスが生きている事を確認する事ができる。

マスター「本当かぁ、生きていたのか。」

ジェシカ「しかし、地上戦警戒せよと言われてます。」

マスター「ゼブラやフェアリなどの同族ゼントラーディ人との戦闘に関してか。」

ジェシカ「そうだと思いますこの先戦闘に巻き込まれる可能性があります、なるべく早くパリへ急ぎましょう。」

マスター「戦力はあるからな、なるべく体制を整えないとな。」

急いでパリにいる友軍と合流しなくてはならない・・・・・
一兵でも多く戦力を結集し、地球に残留したゼントラーディ軍と戦わなくてはいけない。
そしてなるべく打撃を与え、戦争早期終結を・・・・・・・・・・

フェアリ「ふぅ、やはり私はクァドランに乗ると人が変わってしまう.......もうこれには出来れば乗りたくない......」

フェアリはクァドランに乗って自分の性格が豹変する事により出来れば乗りたくないと思うようになる。
自分が臨んだわけでもないのに、クァドランに乗りこめば性格が変わる。
それがフェアリにとって苦痛であった・・・・・

ゼブラ「ちょっといいか?フェアリ・チェリアス空士長。」

フェアリ「ゼブラ・ラカジーラ機甲兵か......こうして話すのは、以前では考えられなかったわね。」

ゼブラ「あぁ俺もだな。」

ゼブラは性格が豹変し悩んでいるフェアリに話しかける。
以前のゼントラーディ軍では男と女が同じ場所で喋る機会はない。
こうして話す機会と言うのは、この戦争の結果である。

フェアリ「所で私にようって?」

ゼブラ「お前はなぜ戦闘や死を怖がる性格なのに、今まで消去刑にされなかったんだ?普通だったら製造した途端に怖がりな性格で使えないと分かったらすぐさまに消去刑だぞ!」

フェアリ「それか・・・・・・」

ゼブラがフェアリに話しかけた主目的は、なぜ死を怖がる性格なのに消去刑にならなかったのか。
普通ゼントラーディ軍の兵士が死を怖がる性格であったらすぐさま処分される。
ゼブラはなんども戦場で急に死を怖がる性格になり上官に処分された光景を何度も見ている。

なのに

死を怖がる性格であるフェアリは処分されていない・・・・・
十分な年数を戦ってきた猛者であるのは分かるが、何故・・・・・・・・
性格に関係あるのだろうか?
そう思っていると、予想もしてなかった返答が来る。

フェアリ「!!.........最初は消去刑になりかけたわよ。」

ゼブラ「なりかけた?」

フェアリ「私は製造官殿に.....」

フェアリの問い、最初は消去刑になりかけた。
一体・・・・・・・それになぜ消去刑にならなかったんだ・・・・・・・
その答えはこの後分かる・・・・・・・・・

フェアリ「全ては私が製造され完成した日・・・・・・・・・」

その答えが分かる事を・・・・・・フェアリはゆっくり語り出す・・・・。
語り出しながら思いだす光景はフェアリが製造され完成した日。

ゼントラーディ人は幼体の形態から製造されない、なぜなら小さな体に合うバトルスーツも戦闘ポッドが存在しないからである。
最初から大人の形態で作られ完成したゼントラーディ人は訓練もせずにいきなり実戦に出される、製造されたゼントラーディ人は上からは仲間でも人間ではない単なる消耗品である。
製造過程に問題があれば、廃棄される。
ゼントラーディ人はプロトカルチャーが己の利益や権力のために作られた、生物兵器だから。

フェアリ「・・・・・・」

「フェアリ12346、完成名フェアリ・チェリアス。感情面に問題あり、消去。」

精神鑑定でフェアリの感情に問題が検出される。
合成装置から出され、センサー検査した途端フェアリの感情に何か問題を検出する。
このまま廃棄処分されるかと思ったが・・・・・・

「なぜ消去する?」

一人の製造官がフェアリの処分に疑問に思う・・・・・・・

フェアリ「・・・・・」

「12346は戦闘に対し極度の恐怖がある、使い物にはならない。」

「だがただ消去刑にして処分するのはまずい、何処かの直衛艦隊に配属させよう。」

その製造官はフェアリを処分する事に疑問に思ってかただ何も成果を出さずに処分する事に反対であった。
囮程度でもいいから何処かの直衛艦隊に配属させようと・・・・・・・・

「そうか、フェアリ・チェリアス。貴様は未完成品だ、いいだろう・・・・だが・・・・貴様は初陣で死んでくれ!フェアリ12346」

それを聞いたフェアリを処分しようとした製造官は直衛艦隊配属を決めるが・・・・・・
その直後に・・・初陣で死んでくれと言う。
フェアリには製造されてからある程度経っているので死んでくれと言う言葉はかなり心に傷を負わせる。
胸が苦しくなるような痛みを・・・・・フェアリは味わう。

そのままフェアリは軍服に着替えさせられ直衛艦隊に配属される。

「とんだ物をよこしたな、まったく。まぁどうせ死ぬからな、せいぜい敵は落とせよ。」

配属された先でも上官からこのように言われた。
周りの同僚にも同じような事を言われる・・・・・・

フェアリ「私は惨めな思いをするために産まれたのか、惨めな思いをするために...........」

産まれてくる事を望まれていない、誰からも自分を必要としない・・・・・・・
なんで自分はこの世に生まれてきたのだろうか、惨めな思いによる苦しみを味わうためかと・・・・・・・・
フェアリは自分の自室で泣いた・・・・・惨めでこの世に必要とされない自分に・・・・・・・・

「チェリアス三級空士長、出撃をお願いします。初陣です、直ぐに死なないように。」

フェアリ「エスケスタ........」

数日後、フェアリは監察軍との戦いで初陣を飾る事になる。
これでやっと死ねるんだ、やっと・・・・・・・
自分のタイプは空士タイプであったのでクァドラン・ローであったためか・・
フェアリは死ぬのは豪華すぎると思った・・・・・・

そう思いつつフェアリはクァドラン・ロ-に乗りこむが・・・・・・・

フェアリ「がっ........」

「どうしましたチェリアス三級空.....」

フェアリ「あぁぁぁぁぁ。」

突然、フェアリが頭を抱えて苦しみだす・・・・・・
クァドランに補給する兵士はフェアリを心配するが・・・・・

                         ガシッ

「がっ・・・・・・・・・うぅぅぅぅぅぅチェリアス三級空士長.....何を......」

フェアリ「出撃の邪魔だ死にたくなければ、さっさとどけ!!」

「ひっ」

突然、兵士の首を掴み投げ飛ばす・・・・・・
この時、フェアリの感情のリミッターが解除されてしまった・・・・・・・
クァドランに乗る時に来る、狂気の感情が・・・・・

フェアリ「落ちろ!落ちろ!」

「ダローマ ガブラン ザラーン ゼントラーン?(なんだこのゼントラーディは?」

「ガザフ メラローバ(この敵は一体......) 」

フェアリ「襲いんだよ!エット カドラーン(何が監察軍だ!)」

フェアリは初陣で監察軍の2個小隊を殲滅する。
それを見ていた同僚達はフェアリの鬼神のような活躍に恐怖を抱く。
戦闘前とは別人ような言動に・・・・・・・

ーお前の命はこれでおしまいだ!」
ーくたばれ!ゴミ野郎が!!
ー皆殺してやる!!
ー私の邪魔する奴は皆死ねばいいんだよ!」
ー任務の遂行を最優先。人命含む他の損害は後回しだ!」

フェアリは汚い言葉を吐きながら戦場で戦う。
多くの監察軍兵士を宇宙の塵にしながら・・・・・・・・・

華々しいフェアリの記憶の先には、監察軍の戦艦の中に潜入し敵兵を虐殺した姿が思い浮かぶ。
自分の乗るクァドラン・ローの手には、敵兵の血で濡れており目の前にある死体は自分と同じ顔の監察軍兵士なのである。
ゼントラーディ軍の人間と監察軍の人間は表裏の存在だから.........
遺伝子元は結局同じなのだから..........

フェアリ「私と同じ顔まさかまさか............」

「チェリアス空士長早く退避を.....チェリアス空士長!!」

自分と同じ顔の兵士、初めて見る敵兵士の顔・・・・・・・
自分の周りには敵兵士を殺した時に
フェアリは自分と同じ顔をした兵士の顔を見て混乱する。
頭の中の脳みそがぐちゃぐちゃになるような感覚に襲われながら・・・・・

フェアリ「私は・・・・・・・・・・あ・・・・・・・・違う・・・・・………………う…うう…うあああ…うう…ああ…」

ゼブラ「どうしたんだ?チェリアス空士長!?」

目をつぶりながら涙を流し、頭を抱え唸り始めるフェアリ。
突然の出来事にゼブラは動揺しどうしていいか分からない・・・・・・・・

フェアリ「あぁ.......................」

ゼブラ「おいしっかりしろ、チェリアス空士長。」

できる事はただフェアリの名前を呼ぶことしかない。
あんまり聞こえない程に頭を抱えながら唸り声をあげるが・・・・・・・

フェアリ「うっ・・・・・・」

ゼブラ「お.おい・・・・・」

突然、フェアリがゼブラの方に倒れかかる。
ゼブラは倒れてきたフェアリを抱きかかえた。

フェアリ「すぅ...............」

ゼブラ「眠った?..........って結局、なんだったんだあの唸り。って..........」

フェアリ「スゥー スゥー スゥー」

フェアリはゼブラに寄りかかるように寝ている。
彼女は泣きつかれたのか、不安そうな顔で寝ている。
ゼブラはフェアリを見て何か感情を抱き始める・・・・・

ゼブラ「・・・・・・メルトランの顔は初めて見たが.........奴らが言っていたリン・ミンメイの話には聞いてたが........なんだこの気持ちは..............なんと言う.......いかんな俺も疲れているんだ寝よう.........」

ゼブラはフェアリをクァドラン・ローに寄りかかるように置いた。
フェアリの顔と美しい緑色のショートカット姿は見るからに変な気分になる。
なんと言うか一緒にいたい、話を聞いている限り助けてやりたいと・・・

第12話 パリ基地へ

2017-08-27 23:16:27 | マクロス外伝 ダブルフェイク
出発の準備が終わり、各員はいつでもパリ基地へ向かう事ができる。
護衛部隊が周りに展開し上空をマスターとゼブラが警戒する・・・・

そして・・・・・・・・・

フェアリ「私は先行する、お前らは私の後を追いかければいい。」

マスター「分かった、君も気をつけるんだな。」

フェアリ「分かった、私もムザムザ殺されたくはないからな。」

一番心配されていたフェアリがクァドラン・ローに乗りこむ。
フェアリは乗る直前までおどおどしたが、クァドラン・ローに乗り込むと強気になる。
だが、最初にあった時よりも表情は明るい・・・・・

マスター達と出会った事に関する変化なのであろうか・・・・・・・・・

マスター「頼んだぞ。」

フェアリ「待ってくれないか、実は・・・・・・・・」

マスター「なんだ?」

フェアリ「言えなんでもありません。」

マスター「変なの......」

マスターはフェアリを応援するが、フェアリは何か言いたそうであったが・・・・
なんだと聞くとなんでもないといい、マスターは不思議がる。

フェアリ「........何をしたかったんだろ、私は........」

何かを言いたそうにしていたフェアリは不思議がる。
一体自分は何を言おうとしたんだろうか・・・・・・・
勝手に口が何かをマスターに訴えようとしていた・・・・・・・
その原因が分からない・・・・・・一体何を訴えようとしていたのか・・・・・・・・・

マスター「さぁて陣営を確認するぞ。」

★パリ脱出集団
VR-1A-RF(マスター)
ヌージャデルガー(ゼブラ)
クァドラン・ロー(フェアリ)
デストロイドマーク1×4
デストロイドトマホーク×6
デストロイドマサムネ×3
レオパルト2×6両
M1エイブラムス×7両
AH-1+コブラ改
スズキ・DR-Z400×2
M163対空自走砲×8
M113装甲兵員輸送車×50台
ストライカー装甲車×10台
73式大型トラック×30台
TRM10000×20
給水車×20台
パトロールカー×10台
★人員
護衛隊員 35名
歩兵 50名(女性兵士5名含む)
基地職員 100名(女性兵士32名含む)
偵察兵 4名
軍属 30名
軍医 3名
看護婦 10名
警官 20名(女性警官6名)
避難民 300名

脱出集団は準備が完了し、フェアリが前方を進み出発を開始する。
大規模な集団、かなりの数の車両が進む。
まるでこれから敵地を占領しに行くみたいだ・・・・・

一同はそう思いながらもパリ基地に早くつくことを目指し先へ進む。

マスター「補給基地の割には充実しているんだな。」

マリオ「あぁ・・・・・・統合戦争がつい最近まであったからな・・・・」

マスターは補給基地にあった車両の多さを評価する。
マリオは統合戦争があったからと答える・・・・・・

マリオ「所で本当にフェアリとか言う女を信じるのか?女狐かも知れんぞ。」

マスター「そうかも知れないが俺は純情可憐な女だよ、世間慣れしてない可愛らしい女。彼女は絶対に裏切らない。」

マリオ「ふん見かけによらずにお人よしだな。」

マリオから本当にフェアリを本当に信じるのかと聞かれるとマスターは信じると発言する。
理由は純情で可憐で可愛らしい女、それに嘘をつくかのような演技をしていたい・・・・
信じるに値する女だと、マスターはフェアリをそのように見ていた。

それを聞いていたマリオはマスターをお人好しという。
だけど、マスターがフェアリを信じていたのは他に理由がある・・・・・・・・・

マスター「パリで勤務しているラーナと重なって見えたからな。」

マリオ「ラーナとは?」

マスター「いやなんでもない、忘れてくれ!」

マスター「.........」

それはフェアリがマスターの恋人ラーナと重なったから。
ラーナが新兵当時に見せた時の様子と似ていた、だから信じられると・・・・・・・
無茶苦茶なかもしれないが、どんな事があってもフェアリを信じる・・・・・・

もし裏切られた時はその時である・・・・・・・・

フェアリ「何処を見渡しても何もない、あるのは残骸のみ・・・・これが我が基幹艦隊がやった事か・・・・・・・」

前方で哨戒任務を行っていたフェアリは、第118基幹艦隊が砲撃した跡を見ていた。
かつて文明圏や自然を構成していたとは信じられないような光景・・・・・・
フェアリは文明圏よりも艦隊が砲撃した後の事ばっかり気にしていた。

ボドルザー基幹艦隊は地球の9割を砲撃し、文明と歴史をリセットに近い状態にした。
かろうじて酸素を生産する森林はある程度残り、地球の酸素は保たれているが・・・・・・
文明圏の被害は最悪であり・・・・・・・・かなりの人間や動植物が死滅した・・・・

貴重な生き物が大量絶滅している程・・・・・・・・

そんな事を知らないフェアリはただじっと・・・・・・・第118基幹艦隊の砲撃の凄さを実感する・・・・・

フェアリ「デワントンは生きているのだろうか・・・・・・・・なぜラプラミズ艦隊はマイクローンやアドクラス艦隊に・・・・・・」

フェアリはマイクローン(地球人)と共に消去されるはずだったアドクラス艦隊に就いたラプラミズ艦隊とその一員で
あり戦ったデワントンの事を考えた・・・・・・・・
一体何故、マイクローン側に・・・・・・なぜ・・・文化汚染されたアドクラス艦隊の方についたのか・・・・・・

そこまで接触期間は少なかったのに・・・・・・・・・・
フェアリはそこの所を今でも不思議がる・・・・

フェアリ「まぁ今の私はラプラミズ艦隊の同胞と同じか・・・・・・今ではマイクローンと共にいる・・・・・・私も文化に堕ちたな・・・・・・・・」

が・・・・・・・結局自分も同じだといい考えるのをやめる・・・・・・・・
今はマイクローンと共に行動するゼントラーディ兵でしかないから。

第11話 騒乱

2017-08-26 21:47:29 | マクロス外伝 ダブルフェイク
パリ基地に行く事に決めたマスターら生存者たち。
その一方でいろいろな問題が出る。
ただでさえ問題が多いので新たな問題が浮上する。

スミス「哨戒はどうする?」

マスター「哨戒か・・・・・・・・誰かが一番先頭に立ち行けばいいと思うが・・・・・・・

哨戒である。
パリ司令部まで行く道中に敵が襲う可能性がある。
早めに敵を見つける役割の哨戒役が必要である・・・・・・

マスター「やるとなれば・・・・・・・・・・・」

マリオ「大尉はこの中で階級が上ですのでできません・・・・・・・」

マスター「そうか・・・・・・・・そうとなると・・・・・・・・・」

マスターは元々偵察飛行パイロットであるので哨戒にうってつけだが・・・・・・・
この中のメンバーの中では一番階級が高い。
階級が高い上に哨戒隊員として出すわけいかない・・・・・・

どうしたものかと・・・・・・・・
マスターは思っていたが・・・・・・・・・・

フェアリ「だったら私が先行して道の確認をやります。」

ゼブラ「フェアリ?」

マスター「あんたが道先案内するのか?お前はゼントラーディ人、地球の事は分からないだろ?」

フェアリ「安全地域ぐらいの報告ならば出来ます。やらせてください。」

フェアリが哨戒隊員として申し上げる。
マスターとマリオはお互い顔を合わせて考えるが・・・・・・・・・・・
一人の統合軍将兵が抗議の声をあげる。

ロイド「いかんかいかんいかんな!話によればクァドランとか言う機械に乗ると性格が変わるとか。恭順したとはいえ信用できん。」
地球統合陸軍欧州方面軍.ロイド・ライマーレ准尉

マリオ「ライマーレ准尉、何を!!」

「俺達はこのフェアリという巨人女を信用していない!!」

ロイドらゼントラーディに恨みを持つ面々である。
フェアリが戦闘に出て偽情報を流し、同胞と一緒になって攻撃してくるのではないかと思った。
それを聞いたフェアリは・・・・・・・・・

フェアリ「記憶は残っているので大丈夫です。」

と刺激しないように笑顔で言うが・・・・・・・・・・・・

マスター「一つ質問するが・・・・・・・・・記憶があっても裏切る意思があり、裏切る素振りをして・・・・・その時背後から撃たれる覚悟はあるのか?」

フェアリ「あっ」

マスターから決意の事を聞き・・・・・・・
その覚悟を持てていなかったフェアリはあっと驚く・・・・・・・・

ロイド「やはりこいつ!!」

「裏切るつもりか!各隊員銃を彼女へ向けろ!」

「ハッ」

マスター「何をして.....」

20名ほどの歩兵がフェアリに銃を向ける。
兵士達は得体のしれない巨人による裏切りによる恐怖とゼントラーディ人に対する恐怖から、フェアリに銃を向けている。
巨大で美しい女だが・・・・・・・敵・・・・・・・・・
地球を焼き払った敵であると・・・・・・・・・

ゼブラ「俺は・・・・この状況出てきては駄目だな・・・・・・・」

基地の奥の方にいたゼブラはフェアリに銃を向けている兵士達の様子を見て。
今出て行ったら余計に事態が悪化しそうである。

「グ.................」

「グググ........」

フェアリ「あ.....私は.......」

両者はお互いに怯えている・・・・・・・・
ロイドのような強気な兵士は震えていないが、明らかに新兵そうな奴は銃を構えながら震えている・・・・・・

マスター「やめろ、彼女は敵じゃない!」

「止めないでください!彼女は異星人俺たちとは違うんだ!だからだから、地球を平気で.......」

「あのゼブラって言う奴も信用ならん!!」

マスター「だからやめろ!」

マスターは必死に将兵たちを説得するが・・・・・
誰も聞かない・・・・新兵なんかもフェアリばかりではなくゼブラも怖がっていた。
異星人というのは地球人からしたら恐怖の対象でしかない・・・・・
正直止めることは無理なのかもしれない・・・・・

それでもマスターは必死に説得する・・・・・・・・
そんな状況下に救世主が現れる。

『!!』

「動かないで!!」

一人の女性兵士が歩兵隊へアサルトライフルを向ける。
まだ若い女性兵士・・・・・・・・・・

ロイド「曹長、軍曹.伍長・・・・味方に銃を向ける?」

ジェシカ「あなた達がフェアリに銃を向けるからよ。」

ロイド「何?」

その女性兵士の名はジェシカ、ゲートを開けた女性兵士である。
ジェシカとそれに同調した女性兵士2名がフェアリに銃を向けている20名に向ける。
ロイドなどのフェアリを敵対視する兵士達は驚く・・・・・・・
フェアリを擁護するジェシカがそこで発したのは・・・・・・・・・・

ジェシカ「皆、フェアリを追い詰めるような事はしないで!」

マスター「ヒューストン曹長。」

相沢巡査「曹長さん。」

フェアリを追い詰めるような事である。
最初にフェアリに会った時、フェアリは怯えていた。
戦闘時はあんなに強気だったのに・・・・・・

戦闘時は強気な性格で仲間とはぐれた孤独と敵に襲われるかもしれない恐怖を隠していたのかもしれない。
ジェシカはそう感じとっていた。
だから、フェアリを追い詰めないようにという・・・・・・・それだけじゃない・・・・・・・・

ロイド「しかしこいつは........」

ジェシカ「彼女は異星人だろうと人間です、もし裏切ったならば撃つしかありませんが彼女を信じてやってもいいと思います。」

ロイド「なにぃ信じろだと?」

「准尉お願いします。」

「私達は同じ女として信じたいんです。」

ジェシカ「暴力的な手段はとりたくありませんが、私達はあなた方と戦闘行為と自分達が死ぬことを辞さない覚悟です。」

ジェシカや他の2名の女性兵士はフェアリを自分達と同じ人間だと認識している。
同じ人間だからこそフェアリを信じたいと思ったのだ・・・・・・・
フェアリを信じるジェシカに同調して女性兵士2名が賛同した。

今は2名だが・・・・・

杉田巡査「分の悪い賭けだな、悪くねぇが。」

フェアリ「・・・・・!!」

ロイド「貴様ら......」

相沢巡査「私はフェアリさんが裏切るように見えないから、信じてもいいよ。」

スミス「裏切ったらその時背後から撃ち殺せばいい。」

「俺も同意だ。」「私も」「僕も」

ロイド「お前ら~」

ジェシカの言葉を聞いたのか、どんどん賛同する兵士が増えてくる。
中立的な立場を取っていた兵士だけじゃない、銃を向けていた兵士も・・・・・・
どんどん造反する兵士の様子を見てロイドは落胆する。

ジェシカ「どうです?ベレモッタ少尉?」

マリオ「そうだな大尉殿、一番階級が上だ決めてくれ。決着をつけたい。」

マスター「俺か?あ......」

ジェシカはマリオにフェアリを信じて先頭に出すのかを聞くが・・・・
マリオは階級が一番上であるマスターに最終決定を委ねる・・・・・・・・・
しこし、考えるが・・・・・・・・・
フェアリの不安そうな目とジェシカの睨む目を見る。
その目を見るが、最終的に自分の意志で・・・・・・・・

マスター「分かったフェアリ、お前を信じるよ。」

フェアリ「本当ですか?」

マスター「二人の女の顔を見たら、了承するしかないだろうな。」

マリオ「分かりました、ここは大尉に従いましょう。」

ジェシカ「ご決断ありがとうございます。」

フェアリを信じることを決めた。
ジェシカやフェアリや同調した面々はこの決断に喜ぶ。
これによりフェアリは脱出軍団の哨戒任務を行う事が決定した。

その後・・・・・・・・

フェアリ「あの~」

マスター「どうした?」

フェアリ「マサーフ ガレーミバ(貴官に感謝する。)」

マスター「ゼントラーディ語?」

フェアリはマスターに感謝の言葉を述べた。
翻訳機を一時的に外して自分の言語で・・・・・・・・
それをいい述べるとその場を去る。

ゼブラ「ゼントラーディ語で援護した味方に対する感謝の言葉だ。覚えておけ。」

マスター「あぁ。」

ゼブラが意味を伝えると、マスターはうなずく。
異星人の女性に感謝か・・・・・・初めての経験をしたな・・・・と笑顔になるが。
ラーナの顔が思い浮かび、浮気じゃないと否定する。

マスター「食料は全部持てるだけのトラックはあるか?」

スミス「ここは砲撃から逃れた物資はあれば、トラックもある。だから、安心しろ。」

マスター「よしパリ基地に向かうぞ!!」

マスター達はパリ基地へ脱出する準備を開始する。
安全の確保とラーナに会うためにも!!

第10話 合流

2017-08-25 15:33:12 | マクロス外伝 ダブルフェイク
                      【地下シェルター内部】
フェアリはマスターとゼブラに連行され、地下シェルターの生存者と合流する。
クァドラン・ローも一緒に運ばれており、いつか必要になる時に使う予定・・・・・・

フェアリ「あなた達の仲間は私を受け入れてくれるのでしょうか?」

マスター「多分大丈夫だ、それに一度捕虜にしたらジュネーブ条約に違反し戦後俺も死ぬことになるし誰かお前を殺したならば殺した相手も死ぬ・・・・・・・それを分かっていてお前を殺そうとする人間はいないだろう。」

フェアリ「そうですか、安心しました。」

捕虜として連れてこられ、自分を殺そうとする相手がいるのではないかと思われたが・・・・
そうでもなかった、なんせ捕虜を殺せばジュネーブ条約により処罰される事になる。
それを分かっていてフェアリを殺そうと考える人間はそうそういないのである。

フェアリ「・・・・・・・・」

マリオ「官姓名はフェアリ・チェリアスか、なるほどねぇ。」

大勢の統合軍将兵や避難民がフェアリみたさに集まっている。
好奇心を持つ者や憎悪の目を向ける二つの目・・・・・
そのどちらかの一つ憎悪の目にフェアリは恐怖を抱く・・・・

マスター「女のゼントラーディ人だそうだ。」

杉田巡査「しかしメット越しでは顔が分からんメットを取ってくれないか?」
統合警察局.杉田智一巡査

フェアリ「エスケスタ。」

警察官杉田巡査の要望によりフェアリはヘルメットを取る。
ヘルメットを取ったフェアリは美しい顔立ちと綺麗なショートカットの髪を晒す・・・
それを見た面々は・・・・・

『!!』

フェアリ「取りました......」

以外に美人である事に一同は驚く。
地球人ばなれした美人である・・・・・ジェシカ達も若干嫉妬する。
その中の一人スミスが・・・・・・・・

スミス「美人だ.....名前の通り妖精だなぁ。さっきまで戦っていた相手がこれほど美人だなんて。」

フェアリ「妖精?また妖精・・・・・・」

マスター同様にフェアリを妖精通りの顔と表する・・・・・・・
フェアリも戸惑いながら自分の名前に対するフェアリ・・・妖精・・・・と意味が分からない・・・・
そんな中、マリオだけは真面目な顔をしている・・・・・

マリオ「フェアリ・チェリアス、貴様はこれからどうする気なのだ?今更原隊復帰は出来まい。」

フェアリ「私はマイクローンへ恭順します、帰るべき場所は何処にもありませんので。」

マリオ「そうか.......」

フェアリの今後。
問いただせばフェアリは地球人いやマスター達に恭順する。
クァドランに乗れば、フェアリはマスター達を殲滅する事が可能だが・・・・・・
地球にいて砲撃から生き残ったマスター、地球側についたゼブラに興味を持ち行動を共にしたいと考えていた。

マスター「今更聞くが・・・・・・・お前は戦闘時と今の性格が違うが強気になった時の記憶はあるのか?」

フェアリ「あります、しかし私はなぜマシンに乗ると気が強くなってしまうのか分からなくて。」

マスター「分からないか。」

フェアリ「ごめんなさい。」

マスターは今更といいフェアリに性格の変化による記憶の事を聞いた。
フェアリ曰く記憶はあると言う、つまり記憶は強きと穏やかな性格は同一・・・・・・
なんでそうなってしまうのかはフェアリでも分からず・・・・
マスターに謝罪の言葉を贈る。

スミス「話変わるけど、これからどうするんだ?巨人の食費を考えるとここだけではもたないぞ。」

ゼブラ「この近くに廃艦がある、そこに食糧がある。持ってくる事は可能だ・・・・」

スミス「そうか・・・・・・」

ゼブラの言葉に輸送部隊がマスターとゼブラの出会ったスヴァール・サラン級まで73式大型トラック10台が派遣される。
2時間ぐらいの作業であったが、なんとか襲撃に遭う事もなく積み荷を回収する事ができた。
もっとも補給基地もあってか大量の車両が存在する・・・・・・・
なんとか、数日ぐらいは持つだろうと言う計算である・・

マリオ「さて荷物は運んだぞ。」

ゼブラ「感謝します。」

マリオ「別に構わない事だ・・・・・・・さて・・・・これからどうするつもりだ?」

マスター「欧州方面軍の各残存部隊はモンス司令部やパリ司令部まで向かっている。どうやら生きているらしい、俺たちはそこへ向かう予定だ。」

マリオ「欧州方面軍司令部か・・・・・・・・・・」

マスター「一つは駄目になっている、東へ・・・・・・・」

次は最終的に何処へ向かうかである。
マスターは欧州方面軍各残存部隊が向かっている欧州方面軍のモンス司令部やパリ司令部に向かう事を決めた事を告げる。
それを聞いたマリオは考える・・・・・・・

マリオ「欧州方面軍司令部だとすればパリ司令部だろうな・・・・・・・大尉殿は?」

マスター「無論パリだ、恋人がいるんでな。」

マリオ「そうか・・・・・・・・」

マリオが選択したのはパリ司令部に向かう事・・・・
マスターとゼブラが行こうとしていた場所である、それを聞いたマスターは安堵する・・・・・
味方が多い程、防御面も優れることになるのだから・・・・・・・

相沢巡査「ちょっと質問があります、大尉」
統合警察局.相沢梓巡査

マスター「なんだ?」

一人の女性警官相沢梓巡査が、手をあげる。
マスターは手をあげて質問しようとしている相沢巡査の問いに答えようとする・・・・・・・

相沢巡査「どうやって?トラックは一応ありますけど、道路がどうなっているのか分からないんですよ。」

マスター「ぬっ。」

相沢巡査の質問は道がどうなっているかである。
移動手段があっても道が駄目であれば、移動するのが困難・・・・・・・・
橋が崩壊していれば対岸に渡る事ができない・・・・・・

それに相沢巡査には歳の離れた美弥などの妹と両親がいる。
大きな声で言いたくはないが、家族に死のリスクを与えるような真似はしたくなかった・・・・・・・・

マスター「道はなんとか軍用車両ならば大丈夫だ、道なき道は俺達が運ぶ。」

「デストロイド部隊のマサムネならば可能です。」

スミス「そうだな・・・・・・リスクへの備えは一応整っているし・・・・・・・・パリ司令部にまで取り敢えず行こう、施設的には優れている。」

相沢巡査「そ.そんな。」

とごり押しかのようにパリ司令部行きが決まり相沢巡査は絶句する。
しかし、これだけが問題じゃない・・・・・・・
課題はたくさん残っている・・・・・・・・

この直後、フェアリのある一言がひと騒動を起こす。

第9話 怯えるフェアリの説得

2017-08-24 23:10:32 | マクロス外伝 ダブルフェイク
フェアリが来襲し迎撃に出たマスターとゼブラ。
ゼブラからエースだと知り無茶な行動を取ったが・・・・・・
マスターの起点により拘束、後から来たゼブラと協力しすばやくフェアリをクァドラン・ローから引きずり・・・・
エースとしての脅威を取り除いた・・・・・

ところが

いやクァドラン・ローからフェアリを引きずり出すとまったく別人のように気が弱くなる。
まるで怯える小動物かのように・・・・・・

フェアリ「あ、あの、わ、私、クァドランに乗ると……その……気が強くなっちゃって……ご、ごめんなさいっ!だから撃たないで!」

マスター「マリオ・・・・・・・・警戒を解く下がってもらえないか?」

マリオ「了解だ・・・・・女性陣の要望であんまり暴力するな!と・・・・・いいか?」

マスター「あぁという前にしないから。」

命乞いをするフェアリを横目にマスターはマリオら地球統合軍将兵たちに下がらせるように言う。
下がらせる理由はフェアリが警戒感を解き心を開かせるためである。
マリオは理解し下がるが、駄目押しにジェシカら女性兵士から暴行するなと言われる。

やらないのに・・・・・とマスターは不満にもつがやる事はやる・・・・・・

マスター「ところで・・・・・・・お前の名前は?」

フェアリ「私はフェアリ・チェリアス。あなたがたは誰なんですか?まさかさっき戦っていたデブラン?」

マスター「フェアリ・・・・・妖精か・・・・いい名前だな・・・・・・・」

マスターはフェアリの名前を確認すると妖精のようでいい名前だと思う。
名前の通りフェアリの容姿はまさに妖精と言ってもいい程の美しさであった・・・・
しかし、フェアリが怯える原因は・・・・・それにデブランとは・・・・・

マスターは考える・・・・・・
もっとも翻訳機はポンコツなためか、完全に言語は翻訳されない・・・・・
分からないならばゼブラに聞く。

マスター「おいデブランってなんだ?」

ゼブラ「殺し殺してくる相手だよになる。(ったく翻訳機は相変わらず駄目か・・・)」

マスター「そうか分かった.....君.....俺たちはさっきまで戦っていたデブランだよ!」

フェアリ「やはりデブラン..........私を殺さないで......」

デブランは敵ゼントラーディ語では敵を意味をする。
その事もあってかフェアリはマスター達が自分を殺すのではないかと思い覚えていた。

マスター「殺さない、今は殺し合いをしている暇じゃない。」

ゼブラ「俺も同意・・・・(ゼントラーディ人にしては大人しすぎる、製造過程になる異常体なのか?)」

フェアリ「殺している暇はない?嘘よマイクローンはデブランでしょ、なのに殺さないのはデタラメよ!」

マスターはフェアリに殺さない理由を軽くいい。
ゼブラはフェアリの異常な大人しさに違和感を覚え・・・・・
フェアリは涙を流しながら殺すとかなんかという。

マスター「だから話を聞いてくれ、フェアリさん!」

フェアリ「嫌よ私を殺す予定のデブランに......」

マスター「だから・・・・・・」

フェアリ「ひっ・・・・」

マスター「・・・・・・・だから・・・・・・話を・・・・・聞いてくれ・・・・・フェアリさん・・・・・・」

思わずバルキリーで平手打ちをしようとするが・・・・・・・・
マスターは女性をぶつことができなかった・・・・・・・
こんなに怯えている女性をぶつなんて・・・・・・・・

弱めの声でなんとしてもフェアリを話し合いをさせたかった。

フェアリ「エスケスタ・・・・・・死ぬ前に一つ聞きたいんだけどあなた方の名前は?」

フェアリもようやく落ち着きを取り戻し。
ようやく話すようになるが・・・・・・やはり死を考えているのだろう・・・・・
最期にマスターやゼブラの名前を知るために・・・・・・・・

マスター「そうだったなぁ、俺の名はマスター・ピースファング、地球人だよろしく頼む。」

ゼブラ「俺はゼブラ・ラカジーラだ、アドクラス艦隊所属の機甲兵だ。」

フェアリ「アドクラス艦隊?裏切り者の.....」

マスターとゼブラがそれぞれ自己紹介するとフェアリはアドクラス艦隊というゼブラの所属に反応する。
いやマイクローンと共にいるから妥当か・・・・・・・と切り替えるが・・・・・
ゼブラがフェアリが言った裏切り者について・・・・・

ゼブラ「裏切ったんじゃない、俺たちはマイクローンと和平交渉をしたまでなんだ。」

フェアリ「ありえない、マイクローンと和平などと。」

ゼブラ「本当だ!それに先に俺達を切り捨てたのはボドルザー司令じゃねぇか!報告したラプラミズ司令官殿も・・・・」

フェアリ「・・・・・・・信じられない・・・・・・」

和平だと説明するがフェアリは信じないと言う。
ゼブラはそれでも説明するが、フェアリは信じない。

マスター「俺だってこんな巨大な宇宙人との和平とか共闘したり、あんたが襲ってきたのか意味が分からんぞ。」

フェアリ「えっ宇宙では散々戦ったのに?」

マスター「はっ?それはマクロスと一部の部隊だけだろ。」

マスターもゼントラーディとの共闘はありえないと言う事に対し。
フェアリは驚く顔をする、まるでマスターが何も知らないかのように。
マスターは理由をいうがゼブラも後に続く。

ゼブラ「こいつは地上にいた兵士だ、お前らの艦隊が砲撃して生き残った兵士だとさ。」

フェアリ「信じられない、あの砲撃で生き残れるなんて。」

ゼントラーディ軍第118基幹艦隊の砲撃での生き残ったマスター。
その事実にフェアリは驚愕する・・・・・・・
ゼントラーディ軍の力を絶対視していたフェアリからすればありえない事だ・・・・・

なんて運がいいのだろうかマイクローンは・・・・・・
とフェアリはマイクローンいや地球人に興味を持ち始める。

マスター「話はそこまでにしておいて、フェアリさん捕虜だ同行してもらうぞ。」

フェアリ「えっ・・・・・・」

マスターはフェアリを捕虜として連行する。
ゼブラには今後使うかもしれないのでクァドラン・ローを持たせる。
下手すれば味方になるし・・・・・

フェアリは捕虜扱いになると聞いて驚く・・・・・

フェアリ「私が捕虜?殺さないんですか?」

マスター「殺すかよ、お前も生存者の一人だからな。」

フェアリ「・・・・・・本当かな・・・・・でも信じてみようかな・・・・・・・」

マスターの言葉を聞いたフェアリは信じてみようと思う・・・・・・・
さっきは憎むべき相手でいざ制圧した時殺してくるのではないかと覚えたが・・・・・・
そうでもない・・・・・・・・少し・・・・・・安心できる。

第8話 フェアリとの戦い

2017-08-23 23:47:48 | マクロス外伝 ダブルフェイク
「撃ってきたぞ!」

ゼブラ「敵だと.....マスター行くぞ!」

マスター「あぁわかったけど、敵って一体.......」

ゼブラ「俺たちの同胞だろうって、お前武器は?」

マスター「あっ.....」

フェアリの攻撃にマスターとゼブラは地下シェルターのゲートを開けて出撃する。
バルキリーとヌージャデル・ガーの2機である。
特にマスターは武器は自衛用の武器しかない。

マリオ「非常事態発生! 総員第一種戦闘配置!!」

マリオ達も戦闘準備に入る。
出せる兵力を出すために、生きていた無人迎撃システムを発動させる。
無人迎撃システムの機関砲はフェアリを狙う・・・・・・

勿論、マスターとゼブラの支援である。

フェアリ「マイクローンの惑星に来てようやく敵にお出ましか、デワントンの答えを聞く前に少し遊んでやるか。」

                   ドビュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン

フェアリ「マイクローン・デブラン・ガーマ・ダルカーン?テルネスタ・ガドラス!(マイクローンの惑星の砲撃か?・・・潰す!!)」

フェアリはマスターとゼブラを確認すると、無人迎撃システムの対空砲火を回避し撃破する。
長距離攻撃でも十分に破壊できるような距離にいながらわざわざ無人迎撃システムを構成する砲台に接近し。
至近距離にレーザーを撃って撃破する・・・・・・・・・

マスター「くそはぇぇぇ奴だな。」

ゼブラ「あれはクァドラン・ローだ!注意しろ!あれはエースの動きだ!」

ゼントラーディ人であるゼブラはフェアリの事をエースと認識する。
同族からなのか・・・・・・ゼブラはフェアリに対して恐怖感を抱く・・・・・・
直衛艦隊のエースと戦う事になり・・・・・・・

しかし・・・・マスターは恐れる事はなかった・・・・・・・

マスター「エースだと、くそ後ろには避難民がこのまま戦闘したら戦死者が出る......ならば!」

                    ビュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン

ゼブラ「マスター何をしているんだ?一人でクァドランと戦うつもりか?」

マスター「奴は俺が引きつける、お前はここを守ってくれ!それに不利でも戦い方があるはずだ!!」

                   キィィィィィィィィィィィン

ゼブラ「マスター!」

マスターは出来る限りの被害を抑えるべくフェアリの方へ急接近させる。
そして戦うと見せかけて別方向へ向かった。

フェアリ「一機が逃げる?逃がすか....」

                    ドビュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン

マスター「ついて来たな、殺さないで捕獲してみるか。」

フェアリはマスターの作戦に従うかのようについてくる。

マスターは追いかけてくるフェアリを捕まえるため高い残骸が多い所まで引きつけた。
そして例のゼントラーディ艦の残骸まで行き少し上昇しバトロイドに変形して息を潜める。
マスターを追いかけてきたフェアリは、ゼントラーディ艦にたどり着く。

フェアリ「マイクローンめ何処へ逃げた?デワントンでもこんな弱腰な事はしな.....」

フェアリはマスターを腰ぬけだと思いこんだ、なんせ目の前からいなくなったから・・・・・・
情けない奴だなと思った・・・・・
その時......

                           ガハッ

フェアリ「ヤック!上からだと?離せ離せ!まとわりつくな!!」

マスター「お前の負けだな。」

マスターのバルキリーがフェアリのクァドランに抱きつくように拘束する。
フェアリは暴れて抵抗し、マスターに短期的に解決しなければと思った。

                      ギシシシシシ

フェアリ「うるさいっ!! 私には敗北のふた文字はない!!」

マスター「あぁもう訳の分からない言語で喋って静かにしろ、ハッチを開けてやる!」

フェアリ「やめろ!離せ離せ!すぐにでも突き飛ばして殺してやる!!」

           ビィィィィィィィィィィィン  ビィィィィィィィン ガコン

マスターに対し殺気を放つフェアリ。
それでもなおマスターは心配してきたゼブラにフェアリを隙を見せないように素早くつかませて・・・・
正面に立ちクァドラン・ローのハッチを開けようと試みる。
必死にハッチをあけようとするために苦労するマスター・・・・・・・・

自衛用の頭部レーザーを威力を弱めにしてハッチがあると思われる所を焼きハッチを開ける。

フェアリ「おのれマイクローン。」

                        ガシ

マスター「どっこらっせっと!」

ハッチを開けるがマスターはフェアリの事をあんまり見ていない・・・・・
そしてバルキリーの腕がフェアリを両脇を抱えようとした時フェアリの胸に触れる。

                       ガシッ ムニュ

フェアリ「!!」

マスター「なんだこの柔らかい感触は?バルキリーの腕の感じが・・・・・・まさか・・・・」

フェアリ「何をするんだ!!くっ。」

                         グッ

マスター「胸?まさか女、って暴れるな!」

マスターはようやく目の前にいるフェアリを認識させる・・・・・
ゼブラが必死に抑えてくれたおかげと・・
胸を触られ戸惑ってしまったフェアリの事もあり徐々に体が上へ上がって、下半身部までにクァドラン・ローから露出する。
しかしバランス的にも不安定な位置もあり.....

                         クラッ

フェアリ「ヤック!?」

                        ドターン

フェアリは地面に落下してしまう・・・・・・
まぁ掴まれた時の高さが・・・・・あんまり叩くないためフェアリに大きな怪我を負わす事にはならなかった。

フェアリ「っ........」

マスター「大丈夫か?」

フェアリ「うう…わ…私は…」

マスターはフェアリが大きな怪我をしていないのか心配するが・・・・・
なんだか様子が違う・・・・・・・
フェアリは既にコックピットの人ではない・・・・・強きのフェアリではない・・・・・・
本当のフェアリの感情の状態・・・・・・・・の方だった・・・・・・・・

                      ブロロロロロロロロロロ

ゼブラ「やっと脅威はさったな・・・・・・・エース・・・・・引きずり出したな・・・・・・」

マスター「翻訳機はあるか?お前がつけていた奴?」

ゼブラ「予備ならあるがーーーーーお前には無理だろ・・・・・。」

マスター「使うのは俺じゃない・・・・あの女だよ・・・・・ならば貸してくれ。」

ゼブラ「ほらよ。」

                     スチャ

マスター「サンキュー」

マスターはゼブラから翻訳機を受け取る。
ゼントラーディ人の耳につけるのに十分な大きさである。

マリオ「ふわぁぁぁお。」

フェアリ「エット!デ マイクローン デブラン ガドゥーラ」

ゼブラ「怯えている?」

フェアリはマスターやゼブラ達を見て怯える・・・・・・・
ゼブラはフェアリが何を言っているのかは分かっているが・・・・・・・
正直、なんとも言いずらい言葉だったのであえてマスターには言わない・・・・・・

マスター「ゼブラ取り押さえろ!」

                      ガシッ

フェアリ「ヤック ギルツ?ウ テマ デ ケルカス カルチャマカ .....」

マスター「大人しくしろよ。」

                   グルン グルン グルン

再びゼブラはフェアリの背後に回り込み掴みあげる。
すると・・・・・・・・・・

ジェシカ「最低、女をあんな扱いするなんて!!」

「最低よ!異星人だからって女に暴力を・・・・・・」

マスター「俺だってしたくないわい!!」

女性兵士の批難が殺到する・・・・・
だけどやらないといけないので、あえて無視をする・・・・・・・・・・
マスターの心の中では、ラーナがいるので「ニ度とやりたくない」と呟く・・・・・

フェアリ「アァァァァァァァ」

マスター「暴れるなっての!」

ゼブラに拘束されながら・・・怯えながら暴れているフェアリの頭部ヘルメットを外そうとする・・・・・
殴って抵抗を抑えたいと思ったけど・・・・・・・・女性兵士の批難が増えそうなのでヘルメットを強引にとる事にした。
物凄いパワーで抵抗するがようやくヘルメットを取り外す事が出来てはずす・・・・・・・・・

マスター「凄く美女・・・・・・・これが・・・・・でもこうしている場合じゃない!」

思わず緑色のショートカットをし妖精かのような美しい容姿であるフェアリに見とれるが・・・・・
そんな事をしている場合じゃないと思い・・・・・・マスターはフェアリに翻訳機をつける・・・・

                             カチッ

フェアリ「はぁはぁはぁ」

マスター「これで俺の言葉は分かるな、敵さんよ。」

                          ガチャッ

これでお互い話は通じるはずだ・・・・・・・・・・
マスターはフェアリと距離をとりゼブラは自分のレーザーガンをフェアリに向ける。
フェアリは驚愕した顔をし.......

フェアリ「やめて!!撃たないで!!」

マスター「ありゃ?大人しい?」

さっきの暴れていたのに、今は大人しくなり震えている・・・・・・
一体なんだと・・・・・・・・マスターは若干頭が混乱する・・・・・・・・
それを横目にジェシカ達は小さな声で最低と・・・・・・言った・・・・・

第7話 避難民の人々

2017-08-21 23:08:57 | マクロス外伝 ダブルフェイク
マスターとゼブラは食糧シェルターに地下補給基地の地下に入る。
流石核攻撃に耐えられる事もあってか、内部の状態はいいし。
戦力もある程度整っていれば、避難民も大勢いる。

軍人や警察官に医者などいろんな人・・・・・・

ゼブラ「おっ地球人のメルトランだ・・・・・!!」

ゼブラがさっそく目にしたのは地球人の女性である。
ゼントラーディ人は男と女は別々の所属部隊に配属されており単性の部隊に必ずなる。
部隊が共闘する事があれど、特別な感情を持つことがなくたんなる戦争時の仲間程度の認識しかない。

男と女が共通の場所でいる事が珍しい・・・・・

マスター「地球人の女が男と一緒にいる部分が珍しいのか・・・」

ゼブラ「えぇぇ新鮮な光景です。」

マスター「まぁ結婚し口では言うのを恥ずかしい事をすれば子供が産まれる。」

ゼブラ「子供か・・・・・・・」

マスターは正直Hな話をしているが、そんな事を知らないゼブラはその話に興味を持つ。
子供・・・・一体どんな者か知ってみたいと・・・・・・・
同胞のメルトランと同じように過ごす事ができるのであろうか・・・・・・

ローベス「おや新しい、人たちだね。」
歴史学者ローべス・サラーンド

マスター「あなたは?」

ローベス「僕はローベス・サラーンド、歴史学者さ。」

マスター「歴史学者?ローべス・サラーンド・・・って有名天才歴史学者のサラーンド博士か!」

ローべス「そのサラーンド博士さ、天才ってわけでもないけどね。」

マスターがバルキリーから降りて一人の学者が近づいてくる。
その男の名はローべス・サラーンド博士・・・・・・
有名な大学を卒業し、歴史学業界でも有名になる程の天才であった・・・・

ローベス「僕は人類学や戦争史をサラマンカ大学で教える学者だけど、今は統合政府に出向中でね。丁度この街にいて、避難勧告があったから避難して今の異常事態から難を逃れたけど。」

マスター「そいつはよかった。」

ローベス「そこにいるのは、巨人だね名前はなんて言うんだい?」

ゼブラ「名前ですか、ゼブラ・ラカジーラです。」

ローベス「ゼブラかぁまるで日本にあると言う、文具メーカーのようだね。」

ゼブラ「はぁ。」

ローべスはゼブラに興味を持つ。
なんせゼブラはゼントラーディ人・・・・・・・地球人からすれば巨人である。
歴史学者であるローべスはゼブラの周りによってきて巨人について語り出す。

ローベス「北欧神話の霜の巨人や山の巨人、旧約聖書のゴリアテやネフィリム 日本のダイダラボッチなどあったけど伝説の生物巨人を生きているうちに会えるなんて最高だなぁ。」

ゼブラ「最高?」

ローベス「写真撮っていいかな?」

ゼブラ「何を言っているか分からんがいいぞ。」

ローベス「やったー!」

                         カシャ

ゼブラ「なんだ武器か?」

ローベス「はははははカメラも知らないんだね。」

北欧神話の霧の巨人や山の巨人、旧約聖書のゴリアテやネフィリムに日本のダイダラボッチ・・・・・・・・
ローべスは大の巨人マニアであった、いつか本物の巨人に会ってみたかったらしく。
ゼントラーディ人で巨人であるゼブラに対してきらきらし。
カメラを取り出しゼブラを撮影する・・・・・・

マスター「まるで子供のようにはしゃいでいるな。」

ジェシカ「あの~」

マスター「君は?」

ジェシカ「私はジェシカ・ヒューストン曹長です、さっきのゲートを開けていた兵士です。」

ヘルメットと歩兵装備をしている、女性兵士が下から上を見るように話しかけて来た。
その女性兵士の名はジェシカ・ヒューストン曹長。
さっきGATEを開けていた女性兵士である。

マスター「君が?」

ジェシカ「はい!」

マスター「若いな何歳だ?」

ジェシカ「20歳であります。」

マスター「20歳?俺は17くらいだと思ったぞ。」

ジェシカ「よく言われます、でもこれでも統合戦争に参加した経験はありますから。」

マスター「そうか分かったよ、ヒューストン曹長。」

ジェシカは17歳くらいに見えるが、20歳の若い女性である。
しかも統合戦争に従軍した経験のあるベテランである。
若いとは言え、実戦を経験しているとは・・・・・・・・・

統合戦争で偵察機のパイロットをしていたマスターは同志がいて関心する。

ジェシカ「そろそろいいですか?私は避難民の確認をしますので。」

マスター「そうだったな、すまない。」

                          タッタッタッタッ

マスター「.........」

ジェシカは避難民の確認しに行くとしてその場から離れる。
この歳で自分の職務を全うするとはなんと立派な女性なんだろうか・・・・
マスターは職務熱心なジェシカに感心する。

フェアリ「さて・・・・そろそろ動くか・・・・」

フェアリがマスターのいるシェルター付近に接近する。
食糧は尽きたらしく、他の食糧を探しているらしい・・・・・

フェアリ「さて試し撃ちをするか、腕をらせるわけにはいかんからな・・・・・」

腕をなまらせないために、フェアリはマスター達のいるシェルター付近に試射をする。
もちろんその試射はこの後のフェアリの運命を決定する事になってしまう。

                           ズドォーン

マスター「なんだ?」

「敵だ!数は1機、飛行体だぞ!」

マスター「敵?」

突然爆発が起こる・・・・・・
一体何が起きたのかと思うと、敵の強襲との事・・・・・
数は1機・・・・・・・・・・・敵襲だ!!!!

第6話 食料保管庫の避難民たち 後編

2017-08-20 23:05:56 | マクロス外伝 ダブルフェイク
マリオら地下食糧シェルターに避難していた連中と出会い。
瓦礫を撤去した事を伝え・・・・GATEを開けるべく、ジェシカが管制室でGATEのハッチを開けようとする。
すると・・・・・・問題が発生する。

マリオ「駄目ようだな、何が原因だ?」

ジェシカ「こちら管制室、何かが挟まっています。」

マリオ「何かが挟まっているだと?ちょっと行ってくる。」

GATEのハッチが開かない・・・・・・・
何が原因だったのかと言うと、何かが挟まっているらしい・・・・・・
それを聞いたマリオとスミスが走って確認する・・・・・・

マリオ「金属片が挟まっているぞ、おめぇら金属片を除去してくれ。ここに絡まりながら、挟まっているぞ。」

マスター「何!?

マリオが金属片を確認するとマスターとゼブラにその事を伝える。
マスターは金属片のある所に向かうと・・・・・・・

マスター「これは金属片というか、戦闘機の翼だな。カナードデルタ形状の翼からするとユーロファイタータイフーンだな。」

金属片の正体が分かった。
戦闘機ユーロファイタータイフーンの翼の残骸であった。
ユーロファイタータイフーンは統合戦争前から配備されている戦闘機で・・・・
地球統合軍欧州方面軍にも引き続き配備され、欧州の空の防衛に任に当たっていた。

スミス「タイフーンとかワイフーンとか知らんが、早く開けんか!作業が遅れれば、中にいる避難民がストレスがたまるっての!」

ゼブラ「だったら俺が除去しよう。」

スミスが早く瓦礫を撤去しろと言っているので、その言葉を聞いていたゼブラが撤去すると言う。
ゼブラは何か信用を得るためにも何かやりたいと思っていた。

マスター「ゼブラ?」

ゼブラ「このくらいの力仕事なら俺にでも出来るはずだ。」

                      ビュビュ ズドーン

マスター「あ"ユーロファイタータイフーンがぁ....」

ゼブラは何かやりたい一心ともあってか、何の迷いもなくユーロファイタータイフーンの残骸を粉砕する。
それを見ていたマスターが悲鳴に近い、絶叫をする。
なんたって好きな戦闘機であったから・・・・・・・・・

マリオ「おいお前何を求めてたんだ?まぁいい、ヒューストン曹長、もう一度ゲートを開けろ!」

ジェシカ「了解。」

                    ぐぉぉぉぉぉぉぉん ゴトン

マスター「開いたな。」

ゼブラの活躍によりGATEのハッチが開く。
自由に開け閉めができるので、いつでも入れるようになる。
さっそく内部へ入っていく。

少し中に入ると車両を地上へ運ぶシャフトがある。
もっとも地下1階部分限定だが、そこから車両とかが地上へ出る仕組みになっている。
と言ったもののだが、シェルターにしては広すぎる。

マリオ「あぁ、ここからの通路は下に向かっている。強度に関しては、奇跡的に施設は無事だから崩落しないから安心しな。」

スミス「なんせ核兵器で攻撃されても耐え来れる造りになってますから。」

マスター「それは頼もしいな、って中は広いな。」

スミス「ここは補給基地だからな。」

マスター「基地だと?」

食料保管シェルターだと今まで思っていたマスターはここが補給基地であった事実に驚く。
今まではシェルターだと教えられていたのに・・・・・・補給基地であったとは・・・・・・・

マスター「嘘だろ、聞いてねぇ。近隣に補給基地があるとは、くそなんで気がつかねぇと言うかここが基地とは・・・・」

スミス「公にはシェルター扱いだからな、非常時だがな・・・・」

今までシェルターだと騙されていたマスターは落胆する。
それに気がつかなかった自分自身も・・・・・・・・・

マスター「ところでしょ、ゼブラ・・・・・・・だっけ?」

ゼブラ「はいゼブラです。」

マスター「お前ずっとこれか?」

ゼブラ「そうですが・・・・・・・・」

マスターはゼブラにずっとバトルスーツでいるのかと聞く。
ゼブラはその問いに対しそうですが・・・・と答える・・・・・
そうかとマスターは片付けるがある疑問が浮かぶ・・・・・・

マスター「排泄の際はどうするんだよ?」

ゼブラ「えっ服を脱いで・・・・・・・・・」

マスター「そうか・・・・・・その際は俺達より離れた場所で頼むな・・・・・・」

排泄はどうするのか・・・・・・だが聞く必要はなかった。
服を脱いで・・・・・・・・マスターはトイレする際は別の所でやれとゼブラに伝える。
あんまり想像したくないが・・・・・・・・・・

しかし

マリオ「そうだゼブラとやら女っているのか?」

ゼブラ「いますよ、メルトランと言います。」

マリオ「女もいるのか・・・・・・・・」

スミス「ゴツい女とかいそうだな・・・・・・・・」

ゼブラ「まさか・・・・・細い体で機動重視です。」

女の話になってしまう、ゼブラ曰くゼントラーディにはメルトランと言う女がいると・・・・・・・・・・
こいつらも巨人族なので・・・・・・あっ考える必要はないか・・・・・・・
気にしないと・・・・・・・・

マスターはこの部分を放置する・・・・・・・・

フェアリ「くしゅっ・・・・・・・・なんだろう・・・・誰か噂をしているのかな?」

寒いヨーロッパの残骸の下で身を潜むフェアリはくしゃみをする。
ゼントラーディの軍艦の残骸を見つけそこに身を潜めていた・・・・・・

フェアリ「なんだろう・・・・・・手を震えが止まらない・・・・・・寒い・・・・・・」

フェアリは地球の気候の冷たさを味わっていて震えていた。
とても寒くて孤独な環境・・・・・・
戦闘時より弱いフェアリは・・・・・・精神的に重圧を受けていた・・・・・・・
ここから抜け出したいと・・・・・・・

第5話 食料保管庫の避難民たち 前編

2017-08-20 15:42:16 | マクロス外伝 ダブルフェイク
                   【西暦2010年2月11日午後16:00】
マスターとゼブラは近くの地下食糧シェルターにいた。
ロケットの発射地点ではないが、マスターが記憶している地下食糧シェルターがこの辺の座標にある事を思い出し。
飢え死とまずいゼントラーディ食から逃れるためである・・・・・・

マスター「よっと・・・・・・・」

ゲート部分が見えると・・・・・・バルキリーを使い瓦礫を撤去する。
小さなハッチがあるのだが、それはあんまり気にしない・・・・・・
一番見たかったのは地下食糧シェルターが無事かどうかである事である。

マスター「さて地下食糧シェルターは無事かな?搬出用GATEにはそれほどガレキが積もっていないな。先程の雨で流れたとかな.....」

とシェルターの無事を確認するが・・・・・・
まだ分からない・・・・・・・開けないといけない・・・・・・
ゼブラは開ける必要があると認識し・・・・・・

ゼブラ「開け方は知っているか?」

とマスターに開ける方法を質問する・・・・・・・
開けてしまえばこっちのもの・・・早く地下食糧シェルターのGATEを開けたい・・・・・・

マスター「いや知らない。」

ゼブラ「知らないだと?どうやって開けるつもりなんだよ?」

マスター「.........」

だが地下食糧シェルターのGATEの開け方までは知らない。
場所は知っているだけで開け方までは・・・・・・・・うっすら記憶でマスターは後悔する。


「貴様ら!」

小さな入口から統合陸軍の歩兵が銃を構えて出てきた。
地球統合陸軍の完全な戦闘員服を着ているのですぐに友軍だと分かる・・・・・
年齢は30代くらいの兵士である。

スミス「見慣れないロボット兵器と友軍のバルキリーか?貴様ら何処の所属部隊だ?俺は地球統合軍欧州方面軍第3地区歩兵隊所属スミス・べレルフォン軍曹だ!」
地球統合軍欧州方面軍第3地区歩兵隊所属スミス・べレルフォン軍曹

マスター「地球統合空軍欧州方面航空総隊SVAW-4メリュジーヌ所属、マスター・ピースファング大尉。」

ゼブラ「ゼントラーディ軍ボドル基幹艦隊アドクラス艦隊ゼブラ・ラカジーラ二等機甲兵。」

歩兵の名前はスミス・べレルフォンと言う人物であった。
自ら名乗り出てきたのでマスターとゼブラは所属部隊を言う・・・・・・・・
予想していた事であるが、スミスがゼブラの所属部隊ゼントラーディ軍と聞いて首をかしげる。
一体何処の組織なのか?聞いた事はない・・・・

スミス「ゼントラーディ軍?なんだそれは?」

ゼブラ「だったらお見せしますよ・・・・・・・・」

スミス「な........」

マスター「馬鹿!」

ゼブラはスミスの問いに答えるべく自分の姿を晒す。
それを見たスミスは驚き、後から出てきた髭面のヘルメットを被った陸軍兵士も同じような反応をする。
口にしたのは・・・・・・・・・・

スミス「巨人だと?」

マリオ「こいつはすげぇまるで神話の世界だぜ!」
地球統合軍欧州方面軍第3地区歩兵隊所属マリオ・ベレモッタ少尉

巨人・・・・・・・と・・・・・
スミスは驚愕するが、髭面の若い男の兵士マリオは神話の世界だと目をキラキラさせる。
それを横目に・・・・・・・・

マスター「馬鹿野郎!この人たちは異星人とか知らねぇんだぞ!それに巨人だし。」

ゼブラ「そうなのか?」

マスター「あのな~」

マスターはゼブラが自らの正体をスミスやマリオ達に晒した事に激怒するが・・・・
まるで天然かのようなゼブラの返答に・・・・・・・・マスターはコックピットの中で頭を抱える。
下手したら変な事態になるのかもしれない・・・・・・・

それが分からないゼブラにマスターは頭を抱えるしかない・・・・・
その一方で・・・・・・・・

スミス「おい、こいつは知能が低く乱暴で人を食べたりすることになっている場合の奴なのか?」

マリオ「出来れば賢く友好的だったり、超古代文明の生き残りじゃないのか?」

マスター「・・・・・」

スミスとマリオはゼブラの事を巨人の神話のイメージのままで語る。
知能が低く乱暴で人を食べる奴なのか、超古代文明の生き残りではないかと・・・・・
乱暴かどうかは分からないが・・・・・この天然発言をするゼブラが超古代文明の生き残りで・・・・
人を食べるような奴には見えない・・・・・・・ただの天然な少年にしか見えない・・・・

マリオ「とにかくだが、GATEを開けるからガレキを退かせ。開けられないんだ、なんとか小さな入り口が開けられたのはいいがはようせい。」

マスター「俺たちが?」

マリオ「こっちには重機はないばかりか、あったとしてもゲートの内側からじゃ除去できん。あるのは戦闘車両ぐらいだ・・・・・お前さんらがやってくれればありがたい、ゼントランの少年も頼むぜ!」

マリオはゼブラがゼントラーディ・・・・巨人うんぬんよりGATEに挟まっている瓦礫の撤去を要請する。
マスターは驚くが、重機がないので脱出する手段のないと言うマリオの話に理解する・・・・
だったら・・・・・・・・・・

マスター「分かったやってみるよ・・・と言いたいが・・・・・・・・俺たちが少しおたくらと出会う前ガレキを除去したんだがGATEは動きますかね?」

マリオ「おい、ヒューストン曹長動かしてくれたまえ。」

ジェシカ「了解」
地球統合軍欧州方面軍第3地区歩兵隊所属ジェシカ・ヒューストン曹長

既に最初の方で瓦礫を撤去したのでGATEが開くかどうかを確認する・・・・・・
瓦礫がかなり外したので、直ぐにでも動かせるはずだとマスターは思っていた・・・・・

しかし

予想だにしなかったハプニングが起こる・・・・・・

第4話 ファーストコンタクト

2017-08-19 22:24:31 | マクロス外伝 ダブルフェイク
外から変わった形の人型のロボットが入り込んで来た。
ゼブラが乗っているヌージャデル・ガーである。
それを知らないマスターは混乱が発生する。

マスター「なんだこいつは・・・・・・・・俺達と同じ言葉を喋るぞ・・・・・・・」

それにゼントラーディ人であるゼブラが自分と同じ言葉を喋っている。
どうしていいのかが分からない・・・・・・・
この調子だと会話が通じそうなので・・・・・・・・・

マスター「待て待て俺は黙って入ったわけじゃないんだ!すまん、この通りだ!(たしか日本と言う国の謝り方はこうか?)」

バトロイドの形態で土下座をする。
マスターが知っている効率的にいいかつて存在していた日本と言う国の謝罪の仕方を・・・・・・・
それを見たゼブラは・・・・・・・

ゼブラ「なんだ?こいつ?」

と土下座の意味を知らないゼブラは不思議がる。
一体何故このような事をしているのかが意味が分からない

が・・・・・・・・

話さないと意味がない。
この男がマクロスと同じ地球人であるのならば・・・・・・

ゼブラ「だが、貴様のその機体は我々が接触したマクロス艦内の機動兵器ではないか?」

マスター「へっ?マクロスを知っているのか?」

ゼブラ「あぁ我々が交戦した"マイクローンの艦"だからな!」

ゼブラはマスターに話しかける。
話しかけた内容にマスターは驚きゼブラにマクロスを知っているのかと聞くと・・・・
正直の自分達と交戦したと話す・・・・・・
それを聞いたマスターは・・・・・・・・・・

マスター「敵だって!マクロスは俺たち地球統合軍の軍艦だ!それにあの船は、反統合同盟のゲリラに撃破されたはずで・・・」

ゼブラ「反統合同盟のゲリラ?なんの事だ?」

マスター「その敵ならば・・・だったら地球をゴーストタウンにしたのも・・・・・」

ゼブラ「そう俺たちゼントラーディ軍だが・・・と言っても俺達の本隊であり俺達が戦った相手だ・・・・」

と混乱してしまう。
混乱の中マクロスの敵であるのは目の前のこいつ・・・・・・・・・・・・反統合同盟も知らぬ・・・・・
ゼントラーディ軍と名乗る奴だと・・・・・

しかし、攻撃したのは自分の本隊だとそれに戦った・・・・・・・・・
さっぱり分からない。
やっぱり理由が効く必要がある・・・・・・・・・

マスター「意味が分からん!説明しろ!」

ゼブラ「一部のゼントラーディ軍は砲撃せず、地球人と共闘する道を選んだ。俺はその一つであるブリタイ司令が率いるアドクラス艦隊所属の兵だ!」

マスター「!・・・・・意味が分からん・・・・」

ゼブラに説明してもらうが、言っている内容が理解できない。
さっぱり意味不明であり、よく分からない・・・・・・
あんまり理解できていないマスターに対しゼブラは・・・・・

ゼブラ「いずれマクロスのマイクローンいや地球人が説明する、だからその時まで待って欲しい。」

マスター「マクロスだって今生きているかどうか分からんだろ!」

ゼブラ「だがボドルザー司令のフルブス・バレンスIV II X Iは撃沈されている、マクロスは大丈夫だ・・・たぶん。」

と後からマクロスのマイクローン、いやマスターの同胞が説明すると言う。
マスターはその話は信じていない、到底マクロスが生きているとは信じていない・・・・
が・・・・・・・ゼブラはフルブス・バレンスは撃沈しているから大丈夫だと言う・・・
それも疑問だが・・・・・・なぜ異星人が地球の言語を喋るのか?

こいつらにも自分の言語があるのに・・・・・・・・

マスター「フルブス・バレンスってなんなのか分からん!くそ、て言うか何故お前は地球語を話せるんだ?お前にはお前の母星の言語があるはずだろうに?」

ゼブラ「我々はマイクローンと共同戦線を敷く事になったので、地球語を喋れるようになる翻訳器をつけているので地球語を喋れます。」

マスター「そうかそうか(棒読み)・・・・」

マスターはゼブラになぜ地球の言語を喋れるのかを質問する。
ゼブラはマクロスと共同戦線を敷くために翻訳器を使っていると主張する。
あっけない理由にマスターは棒読みで答える・・・・・・・・

マスター「で聞くがこれからどうするつもりだ?まさか殺るつもりなのか?」

ゼブラ「まさか友軍部隊は今のところ俺だけだし、マイクローンのマクロスの連中は不明。生きている可能性は高いが、ここにいるか分からん.......ここは共同戦線を張ろうじゃないか。」

マスター「共同戦線?」

ゼブラ「補給物資も不足しているしこのままでは我々は飢え死にか、補給がないままやられるかに迫られている。出来るだけ仲間を集め、マクロスへ合流しよう。」

その後の処置はどうするかと聞くと、ゼブラはマクロス側についたので共同戦線を敷こうと言う。
マスターは驚くが・・・・・ゼブラは気にしない・・・・・・・・・
むしろ共同戦線よりも気になる事がマスターにある・・・・・・・・・

マスター「マクロスへ行く宛はあるのかよ?」

ゼブラ「分からない。」

マスター「分からない?なんでそんな事を言うんだ?それに行く先がないばかりか補給はどうする?食糧はないんだぞ?」

ゼブラ「幸いこの艦には酒や栄養食はある、なんとかやっていけるだろ。」

マスター「当分待機したほうがいいんじゃないか?ったく・・・・・・・が酒や栄養食は食べれるのか?」

マクロスに行くあてが分からない・・・・・・・・


                            ザァァァァァァァァァァァァ

マスター「雨?.......これは.......おいお前、ヘルメットを当分開けるな船の中から生身で出るな・・・・」

ゼブラ「何故だ?」

マスター「いいから、言う事を聞くんだ。!」

マスターはゼブラに外に出ないように指示する。
ゼブラはこれを何を意味をするのかは分からなかったが、マスターに分かっていた。
核兵器が使用した直後に降ると言う黒い雨。

ゼブラ「なんでさっきの指示をしたんだ?」

マスター「人体に有害な黒い雨だからだよ。」

ゼブラ「黒い雨?なんだそれは?」

マスター「とにかく外へ出るな、危険物質があるうちはな......」

それを知らないゼブラはマスターに質問をするが・・・・・・
マスターはゼブラに黒い雨が危険であるから外に出るなと指示をする。

そして雨があがった、マスターとゼブラは食事を取ると・・・・・
もっともゼントラーディの栄養食はくそ不味くたくさん食べたいとは思えなかった。
昔の軍隊のレーションのようであった。
この街の避難用地下食糧シェルターを探しに向かう。
すると......

                      ヒュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン
                       ...................パーン................

突然何処からかロケットが飛んで来て、爆発した。
中身は放射能中和剤である、しかし何処の誰が放ったのかは不明である。
もっともこのロケットがなんなのかが分からない・・・・・・・

マスター「ロケット?何処からか飛んで来たのか?友軍の残余が生きているのか?」

ゼブラ「あれは兵器なのか?」

マスター「単なるロケットだろう、味方がいる証拠かそれとも......」

マスターとゼブラは友軍がいる証拠かと思うが・・・・・・・
正直分からない・・・・・・何かがいると言うのは確かなのであろう・・・・

第3話 スヴァール・サラン

2017-08-18 22:17:16 | マクロス外伝 ダブルフェイク
                             【スペイン ビルバオ】

マスター「はぁやっぱり・・・・・まるで大地が抉られているようだな。」

マスターのバルキリーはスヴァール・サラン級の後を追い・スペイン北部の街ビルバオに入った。
この街は彼の所属の航空基地があった所でもあるが・・・
今では何もないクレーターのある廃墟だった。
彼は飛行している最中、街らしき物が消滅しているのを見たためあんまり期待はしてなかつたようである。
マスターは何か無いかと見渡すと、墜落したであろうスヴァール・サラン級が斜めにブッサリと突き刺さっていた。

マスター「見た事がないな、噂のSDF-1マクロスよりは小さいが宇宙軍の艦艇よりは圧倒的に大きい。生存者はいるのか?」

バトロイドの形態に変形し、戦艦の中に近づく。
彼は恐る恐る中を見るが、生きている人間は無しただ大きな人間のような屍が転がるのみ。
どれを見ても男性の兵士しかいない・・・・・・・当たり前だが・・・・・

マスター「巨人?初めて見るが、これが例の異星人・・・まさかサイクロプスのように一つ目じゃ・・・・」

マスターは恐る恐るゼントラーディ人の死体に近づく。
腕でゼントラーディ兵の死体を掴み反対側へ向けさせる。

マスター「普通の地球人と変わらない顔だな、一つ目の巨人だと期待していたのに・・・・」

サイクロプスのような巨人を期待していたが、ほとんど地球人にそっくりであり。
耳が若干尖っていて、むしろ若干エルフみたいな巨人であった。
だが、顔がごついのでエルフとは程遠い存在であるが・・・・・・・・・・

マスター「もう少し艦内を探ってみますかね。」

マスターはどんどんスヴァール・サラン級の内部に入り込む。
中は相変わらずゼントラーディ兵の遺体だらけであった。
ここに超時間滞在するのは腐敗臭もあってか、いられなくなる。

食料ぐらいでもさがさなければ・・・・・と・・・・

マスター「おっこれは・・・・・」

マスターが辿りついたのは格納庫である、出撃する前のリガードの残骸が転がっていた。
第118基幹艦隊フルブス・バレンスの爆発で破片が格納庫にぶつかり。
破片が突き刺した所に出撃しようとしたリガードがいて、爆発し艦内全滅と言う憂き目になったのであろう・・・・

だが

地球にいる人間であるマスターが知っている事ではない。
なんせ宇宙で戦っている最中ずっと失神していたのだから・・・・・

マスター「しかし、弾薬は使えそうにないな。役立たずな物ばかりだぜ!」

中身は口径の違う銃弾。
マスターが求めている銃弾の口径と全く違うので役に立ちそうな物はない。
どれも役立たずな物ばかりである。

マスター「ちっまったくついていないな・・・・・とんだ厄日だぜ!」

マスターは何もいい事がない事ばかりで、呆れ口調で愚痴を言う。
砲撃があるし、下手したら人類最後の男状態に・・・・・・・・・

その頃

ゼブラ「スヴァール・サラン級か・・・・・物資は無事であろうか・・・・・・・」

マスターがスヴァール・サラン級の内部にいる時、ゼブラのヌージャデル・ガーが降り立った。
地球人のロケットランチャー攻撃から逃れた後、ずっと何事もなくこのスヴァール・サラン級まで到達したのだ。

ゼブラ「さっき墜落していたが、予想外にも被害は少なそうだな。」

予想していたよりも損害が少ないスヴァール・サラン級を見て安堵する。
少なからず補給物資を回収する事が出来ると見込んでいた。
さっそく中に入る・・・・・

ゼブラ「うっ予想はしていたが、案外死体が多いな。」

案外無事とは言え同胞の死体が多い。
だが必要な物を持ちだせば関係ない、死体の多いこのスヴァール・サラン級には用はない。
ゼブラにとっては価値のない物になる。

ゼブラ「あれは・・・・・・・」

ゼブラはコンテナを見かける。
不用意に開けられている、爆発の衝撃で開けられた物ではない・・・・・・・・
誰かが開けたんだと・・・・・・ゼントラーディ人の戦士のカンがそう言っている。

ゼブラ「・・・・・・・荷物運びは後にするか・・・・・・・」

この中に何かがいる。
危険を排除するまで荷物運びをする事はできない。
戦闘の常識だ・・・・・・・・以前廃艦から荷物を運んだ時仲間が何人も死んでいる・・・・・・
最後まで油断はできん・・・・・・・

ゼブラ「さて・・・・・・・・・・行くとするか・・・・・・・」

ゼブラは正体不明の奴を探すべくスヴァール・サラン級の内部の奥へと進む。
正体不明の何かを探るべく・・・・・・・・・

マスター「さてもう用はないし来た道でも戻るとするか・・・・・・・・」

マスターはゼブラが自身を正体不明の敵として探している事を知らず。
来た道を辿って外に出ようとする。
自身の事を探そうとしている奴がいるとは知らずに・・・・・・・・

マスター「しかし、この艦といいこの転がっている死体といいこいつら何者なんだろうか?」

帰還中のゼブラは転がっている死体やこの巨大な軍艦(スヴァール・サラン級)。
一体何者なんだろうか・・・・・・・・・・ASS-1とは大きく違うような気がするが・・・・・・
また別の存在なんだろうか・・・・・・・・・

そう思っていると・・・・・

マスター「なんだあの光は?」

突然光のような物が見える。
それに機動音も聞こえる、何者かが接近してきている。

マスター「まさか仲間が来ているのか?」

マスターは謎の光を確認する。
ここの艦の仲間が来ているのかと・・・・・・・
流石にまずとと顔が青ざめてしまう・・・・・・

ゼブラ「あれは・・・・・・・」

ゼブラもマスターの姿を確認する。
マイクローンと同じような機体・・・・・・・友軍かと・・・・・・・

ゼブラ「おい貴様は誰だ!答えろ!!」

友軍と確認するために翻訳機を使いマスターの機体に呼び掛けた。