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マクロス外伝大本営 新統合軍極東太平洋軍管区司令部

マクロスやロボット大好きなブログです。二次創作などを主にやります。

公式ではなく非公式です。

第32話 マイクローン化するかしないか・・・・・・・

2017-09-25 23:28:29 | マクロス外伝 ダブルフェイク
                   【地球統合軍欧州方面軍パリ司令部】
マスター達がパリ基地司令部に到達してから1週間ぐらい経った。
どんどん部隊や生存者がどんどん集まり賑わいを見せ始めていた。
地球人とゼントラーディ人の間で特にトラブルもなく、ごく普通に安定した日々を送っている・・・・

しかし

ゼントラーディ人の間である議論が交わされていた。
その議論とは、マイクローン化するかしないかである。
マイクローン化とは8mの巨人であるゼントラーディ人が地球人と同じサイズになる事である。
それに関して数多くのゼントラーディ人達がするかしないかで激しい激論が繰り広げていた。

この議論は重要な事であり、戦後体制下でのゼントラーディ人の待遇とかに関わる。
マイクローン化し地球人と同じような生活をするか、しないか・・・・・・・・・

フェアリ「マイクローン化か・・・・・・・・」

ゼブラ「フェアリ、マイクローン化したいのか?」

フェアリ「うん、正直もうクァドラン・ローに乗りたくないんだよね。だから・・・・・・」

ゼブラ「だからマイクローン化したいと?」

フェアリ「うん。」

フェアリはマイクローン化したい派である、理由はクァドラン・ローから降りられる事との事。
元々欠陥品と言われる程、フェアリは戦闘に出る事を嫌がっていた。
だからマイクローン化したいと・・・・・・・・・・・・
ゼブラはフェアリが好きなのと元々マイクローン化を望んでいる事もあってか歓喜するかのような顔をする。

それだけでもいいかとゼブラは思っていたが、フェアリは衝撃発言をする。
衝撃発言はゼブラの度肝を抜かす程の大きな衝撃を与える発言それは・・・・・

フェアリ「私はマイクローンとして結婚し・・・・・・・・・・子供を産みたい。」

ゼブラ「なっ・・・・・・・」

マイクローンになって結婚し子供を産みたい。
その発言は十分にゼブラにカールチューンアタックで打撃を負うには十分だった・・・・
まさか子供を産みたいとは・・・・・・

ゼブラ「じゃあ俺と・・・・・・・・・ぶっ・・」

フェアリ「それは悪い旗が立つのでそれは戦争が終わるまで言うのは危険だよ。」

ゼブラ「危険?」

フェアリ「そう危険、とにかく危険なんだ。」

ゼブラ「あっ・・・・はい。」

ゼブラはフェアリと戦争が終わったら結婚しようとプロポーズするつもりであったが・・・
死亡フラグとかでゼブラが言い終える前に口をブロックする。
なんたって死んでしまったら、結婚する以前に戦死すると・・・・・・・・
だからフェアリはゼブラの口を閉めた。

ランメル「おうおう御二人さん仲がいいわね。」

クレリア「うんうん、なんと言うか羨ましいと言うか・・・・・・・」

メフィア「なんか追い越したい気持ちが出てしまうんだよね。」

ゼブラ「ラック!?」

フェアリ「えっ!?」

ナタルマの部下である三人メルトランはゼブラとフェアリの関係をからかう。
ナタルマ以下4名はマイクローン化する組である、それぞれの目標を元に・・・・
ランメルはプロトカルチャーの文化と、統合軍へそのまま入隊するメフィア。
警察官になるものいいと考えているクレリアとそれぞれ3人は道は分かれる。

フェアリ「ちょっとからかわないでよ。」

ナタルマ「いいじゃないか、フェアリ3級空士長。」

フェアリ「ナタルマ1級空士長・・・・」

ナタルマ「ゼントラーディ軍時代に味わえなかった事だ、存分に楽しませればいいじゃないか。この私に免じて、頼む。」

フェアリ「そう言われましてもねぇ・・・・・・・・」

3人のからかいにナタルマはフェアリに許してやってくれと言う。
まぁ確かにこのような会話は戦闘中心のゼントラーディ人の間では楽しむ事はできない。
だから思う存分にこのようなからかいも受け入れるべきだろう・・・・・・・・
フェアリはそう思った・・・・・・・・・

結婚し子供を作りたいと言ったフェアリであったが・・・・・・・

ゼブラ「しかし、子供ってどうやって作るんだ?」

フェアリ「確かに・・・・どうやって作るんだろうか?」

ゼブラ「噂では愛とかで造るらしいが・・・・・・・・・」

フェアリ「愛か・・・・・・・・」

子供をどうやって作るかに疑問を持つ。
ゼントラーディ人は合成して作られるため子供の作り方は分からない。

「分かるか?」

「私には分からないわ、子供って・・・・・・・・・」

その場にいたゼントラーディ兵達は子供の作り方が分からないのでそれぞれ話し合うが。
そもそもゼントラーディ人にそれが分かる人がいないため、話は進まない・・・・
一体どうやってつくるのかは、全然思い浮かばずそれぞれ悩む・・・・・・・

その後話し合いが終わると・・・・・・・・

マスター「えっ子供の作り方を教えてくれ!駄目駄目まだ早すぎる!」

フェアリ「なんでですか?マスター達は知っているでしょ。」

ラーナ「確かに知っているけど、そこはきちんと教育してから子供を作りなさい。」

フェアリ「なんで?」

マスター「育てられない子供が続出するからだよ。」

フェアリはマスターとラーナに子供の作り方を教えてもらおうとする。
その話を聞いたマスターとラーナは驚愕した顔で拒否する。
もっとも性教育を十分に教わっていないゼントラーディ人には早すぎる。
もし何も知識を教えず、そのまま行為に及んでしまったら取り返しのつかない事になる。

フェアリ「本当に駄目なんですか?」

マスター「駄目だ、戦争終わるまで待ってくれそこから性教育だいいな!!」

フェアリ「ハッ・・・・・・・・・分かりました。」

頑なにマスターが拒否するので、フェアリは諦めてしまう・・・・・・・・
そして地球語で了解といい・・・・・・・・・
もっともフェアリなどのメルトランは美人だし、そう簡単にそれをやると強姦される危険がある。
だから来る時まで教えたくなかった、それがマスターとラーナの気持ちである。


第31話 絶妙な雰囲気

2017-09-24 23:42:11 | マクロス外伝 ダブルフェイク
                 【アラスカ.SDF-1マクロス付近 野戦病院】
SDF-1マクロスが結集し全世界に展開する地球統合軍残存部隊の中心的存在のエリアである。
アラスカ守備軍残存部隊と、アンカレッジにあり幸い生き残ったエルメンドルフ空軍基地。
ユーコンデルタにある地球統合海軍潜水艦ジョシュワ海軍基地などと地下基地とコンタクト。
各所で連携し、ゼントラーディ軍と抵抗をし続けていた。

エマ「もう検査終わったんですか?大尉。」
地球統合宇宙軍SDF-1マクロス.ガンサイト2.官制主任.エマ・グレンジャー.中尉

早瀬未沙「えぇいろいろと検査には問題がなかったわ。」
地球統合宇宙軍SDF-1マクロス.ガンサイト1.官制主任.早瀬未沙.大尉

エマ「そうですか、異常がなくて何よりです。」

SDF-1マクロス官制主任でアラスカ基地における生き残りの一人早瀬未沙は検査を終えて野戦病院
から出た。
補給基地の生き残り兵の撤退命令、対残留ゼントラン防空戦の官制など休む暇もなく働いたが・・・
一応異常がないかの検査をグローバル艦長から命令を受けて検査を受けた。
結果は異常なしです。

早瀬未沙「一条中尉は?」

エマ「エリア32に敵を確認、現在迎撃中です。」

早瀬未沙「そうなの......少し話がしたかったけど・・・・・・・・そんな暇はないわね。」

未沙は輝と話そうとしたが、輝は空戦に参加していた。
話そうと考えていた未沙は残念がる・・・・
エマもそんな未沙を見て同情してしまう。
その理由とは・・・自分の想い人、パープルリーダー.ジョニー・ギルバートも空戦に参加しているのだから。

そんな暗い雰囲気の中・・・・・・・・・

アニタ「大尉失礼します、私はエルメンドルフ基地所属アニタ・ジュリア少尉です。早瀬先輩お久しぶりです。」
地球統合空軍エルメンドルフ基地航空管制官アニタ・ジュリア.少尉

早瀬未沙「アニタ久しぶりじゃない、エルドルフ基地付近のアンカレッジは壊滅したけど・・・・・・・・?」

アニタ「はい、幸い砲撃の数が少なく奇跡的に軽微と言う被害になりました。ジュノーとアンカレッジシティは壊滅したとは言え、機体も潜水艦が地下にあり、吹き飛ばされませんでした。職員の死者は23名ですが。」

エルメンドルフ基地に所属しているアニタがやってきた。
未沙の後輩であり、優秀な管制官であった。
所属していたエルメンドル空軍基地が損傷警備でありアニタは生き残った。
無事を喜ぶ未沙とエマであったが・・・・・・

残存部隊の中心であるエルメンドルフ基地にいるアニタが用もなく来るわけないのでエマは・・・・・

エマ「アニタ.....あなたがここに来たのは何か特命でもあってきたんでしょ?」

とアニタが特命を持ってここに来ている事を指摘する。
指摘されたアニタは・・・・・・・

アニタ「はい、実は偵察に出撃したラプターからある通信を傍受したんです。」

早瀬未沙「ある通信を傍受?」

数時間前にラプターにより傍受した通信の事を未沙に伝える。
その内容とは数時間前に遡る。

                      【数時間前.北米.カナダ東部上空】
2機のF-22X+ラプターエックスプラスがエルメンドルフ空軍基地より離陸した。
目的はカナダー欧州方面間の状況確認である・・・・・・・
敵に襲われる心配はあったが、極限に強化され航空迷彩を施してあるラプターエックスプラスはカナダ東部
上空を飛行していた。

アニタ『こちらオアシスからワイバーン.ウィザードへ、上空から情報収集、オープンチャンネルで生存者を探してください。』

「了解!」「了解!」

偵察任務はアニタがオアシスと言うコールサインの司令塔で、2機のラプターエックスプラスは1号機がワイバーン2号機がウィザードである。
無論目的は偵察任務だけではなく、収録された音声で呼び掛けるなどの生存者捜索の意味合いもあった・・・・・

「生存者を確認しろって、見れば分かるじゃねぇか壊滅って。」

「可愛げのないアニタちゃんは、御機嫌斜めかね?」

アニタ『こちらオアシスちゃんと聞こえているわよ、あとで帰ってきたら覚えておきなさい』

「へいへい。」

普通に砲撃前のような通信を行いながらも、アニタのオペレートによりラプター隊は飛ぶ。
順調に偵察写真は確認され、ワシントンの生存者やいろいろ確認したりし東海岸を越えて北大西洋ら辺
に来た所で例の通信は傍受される。

「....われわ.....ヨーロッパ......,の...X.....兵......を....」

「なんだこの通信?こちらウィザードからオアシスへ、謎の通信を傍受。」

アニタ『異星人語?』

「英語・・・・地球語です、通信はブラックボックスに記録しておきます。」

われわ・・・・・・・・ヨーロッパと意味不明な通信・・・・・・
X・・・・・・・兵・・・・・・を・・・・・・・・何か意味する通信・・・・
だけど、通信が荒かった・・・・・・旧式の通信機器を使っているみたいであった・・・・
その後も通信を収集する・・・・・・

「そろそろ帰還するぞ、流石な疲労が溜まる。」

「そうだな、ある程度記録したので帰還します。」

アニタ『了解、気をつけて帰還するように。』

疲労が溜まっており、そろそろ帰還したいと言うのもありアニタは帰還要請を受諾する。
受諾されるやいなや2機のラプターエックスプラスはエルメンドルフ基地へ帰還する。
それが数時間前・・・・・・・・

早瀬未沙「でその記録レコーダーはあるの?」

アニタ「この通り。」

早瀬未沙「エマ。」

エマ「ハイ、預かります。」

話を聞いた未沙はその記録レコーダーはあるかどうか質問するとアニタは待っていましたと言わんばかりに
記録レコーダーをエマに渡す。
レコーダーと言っても、コピーしたメモリーである。
それでも十分に記録として資料として合格である・・・・・・・

アニタ「私はVC-33でエルメンドルフ基地へ戻ります、先輩.エマもお元気で.....」

早瀬未沙「アニタも元気で....」

アニタ「えぇまた再会を楽しみにしてます、では失礼します。」

アニタは未沙とエマに見送られながらVC-33でエルメンドルフ基地へ帰る。
再会を楽しみにしながら・・・・・・・
そして残された記録レコーダーのメモリー・・・・・・・・

早瀬未沙「この記録レコーダーは何を意味するのかしら?」

エマ「音声復元装置があります、それを使いましょう。佐枝子も得意なので呼びますか?」

早瀬未沙「いえ・・・・・・・佐枝子はマクシミリアン少尉とミリア准尉と共に世界各地へ飛んでもらいます・・・私達だけでやりましょう。」

未沙とエマはこの記録レコーダーを音声復元装置を使い復元しようとする・・・・・・・・
この内容の真意を知るのは不幸にも終戦協定を結ぶ当日であった事をまだ知らない・・・・・・・

第30話 パリ基地へ 再会マスターとラーナ

2017-09-23 19:58:43 | マクロス外伝 ダブルフェイク
                      【タヴェルニー空軍基地】
地球統合軍パリにあるタヴェル二ー空軍基地。
地上施設は破壊されているが、パリの深い地下に建設されたパリ司令部の基地の入り口の一つがある空軍
基地である。
入口付近には地下ゲート部分が確認されており.付近にはADRー03ーMK.Ⅲシャイアン34機とVF
-1A型バルキリーとVF-1J型バルキリーが14機、VAインベーダー17機.VA-1・VA-3が
10機や複数の戦闘車両やユーロファイターの残存機などが駐機している。

更に別の仮設滑走路ではアパッチやF-15イーグルなどの旧時代の戦闘機や戦闘ヘリの残存機が駐機し
ている。

こうした地球側の兵器以外にもクァドラン・ロー.ヌージャデル・ガー.グラージ.リガード。
シュルケル・ウー.クァドラン・ノナ.ログレン・ロー.ジナールなどの地球側についたゼントラーディ軍
部隊と造反した部隊の姿も確認できた。

マスター「戦力的には充実しているな、よく生き残っていたな。」

「これでも砲撃前よりは半数は破壊されている、集まった兵力もあるのも含めてな。まぁ他の基地よりはマシだが。地上施設は全滅しているし。」

マスター「まぁ別にいいじゃねぇか、生きてさえナンボだろ。これからも少しぐらいは増えるだろう。」

マスターら避難民軍団はパリ基地に到着したんそう呟いた。
皆はパリ基地についたが、マスターはラーナが無事であるかどうか周囲を探す。
そんな時・・・・・・・

マスター「あれは?」

地下から2機のヘリコプターが上がってくる。
見たことのない攻撃ヘリコプターだ・・・・・・・・・
マスターはそれを見て呟いてしまう。

こんなヘリコプターが統合軍により開発されていたのかと・・・・・・・・

リーン「ベアーベアー、整備はバッチリなんだろうな?」
地球統合陸軍第7実験部隊リーン・アームストロング.准尉

熊谷伍長「無論そうに決まっているだろ!フランソワ、エレベーターはどうだ?」
地球統合軍欧州方面軍熊谷忠雄.伍長

フランソワ「問題箇所修正行けます。」
地球統合軍欧州方面軍フランソワ・アカオウ.准尉

熊谷伍長「バッチリだ、トリアもいけるか?」

トリア「こちらも行けます。」
地球統合陸軍第7実験部隊トリア・トナルド.准尉

熊谷伍長「よし発進!」

フランソワ「コマンチ発進準備完了、各機出撃してください。」

作業をしていた第7実験部隊はコマンチと呼ばれる機体を動かす。
VAH-1コマンチ、地球統合陸軍が海空宇・海兵隊が所有するVFに対抗するために開発された。
Variable Attack Helicopter・・・・VAHである。

コマンチはアメリカの先住民コマンチ族より由来し。
開発ベースになったのは中止になったはずのRAH-66コマンチである。
開発され製造された機体をベースに開発されている。

上昇したコマンチは変形しバトロイドになる。
それを見てマスターは・・・・・・・・・。

マスター「思い出した噂で言われていた可変攻撃ヘリコプターだ!」

目の前にいるコマンチを見て噂で言われていた可変攻撃ヘリコプターだと思いだした。
見ていると・・・・・・・

熊谷伍長「なんだお前は?」

と熊谷伍長にからまれた。
マスターは・・・・・・・・・

マスター「俺は地球統合軍欧州方面軍所属マスター・ピースファング大尉だ。」

熊谷伍長「大尉殿....大尉ぃ?」

熊谷伍長「これは失礼しました大尉殿。」

マスター「はぁ。」

自己紹介をし自分を上官である事を熊谷に教え込む。
これを聞いた熊谷は恐縮しそのまま、敬礼する・・・・・・・・
流石に早すぎる対応にマスターはため息を吐く。
そんな時・・・・・・・

「マスター?」

マスター「うん?」

突然、マスターを呼ぶ声が聞こえる。
自分を呼ぶ声にマスターは振り返る。

ラーナ「あなたマスターだよね?」

マスター「えぇぇぇぇと......ラーナ?ラーナなのか?」

ラーナ「はい、なんとか生き残りました。」

そこにいるのは、ラーナであった。
マスターが今まで会いたいと思っていた最愛の女性である。

マスター「よかった生きてくれて.....」

ラーナ「マスター.....(涙)」

マスターはラーナを思わず抱きつく。
抱きつかれたラーナは思わず、マスターを抱き返す。
会えてうれしかった、無事でいてくれてよかったと・・・・・・・・・
そんな二人の世界であったが・・・・・・・・

熊谷伍長「典型的なラブコメ、はいいとして名前な乗りたいんだが...」

マスター「あっ.....」

ラーナ「それはその・・・・・・・・」

二人のラブラブな光景に熊谷は呆れるような目で見ており二人は我に返る。
そして・・・・・・・・・フランソワが話に加わる事になった・・・・・・・・・
VAH-1コマンチの話題も含めて。

熊谷伍長「おほん。名前なのり忘れたな、俺は熊谷忠雄伍長だ、ベアーベアーって呼んでくれ。」

フランソワ「新人エンジニアのフランソワ・アカオウ准尉です、熊谷伍長のアシスタントしてます。まぁ私の方が上官ですけどね。」

ラーナ「熊谷伍長達は、リーンやトリアの新型機VAHのメンテや整備しているのよ。」

マスター「リーンとトリア?」

熊谷とフランソワは自分の自己紹介をした。
一体どんな事をしているのか、フランソワは熊谷のアシスタントをしているが上官である。
とは言え新人であるので熊谷に従事しているので、そうなってしまう・・・
そして次の話題・・・・・

熊谷伍長「あのパイロットだよ、そうだ酒は飲めるか?」

マスター「いえ.....」

ラーナ「伍長、今は勤務中です、駄目ですよ。」

熊谷伍長「冗談だって」

飲酒である、それに気が付いた真面目なラーナは熊谷を注意する。
注意された熊谷はバツの悪そうな顔をしながら冗談だと言う。
そんな顔をする熊谷を見てラーナはそう見えた。

熊谷伍長「じゃあ今後よろしくな。大尉殿。」

マスター「そんな堅苦しいのじゃなくて、マスターと呼んでくれないか?」

熊谷伍長「マスターかいいぜ。」

フランソワ「マスターさん・・・ですね、分かりました。」

マスターは熊谷とフランソワに堅苦しいので大尉よりマスターと呼んでくれと頼む。
この頼みに熊谷とフランソワは了承する・・・・・・
この二人は元々堅苦しい事は嫌いなのだ・・・・・

熊谷伍長「じゃあなマスター。」

フランソワ「私もここで失礼します。」

熊谷やフランソワは去る。
これから任務があるので・・・・・・・・なんたってコマンチの様子を見ないといけないから。

ラーナ「行ってしまったわね、あの二人。」

マスター「そうだな、そうだ久しぶりに話がしたいんだけど時間はある?」

ラーナ「あるに決まっているわ、ゆっくり今までの事を語り合いましょ。久しぶりに、抱いてくれない?」

マスター「あぁいいとも・・・久しぶりにな。」

熊谷達が去るとマスターとラーナは喋る。
二人はゆっくり基地の外にある仮設兵舎へ向かう。
久しぶりに裸同士で抱きたい・・・・・・話したい・・・・と・・・・・・・
その様子を偶然、フェアリが見てしまった。

フェアリ「...........あれがラーナか.......」

とラーナの姿を見て呟く・・・・・・・・・・・
フェアリは初めて見るラーナに親しみを感じた。
理由は分からないがなんとなく。

第29話 マスターの珍な悩み・・・ナタルマの短い初恋

2017-09-22 19:00:42 | マクロス外伝 ダブルフェイク
モントゴメリー中将の一喝から翌日。
マスターはロンメル大佐の命令で、ラーゲルの元に向かっていた。
その目的とはゼントラーディ軍の地球統合軍への一時編入についてである。

ラーゲルは軍編入時もある、戦時特例として少将の階級が与えられる。
師団長と名乗るくらいならば妥当な階級である。
その他のゼントラーディ人にも階級が与えられており。
補佐をするジェシカと共に彼ら彼女らに自身の階級の基準を伝える。

フェアリ「少尉ですか。」

ゼブラ「俺が准尉・・・・・・まぁ悪くないな。」

フェアリやゼブラ達にも当然、階級が与えられる。
各地のゼントラーディ人に与えられた階級には差がある。
2級空士長であったデワントン・フィアロらは下士官の階級を与えられている。
これは南米方面軍基準であり、これが欧州方面軍かつモントゴメリー中将の部隊にいたら中尉である。

とは言え地球統合軍の階級章を与えられ、統一感があるためゼントラーディ軍将兵らは驚いた。
今まで階級がバラバラであったため、よく分からなかった人もおり。
こうして統一性のある階級を与えられるのは嬉しい。

マスター「階級章の気分はどうだ?」

ゼブラ「悪くないが、新鮮味はないな。」

マスター「新鮮味がないか・・・・・・意外な言葉だな。」

ナタルマ「以外も何も元々軍人しかいませんから、我々ゼントラーディ人は・・・・・・・・」

マスター「そうか・・・・」

だけど新鮮味は感じないらしい・・・・・・・
それもそのはず元々軍人しかいない種族であるゼントラーディだから・・・・・・・
マスターはそれでそれでしょうがないかと思った。
ナタルマのある発言まで・・・・・

ナタルマ「しかし大尉いやマスター。」

マスター「マスター?呼び捨て?」

ナタルマ「そう呼び捨てだ、お前と私は同じ階級の軍人・・・・・・呼び捨てにしても問題がないのでは?」

マスター「はぁ?」

それはマスターをマスターと呼び捨てにする事である。
元々彼女は大尉と呼ぶ事が多かった、きちんと敬語で・・・・・・・
自身に大尉と言う階級が与えられると、呼び捨てで呼ぶようになった。

こいつ・・・・・・・

呼び捨てにされたマスターはナタルマをこいつと呼んでしまう。
もっとも自身もナタルマ・ナタルマと呼び捨てにしていた身であったが・・・・
ブーメランか・・・・・・・・・まさか自分の言葉がまさか自分に戻るとは・・・・・・

ランメル「大尉殿、ナタルマ1級空士長に尻に敷かれている。」

フィオナ「階級授与もあればそうなるか。」

クレリア「まぁこれからお世話になるし、こうなる事になるのは当然ね。」

お・・・・・・・お前らな・・・・・・・

様子を見ていて自身をからかっているゼントラン三人娘を見てマスターは悔しがる。
別に尻に敷かれているわけではない、自分としては統合空軍の男としての意地がある。
と言うより、一応英国生まれなので紳士として・・・・・・・・は・・・・・・

ローべス「マスター君、ゼントラーディ人と話は面白いよ。」

マスター「マ.マスター君?」

ローべス「僕は軍人じゃないからね、学者。軍隊だったら大尉だけど、僕の方はオタコンって呼んでくれると嬉しいけど。」

マスター「軍人じゃないのは分かるが、オタコンって何だ?」

ローべス「それは秘密さ、でも強いて言うけど僕は極東日本のジャパニーズアニメが好きだからね。それがヒントさ・・・」

くっ・・・・・・・流石に英国紳士になりきれんな。
ローべス博士・・・・・オタコンなどの面々で調子が狂う。
マスターはそう心の中で呟いてしまう・・・・・・・
マリオはイタリア人なため、美人が多いゼントラーディ人に夢中だし・・・・・・・
他の面々は省略・・・・・・・

唯一良心的と言える人物は・・・・・・・

ジェシカ「大尉殿も大変ですね。」

ジェシカである、かなり会ってからかなり会うがかなり良心的・・・・・・
敬語で話すしきちんと大尉と言ってくれる、他の面々と比べたら天使的なキャラである。
早くラーナに会いたい・・・・・・・あいつもかなり良心的であるからと。

フェアリ「大尉殿・・・・・」

ゼブラ「マスター何か悩んでいるのか?」

マスター「あぁちょっとな・・・・・・・・」

いやフェアリとゼブラも良心的であったな。
ゼブラも呼び捨てだが、自分個人的には悪いと思ってない友人だと感じる部分がある。
まぁこの二人は長い間過ごしたゼントラ組では良心的である。
もっともナタルマは真面目そうな雰囲気はあったが、さっきの呼び捨てでそうとは思えなかった・・・・・

だけど

ナタルマはマスターに敬意を評している。
同じ階級だし呼び捨てにしていいのではないかと、思った・・・・
それに親しくする必要もあると・・・・・

とナタルマはそう思っていた。
でも部下があんな事を言ったので印象悪くしただろうけど・・・・・・

ナタルマ「マスター・・・・・・・」

ナタルマは自然にマスターを慕うようになる。
仲間としてではなく、ゼントラーディもしくはメルトランしてではなく。
人間の女として・・・・・・・・・・

フェアリ「パリ基地まであと少しとか言っていましたけど、ラーナは無事ですかね?」

マスター「実際に行かないと分からん、生きてくれればいいけど・・・・」

ラーナ、ナタルマはマスターに女がいる事を知る。
むしろそっちの女の事しか思っていない・・・・・・・・結局淡い恋心・・・・
そうでしかなかったか・・・・・・・・・・

ランメル「ナタルマ1級空士長・・・・・若干顔が赤いんですがどうしました?」

ナタルマ「えっそれはどう言う事?」

フィオナ「なんか・・・・変な病気とか・・・・・顔が赤言って異常ですよ。不治の病って奴ですか?」

ナタルマ「そんな大げさな・・・・・・・そんなわけないじゃん。」

ランメル「そう言っている割には・・・・・・・」

クレリア「変よね喋り方が・・・・・・・・・・マイクローン臭くなったて言うか・・・・」

ナタルマ「ま.マイクローン臭い?」

これも部下から心配される・・・・・と言うより後にからかいネタにされる。
後にナタルマは本格的な恋をするが、部下3人にからかいのネタになりマスター同様に悩む事は・・・・・
別の物語である。

第28話 幹部将校たちの会談

2017-09-21 23:03:09 | マクロス外伝 ダブルフェイク
ゼントラーディ軍将兵たちの処遇について荒れていた。
なんせゼントラーディ軍は地球の9割を壊滅されていた。
それが原因でゼントラーディに恨みを持つ者が多くいた・・・・・・
そんな中で・・・・・・

井田中佐「ロンメル大佐、何故いつまでゼントラーディ人を受け入れるつもりか?」
地球統合軍欧州方面軍軍務局課員井田正義.中佐

椎崎中佐「納得のいく説明を聞かせてもらおうじゃないか!」
地球統合軍欧州方面軍警備課椎崎雅彦.中佐

ロンメル大佐「SDF-1マクロスからの命令だ、モントゴメリー中将の命令でもある。」

ロンメル大佐は数多くの幹部将校からゼントラーディ人達の処遇を聞かれた。
いつまで受け入れるのか?なぜそうするのか納得のいく説明を求められる。
幹部将校らに納得してもらおうとマクロスの命令やモントゴメリー中将の命令であると伝えるが・・・・

劉少佐「何がSDF-1マクロスの命令だ!モントゴメリー閣下も閣下だ・・・・彼らは反統合同盟によって全滅したそれが事実ではないか?」
地球統合軍欧州方面軍劉権.少佐

ウィルドナー少佐「貴様は妄言を申しているのか?」
地旧東欧軍欧州方面軍第2機械化連隊長ハワード・ウィルドナー.少佐

ロンメル大佐「妄言などではない事実をもうしているつもりだ!」

井田中佐「事実だとしても地球いや同胞を焼いた奴らを仲間として迎えるのは納得いかん。」

幹部将校ら妄言や虚言だと文句言われる。
だがそれでも負けないとロンメル大佐は反論する。
もっともゼントラーディ軍の数が多い、それに味方になる者が多い。
今対立している場合じゃないと・・・・・・・・

畑中少佐「板垣貴様はどうなんだ?」
地球統合軍欧州方面軍通信課班長畑中健一少佐

板垣少佐「俺か?」
地球統合軍欧州方面軍人事管理課.板垣義弘.少佐

竹下少佐「貴様の意見を聞きたい。」
地球統合軍欧州方面軍軍務局軍務課内政班長.竹下義彦.少佐

板垣少佐「俺か・・・・・・」

真面目にロンメル大佐の話を聞いていた板垣に意見を求める。
畑中と竹下からどんな風に思っているかと聞かれ板垣は悩んだ・・・・・・・・
悩んだあげく・・・・・・・・・

板垣少佐「俺はロンメル閣下に賛成だ。」

井田中佐「板垣貴様ぁ!」

キャメロン中佐「僕も賛成だね。」
地球統合軍欧州方面軍第9警備隊.ピーター・キャメロン.中佐

井田中佐「キャメロン貴様もか!!」

板垣が出した結論はロンメル大佐の意向=マクロス・モントゴメリー中将の意志に賛成と言う事であった。
それだけじゃない、キャメロンも板垣に続く事になる。
これに対し真っ先に声をあげたのは井田であり、他の連なる幹部将校は苛立っている顔をする。
そんな中で古風な日本軍人の風格を持つ白石満教中佐が声をあげる。

白石中佐「既に我々の命運はASS-1いやマクロスを回収した事で決まったんだろう、今はゼントラーディ人を受け入れるしかない。」
地球統合軍欧州方面軍人事管理課.白石満教.中佐

ロンメル大佐「おぉぉ。」

白石中佐「しかしだが、敵のゼントラーディは別だ。彼らを説得しなければ、ならない。話し合いに応じなければ、撃ち殺せばいい。」

それは10年前にマクロスを拾った事で既に運命は決まっていた。
もし拾う事をしなかったらこの悲劇になる事は回避されたかもしれない。

だが結果的には話し合いに応じなければ撃ち殺せばいい。
全て話し合いで戦争が解決する程甘くない・・・・・
2度の応じるようにする要請と3度目は攻撃と・・・・・・・

ダニカン中佐「だが受け入れれば、テロの可能性がある。それでもやるのか?」
地球統合軍欧州方面軍第9ヘリコプタ-戦隊長クライド・ダ二カン.中佐

ロンメル大佐「.........危険は承知の上だ・・・・・・・・・今の我々に選択肢はない。」

ダ二カン中佐「その際多くの血が流れてもか?」

ロンメル大佐「あぁぁ・・・いやそうするしかないだろう、このまま戦い続ければ我々は滅ぶだろう・・・」

ゼントラーディ人は戦闘種族受け入れれば闘争本能から発する暴力的行動からテロを起こす事を危惧する。
もっともゼントラーディ人はプロトカルチャーからすれば生体兵器・・・・・・
地球人などの亜プロトカルチャー人類とは違う、別の生き物・・・・・・
だから・・・・・・・・・・

だけどゼントラーディ人の誰もがそうではない。
文化を得れば人間になると・・・・・・

井田中佐「大佐、どうかゼントラーディ人とは別行動を・・・・・」

ロンメル大佐「・・・・・・・・・」

井田中佐「大佐!!」

劉少佐「あの巨人たちを受け入れる事を撤回してください!!」

反ゼントラーディ派の幹部たちはゼントラーディ人達と別行動を取る事を進言する・・・・
だが、ロンメル大佐は沈黙を保つ・・・・・・・
何度も繰り返しに求めるが・・・・・・・

板垣少佐「井田、これ以上の事は許さんぞ!」

白石中佐「今現実を見ろ!我々だけになっても、人類は滅んでしまうんだぞ!!」

井田中佐「貴様ら!!」

井田ら反ゼントラーディ派と板垣らゼントラーディ派は睨み合う・・・・・・
が・・・・・・・ある一声で解決する事になる。

モントゴメリー中将「貴様ら!!」

『閣下』

モントゴメリー中将「マクロスは生きているのは確かであるし総司令部の生き残りも承認した、その命令に従わず議論・・・・特に井田!!」

井田中佐「ハッ」

モントゴメリー中将「貴様は総司令部の命令に意見するが、強行して違反するとは国家反逆でもする気か!!」

井田中佐「申し訳ございません・・・・・・」

モントゴメリー中将「これ以上、このような議論をするならば一同を処罰する。いいな。」

『ハッ』

モントゴメリー中将の一喝・・・・・・・突然やってきて一同に激怒する。
くだらない議論・・・・・・・・と処す・・・・・・・・
物凄い迫力にロンメルも黙りこんでしまう・・・・・・・・

以後、ゼントラーディ人に対する議論は禁止される事になる。
が・・・・・・・・・・戦後ゼントラーディ人の差別感情を持つ人間を生みだす事になるのであった。

第27話 ただのゼントラーディ

2017-09-20 22:59:24 | マクロス外伝 ダブルフェイク
マスターがロンメル大佐と息子ヘルベルト少尉と出会っている頃。
フェアリやゼブラらゼントラーディ組の面々はクァドランやヌージャデルガーなどから降りて整列する。

ゼブラ「.....」

フェアリ「......」

ナタルマ「....」

フィオナ「・・・・」

ランメル「.....」

クレリア「......」

ルルドルド「......」
ゼントラーディ軍アドクラス艦隊.ルルドルド・ポルター.遊撃兵

一同は緊張している。
もの凄く緊張している。
モントゴメリー中将と共に来たゼントラーディの指揮官。
しかも、部隊幹部でありラプラミズ司令に匹敵する程の権力の持ち主である。

ラーゲル「貴様らは何を緊張している?」
ゼントラーディ軍アドクラス艦隊第16機甲師団ラゲール・ランドール.師団長

ラゲール「で貴様らは何を緊張している?」

ルルドルド「では自分から言いますが、上官の前では緊張するのは当たり前だと思いますが......」

ラゲール「今の俺は上官ではない・・・・ただのゼントラーディのラゲールさ。硬くなるな。」

ラゲールは皆に何故緊張しているのかと聞くと誰も言わなかったが。
ゼントラーディ兵の一人ルルドルドは正直に何故緊張しているのかを話す。
ルルドルドの言に対しラゲールはもう上官じゃないといい朗らかに笑う。
堅物のナタルマは・・・・・・・

ナタルマ「はぁ、しかし上官には....」

ラゲール「どうでもいい、俺たちはもうゼントラーディ軍ではない、ただのゼントラーディ人なだけだ。」

ナタルマ「はぁそうですか・・・」

と上官に対する敬意を示そうとするも、ラゲールはもう上官でもないし。
ゼントラーディ軍じゃないと言う、フェアリはラゲールの言動に対し

フェアリ「ただのゼントラーディ?」

ただのゼントラーディと言う単語に食いつく。
ただのゼントラーディとは言ったいどんな意味があるのか・・・・・
その答えは直ぐに分かる。

ラゲール「もう所属すべき基幹艦隊無きゼントラーディ人だよ。目標は地球人だがな・・・・・」

フェアリ「ただのゼントラーディか・・・・・・」

基幹艦隊無きゼントラーディ人・・・・はぐれゼントラーディ人とさほど意味は変わらないが・・・
最終的に地球人に帰化するので意味合いは違う。
同じ地球人としてこれから過ごす事・・・・・・・フェアリはその言葉に感動する。

ラーゲル「まぁこのままだとはぐれゼントラーディになる・・・・・・・・・俺はそうならないために部隊と共に地球に恭順する。お前らはどうする?」

ゼブラ「自分はアドクラス艦隊のため恭順します。」

ルルドルド「同じく、自分は避難民にいた日本人が言うニホン カールチューンに興味があるのでゼブラと同じく。」

その事もあってかラーゲルは部隊事地球に恭順すると皆の前で宣言した。
もう既にモントゴメリー中将の指揮下に入っている。

そしてゼブラ達に恭順するかどうかを聞く。

アドクラス艦隊の面々は地球側へ恭順する事を選ぶ。
ゼブラもルルドルドも地球の文化が好きになっていた。
もう地球に恭順するしかないなと・・・・・・

ラゲール「女性兵士の諸君は?」

次は女性兵士。
ラプラミズ艦隊などはアドクラス艦隊程、文化に感化されていない。
以外に恭順しなさそうだと思ったが・・・・・・・

ナタルマ「自分は部下を預かる身です、食糧面があるので恭順します。」

クレリア「私も同じ。」

フィオナ「私も同じです。」

ランメル「まぁリン・ミンメイの歌には興味ありますし。」

フェアリ「私も恭順します。」

一同は地球側へ恭順する、ランメルは歌に興味を持っているが。
どれも事情はいまいち分からない・・・・・
ラゲールはフェアリの顔を見る・・・・・

ラゲール「お前は....ラプラミズ艦隊の者じゃないな、同じ顔をした兵士はいるのは知っているが・・・お前はいないな・・・・」

フェアリ「はい・・・・御察しのとおり・・・・・・私はゼントラーディ軍フェゾーラ直衛艦隊所属第5戦隊所属フェアリ・チェリアス三級空士長であります。」

ラゲール「フェアリ?監察軍の軍艦に乗り込んで虐殺行為をした.....」

フェアリ「そのフェアリ・チェリアスです。」

ラゲール「以外だこんなにおとなしくリン・ミンメイいやそれ以上に可憐とはな。」

ラプラミズ艦隊の者じゃないと見抜き、フェアリに自己紹介をさせる。
フェアリは自己紹介すると監察軍の軍艦に乗り込み虐殺行為したと言われると・・・
再度名前を言う・・・・それを聞いたラゲールは・・・・

ルルドルド「ラゲール師団長、リン・ミンメイに惚れて恭順したんじゃ。」

ランメル「女の品定めですか?」

ラゲール「失礼な、改めて直でメルトランに会う環境を味わっているだけだ。まぁ既にいるが・・・・・」

ランメル「はぁ?」

フィオナ「ふふふん?」

クレリア「ほぉ....」

ナタルマ「お前らなんだその反応?」

フェアリの美しさに惚れ、ランメルから女の品定めと言う。
ラゲールはわけを言うが、ランメル.フィオナ.クレリアはそれぞれ微妙な反応する・・・・
その反応にナタルマは微妙な顔をする。

そんな中でラゲールは・・・

ラゲール「皆もなぁ。(しかしフェアリ・チェリアス....彼女は可憐だがその手と目には無数の血で汚れている、俺はあんまり信じたくないんだが。)」

フェアリの落ち着き優しさがあり可憐な彼女が、無数の血で汚れているとは信じられなかった・・・・
だが・・・・それはどうでもいい事・・・・・
そんな事はもう必要ないと考える事をやめる。

ゼブラ「質問ですが、生き残りはどのくらいで?」

ラゲール「マクロスからはウルフガング・バレット中尉.リック・クランベリー少尉.マルコス・マイヤー中尉.の3名が合流、ラプラミズ艦からは145名 空士兵8名 機甲兵23名 我が艦の残存兵237名 そのぐらいだ。」

ナタルマ「発見された兵士達で?」

ラゲール「厳密にはな、各員は恭順を選んでいる。」

ナタルマ「恭順を......」

ゼブラは生き残った人員を聞く。
ラゲールはその質問に対しマクロスバルキリーパイロットの面々や各残存兵の事を言う。
それを聞くとゼブラはゼントラーディ兵達の集合している所を見て成るほどねと言う。

そして一同が恭順したと・・・・・・
最後には・・・・・・

ラゲール「我々は実行してないとは言えゼントラーディ軍は地球を焼いた、我々が知らないカールチューンも含めてな。我々が恭順するのも戦後復興のため・・・・・・・・つまり罪滅ぼしだよ。」

ルルドルド「罪滅ぼしねぇ、マイクローンは納得するのかね?」

ラゲールは恭順するのは戦後復興のためと言う・・・・・・
・・・・・・・・・・がルルドルドは苦言を小さな声で言う・・・・・・・
事実・・・・ルルドルドの心配は的中してしまう、佐官会議でのゼントラーディ人関連で荒れていた。

第26話 ロンメルの再来

2017-09-19 23:30:53 | マクロス外伝 ダブルフェイク
マスターは、第2次世界大戦の名将ロンメルの再来とされる。
欧州方面軍派遣参謀アーベルト・フォン・ロンメル大佐と会見に望んだ。
その目的とはゼブラ.フェアリ.ナタルマなどのゼントラーディ軍の面々についてである。
ゼントラーディ軍の面々を受け入れてくれるかどうか・・・・・・・

受け入れなかった場合、ロンメル大佐率いる部隊とは別々で進む事になるが・・・・・・
受け入れてくれた場合、部隊がかなりいるので安心感が得られる。

ロンメル大佐「ゼントラーディ軍の面々ですが・・あの巨人たちの事ですな。」

マスター「はいヴァーミル中尉曰くゼントラーディ軍はマクロスと交戦した軍であり、今同行しているのは我が方へついた部隊だそうです。」

ロンメル大佐「我が方についた部隊であり、異星人か・・・・・・・・興味深いな。」

ロンメル大佐はゼントラーディ軍に対して興味を抱く。
マスターはこの反応を見てロンメル大佐は好奇心旺盛な人物だと思った。
流石は砂漠の狐のロンメルの再来と言われる人物だけはある。

マスターは処遇についてロンメルに聞いてみようと思った。。

マスター「大佐、フェアリ達の処遇はどうしますか?」

ロンメル大佐「そうだな・・・・・・・・」

実際に聞いてみると、ロンメルは楽しそうな顔と真面目な顔を合わせたような顔をして考える。
楽しそうな顔をしているが、承認するとは言っていない。
果たして判定はいかに?

マスターはそう思っていると・・・・
ロンメルは結論を出したようで、答えを言う。

ロンメル大佐「分かった、ゼントラーディ軍の諸君を受け入れるとしよう。」

マスター「本当ですか?」

ロンメル大佐「完全に信じるとは言っていないが、同行を認めよう。いずれにせよ、共に暮らすかもしれない連中だからな。」

マスター「御決断、感謝します。」

ロンメル大佐「あぁだが、頭の堅い連中を説き伏せる。まぁ強行させるがな、パリ基地にも我が方に恭順した連中はいるかもしれない・・・・・・・・任せておけ・・・・・」

マスター「ハッ・・・・・・・・・」

ロンメルはゼントラーディ兵を受け入れると言う決断を出す・・・・・・・
頭の堅い保守系の統合軍連中を説得すると約束してくれた。
これであれば、同じように同行する事ができると・・・・・・・・・

「大佐、失礼します。」

ロンメル大佐「なんだ?今会談中だぞ。」

「申し訳ございません、御子息が・・・・・・・」

ロンメル大佐「御子息?ヘルベルトか・・・・・・・・」

マスター「ヘルベルト?」

突然、一人の警務官が会談中に入ってきてロンメルの御子息が来たと伝えられる。
マスターは御子息とはロンメル曰く名前はヘルベルトであるなと思った。
しかし、ヘルベルトとは一体何者なのであろうか?

それはこの後分かる。

ヘルベルト「失礼します、欧州方面軍第89地区警務大隊所属ヘルベルト・フォン・ロンメル少尉。ウィストン・モントゴメリー中将の代理としてアーベルト・フォン・ロンメル大佐にご挨拶に来ました。」

ロンメル大佐「うむよく来たな、息子よ。」

ヘルベルト「ハッ・・・・父上もよく御無事で・・・・・」

現れたMPの腕章をつけ制帽を被ったドイツ人・・・・・・
この人物こそアーベルト・フォン・ロンメル大佐の御子息・・・・・ヘルベルト・フォン・ロンメル少尉である。
後に2015年大統領になるウィストン・モントゴメリー中将率いる統合軍残存部隊に属している。

マスター「御子息ですか?」

ロンメル大佐「あぁ息子だ。」

ヘルベルト「ハッヘルベルト・フォン・ロンメル少尉です。警務官をしています。」

マスター「警務官って国家憲兵なのか?」

ヘルベルト「そうですが?一応指揮官です。」

ロンメル大佐「言ってしまえば・・・混乱下にある秩序を纏める指揮をとっている。」

ヘルベルト「全体的には・・・・指揮権をとっているモントゴメリー中将閣下の下に動いてます。」

マスター「そうか・・・なるほど。」

ヘルベルトは警務官である。
警務官とは自衛隊由来の名称であり、MP・・・・国家憲兵である。
軍隊内の秩序を保つために活動している軍内部の組織である。
そんな警務隊に所属するヘルベルトだが、指揮官である。
モントゴメリー中将の指揮の元、一般警官と共に残存部隊の秩序を維持している。

マスター「て言う事は俺達も指揮下に?」

ヘルベルト「はい、それとピースファング大尉にお願いがあるのですが異星人の方達に我が地球統合軍の指揮下に入ってもらいます。」

マスターは自分達もモントゴメリー中将の指揮下に入るのかと聞くとヘルベルトははいと答え。
異星人の方々つまりゼントラーディ人達は地球統合軍の指揮下に入ってもらうと言う。
モントゴメリー中将にもアドクラス艦隊やラプラミズ艦隊の合流者もいる。
その事もあってである・・・・・・・

一応マスターは・・・・・質問しようとする・・・・・・・

マスター「一応理由聞くけど、一体・・・・・・・」

ヘルベルト「軍の統制を取るためです、SDF-1マクロスの指示であります。」

ロンメル大佐「SDF-1マクロスのブルーノ・J・グローバル准将は、生き残っていた議員らによって地球統合政府臨時総司令に任命されている。各地で生き残った地球統合軍全軍に対し命令が発しているそうだ。」

マスター「既に臨時政権が......」

ロンメル大佐「グローバルの事だから驚かんさ、あの人は色々と奇策を生み出す。」

理由は統制を取るため・・・・・・・これは軍の正式命令であり。
生き残っていた議員や地球統合軍幹部らに擁立され地球統合政府臨時大統領兼総司令官に任命された。
それにより全地球統合軍残存部隊全軍に命令を発している。
そんな時・・・・・・

李大尉「失礼します、ロンメル大佐・・・・統合軍欧州方面軍司令部より連絡があります。」
地球統合軍欧州方面軍リスボン守備隊.李泰英.大尉

ロンメル大佐「うむ赴くとしよう、大尉もういい仲間達の所へ戻ってくれ。」

マスター「ハッ」

欧州方面軍司令部から連絡が入る。
ロンメル大佐は面会を強制的に終わらせ、マスターを仲間達の所へ戻るように言う。
マスターは素直にハッといい敬礼しその場を去る。

第25話 ノルマンディーの出会い

2017-09-17 22:56:46 | マクロス外伝 ダブルフェイク
                          【ノルマンディー】
かつて史上最大の作戦が行われた地、そこでマスター一行はここで小休憩を取っていた。
兵士達は周辺の警戒を行いながら、旅の疲れを癒す。
つかの間の平和だが、突然壊れるかもしれない・・・・・・・
出来る限りのんびり過ごし、パリ基地へ向かわなくてはならないと・・・・・・・

出智圭「なんだあいつらは?・・・・・・・・・友軍!?」

警戒任務にあたっていた出智圭はある一団を確認する。
敵かと目をぎょっとするが、バルキリーやヘリもいるので友軍だと確認できる。
それにかなりの大集団。
この一団はコルシカ方面から命からがら逃げて来た避難民237名 マドリード守備隊の生き残りを含
めた避難民1205名 リスボン守備隊残存部隊そしていろんな地域でシェルターなどで砲撃から生き
残った避難民や統合軍兵士達の集団であった。

ゆっくりノルマンディーのマスター達の野営テントに近づく。
ジープから一人の士官が降りてくる。

「ここの責任者は誰だ?」

出智圭「責任者でありますか?」

この士官が求めているのは、責任者つまりマスターである。
マスターはバルキリーの点検を別の担当者に任せ友軍残存部隊の指揮官接触する準備をする。
その一方で・・・・・・・

ジェシカ「アリスじゃない!」

アリス「ジェシカこそ無事で.....」
地球統合軍欧州方面軍アリス・ヒューベリン.准尉

スミス「結構生き残ってんな。」

マリオ「そうだな。」

一般兵士達は顔なじみがいれば、すぐに駆け寄ってお互いの安否を確認する。
その人物がいない場合があり寂しい想いをした人はいるが・・・・・・・
目の前にいる友人や家族がいただけでもありがたい事。

なんたって今の現状は誰か生きていりゃぁいい、それだけが満足・・・・・・・
ゼロではないのだから・・・・・・

マスター「アーベルト・フォン・ロンメル大佐、スネークと謳われた統合戦争の英雄まさか生きていたとは....」

ディー・ヴァーミル「本当に信じられませんね。」

マスター「いやありえそうだな、不死身のロンメルだし。」

マスターはロンメル大佐が指揮官である事を聞きそう呟いた。
そのロンメル大佐とは欧州方面軍の切れ者で異名をヨーロッパのスネークと謳われた名将。
彼は統合戦争でドーバー海峡空戦で活躍した、名指揮官として有名であった。
マスターにとっては憧れている軍人であった。

ディー・ヴァーミル「英雄がいてルクレール戦車はあるけど、ゼントラーディと戦うのには限界があるわね。」

マスター「そうなんだよな~」

バルキリーはあるが、主戦力は前時代の兵器である。
もしゼントラーディ軍と交戦状態に入ってしまえば大きな被害を出してしまう可能性がある。
マクロスでゼントラーディ軍と戦ってきたヴァーミルはそう感じる。

もっとも戦闘した場合、ゼントラーディの空戦ポッドに避けられる可能性がある。
以前、フェアリを助ける時に戦車部隊を用いたがそれはあくまでも陽動であり。
命中する事ができたが、随時命中できるわけではない。
まぐれあたりでは信用ならなん・・・・・・・必要なのは確実・・・・

ディー・ヴァーミル「頼りになるのはナタルマ達ゼントランの子達なんですけど。」

マスター「ロンメル大佐達が信頼するかどうか、いや友軍だと信じるかどうかが不安だな。」

ディー・ヴァーミル「本当ですね、大尉。」

マスター「ゼブラもフェアリも仲がよくいい関係で人間くさくなっているが、知らない人間となるとな・・・・」

ディー・ヴァーミル「まったくですね。」

次に一番頼りになるとされるゼブラ.フェアリ.ナタルマらなどのゼントラーディ軍の面々である。
戦力はヌージャデル・ガー.クァドラン・ロー.クァドラン・ラース.空戦ポッドら7機ある。
バルキリーは合計5機程度・・・・・・・・

かなりいい戦力になるが、ロンメル大佐達が信頼するかどうか・・・・・・・
ゼントラーディと言う巨人でありわけも分からない異星人を信頼すると言うのに無理がある。
もっともゼントラーディ軍は地球を焼いた集団だ・・・・・・・・
フェアリを除くナタルマやゼブラなどの面々は地球側につたいたゼントラーディとはいえ・・・・
いい印象を持ってくれない・・・・・・・・・

マスター「だけど、ロンメル将軍は高貴なお人だ。フェアリ達を受け入れてくれるだろう。」

ディー・ヴァーミル「そうだといいんですけど・・・・・・・・・」

マスター「多分大丈夫でしょう。将軍ならば。」

マスターはロンメル将軍ならばフェアリ達を受け入れてくれると思った。
もっともロンメル将軍は革新的な考えの持ち主であり、心が寛大な御方であり。
現実至上主義者であり、この状況を考えていると見ている。
警備体制の事もあり、了承してくれるだろうと。

アーベルト「ちょっといいかな大尉?」
地球統合軍欧州方面軍派遣参謀アーベルト・フォン・ロンメル.大佐

マスター「は....ヴァーミル中尉席を外してくれ。」

ディー・ヴァーミル「ハッ。」

そんな話をしている最中にアーベルト・フォン・ロンメル大佐がマスター達の前に現れる。
マスターはロンメル大佐と話すためにヴァーミルに席をはずすように指示する。
指示を聞いたヴァーミルは直ぐ様この場を去る。

マスター「まぁ一応は....ヨーロッパの狐で、ドイツ陸軍のロンメル将軍の再来と言われた大佐に会えて光栄です。」

アーベルト「親戚だけどな。まさか、負の帝国のロンメル将軍と同系列され人気は無いと思ったが・・・」

マスター「それとは別です、自分はプロイセン軍人としてのロンメル将軍として尊敬していますから。」

アーベルト「そう言ってくれるとありがたいと大尉。」

マスターはロンメル大佐に尊敬のまなざしを送り、ロンメル大佐は苦笑する。
これからフェアリやゼブラらゼントラーディ人の処遇に関する重要な話が始まる。
尊敬よりも仕事の話に最優先にすべく顔つきを変える。

第24話 ラーナへの想い

2017-09-14 23:36:22 | マクロス外伝 ダブルフェイク
マスター達は今日もパリ基地を目指して進んでいた。
フェアリが独断出撃しゼントラーディ軍部隊を撃退して以降、何事もなく平穏にただ移動をしていた。
ノルマンディー近くにもなりパリに到達するのも時間の問題だと思った。

マスター「パリ基地はもう少しでつくか・・・・・・・ラーナも無事に生きているといいが。」

ノルマンディー近くと言う事もあってか、マスターは恋人ラーナの心配をする。
70%生きていると思っている、残りの30%は命を落としたか・・・
いいやそんな事を心配している場合じゃない。
なんとしてもラーナの安否を確認しないと・・・・・・・

マスターは気持ちを切り替えパリ基地に向かう事を考える。
とその前に気になる事を確認しなくては・・・・・
気になる事を確認するためフェアリの方へ向かう。

マスター「おい・・・・・フェアリ・・・・」

フェアリ「はいなんでしょう大尉?」

マスター「あれからゼブラとの関係はどうなのよ?」

フェアリ「か.関係!?」

それはフェアリとゼブラとの関係である。
あれ以来、フェアリとゼブラの関係は親密になった。
と言うより元々一緒にいる事が多かったが、あの告白以降更にべったりするようになる。
お互い親しげに喋ったりと以前よりも生き生きとなった。

フェアリ「そう言われましても突然困りますよ。それにそこまでの仲じゃありませんし。」

マスター「そこまでの仲じゃないか・・・・・」

フェアリ「その顔は信じていない顔ですね?」

マスター「いや別に信じているさ。」

フェアリ「本当ですか?」

フェアリはマスターの問いに問われ恥ずかしがる。
なんたってそこまでの仲じゃないと・・・・・・・
マスターは信じてない顔をしながら、そう言ったためフェアリはジト目になりながら問いただされる。
もっともフェアリは以前より明るくなった。

今まで欠陥品として扱われいざ戦闘に立つと戦闘狂になるが。
ゼブラと言う心の支えを得てからは人間味があり以前のフェアリと違った。

ゼブラ「大尉、フェアリを困らせてどうするんですか?」

フェアリ「ゼブラ♪」

マスター「困らしてないよ、初心なお前らを見ているとからかいたくなる立ちでな。」

ゼブラ「それはマイクローンの文化でありますか?」

マスター「まぁな。」

途中ゼブラが乱入し話の場は華やかになった。
もっともマスターやゼブラにとってお互い異種族同士の友達だし、フェアリもそれに当てはまる。
以前では味わえなかった関係・・・・・・・マスターも慣れてしまうと。
ゼブラとフェアリも地球人と全然変わらない。

人間ではないかと・・・・・・・・

フェアリ「そう言えば気になっていましたが・・・・・・・・大尉殿は女の戦友はいますか?」

マスター「女の戦友?」

ゼブラ「フェアリに俺との仲を聞いたんだから答えてくださいよ、地球人の男と女の関係もしたいですから。」

マスター「そうだな・・・・・・・」

フェアリがマスターの恋愛関係に気になったので質問する。
突然言われるもんだからマスターは拍子抜けする。
フェアリのマスター恋人関係の質問にゼブラも便乗する。

もっとも地球人の恋と言うのも知っておきたいのだから。

マスター「いるよ、ラーナと言う恋人が・・・・」

フェアリ「ラーナですか。」

ゼブラ「我々の同胞にもいそうな名前だな、っでどんな人なんでありましょう?」

マスター「うん、真面目で優しく少し勝ち気な面のある女だな。」

マスターはフェアリとゼブラの問いに対し惜しみなく言う。
もっとも二人はラーナの詳細を聞いておぉぉと言う。
更に言ってしまえば、ラーナと言う名前はゼントラーディ人女性(メルトラン)でもよく使われるので親近感
を持った。
一体どんな姿をしているのか凄く気になる。

そんな目をきらきらさせてラーナの姿を気になっていると・・・・・・・・・

マスター「これがラーナの写真だよ。」

フェアリ「あっ・・・・・本当だ、優秀な戦士みたいな顔つきしている。」

ゼブラ「結構・・・・いい面構えしているんだな。」

マスター「おいおい。」

マスターは懐から写真を取り出しフェアリとゼブラに見せる。
二人はラーナと揃って映っている写真とラーナの姿を見て興味津津に見る。
写真に写るマスターとラーナは笑顔で肩を組み合っている姿である。

仲よさそうな姿を見てフェアリとゼブラは感激し羨ましいと物凄く思った。

ゼブラ「しかしそのラーナは何処にいるのでしょうか?」

フェアリ「まさか砲撃で・・・・・・」

マスター「いや生きているよ、これから向かうパリ基地にいるんだ。」

フェアリ「生きているのか・・・・・よかった・・・・・・」

マスター「でも残り30%は絶望視しているんだけどな、多分大丈夫だラーナはそうそうくたばるような女じゃないし。」

フェアリとゼブラはラーナの安否を心配した。
ゼントラーディ軍第118基幹艦隊全艦が地球の9割を砲撃し焼き払っている。
もしかしたら砲撃に飲まれ死んでいるのではないかと思ったが・・・・

これから向かう先のパリ基地にいる事から、二人は一応安堵する。
でも30%は地上施設に勤務して砲撃に巻き込まれ戦死しているかもしれない。
マスターはその心配もしているのだが。

もっとも

この時のラーナの勤務先は地下管制室勤務であり、頑丈に造られているため難を逃れている。
無論この時代の地下施設の頑丈さは異常であり、2次攻撃は厳しいけど。
1発ぐらいの砲撃はなんとか耐える事ができる。
だからラーナらは生き残っているのだ・・・・・・

フェアリ「でも無事に会えるといいですね。」

マスター「あぁなんとしてもパリ基地に辿りついてラーナと再会したい・・・・・・そして地獄のようなこの事態から抜け出さないとな。」

ゼブラ「あぁそうだな、折角文化を手に入れたのに死んでしまったら元も子もないよな。」

30%絶望していても、70%は大丈夫。
実際に本当に無事か無事じゃないかどうかは行って見れば分かる事だから。
マスター.フェアリ.ゼブラの3人は他の皆と共にラーナと無事に再会する事を祈りつつ。
最後まで生き残る決意を固めた。

第23話 ゼントランの恋

2017-09-12 23:34:11 | マクロス外伝 ダブルフェイク
ゼブラの言葉を聞いたフェアリは自分を取り戻した。
すっかり表情も良くなり、ナタルマに自分が犯した非礼を詫びた。
ナタルマを始めとする面々は拍子抜けするが。

ナタルマを始めとする面々はフェアリの事を許した。
もっとも自分達も感情的になり過ぎた、厳しい状況なのに冷静さを欠けていた。
熱くなりすぎてしまい、他の面々に多少なり迷惑をかけた。
自分達にも非はあると・・・・・・・・・

フェアリとナタルマはお互いに非を感じながらも・・・・・・
関係改善のためマスターに勧められた握手をする。
しっかり相手の目を見ながら、目の前にいる相手の事を考える・・・・・・・・
同胞であり、仲間である人間の手の熱さを感じる・・・・・・
最終的に二人がどのような事を感じたのかは不明であるが・・・・・・・・・・

謝罪とこれから仲良くしよう。
そう思ったのは間違いない。

フェアリ「エスケスタ 大尉殿・・・言う事は従うわ。」

マスター「あっさり。」

ゼブラ「わっ......♪」

フェアリは改めて言う事をきちんと聞くとマスターに申し上げた。
あっさり発言しマスターは普通に答え、素直になったフェアリの姿を見たゼブラは喜ぶ。
素直になり正直な自分を得たフェアリは、邪が消えたので本当の意味でフェアリになった。
名前としてのフェアリとしてではなく、妖精としての意味のフェアリとして・・・・・・

フェアリ「所で気になる事があるのだけど?」

ゼブラ「なんだ?」

フェアリ「うん・・・・・・・好きって言うのは本当に?」

ゼブラ「それか・・・・・・・本当なんだが?」

さっき言った自分の事を好きだと・・・・・・・・
フェアリもゼブラの事が好きであり、ゼブラが好きだと告白するが・・・・・・・

フェアリ「でもその好きって仲間として?」

ゼブラ「あっ..........」

マスター「!?」

フェアリに好きだと言った事は仲間としてではと?
ゼントラーディ人であるが故に恋愛と言う事を知らなかった。
ゼブラの事は好きなのは事実だが、仲間としてだと勘違いした。
その事実を聞いたゼブラは落胆し口を開ける。

なんたってゼブラはマスターから恋愛の話を聞いており、恋愛とはなんだと知っている。
フェアリ本人の事が好きであるのは事実であるが・・・・・・・
フェアリ本人から見れば仲間としての好きでしかなかった・・・・・・

ゼブラ「そんな意味・・・・・・・・・・・」

フェアリ「共に私を守ってくれるのか.......マサーフ ガレーミバ。私はそんなのは嫌いじゃないな、私が悪かったよゼブラ 皆.....眠くなってきたよお休み。」

ゼブラ「おい!」

なんとか説明しようとするが、フェアリは寝るためにハッチが壊れたクァドラン・ローに向かい。
それを背にして寝始める。
ゼブラはフェアリに好きの説明をしようとするが・・・・・・・・・

フェアリ「Zzzzzzzzz」

ゼブラ「本当に寝やがった・・・・・・そりゃあないぜフェアリ。」

フェアリは爆睡しゼブラの話が聞けるような状態じゃなくなる。
その姿を見たナタルマはフィオナとランメルを呼んで・・・・・・・・・。

ナタルマ「フィオナ ランメル、運んでやれ背をして寝るのは体に悪い。」

フィオナ「サ エスケス」

二人にフェアリを運び横にさせるように指示する。
クァドラン・ローを背にして寝るのはかなり体力的にもきつい。
横で寝かせた方がいい、ナタルマはそれを判断した上での指示である。
フィオナとランメルはフェアリを運び、横にさせる。

ゼブラ「それだけ........」

マスター「ゼブラ残念だった、人生初の恋 僅かな春だねぇ。」

ゼブラ「俺はそんなつもりで言ったんじゃねぇ!いつかフェアリには、仲間以上に親密にはなりたいだけなんだ。」

マスターは落ち込んでいるゼブラをフォローする。
もっともゼブラにとって人生初の恋、即ち初恋・・・・・・・それが僅かな春になる。
その気持ちは過去にそのような経験をした事があるマスターには凄く分かる。

ナタルマ「仲間以上の親密って、男と女がそんな仲になるなんてデ・カルチャー。」

ジェシカ「ていうか彼女は好きって言う意味は分かりきってないと思うわ。」

ナタルマ「それはどう言う意味なんだ?」

聞いていたナタルマはゼブラの言う仲間以上に親密に戸惑う。
ジェシカはフェアリにはゼブラの好きって言う意味を理解していないと言う。
それを聞いたナタルマは困惑する・・・・・・・・

ナタルマも他の面々どうように分かっていない。
恋愛と言う事を知らない・・・・・・・・
ジェシカは恋愛を知らないナタルマに・・・・・・・・

ジェシカ「それがゼブラの言う男と女の関係よ。」

ナタルマ「えっえっ!?」

ジェシカ「そして男と女の体は混じり合う。」

ナタルマ「混じる!?そんな恐ろしい事を!?」

男と女の関係の事をやや濃い内容で話す。
そして子孫を残しお互いの体を混じり合う事を・・・・・・・
それを聞いたナタルマは混乱のあまり顔を赤くする。

まったく聞いた事がない・・・・・・・・・・

マスター「おい・・・・・・・・」

ジェシカ「はい・・・・・・?どうしたのですか大尉殿?」

マスター「恋愛の概念のない初心なゼントラーディ人にR-18指定になるような事は早すぎる・・・・それはやめておけよ。」

ジェシカ「そうでしたっけ?」

マスター「そうだよ!!」

ゼントラーディ人の心にダメージを与えるように言うジェシカにR-18指定な事を言うなと注意する。
ジェシカは不思議がってとぼける・・・・・・・・・・・
もっとも誤った性知識を与えて危険ゾーンに入られては困ると・・・・・・・・・
マスターは注意した時のジェシカの反応を見たと同時にため息を吐く。

第22話 殴られた痛さとゼブラのフェアリへの告白

2017-09-10 20:50:11 | マクロス外伝 ダブルフェイク
フェアリ「ゼブラ.......なぜ.......」

突然、ゼブラはフェアリを殴る。
平手打ちじゃない、グーで・・・・・・・
フェアリは倒れこむ涙目になりながら、ゼブラの顔を見る。

ゼブラ「なんで殴られたのか分かるか、フェアリ・チェリアス。」

フェアリ「分からない、なんで殴るのよゼブラ・・・・・・」

                  グッ・・・・ダン

フェアリ「あっ・・・・・・・・」

ゼブラ「分からないならば今教えてやろうか!!・・・・・・お前が自分勝手だからだよ!」

フェアリ「自分勝手・・・・・」

ゼブラ「ゼントラーディの誇りのない、駄目なメルトラン・・・・・・・それが今のお前だ!!」

困惑するフェアリの胸元を掴むと地面に落とす。
地面に座りこんでしまっているフェアリを見降ろすようにゼブラはフェアリを自分勝手。
ゼントラーディの誇りのない、駄目なメルトランと・・・・・

それを言われたフェアリは涙を浮かべ泣き始める。
見ていたジェシカは・・・・・・

ジェシカ「ゼブラあなた女の子に手をあげるなんて、それに彼女は少し怪我をして........」

怪我をしているフェアリを殴ったなり泣かせたゼブラを抗議する。
自分勝手な部分があるのも事実だが、女の子を殴って泣かせた事は許せなかった・・・・・・

ジェシカ「大尉。」

マスター「今は二人の世界だ.......そっとしておけ......」

ジェシカ「はい........」

マスターはジェシカを制す。
二人の世界・・・・・・入り込む事は許されないと。
マスターの言葉にジェシカははいといい黙り込む。

ナタルマ「フェアリ..........」

ゼブラに殴られ今の自分を指摘され泣きだしたフェアリを心配するナタルマ。
流石に殴られた上で今の自分を指摘されたら流石の自分でも同じようになる。
いきなりゼブラに殴られ強気な態度を取るだろうが、流石に自分の心を指すような事を言われたら。
自分の精神が崩れる・・・・・・・・・・

そこまで自分は強くない・・・・・・・
侮辱してきたフェアリは許せないが、同情する・・・・・・
流石にあそこまでされたら・・・・・・・

そんなナタルマを横目にゼブラはある事をフェアリに伝える。

ゼブラ「…階級は本来はあんたが上で本来は、処分を受けるのは俺だが...基幹艦隊無き今だけは…言わせてもらう。」

フェアリ「・・・・・・言わせてもらう?」

ゼブラ「自分勝手な真似と一人で悩む事をいい加減やめてくれないか?この退避作戦はフェアリ空士長一人でやってるわけじゃねぇんだ。」

フェアリ「・・・・・・!!」

ゼブラ「今は実績とか、身分とか関係はない。今はここにいる仲間と力を合わせて、パリ基地まで行かないんだ!」

フェアリ「仲間・・・・・・・・」

階級が上であり上官であるフェアリであるが、今は無いので堂々と自分の言いたい事が言える。
フェアリの自分勝手な真似と一人で悩む事を・・・・・・・・
実績とか身分は関係ない、今ここにいる仲間と共にパリ基地へ行く・・・・・・・

フェアリはその言葉に強く衝撃を受ける・・・・・・
今まで仲間はいたが、欠陥品であった自分からすれば仲間とは思えなかった・・・・・
ここで初めてゼブラが自分の事を仲間と認めてくれた・・・・・・・
自分勝手な自分、それは欠陥品としての自分であり・・・・・・・・決別すべき過去・・・・・
ゼブラや皆が求めているのは欠陥品としての自分ではなく、人間として仲間としての自分と・・・・・・・

ゼブラの言葉を聞いたマスターは・・・・・・・・

マスター「人間味があるな、ゼブラ。」

ジェシカ「シリアスな場面に.......でも・・・・・・いい説得になっていますね。」

マスター「まったくだ。」

感銘を受ける。
反抗的になったフェアリの心を開く行為に・・・・・・・・
無論、マスターとジェシカだけではなくナタルマ達も同じであった。
特にランメルらは確かに尊敬する上官を侮辱した相手だが仲間・・・・・・・

許す事はできないが、見捨てる事はできない・・・・
仲間として助け合っていこうと決意させる。

そんな中ゼブラはフェアリにある事を言う。

ゼブラ「…俺は本来は言いたくはないんだが、フェアリ......お前を守ってやりたい・・・・」

フェアリ「私を...............」

ゼブラ「フェアリ....俺はお前と一緒にいた方が、気分がいい。俺はお前の事が......マスター.....地球の言葉ではなんと言えばいいんだ?」

マスター「好きなんだだな。」

ゼブラ「助かった.......お前の事が好きなんだ!」

フェアリ「す......好き.......」

フェアリを守ってやりたい、好きである事を告白し・・・・・・・フェアリを困惑と顔を赤くさせる。
二人は好きと言う言葉を知らなかったが、自然に悪くない気がする・・・・・
もっともフェアリもゼブラと行動を共にするようになってからはゼブラに心を惹かれていた。
ゼブラの告白を受けて、フェアリも・・・・・・・・

フェアリ「私も好きです・・・・・・・ゼブラ・・・・そしてごめん・・・・・・・ありがとう。」

と答え、ゼブラの顔を真っ赤にし。
ジェシカは親父みたいなカラかい顔になる。

ナタルマ「?」

ゼブラ「でも、フェアリがまた同じ無茶なことをするつもりなら…俺は何度でもあなたを血を吐き出す程度に殴ります!」

ジェシカ「それは・・・・・・・」

フェアリ「それは構いません・・・・・・・・でも逆の場合は・・・・・・・」

ゼブラ「分かっているその時は俺を殴ればいい。」

暴力的な解決であるが、それがゼントラーディ流。
まったく分からない・・・・・・・
殺したり、大怪我させる程ではなく。軽くであるが・・・・・・・・・
一連のゼブラの話を聞いて

マスター「ここまで言えるとは、誰かに教わったのか?」

ジェシカ「大尉殿し~」

誰に教わったのかと気になったが、ジェシカに遮られる。
ゼブラがあぁ言うようになったのかは、本人しか知らないブラックボックスか・・・・・
とマスターは考えるのをやめた。

第21話 自分勝手

2017-09-09 16:21:05 | マクロス外伝 ダブルフェイク
フェアリはマスター達に救助された。
怪我はゼントラーディ人の自己療養もあり、なんとか機体を動かす程度になった。
本格的な治療はマイクローン装置を見つけマイクローン化した後である。

ただ

その前にフェアリには試練がある。

マスター「何故勝手な行動した?」

フェアリ「.....」

試練・・・・・
なぜ命令も無しに勝手な行動をしたのか・・・・・・
なぜ危険な戦地へ一人赴いたのか・・・・・・・

確かにフェアリの独断専行により我が方は死人が出ていないで感謝はしているも・・・・
やはり自分勝手な行動を見過ごすことはできない。
ゼントラーディ軍と言う別の軍の所属であっても、これは素通りできる事ではない。

軍人としての矜持として問いただす必要があり、叱る必要がある。
マスターはジェシカやナタルマ.クレリア.ランメル.フィオナそして作戦に参加したヴァーミルだけで・・・
臨時査問委員会を開廷する。

マスター「お前がした事に悔いはあるか?」

フェアリ「ありません・・・・・・・」

マスター「悔いがない?・・・・・・確かに死人は我が方に出なかった・・・・・・・だが・・・・自分勝手な行為をしこちらに大被害最悪の場合全滅する憂き目に出ていた・・・・・・・それはどう説明する?」

フェアリ「それは・・・・・・・・」

マスター「言えないか・・・・・・」

実際に問いただすとフェアリは怯えて何も言えなくなる。
そこまで考えていなかったらしい・・・・・・
マスターの言葉に反論できなくなり、フェアリはふるふると震えだす・・・・・

最悪の事態を想定しない・・・・・
腕はいいがそこがフェアリの欠点・・・・・・・・・・マスターはフェアリの特徴を把握する。
ふるふると震えていたフェアリであったが・・・・・・・

フェアリ「でも結果的に死者なく脅威を排除できました!!これで良かったじゃありませんか!!私は役目を果たしました!!」

マスター「何!?」

結果的に死者が出なかった脅威を排除できたと自分の責務を果たした・・・・・
フェアリの反論は自分勝手な物であった。
その言葉に・・・・・・・大勢の人は反発を覚える・・・・・・

一度庇ったジェシカはその場で沈黙を保つが・・・・・・・・

ナタルマ「フェアリ・チェリアス3級空士長・・・貴様・・・よくもそのような事を言えるな!!」

フェアリ「ナタルマ1級空士長・・・・・・・戦場に赴く事のなかったあなたが言える立場ですか?」

ナタルマ「それは・・・・・」

ナタルマはフェアリの態度に激怒するが・・・・
直後に言ったフェアリの言葉に黙りこんでしまう。
そのままで済むと思いきや・・・・・・・・

ランメル「口が過ぎるぞ!フェアリ!!」

フィオナ「勝手な事を言って今度は我がナタルマ1級空士長を侮辱するのか!!」

クレリア「軍人としての矜持はないのか!?」

ナタルマの部下であるランメル.フィオナ.クレリアが激怒する。
自分の上官を敬意もなく、あのように言うフェアリを許せない・・・・
とうとう・・・・・

ランメル「そうか・・・・・」

フィオナ「おいランメル・・・・・・」

ランメル「折角お前を助けたナタルマ1級空士長をあのように言うお前を許せねぇ!ぶっ殺してやる!」

いつもお調子に乗っているランメルはフェアリに殴りかかろうとする。
それに気が付いたフィオナとクレリアは止めようとするが間に合わずランメルはフェアリに突っ込む。

ナタルマ「やめろランメル!!」

ランメル「・・・・・・・1級空士長・・・・・・」

ナタルマ「これは命令だ・・・・・・冷静になれ!」

ランメル「サ」

ナタルマ「お前らもな・・・・・」

ランメルの顔にナタルマの左拳が入り込み突っ込みを制す。
ゼントラーディ軍の軍人として高潔な精神の持ち主であるナタルマは・・・・・・
部下が戦場でもないのに同胞を殺す場面を見たくなった・・・・・

フィオナとクレリアにも冷静になるように伝え二人は黙りこむ・・・・・・・

フェアリ「あっ・・・・・・・」

自分を殴りかかろうとしたランメルを見てようやく我に返る・・・・
いつの間にか自分でもいいたくない事を言ってしまった事を・・・
言わせたのは戦闘時の自分が・・・・・・クァドランに乗ってないのに・・・・

そんな感情に襲われるフェアリを見たマスターは・・・・・・・・

マスター「フェアリ・・・・・・今・・・・・・・・好き勝手な事を言ったが・・・・・・・その言動敵を作るぜ!」

フェアリ「あっ・・・・・・・・・・」

マスター「結果論でそうであったが・・・・・・・それは大きな間違いだ、それはお前の自己満足に過ぎない。」

フェアリ「自己満足・・・・・・・・」

マスター「そう自己満足だ!」

フェアリの今の言動、自分勝手に出撃し責務を果たしたと言う事を自己満足と評する。
その言葉を聞いたフェアリは絶句し、再び震えだす・・・・・・・

マスター「いいかフェアリ、自分勝手な...」

マスターはフェアリに結論を伝えようと語りかける・・・・・・
だが・・・・・この後ある人物の登場で場の雰囲気が変わる。

ゼブラ「.....」

マスター「ゼブラか?お疲.......」

ゼブラ・・目つきを鋭くしての登場である。
どんどんフェアリに近づいていく、この時何をするのか分かっていなかったが・・・・・・

フェアリ「ゼブラ・・・・・・・・どうし・・・・」

ゼブラ「歯を喰いしばれフェアリ・チュリアス!!」

                       グッ

フェアリ「がっ・・・・・・」

ゼブラは右手でフェアリの左頬に殴った。
突然の出来事に一同は唖然、フェアリは回避する暇がなく倒れる。
すぐに起き上がると、鼻から血を出していた。

フェアリは何故ゼブラが自分を殴ったか分からない。
一体何故・・・・・・・・どうして・・・・・・

第20話 タンク&バルキリー

2017-09-08 16:47:59 | マクロス外伝 ダブルフェイク
ヌージャデルガー一機が突然爆発する。
爆発により1機が火だるまになり倒れ込む。

ガベリラ「ヤック?何が起きた?」

ガべリラが振り向いた方向にバルキリー2機とクァドラン・ラースとヌージャデルガーが1機ずつ出現する。
合計4機・・・・・・ガべリラはぐっと顔を引き締める。

マスター「フェアリがクァドランから引きずり出され虐待されている!?」

ナタルマ「くっ助ける理由はないな、ゼントラーディとして......」

ゼブラ「そんな事言っていられるかよ!」

ディー・ヴァーミル「だけどフェアリは容易に救えられないわ、まずは周りの雑魚を落とさないと......」

マスターとゼブラの2名となんとなく合流したヴァーミルとナタルマが随伴する。
これにより4機編成になり、数は互角になる。
48機と聞いていたが数は少ないが、残骸を見るにフェアリがやったのだろう。
やるべき事は・・・・・・・・・

マスター「ヴァーミル中尉の言うとおりだ、まずは周りの雑魚を叩くそのまめにもまずは陽動と混乱だ!戦車隊構え!」

「こちら護衛戦車隊、これより砲撃支援を開始します。」

フェアリを助ける事・・・・・・・
まずは雑魚を叩くフェイズ1開始・・・・・・・・
最初のターンは戦車隊の砲撃支援。
無論、目的は陽動・・・・・・・・・・

「射程距離は十分だな添付する、角度は分かっているだろうな?」

「戦車長・・・廃れたとはいえ戦車乗りです、任せてください。」

「よしいい心がけだ!各車データを送る、その角度に合わせろ!」

「02了解」
「03了解」
「04了解」
「05了解」
「06了解」

「よし全車一斉発射、ファイアッ!ファイアッ!!」

戦車隊長の号令にルクレール戦車は一斉に火を吹く。
第1斉・・・・距離ギリギリ。
最初から命中しない前提の砲撃である。

ランメル「くぅ.....ヤック?」

フィオナ「凄い爆音。」

マスター「ゼブラ ナマルマ止まれ!!砲撃来るぞ!」

ガベリラ「なんの音だ?」

ガベリラ「なんだと?」

フェアリ「きゃぁぁぁぁぁぁ」

ガべリラ部隊は戦車部隊の砲撃に巻き込まれ、2機撃墜。
フェアリは吹き飛ばされガベリラから離れ、仰向けで倒れる。
爆撃した後には大きな窪みができる。

マスター「爆風観測・・・・・・砲撃は命中、正確射撃だな。撃墜前提じゃないが・・・・・」

ゼブラ「フェアリが吹き飛んだぞ!」

マスター「戦車隊めやりすぎだっての・・・・・・」

戦車隊の砲撃に正確であると誉める半面、やり過ぎだと非難する。
なんせ通常弾頭よりも強力であり爆風の威力は高い。
通常ルクレールに使う爆薬の量は倍であり、爆風が出るほど。
下手に角度が間違っていたらフェアリはミンチより酷くなっていた。

マスター「俺たちが奴らを抑えるフェアリを助けるんだ!」

ゼブラ「あぁ任せろ!」

ナタルマ「ゼブラ、援護するぞ!!」

ゼブラ「援護するのはありがたいが、俺を背中から撃ち落とすなよ!?」

マスターとディーが残りのゼントラーディ部隊に攻撃をしかけ、その隙にゼブラとナタルマはフェアリ救助へ向かう。
生きているのか、怪我がどのくらいなのか・・・・・・

だが・・・・

あいつ(ガべリラ)にはフェアリを苦しめた代価を払ってもらう。
戦士としての敬意なく、人間としての扱いではなく・・・・・
まるで物を壊すかのように・・・・・・・・

ガベリラ「ちっ臆病者はどうでもいい、後回しだな。」

ガべリラは僚機を率いてマスターとヴァーミルを構える。
その前にゼブラとナタルマが接近する前にフェアリを殺そうと砲を向ける。

フェアリ「ぎっ.........」

ガベリラ「......これが俺と同様に監察軍の艦に潜入し皆殺しにしたフェアリ・チェリアスか?くっこんな貧弱な奴が...くそぉぉぉ気が狂わせる.....」

                  ズダダダダダダダダダダダダダダ

ガべリラ「ぬっ!?」

ディー・ヴァーミル「あなたの相手はこの私よ!」

ヴァーミルのバルキリーがガンポッドをガべリラに向ける。
バトロイドに変形、一回近くに落ちていた岩を取ってガべリラに投げ込む。

              ガバサァン

ガベリラ「マイクローンのメカか面白い遊んでやる!!」

ディー・ヴァーミル「女だからって舐めんなよ!!」

ヴァーミルによる銃撃と投げつけた岩によって戦闘が開始される・・・・・・・
ガべリラはヴァーミルを狙うが、三段変形を用いて上手く回避しているので当たらない・・・・
破壊されたスヴァール・サラン級の破片を使ってガべリラを馬鹿にするように無駄弾を撃たせる。

ガべリラ「何故当たらん!!マイクローンが!!」

ディー・ヴァーミル「単純ね・・・・・・・戦争はそう簡単に単純に動かないから

ガべリラは苛立ち、ヴァーミルは余裕の表情を浮かべる。
ゼントラーディ人の今までの行動を考えて対策を取ると一気に戦いが楽になる。
なんとも愉快な事か・・・・・・・・

フェアリ「.....」

ナタルマ「フェアリ!フェアリ!生きているなら返事しろ!おいフェアリ!!」

ゼブラとナタルマはフェアリの所に到達する。

フェアリ「........」

フェアリは気絶しており、ナタルマが揺らしフェアリの短い緑色の髪が揺れる。

ゼブラ「.......」

ゼブラはマスターがフェアリの胸を揉んだ事を思い出した。
もしかすると...
この前の事を思い出しある行動をする・・・・・

ナタルマ「はっ......ゼブラ・・・・・貴様は何をしている!?」

ゼブラ「.......」

フェアリ「!?...ぐぅぅぅ」

ゼブラ「おっと!?」

ゼブラはフェアリを胸を触る。
その光景を見たナタルマは顔を赤くして戸惑う。
胸を触ったゼブラのヌージャデル・ガーの腕をフェアリが掴んだ。
フェアリは当分目が瞳の色はなかったが、次第に瞳の色を取り戻す。

フェアリ「わ.私は何をして.....」

フェアリは赤らめて恥ずかしがり、ゼブラを戸惑う。
ナタルマはクァドランの中で、ジト目になりながら。

ナタルマ「ズドーラ(馬鹿か?).....ん・・・・・・・・・?そこか・・・・」

                     ビュビュビュ

「ぐぉぉぉぉ」

と呆れつつ、後ろから迫りつつあったヌージャデルガーに発砲し撃破する。
ナタルマから見ればゼブラの行動とフェアリの変化は呆れる者ばかり・・・・
一体なんだろうとか・・・・・・・・・

ガベリラ「なんだこれはー! こんなのが役に立つかーーー!!マイクローンの兵器は?兵器というものは、単一の機能を確実にこなすものでなければならん!所詮はマイクローンの兵器だな?」

ディー・ヴァーミル「奴め馬鹿にした行動をしているわね。イラつく敵だわ~」

ガベリラ「くそチョロチョロとうるさい奴だ!」

ヴァーミルのふざけた回避法にガべリラの精神は荒れる。
意味の分からない事を連発しながら・・・・・・
その結果、ヴァーミルからの目から見てもふざけているようにしか見えなく。
イラつくと思わず呟いてしまった。

                     ズドドドドドドドドドドドド

ガベリラ「ヤック」

マスター「お前の相手には俺もいる事を忘れては困るな!」

マスターはバトロイドに変形し、地面を蹴ってガベリラのヌージャデルガーに近づき頭部の部分にガンポッドを向ける。
ガンポッドの銃身はヌージャデル・ガーの頭部にくっつく・・・・・・・・・
これならば回避する事は不可能だ・・・・・・・

ガベリラ「なんだと!?」

マスター「お前ごときに・・・・・・・・弾は極力使いたくない、チェックメイトだ!」

ガベリラ「ウテ.....」

ヌージャデルガーの頭部はガンポッドで撃ち抜かれ、頭部からは血のような物が流れる。
そのまま動力を失ったヌージャデル・ガーはそのまま倒れる。
途中何処からから拾ってきたナパーム弾を投げつけ炎上しガべリラの遺体を焼く・・・・・・
焼いている最中だが、戦車部隊に位置をしていし砲撃で粉々にする。

マスター「終わったな。」

ゼブラ「マスター・・・・・フェアリは無事に助けたぜ。」

マスター「無事だったか......」

フェアリを救助したゼブラとナタルマが到着する。
マスターはフェアリが無事であった事を安堵する・・・・・・

フェアリ「......」

マスター「本隊へ戻るぞ、説教はその後だいいな。」

フェアリ「エスケスタ.....」

マスター「ゼブラ.ナタルマ.クァドランを運んでくれないか?」

ゼブラ「エスケスタ、運びます。」

ナタルマ「運ぶと言うより抱えると言う事ですが・・・・・・」

一同はフェアリを回収し、本拠地まで向かう。
説教はその後、フェアリにはいろいろと言いたい事があるがそれは後。
安全優先で戻る事を最優先である。

ゼブラ「....フェアリの馬鹿野郎が」

ゼブラは戻る道中にフェアリを馬鹿野郎と言う。
なんで馬鹿野郎と言ったのかは、この後分かる話である。

第19話 ガべリラからの暴力

2017-09-07 23:35:10 | マクロス外伝 ダブルフェイク
48機のゼントラーディ軍を殲滅したフェアリはマスター達の所に帰ろうとした。
価値誇った顔をしていたが、突如の出来事から顔色が悪くなってしまう。

フェアリ「この反応は..............まさか!」

突如の出来事とはレーダーに5機の未確認の反応がある事。
その方向に機体を向けるとミサイルが一斉に飛びだしてくる。
フェアリはミサイルを回避し追尾してくるのでデタラメな機動を行い。
追尾してくるミサイルを絡ませるかのように爆発させる。

一体何者かを確認しようとするが直ぐに分かる。

ガベリラ「敵へ寝返った直衛兵士.動きからしてエースだな・・・・・・、相手には不足はない!!」
ゼントラーディ軍.ガべリラ・トラカン機甲長

正体は・・・・ガべリラ・トラカン機甲長率いるヌージャデル・ガー5機。
その中にいる青いヌージャデル・ガーがゼントラーディ軍最強のエース、ガベリラ・トラカン機甲長である。
フェアリ同様、監察軍艦艇に潜入し虐殺任務を実行した兵士である。

「兵長、クァドラン・ローです・・・・・・。」

ガベリラ「こじ開けるか、中身次第では......」

「こじ開ける?」

ガべリラ「裏切り者のメルトランの顔が知りたい・・・・・・・・そしてたっぷり痛ぶる・・・・それだけさ。」

ガべリラはクールな顔をしているが、じっくり苦しめる好意が好きな危険人物。
既に地球に降下したアドクラス艦隊の部隊を襲撃し、生き残りを拿捕し傷めつけて殺害している。
それだけじゃない、命令違反を犯した同胞も・・・・・・・

そんな同胞を殺しまくっているガべリラだが、初めて直衛艦隊兵士が目の前にいる。
ガべリラはゼントランのみを傷めつけて殺しまくっていたので、メルトランを傷めつけて楽しもうと思った・・
上手そうな餌が一匹、それがガべリラから見たフェアリであった。

フェアリ「機甲兵如きに私がやられるとでも.....」

ただ直衛艦隊の兵士であるかつ。
空士タイプの兵士であるので、機甲兵に負けるはずがないと思っていた。
だがその自信は思いもよらない事で打ち砕かれる。

                        カ・・・・・・・・・・・

フェアリ「ラック!撃てない!?」

体が動かない。
その原因は・・・・素の感情による戦いたくないと言う思いからか、体の機能を止めたのだ。
なんとか体を動かそうとするが・・・・・・・

                        ガシッ

フェアリ「くっ離せ!離せ!」

体が動かない隙に4機のヌージャデル・ガーがフェアリのクァドラン・ローを拘束する。
フェアリは抗おうとするが、体が思うように動かない。
こうしている隙にもガべリラのヌージャデル・ガーが接近する・・・・・・・・

                      ガシャ~ン

フェアリ「あっ」

ガベリラ「廃棄物のエースの・・・・・・・フェアリ・チェリアスか、なぜ貴様が我々と戦う?」

フェアリ「私は........」

ガベリラ「まぁ理由はどうでもいい、ゼントラーディの血の掟に伴い一度このような愚を犯したならば貴様が死ぬのは変わりはない!」

クァドラン・ローのハッチを引き離すとガべリラはフェアリの顔を確認する。
なんとも言えないような顔つき、今まで体験した事のない感情が出る。
その反面、じっくりと味わってみたいと言う感情がガべリラの心を支配する・・・・・・・

                       グイッ

フェアリ「くっ何を.......」

ガベリラ「貴様の性格の変異の原因は既に知っている・・・・・・苦しめてやるか、しっかり泣け叫べ!!苦しむ声を聞かせろ!!」

ガべリラはフェアリの肩を強く持ち。
引きずり出そうとする・・・・
フェアリはガべリラを強く睨もうとし抵抗するが・・・・・・

フェアリ「なんですっ..あっ.........がっ.....やめ......」

ガベリラ「ふふふふふ、気に変調が出たか....更に気が狂え!怯えろ!」

そのまま引きずり出されフェアリは素の弱い性格の方に変わり怯える・・・・
投げ飛ばされると絶望した表情になり、やめるようにしようと抵抗しようとするが既に遅かった・・・・
ガべリラはフェアリを持ち上げ投げ飛ばす。

フェアリ「ガハッ」

フェアリは顔面から地面にぶつかり被っていたヘルメットの防護バイザーが割れる。
バイザーの破片はフェアリの頭から出てきた血と共に地面に落ちる。

「流石はトラカン機甲長。」

ガベリラ「止めを刺すな、じっくり苦しめてから殺す。お前達は手を出すな、出したら俺がお前らを虐殺する。」

「サ 分かっています。」

ガベリラ「ふん!」

脅しめいた事をいいながら、ガべリラはフェアリの頭を軽く殴る。
頭に衝撃を感じる程である。
一気にやらないのは、フェアリの精神を破壊するためであり。
または楽しむ時間が減ると言う事であったからである。

                        ガッ

フェアリ「がっ....くっ.....」

ガベリラ「貴様はゼントラーディの戦士だが、本質的には消去刑になってもおかしくない程の醜い臆病者。ゼントラーディの恥さらしめが......」

ガべリラはフェアリの左腕を踏みつける。
だが骨は折れていない・・・・なんせ完全に壊したら面白くない・・・・・
面白さが半減する事からガべリラはフェアリの腕を踏みつける。

                        ガシッ

フェアリ「ぐっ.....」

ガべリラは首を持ち上げる。
フェアリの傷めつけられた表情を見るために・・・・

ガベリラ「安心しろヌー・ジャデルガーで本気で骨を折る真似はしない。」

フェアリ「ガハッ」

ガベリラ「だが本気とはいったが全体的には折るとは言ってない。」

                        グリグリ

骨を折らない程度にフェアリの足を踏みつける。
フェアリは手を動かして抵抗するが、どんどん弱くなる。
むしろある感情が支配し、とうとうある事を決断させた・・・・・・・

フェアリ「....して....」

ガベリラ「?」

フェアリ「許して......」

フェアリはガべリラに許しを請う。
もう嫌だ、傷めつけられるのは嫌だ・・・・・
もうゼントラーディの誇りはどうでもと・・・・・・・・

ガベリラ「許してだと?・・・・・・・・・・腹立たしい、これでもゼントラーディの戦士か!恥知らずが!!」

ガベリラはフェアリの顔を持ち上げ、ヘルメットを無理矢理取りフェアリを殴る。
フェアリは口から流血する、フェアリの目から涙がこぼれ落ちる。
歯が折れてなくても女であるフェアリからすればかなりの激痛・・・・・・・

ガベリラ「チッもういい、フェアリ殺してやる!殺してやる!」

                        ガチャ

フェアリゼントラーディの戦士の誇りを失った事を受けてガべリラは完全に切れて殺害を宣言する。
楽しむ価値のない女、殺してやると・・・・・・・・

フェアリ「あ"誰か......」

感情的になったガべリラに殺される寸前のフェアリ・・・・・
手を伸ばしながら助けを求める・・・・・・・
今ならば命は別状も無く体は傷めつけられただけで障害はない・・・・・・
今ならば・・・・・・・・・・

でもそうはいかない・・・・・・・

助けが来ないと死ぬ・・・・・
それを分かってフェアリは泣きながら誰もいない場所に向けて手を伸ばす・・・・・・・・・

第18話 敵兵士の血を浴びる喜び

2017-09-06 23:14:28 | マクロス外伝 ダブルフェイク
フェアリは久々の獲物の襲来に燃えていた。
かつての同胞だが、今はマスター達に同行しているので敵である。
だが、フェアリからすれば獲物であるのに変わりはない。

フェアリ「先にナタルマ1級空士長よりも楽しまないと、獲物が減るのでな。」

先に出たのはマスター達一行の被害を出すだけではなく。
自分が敵の返り血を浴びる事に対する喜びを得るためである。
本能では戦いを嫌がっているが、今の自分は敵を殺した事による血の感動を求めている。

「機甲長、クァドラン・ロー1機接近。」

ゼグラード「うん?友軍機か?」
ゼントラーディ軍.ゼグラード・バドゥーラ.機甲長

「分かりません、がクァドラン1機怪しいです。マイクローンの仲間かもしれません。」

ガべリラ率いる48機のゼントラーディ軍部隊はフェアリのクァドラン・ローに不信に思う。
なんで1機だけ・・・・・・・原隊から離れた機体かそれとも脱走した機体か・・・・
そう思っていると・・・・

   ビュビュビュビュビュビュビュビュ ズドォン ズドォン ズドォン ズドォン

ゼグラード「うおっ!?こいついきなり撃ってきやがったな!!構うなぶっ殺してしまえ!!」

『サ・エスケスタ』

フェアリの初弾で4機撃墜。
これに激高したガべリラは反撃を部下に命令する。
この動きを確認したフェアリはニやりと笑う・・・

フェアリ「ふふふ面白くなってきたわ、こうでもしてもらわないと困るのよね。」

敵が本気で自分を殺しにかかってもらわないと詰まらない。
ゼントラーディ人でエースであるフェアリは感じていた。
自分の素の姿ではい、ゼントラーディ人としての血の本能から。

「ぐがぁぁぁぁぁ」

                       ズドォォン

フェアリ「弱い弱い。」

その後フェアリは同胞をたくさん殺した。
次々に襲いかかる敵をどんどん血祭りにした。
開始3分もしないで20機近くのゼントラーディ軍部隊の機体が血祭りにあげられていた。

                      ガシッ メキメキメキメキ

「うわぁぁぁぁやめろやめろ離せ離せ。」

フェアリ「これだよこれ、戦いとはこうでなくては楽しくないんだよ!」

                  メキメキメキメキメキメキ

「うわぁぁぁぁぁぐぎゃぁごぉがぁぁぁぁ」

ヌージャデル・ガーに接近すると顔を掴み上げ押し潰す。
反撃させる暇もなく頭部は一気に潰れ血が一斉に噴出してしまう。
ヌージャデル・ガーを落としたフェアリは次の獲物を狙うために動く・・・・・・・

                       ガシッ

「やめ・・・・・・・・・おわっ・・・・・・・」

                ビュビュビュビュビュビュ
                      ズドーン

フェアリ「あはっこれで24機撃墜、大したことないな。」

24機撃墜、僅か4分ぐらいで半数を撃墜する。
その姿にゼントラーディ将兵は硬直する・・・・・・・・

「馬鹿な僅か1機で24機を撃墜するとは........」

「流石 直衛兵士。早すぎる・・・・・・」

「だがこいつは敵は我々だけだと勘違いしている。」

「その時の様子に絶望する様が目に浮かぶ.....」

畏怖を覚えているようだが、別動部隊がいるような事を口にする。
それを知らずか、フェアリはどんどんリガードやジナールを撃破する。
しかも、ミサイルを上手く節約しながら・・・・・・・

       ガシン ガターン ビュビュビュビュビュビュ

リガードの残骸を投げ、別のリガードにぶつけレーザーで残骸を撃ち爆発させるフェアリ。
どんどん数は減っていき残り数機程度となっていた。
彼女は楽しんでいるようだが、左腕が硬直してきている。

フェアリ「ぐっまたこの左腕が............」

ゼグラード「もらったぞ!直衛兵!」

指揮官であるゼグラードのヌージャデル・ガーは上空からフェアリに迫る。
たかが1機にここまでやられてしまった、なんとかしなければ自分は無能のように感じる。
だったらこいつだけでも刺し違えないと部下や他のゼントラーディ人に示しが付かない。

味方がやられた爆風を利用し接近する。
これならば確実にフェアリを討ちとれるだろうと思ったが・・・・・・

フェアリ「いちいちうるさい邪魔だぁぁぁぁぁいい加減・・・・・・・うっとおしいんだよ!!」

ゼグラード「馬鹿な方向を無理やり変えるだと!?」

フェアリは攻撃が来る位置を予測しゼグラードの方向に腕を突っ込もうとする。
ゼグラードは目の前で起こっている事が信じられずにいた・・・・

                    ガコーン

ゼグラード「ぐわぁぁぁぁぁぁこんな事・・・が・・・」

が・・・・・・・・・・・・・ゼグラードはフェアリに腹を突かれトドメに顔を潰される。
この光景を見たゼントラーディ兵は指揮官を失った事に混乱し逃亡を開始するが・・・・

フェアリ「デブラン・ガドラス!!」

フェアリは最初から逃がす気はなくミサイルを一斉に発射し皆殺しにしようとする・・・・・・・

                   シュバババババーン

結果・・・・・・・・まとめて更に10機を撃墜、フェアリは心の中で勝利を確実にしていた。
1機のみで48機撃墜、地球人のエースから見たらとんでもない化け物レベルの撃墜量。
このまま帰ろうとするが・・・・・・・・