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マクロス外伝大本営 新統合軍極東太平洋軍管区司令部

マクロスやロボット大好きなブログです。二次創作などを主にやります。

公式ではなく非公式です。

第2話 ゼブラ&フェアリ 地球降下後の話

2017-08-18 22:10:29 | マクロス外伝 ダブルフェイク
ゼントラーディ軍第118基幹艦隊アドクラス艦隊に所属していたゼブラ・ラカジ-ラは・・・
部隊が半壊した直後、部隊とはぐれ単身地球へ降下した。
一体何処か分からない土地に降り立ち、ただ呆然とする。

ゼブラ「ったく・・・・・生き残ったはいいとしても、味方はいないとはねぇ・・・・・・・」

仲間がいない・・・・・
そして全然分からないような場所に一人・・・・・呆然とするゼブラであるが・・・・・
そんな事は対して気にするような事ではない・・・・・

ゼブラにとって今重要なのはこの状況を生き残ると言う事であるから・・・・・・・
さっそく友軍に出会えるかどうか行動を開始した時・・・・・・・・

ゼブラ「あれは・・・・・・」

頭上に炎を上げて落下するスヴァール・サラン級が通り過ぎる。
赤い炎をあげて巨大な艦体をしたスヴァール・サラン級はゆっくりゆっくり下へと降りてきた。
ゼブラは友軍艦かどうかと思ったが、もじで別の分岐艦隊所属であり敵の軍艦だと認識した。

とにかく補給はあるし、さっそく周辺で何か探そうと・・・・・
ゼブラは再び行動を起こした。

ゼブラ「全然ないな・・・・・・敵がいついるか分からないし・・・・・・・・・・・これでは不安だぜ・・・・・・」

と全然行動しても全然大きな成果を得ることができなかった。
結論的な事を言ってしまえば、何もないと・・・・・・・
ゼブラは落ち込みながら何処かをぶらぶらしながら友軍を探す・・・・・・・・

                              シュバーン

ゼブラ「ラック!ゼントラン・デブラン(うわっ・・・なんだ同胞の攻撃か?)?」

突然、ゼブラのヌージャデル・ガーの目の前にロケットランチャーらしき者が見える。
撃ってきた方向を見ると、シェルターから脱出した欧州方面軍の若い欧米風の男女の兵士がこちらを狙っていた。
反撃しようと一瞬考えるが、マクロスの連中と同じ軍の兵士であると推測しできない・・・・・

「地球をやったのはあいつらか!!」

「殺せ!!同胞の仇を取ってやる!!」

とロケットランチャーの第2・3射とアサルトライフルによる銃撃を受けるが回避をする・・・・・・・
マイクローンとの共闘で長年無用の長物になっていた翻訳機を使おうとすると逆に危険なのでその場から退避した。

ゼブラ「まったく・・・・酷い目にあったもんだな。」

地球人の攻撃から回避したゼブラはさっそく呟いた。
それもしょうがないだろう、自分達ゼントラーディ人はつい最近までマイクローンいや地球人の敵であったから。
何も知らない地球人がゼントラーディ人である自分達を攻撃するのは当然の行為・・・・・

ゼブラは何か諦めるかのように目をつぶる・・・・・・・・・

ゼブラ「しょうがない、ついさっき墜落していったスヴァール・サラン級で補給物資でも漁るか・・・・隙をついてだけど・・・・」

このままでは腹が減るので先程落下したスヴァール・サラン級の中にある補給物資でも漁ろうと考える。
目的は弾薬と水と食料である、それがなければこれから先生きていく事はできないであろう。
そう考えた・・・・・・・・

一方・・・・・

フェアリ「友軍ははぐれたか・・・・・・・・」

ミリアの副官デワントン・フィアロと交戦したフェアリ・チェリアスはデブリに乗り地球欧州へ降下していた。
デワントンと戦っていたがために仲間とはぐれ一人であった。
ゼブラ同様に一体何処なのか把握できてはいない・・・・・・・

まったく見知らぬ地で友軍は誰もいない・・・・・と・・・・・

フェアリ「・・・・友軍がいないと寂しいものだな・・・・・・・・」

フェアリは戦いにおいては鬼のように恐ろしいが、仲間意識が強い・・・・・・
仲間がいなくなると寂しさを覚える・・・・あんまり知らない土地で一人いるとは・・・・・
周りを見渡すとコンテナのような物が落ちている。

フェアリ「これは・・・・・・・」

中身を確認すると、食料のレーションと水が置かれていた。
フェアリはしめたと思った。

フェアリ「待て・・・・・・ここは危険だ。ここで食している間にマイクローンや裏切り者のアドクラス・第1直衛艦隊の連中が潜んでいるかもしれん。何か物影になる所に入らねば・・・・・」

フェアリは周囲の安全を気にし、クァドランロ・ローのマニュレーターでコンテナをしめ。
両手でコンテナを持ち飛行する。
丁度いい物影を探しつつ、飛行を続ける。

フェアリ「あそこならば見つかる心配はないな、そこを一時的な拠点にしよう。」

丁度いい潜伏先を見つけたらしく、クァドランを地上に降ろす。
コンテナを持ちながら周囲を警戒、安全だと判断したらコンテナを地上に降ろす。

フェアリ「そろそろここで食事でもするか・・・・・・」

フェアリはクァドラン・ローのハッチを開けて出ようとする。
上手く両腕を引っ込めて自身の両腕を空中に晒しぐっとやってクァドラン・ローから出る・・・・・・・
すると表情が何やら違う・・・・・・・

フェアリ「はぁやっと食事ができる・・・・・・・皆は何処へ行ったんだろうな・・・・・寂しくて不安だよ。」

強きな態度から一変、まるで別人になったかのように大人しく口調が軽くなる。
表情は孤独感に怯え震えているかのようであった。
これが本来のフェアリ・チェリアスと言う女である、これこそが本来の彼女だ。

クァドラン・ローに乗ると性格が真逆かのように代わる。
ニ重人格かと思いきや、同一の人格である。

フェアリ「また部隊の仲間と再会する事はできるかな・・・・・・・・・・」

不安げな表情を浮かべフェアリは呟く。
クァドランに乗っている所しか見てない人からすればフェアリらしくないセリフ・・・・
これがフェアリと言う女だ。

第1話 マリアの奇跡

2017-08-18 13:29:56 | マクロス外伝 ダブルフェイク
                 ガタン コロコロ バサーン

マスター「う......ハッ!!」

マスターは洞窟の中で目を覚ました。
頭がくらくらし意識が朦朧としている、一体何が起きたのであろうか。
周辺を見渡す・・・・・・・
洞窟から光が出ている、バルキリーが十分に出ていける程に・・・・・・・

マスター「俺は一体・・・・マリア様を拝みに・・・・外は・・・・ってなんだこれは!」

洞窟の外は歩いていけるようになっており、洞窟の中から外を見るが・・・その光景に驚愕する。
マスターが見た光景は・・・・あたり一面月のクレーターのようになったピレネー山脈と怪しい色の空であった。
幸いマスターのいた山は奇跡的に原型は留めており、洞窟はふさがれていなかった。

マスター「アプリコットリーダーより各機へ聞こえるか?」

「ザッザッザッザザザザザ」

聞こえてくるのはノイズ音のみ・・・・・・
何も聞こえない・・・・・・それもそのはず僚機は皆砲撃に飲まれてしまったのだから。
もう無駄だと判断し感傷に浸る暇もなくマスターは行動をする。

マスター「くそ応答なし、しかしクレーターがあると言う事は隕石でも落ちたのか?いや別の何かか? だが偶然俺はマリア様の洞窟に入り込んだのと入り口が落盤しなかった事と山がクレーターにならなかった事で助かったわけだ。俺だけ生き残るとは・・さて相棒もは生きているかな?・・・」

マスターは自分のバルキリーは乗り込み上手く起動し、ある程度洞窟の外へ出た。
どうやら無事である、動くようである。
それにエンジンの関係で燃料の心配はない・・・・

マスター「ひゅ~相棒はイケイケじゃないの!それじゃあ統合軍欧州方面軍司令部とのコンタクトを取ってみっか!ASS-1の主砲の大きさを見て、想定されOTMの技術で作られた対異星人用地下基地があるからそう簡単にくたばっていないと思うが・・・」

マスターのバルキリーはバトロイド形態からファイターに変形し統合軍欧州方面軍司令部のあるリスボンへ向かう。
欧州方面軍は統合戦争時の名残りで、司令本部を三つに分けて機能を分散していた。
反統合同盟にどちらかを攻め落とされてもすぐ司令部機能を回復するようにと・・・・・・

マスターがいたのはリスボンの司令部。
第89空軍基地に所属し、日々反統合同盟残党がいないかどうかの偵察任務を行っていた。
だが、このありさまでは以前と同じような任務はできないだろう。

この地獄かのような光景で・・・・・・ラーナが生きているかどうかも分からないかのようなこの状況で・・・・・・・・

マスター「こちらアプリコットリーダーよりHQへ、応答できたら答えてくれ!」

「こちらHQ、丁度いい。」

飛行中マスターは必死にリスボン司令部に連絡を行うがあっさりと出た。
この通信にマスターは安堵する、この悲惨な状況の中で生きている友軍の存在が確認できたと・・・・・
さっそく状況を確認し、一回リスボン司令部で休憩しその後ラーナのいるパリ司令部に向かおうと・・・・

マスターは考えるが・・・・・・
以外な事が起きた。

マスター「応答あったか、今から帰還を・・・・」

「アプリコットリーダーへ、我がヨーロッパ方面軍の僅かに残った部隊はシェルターに避難していた市民と共に、ベルギーのモンス第ニ司令部もしくは第一パリ司令部へ移動する。既に我が部隊は、移動中。アプリコットリーダーは、個別にモンスへ向かえ以上!!」

マスター「お.おい!!チッ無茶苦茶だな、しかし時間がかかるな。って通信を切るな!!」

といきなりベルギーとフランスの各司令部に向かうように言われる。
しかも補給無しで・・・・・・・
なんとか補給できるように何か言おうとする暇がなく、通信が切られてしまう。

まるで最悪な展開だ・・・・・・ついてねぇと・・・・・・マスターは嘆いた。

マスター「一応補給を考えないとな・・・・・・適当に生存者を見つけて、合流するか・・・ラーナお前も生きていてくれ。」

マスターはラーナに会いたい一心でパリ司令部に向かう事にした。
道中移動中の生存者を見つけたら水と食料をもらとうと・・・・
考えていた・・・・・

                         【地球統合軍欧州方面軍パリ司令部】
地球統合軍欧州方面軍の司令部の中で最高位のパリ司令部ではモンス司令部と共にシェルターの救難活動を開始した。
リスボン司令部は既に救難拠点の機能が失われており、持てるだけの資材を持ってどちらかに避難を開始した。
救難部隊による救難活動中・・・・・・SDF-1マクロスの所属機や同盟軍側ゼントラーディ兵士が降りてきて。
残留ゼントラーディに警戒するように伝える。

最初は信じなかったが、残留ゼントラーディ軍の襲撃が実際にあってその認識を改め。
救出部隊には生き残ったバルキリーやデストロイドを同伴されて開始させた。
無論、生き残ったヘリもフル稼働させて・・・・・

ラーナ「はぁ・・・・・・」

フランソワ「ラーナ元気ないわね、せっかく生き残ったと言うのに・・・・・」
地球統合軍欧州方面軍パリ基地所属のシステムエンジニア

ラーナ「うん・・・・・・マスターが生きているかどうかで心配で・・・・・」

フランソワ「あっ・・・・・・・・この砲撃だと厳しいわね・・・・・・」

ラーナはマスターが生きているかどうか心配していた。
まだ生存報告もないので不安で不安でしょうがなかった。
あの砲撃は地球を壊滅させる程であった・・・・・・・それに地上にいた人はだいたい死んでいた・・・・

そうだとしたら・・・・・・・・マスターは・・・・
とラーナは絶望するかのような気持ちで考えていた。

フランソワは・・・・・・・・・

フランソワ「多分大丈夫よ・・・・・・0%じゃないし、僅かな望みも捨てないで諦めないで・・・・」

ラーナ「うん・・・・・」

とラーナをフォローする。
マスターがラーナを心配する向こう側ではラーナもマスターを心配する。
二人の心は何処かで繋がっていた。

プロローグⅡ ダブル・ゼントラン

2017-08-17 23:27:09 | マクロス外伝 ダブルフェイク
この物語は地球人のマスターとラーナだけではない。
戦闘種族ゼントラーディ人もこの物語の主役である。
男と女の二人であり、同じ第118基幹艦隊に所属する将兵であり。
敵同士に分かれてしまった、二人の男女。                

          【アドクラス艦隊】
ゼントラーディ軍第118分岐艦隊アドクラス艦隊。
SDF-1マクロスについたゼントラーディ軍部隊の中心部隊である。
第1直衛艦隊や一部のゼントラーディ特殊部隊もこの部隊に加わっている中で、アドクラス艦隊が大部分を占める。
そのあるスヴァール・サラン級の内部。

大勢のゼントラーディ人がリガード.グラージ.ジナールなどの装備に乗る準備に入る仲。
切り札であったヌージャデル・ガーの部隊が出撃の準備をしていた。
指揮官機はシュルケル・ウーであり、その僚機としてヌージャデル・ガーが展開する・・・・・
ブリタイが出撃するのに迷う程の高性能機である。

ゼブラ「いよいよ、ボドルザー基幹と戦うのか・・・・・」
ゼントラーディ軍第118分岐艦隊ゼブラ・ラカジーラ.機甲兵

綺麗な顔立ちをしているも、きちんと男の顔立ちをしているゼントラーディの少年ゼブラ・ラカジーラ。
ワレラ・ロリー・コンダの3人が持ちこんだ文化のお土産を持ってきてその噂を聞き地球への文化に興味を持つ。
そんな矢先にボドルザー基幹艦隊が襲来した。

「見ろ本隊がマイクローンの......」

ゼブラ「これが......あのマイクローンの星なのか?何故、監察軍の艦隊とは無縁の地球を・・・・司令は、なぜそこまでする。」

「あれだとマイクローンの連中もいろいろと終わったようだな。」

とゼブラ達は見ていたが、次の瞬間。
ボドルザー基幹艦隊が一斉に地球を砲撃し丸ごと火の玉へと変える。
その光景にゼブラ達はあまりにも信じられない光景にボドルザーへの恐怖を覚える。

「どうするんだよ、俺達はボドルザー基幹艦隊と本気でやるのか?」

ゼブラ「やるしかないだろう、どうせやらなくても消去刑だ。どの道殺される運命だろう。」

「戦うしかないって、正気かよ?」

ゼブラ「あぁ俺は正気だ、これほど面白い戦場でワクワクしないゼントラーディ人は誇り高きゼントラーディ人じゃないぜ!」


ボドルザーの地球砲撃を見てゼブラは実感する。
どうせ降伏してもマイクローンの文化(カールチューン)いやプロトカルチャー(カールチューン)に汚染された自分
達は処刑されるが運命だろう。
500万隻ぐらいいる本隊に僅か1000隻程度で戦う・・・・・

無謀と言っても間違いはなかった。
ゼブラは正直、怖いと思っていたが逃げ場がないため・・・・
どうせ死ぬならば立派に戦って戦死を遂げようと考えていた。

いや

むしろわくわくするじゃないか、数がド派手な戦場はゼントラーディ人からすれば快感な
戦場であり本望だと。

                     【ゼントラーディ軍第118基幹艦隊第64直衛艦隊】
女性兵士のみで編成されている直衛艦隊の一つである第64直衛艦隊。
ゼブラと同じようにスヴァール・サラン級の格納庫にある女性兵士がいた。
彼女の名はフェアリ・チェリアス3級空士長・・・一般隊員であるが、部隊で一番の実力のエースである。

自分の艦を含め第118基幹艦隊が地球に向けて一斉に砲撃した光景をクァドラン・ローのモニターで見て・・・・

フェアリ「これがマイクローンの最期か........」

他の隊員と共に見ているだけだが、フェアリだけは胸を押さえている。
なぜかこの光景をなぜか心が苦しくなる・・・・
何かが自分を抑え込むかのような感じが自分を襲う・・・・・・・・

                          グッ

フェアリ「いつもの発作か....戦に出るとこの発作か、気色悪い。」

と落ち付いた途端にフェアリはそうつぶやく。
出撃する前に同じようは発作が起こる、命を奪う心配のない発作であるが気色悪い・・・・・
フェアリはそう思った・・・・・・

フェアリ「何が起ころうとも私は任務を果たす・・・・どうせマイクローンと裏切り者のブリタイとラプラミズと一部のゼントラーディの連中の兵力は約1000隻程度、力押しでなんとかなる・・・・絶対に我が艦隊が負けるはずはないんだ。」

とフェアリは自分達ゼントラーディが絶対勝てると思った。
マイクローンの戦力とついたブリタイとラプラミズの戦力はそこ知れている。
楽勝だと・・・・・・・・

          ズドドドドドドドドドドドドドド シュババババババババババーン

その後、地球軍側は悪あがきとしアラスカ地球統合軍総司令本部よりグランド・キャノンが発射。
開いた穴を通ってマクロスと連合艦隊がフルブス・バレンスに向けて進撃した。
切り札反応弾やゴースト・ランサーⅡやバルキリーやインベーダーなどの出せる戦力を出し善戦する。
ゼブラは仲間を失いつつも、なんとか生き残り。
フェアリはミリアの副官デワントンと戦う。

激しい戦いは1時間に及んだ・・・・・・
そして・・・・・・・

                      ズドカァァァァァァァァァン

この爆発の光は決死の覚悟でリン・ミンメイの歌と共に挑んだSDF-1マクロスと有志として合流したバルキリー部隊などの僅かばかりの地球統合軍宇宙艦隊残存部隊とアドクラス・ラプラミズ連合艦隊がボドル・ザーを打倒したと言う瞬間だった。

しかし

かなりの数の艦が爆発に巻き込まれ、地球へ降下してしまった。
その結果、多くのゼントラーディ人が生き残る事になり。
砲撃から逃れた地球統合軍と戦い・・・・・

または

反統合同盟と手を組んで戦う事になる、1ヶ月間の地獄のような局地戦を行う事になるのである。

プロローグ ダブルフェイク

2017-08-16 23:18:30 | マクロス外伝 ダブルフェイク
                【西暦2010年2月11日 ヨーロッパ ピレネー山脈 上空】
ゼントラーディ軍第118分岐艦隊.通称.ボドルザー基幹艦隊が地球に来襲した。
これにより地球統合政府並びに地球統合軍より非常事態宣言と全住民の地下シェルターへの避難命令が発令される事になる。
地下施設に入ればある程度の被害を防ぐと見込んでいた。

しかし

異星人艦隊接近・・・多くの人々は冗談だと思って地下シェルターへ避難を進まなかった。
それもそのはず、ゼントラーディ人と接触したのはSDFー1マクロスの面々しかいないのだから。
そんな中ピレネー山脈を警戒索敵のために飛行する3機のバルキリーの姿があった。
通常のバルキリーではない、偵察を任務を中心とした機体だ・・・・・

「こちらアプリコット3よりリーダーへ。非常事態宣言って何でしょう?」

マスター「さぁな俺に聞かれても困るな、噂だと異星人が攻めてくるとか?」

「まさか嘘ですよね。」

マスター「分からんな・・どうせならH・G・ウェルズの宇宙戦争のノリならいいが・・そうだ一応峠の道にあるマリア様を拝んで異星人が、来ないようにお祈りをしよう。」

バルキリー小隊を指揮している男の名はマスター・ピースファング。
23歳、若き偵察バルキリーに乗る精鋭であり階級は大尉。
熱心なキリストの信者であり、異星人が上手く撤退するようにマリア像に対し祈りを捧げようとする。

「リーダー本気ですか?」

マスター「あぁ一応心配だからな、わざわざ軍や政府の正式声明だからな。」

「以外に隊長も臆病ですな。」

マスター「そう言うな・・・・それにしても・・高い山だとオペレーターの声が聞こえないな、お前らは聞こえるが・・・マリア様の所へ行った後のルート上にある近くの街まで出れば直るだろう。それに曇りだし天気悪りぃな。」

3機の偵察機が峠の道にあるマリア像のある洞窟付近まで到達したその時であった・・・・・
地球衛星軌道上にボドル基幹艦隊旗艦フルブス・バレンスがデフォールドしてきた。
基幹艦隊司令であるボドル・ザーが自ら出てきた理由は、アドクラス艦隊などが文化汚染されたと言う報告を受けた事と地球人がプロトカルチャーだと証明されたからである。
そして最大の目標は・・・

「全艦デフォールド完了。」

ボドル・ザー「よろしい。まず敵本星をたたく。全艦砲撃準備!」

「エスケスタ」

「司令、敵本星付近に敵艦隊展開中。」

ボドル・ザー「構うな所詮はマイクローンの艦隊だ、恐れる必要はない!」

「砲撃準備完了しました。」

ボドル・ザー「プロトカルチャーの文化を根絶やしにしろ!ガドラス!」

                   ズドォォォォォォォォォォォン

地球
ボドルザーが狙っていたのは地球人と文化の殲滅であった。
約500万隻の主砲が地球に向けて一斉に砲撃される。

「艦長、敵.衛星軌道上から砲撃・・・・数千いや計測反応限界を超えています。」

「そんな馬鹿・・・・・」

ゼントラーディ軍艦隊の砲撃によりARMD-03エンタープライズ.ARMD-05アカギなどの4隻のARMD級
と125隻などの統合宇宙軍艦隊99%が一瞬で全滅。
当時のアポロ基地の記録書【月面方面軍第1期記録書】によると、地球が太陽よりも輝いたと残されている。
その場にいたギャスバル提督や後に2代目宇宙軍総司令官になり星村謙三などの幹部は茫然と無残に焼かれる風景をた
だ見ているだけだったと・・・・

「隊長!高熱原体接近上からです!」

マスター「何!うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

                       ズドカァァァァァァァァァン

マリア像にお祈りしようとしていたマスターは内部に入った途端に砲撃を目の当たりにする。
2名の部下は砲撃に飲まれ、マスターは洞窟の奥に吹き飛ばされる。

                           【ヨーロッパ方面軍第1司令部】
「地球、各地に異常発生。」

ラーナ「これは.....」

「地上各地、砲撃で殆どやられています。壊滅に言ってもいいほどです。南極・グリーンランド・一部の諸島を除き、全大陸ダウン!!」

                       ズドーン ズドーン ズドーン

地球統合軍欧州方面軍司令部の第1司令部では、地上で砲撃する振動を味わう。
まるで押しつぶされそうな衝撃である。
一体何が起きているのであろうか、まったく分からない・・・・・

ラーナ「こちら司令部官制.地上施設・・・・・・・・・・こちら司令部官制」

ラーナは砲撃の振動の中、地上施設と交信する。
他のオペレーター達も同様に地上施設と交信を行う・・・・・・

「カザハラ少尉状況は?」

ラーナ「地上施設は応答なし、全滅です。」

「全滅だと?」

ラーナ「はい・・・・・」

そんな分けの分からない危機的な状況にラーナは砲撃前と同様な態度で上官に地上の状況を確認する。
地上施設は応答はなしと・・・・・・・ヘッドホンから聞こえる途絶音が聞こえるので地上は全滅と・・・・・・

「とにかくオペレーター各位は現状のまま行動せよ!」

『ハッ』

上官からは慌てずに現状のまま行動するようにラーナ達に伝えた。
ただ・・・・・・ラーナは恋人であるマスターの事を心配していた。
偵察飛行隊だから砲撃に巻き込まれたんじゃないかと・・・・・・・・・

ラーナ「マスター・・・・・・いいや死ぬはずがない・・・・・・・あの人は運がいいから・・・きっと生きている。」

ラーナは絶望的な状況であり、誰もが生存は絶望視する状況でもマスターの生存を信じる。
あの人の悪運はとてつもないから・・・・・・・・