あなたが乗っている車のアルミホイールの軽量化については我々の技術が役に立っている可能性が有る。さる大手企業から、「アルミホイールを短時間に500℃まで均一加熱したいが、あらゆる方法を試みて失敗した。何か良い方法は無いか?」と相談が有った。
500度に加熱した後、クエンティング(水につけて急冷)で強度を増し、軽量化を図るのだという。確かクラウン、セドリック、スカイラインなどのアルミホイールを製造していた。
幸い、我々の加熱試験では期待される条件をほぼ満たすことが出来た。技術が格段に進歩した中でも熱の問題はまだ遅れている。
私が出向したのはちょうどバブルがはじけた時だった。その後、どんどん状況が悪化した。パナソニックの子会社と打合せしていたところ、ある日、「親会社から蛇口を締められた」と伝えられ、商談はストップした。
そんな中で自ら営業し受注したのが年間平均4,5億円ぐらい、これに間伐材からの柱切り出し装置が1億円ぐらい(気前良く他の製造部門に差し上げた)、全合計5.5億円ぐらいの受注となっていた。
20人の部隊で、固定費が年間1億6千5百万円ぐらい。このうち1.3億円ぐらいが人件費だったかな。社長から呼ばれては、「余計な事をやり失敗するから赤字になる。何もしなければ赤字にならない」と叱られていた。
何もしなければ2億円に近い赤字が出るが、その事が最後まで理解して頂けず、S常務の指導も有って、1か月に1回の社長報告が、どんどん増え、最後は週に1回の報告になった。
収支は良くてトントン、最も大きな赤字は1億円ぐらい(柱装置の利益は入っていない)、それでも固定費の65百万円は払えているわけだ。S常務に赤字の責任について相談すると、「人間を減らせ」と言われ、お安いご用で適材適所化を図った。
残念だったのは保険加入を2回提案し、認めて頂けなかった事。当時の東京海上火災から、「売り上げの1%を払って頂ければ信用調査からトラブルとなった場合の交渉や支払いまで全部実施するので安心できます」との提案。
前にも書いた通り、トラブル時の交渉はお金が絡み大変難儀した。保険会社に入っていれば、信用調査で悩むことも、トラブル交渉で神経をする減らす事も無く、何より会社に迷惑をかける事も無かった。電力復帰後、代理店倒産で大きな責任を負うことになった。
続く
500度に加熱した後、クエンティング(水につけて急冷)で強度を増し、軽量化を図るのだという。確かクラウン、セドリック、スカイラインなどのアルミホイールを製造していた。
幸い、我々の加熱試験では期待される条件をほぼ満たすことが出来た。技術が格段に進歩した中でも熱の問題はまだ遅れている。
私が出向したのはちょうどバブルがはじけた時だった。その後、どんどん状況が悪化した。パナソニックの子会社と打合せしていたところ、ある日、「親会社から蛇口を締められた」と伝えられ、商談はストップした。
そんな中で自ら営業し受注したのが年間平均4,5億円ぐらい、これに間伐材からの柱切り出し装置が1億円ぐらい(気前良く他の製造部門に差し上げた)、全合計5.5億円ぐらいの受注となっていた。
20人の部隊で、固定費が年間1億6千5百万円ぐらい。このうち1.3億円ぐらいが人件費だったかな。社長から呼ばれては、「余計な事をやり失敗するから赤字になる。何もしなければ赤字にならない」と叱られていた。
何もしなければ2億円に近い赤字が出るが、その事が最後まで理解して頂けず、S常務の指導も有って、1か月に1回の社長報告が、どんどん増え、最後は週に1回の報告になった。
収支は良くてトントン、最も大きな赤字は1億円ぐらい(柱装置の利益は入っていない)、それでも固定費の65百万円は払えているわけだ。S常務に赤字の責任について相談すると、「人間を減らせ」と言われ、お安いご用で適材適所化を図った。
残念だったのは保険加入を2回提案し、認めて頂けなかった事。当時の東京海上火災から、「売り上げの1%を払って頂ければ信用調査からトラブルとなった場合の交渉や支払いまで全部実施するので安心できます」との提案。
前にも書いた通り、トラブル時の交渉はお金が絡み大変難儀した。保険会社に入っていれば、信用調査で悩むことも、トラブル交渉で神経をする減らす事も無く、何より会社に迷惑をかける事も無かった。電力復帰後、代理店倒産で大きな責任を負うことになった。
続く