宇宙・生命・日本 1000年後のあなたに語りかけたい

巨大ブラックホールの衝突が新宇宙を形成⇒循環宇宙論、有機物質から人間への進化メカニズム(循環論理の評価)⇒戦略的進化論

日本は生き残れるのか

2013年07月07日 19時02分11秒 | 深刻な問題

 バブル期1990年日本のGDPは世界の14%だったが、2050年には2%に落ちると予想されている。中国が25%で世界一、アメリカは辛うじて14%で2位、軍事バランスは大きく変わる。経済だけではなく政治力、軍事力で相対的な地位を大きく落とすだろう。アベノミクスはかなり手遅れ気味のぎりぎりの回復策であり、先は不透明。

 中国内では官僚の汚職と愛人の関係が問題になっている。95%の官僚が愛人を持っているとされ、実は100%との情報も有る。中には50人、100人と愛人(学歴が高く美人)を持っており、愛人を比較し、自慢するという。愛人を持つため汚職する。中国は腐りきった国。

 私は中国企業と契約し取引してきた。共産党員とコネが無かったのでビジネスは難しかった。日本の一流企業は100%賄賂を渡し、ビジネスしている。賄賂を含め膨大な資金、ノウハウ、工場を差し上げ、中国人を教育してGDPを押し上げても、中国は感謝するどころか、尖閣諸島を取りに来ている。

 中国は共産党一党支配の強統制国家であり、外力を受けにくく、マシンに近い。流石のアメリカも打つ手は少ない。日本は決してダイジョブとは言えない。尖閣諸島は序の口。沖縄も危ない。

 時間を日本の終戦に遡ると、何も無い焼け野原に呆然と立ち尽くした帰還兵士の姿が有った。本能が全身に危機感を呼び起こしたことであろう。帰還兵はがむしゃら、無茶苦茶に頑張った。

 終戦直後世代の我々は食べ物が無く、物が無く、環境が整わず、どこでも過度な競争を強いられた。皆が貧乏だったが夢は有った。物凄くハングリーだったから痛いのかゆいの言わずに、無茶を言われても対応し、働き、成果を得た。

 今の日本は精神面では大国病だ。戦略無き奇跡的な繁栄を築いたのであるが、50歳以降では既得権維持の意識が強く、より若年層ではまずは自らを大きな流れに身を置く保守的傾向が強く、総じて発展意欲に欠けるのだ。

 また、日本人は現代史を習っておらず(GHQの強制以降)現在に続く歴史認識が無い。このため自国を十分理解できていないのだ。自国が分からないでは、比較ベースが無いから他国の事も分かりにくい。戦略的要素が決定的に欠如している。

 まず先の大戦を詳細に研究・分析(総括)するところから始めるべき。「失敗の本質」はその意味で教科書的存在であり、示唆に満ちている。戦時中の日本軍の問題はステージが異なるだけで、そっくり現在の問題だ。戦争は、極限状態での根本的な事実があぶりだされており、材料や情報を得易く、格好の日本研究になる。

 明治の頃は群雄割拠というべきか、優れたリーダーがたくさんいた。しかし、先の大戦の日本軍のトップは地位に対して実力が伴わなかった。科学や論理的思考の重要性は全く理解できず、嘘で固めた綺麗ごと組織を作り、イエスマンを重用する。自分が言いだしっぺでも何が事実か分からなくなる。これに対して、下士官以下の優秀さは世界一だった。

 ぼろなリーダと世界一の兵隊、これが先の大戦の構図で、現在も似ている。

 一度成功した作戦を繰り返した。夜襲は良い例で、2回目以降は敵が罠を仕掛けて待っているのに、全滅するまで繰り返す。失敗しても失敗を認めず(責任から逃れたい)反省しない。人命を軽んじすぎたため、優秀な兵士を大量に失い、敗走に次ぐ敗走に追い込まれる。

 ①トップに論理的判断が無い、②イエスマンの部下重用、③間違いを認めず責任を負わない=一度走り出したら止まらない(戦線拡大と大暴走)⇒一億玉砕。御前会議なんてひどいね。沖縄戦で負けてもまだ負けを認めない。

 ゼロ戦はピカイチだったが、軽量化目的で背板に鉄板を入れていなかったので、それを知った敵に背後から撃たれ弾貫通で簡単に撃墜された。特攻隊は爆弾を抱いて突っ込んだが最後は近づくことも出来なくなった。アメリカ軍は人命尊重から、スキップボンビング(安全な位置から艦船に向けて爆弾をリリースし高精度で命中させる)を考え、日本艦船を沈めた。

 痛かったのは情報戦略のお粗末さだろうね。日本軍の暗号はほぼ完ぺきに解読されていた。また、捕虜に対して守秘の訓練が出来ていないから蛇口の無い水道管状態で重要秘密が流された。

 ヒットラーは解読が不可能とされたローレンツ暗号機を開発させる。ヒットラーは悪魔のように言われ確かにその通りだと思うが、科学への理解力と率先力がドイツ軍の強さにもなったのだろうし、トップとしては凄いね。しかし、イギリスの解析チームにより解読コンピューターまで作られ、敗れ去った。

 各分野の専門家を集め、何が良くて何が問題だったのか、勇ましい話だけを取り上げるのでなく、悲観的自虐的な見方をするのではなく、冷静で客観的な分析が必要だろう。

 中国が日本の12.5倍の経済力と、更にそれを上回る軍事力を持ち、唯一の超大国になることを前提に日本がどうすべきか考えなければならない。そのため現代史を研究し、日本の仕組みや状況を把握することが求められる。まず己を知ることだ。

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