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元次官殺傷の犯人はプロかもしれない

2008年11月22日 20時15分52秒 | 思考空間

 二人の年金関連・元厚生省次官に関する殺傷事件が連日大きく報道されている。二つの事件は同一犯人が実行したのではないかとの見方があり、新しい事実が判明するたびに、各局がトップで紹介し、同時に現場の状況などが画面に映し出されるのだ。流石に、報道陣は「どんな理由が有るにしろ、このような暴力で言論を封じることが有ってはならない」とのコメントを流しているが、天罰が下ったとの見方をする国民は多いのではないだろうか。

 浅野元宮城県知事ほか山口元次官を知る人はこぞって能力や人柄を褒める。亡くなった人でもあるから、まず、日本人として悪く言う人はいない。ただ、彼が指導し実現した新しい年期制度に関しては、その後噴出した失われた5000万件の年金記録問題など、その不祥事は万死に値するものではなかったのか。それでも、当事者たる官僚は一切責任を問われることはない。エリート官僚の欠陥は、知識・情報・作文などバーチャルな世界でしか能力を発揮できないことだ。もし、例えば、山口元次官が少しでも現場主義をとっていたら、年金情報がこれほどに失われることはなかったのだ。しかも山口元次官は6.9億円の退職金を受け取ったとの噂でもある。

 この事件の動機や背景については複数犯によるテロではないかとか、殺人お宅ではないかとか、最近見られる無差別殺傷ではないかとか専門家の意見が大きく割れている。私はちょっと違う見方をしている。最も引っかかるところは、同一犯との仮定で、二日も続けて平然としかも平然と殺傷していいるところだ。非常に度胸が有るし、冷静かつ計画的で、手口は着実である。いつもいるはずの吉原元次官が外出していたのは計算外だった。秋葉原事件の加藤智大でさえ、逮捕後は正気に戻り、余りの現実に震え脱力したことだろう。24時間後に再びまた、冷静に殺傷するのは尋常ではない。

 人を刃物で突き刺し、殺すという行為は元々尋常ではないが、1回なら思いつめた勢いで出来るかもしれない。しかし、最初の事件が全国放送で報道され、警察が動き出した状況での行為である。普通なら、まずは、最初の犯行後、ひたすら逃げ、身を隠すことだろう。何故、逃げず、身を隠さず、第二の殺傷を断行したか。それは、殺しのプロとしての経験などから、このやり方逃走方法なら捕まることはないとのある程度の確信が有ったのではないか。日本の警察は優秀ではあるが、抜けている面もある。例えば朝日新聞関西支部だったか、暴漢が堂々と現れ記者を銃弾で殺傷した事件は結局、うやむや未解決のままとなった。

 この種のプロはやくざや右翼の世界と共有世界の人間であるが、日本の警察捜査の弱点を知り尽くしている。プロらしくないとしたら、自分の利益にならないことに何故手を下したかだ。一つの推測として、身内のだれかが年金不祥事のおかげで悲惨な状況となり、見過ごすことができなかったのかもしれない。

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