2021年9月17日、朝日新聞が「63次隊先遣隊、来月末に南極へ」という記事を載せていた。ところで、南極について身近に感じられる内容は書かれていなかったので、そのような事を紹介したい。
まず、南極と北極に存在するその氷についてである。どちらも「塩辛くない」のだろうかという点についてであるが、どちらも「塩辛くない」ようである。
南極は大陸であり、南極の氷は陸地でできた氷が氷山になり海に流れ込んでいるもので、陸地でできたものなので「真水」のようである。北極は大陸ではなく氷の塊そのもので、その氷は海水が凍ったものであるので、つい「塩辛く」思われるがそうではない。結晶というものは純粋なもので、零度で凍って結晶になるのは「水」だけなのである。小さな氷の粒と粒の間に塩分を含んだ海水が閉じ込められる事はあるが「塩辛く」なる程ではないようだ。
次に南極と北極の「寒さ」についてである。両地域ではこの「寒さ」の度合いがひじょうに違うのである。北極ではマイナス67度を記録しているが、南極ではマイナス89度を記録していて「南極」の方が「寒い」。その原因は「標高」の違いが存在するという事である。「標高」が高ければ「寒さ」は増すためである。北極は「氷床」はあるが、南極大陸はほとんどが標高2000m以上であり、南アメリカ大陸アルゼンチン側に位置するヴィンソンマッシーフ山は4897mあり、アフリカ大陸南アフリカ共和国側にある日本のドームふじ基地も4000m超にある。加えて海水の存在が影響を与え、北極では北極海が気温の低下を防いでいるようだ。
最後に、南極にも露天温泉があります。南アメリカ大陸最南端のホーン岬側に位置する南極半島につながるサウスシェトランド諸島の一つであるデセプション島で1970年に火山爆発が起こり生まれたものである。
(2021年9月18日投稿)