2021年2月24日、池田市議会百条委員会(市議会調査特別委員会)は冨田裕樹市長(大阪維新の会)の証人喚問を行った。百条委は市長与党のおおさか維新の会を除く5会派5人で構成。
家庭用サウナ設置に関して。2020年7月、市役所3階の市長室近くの小部屋(女子トイレ?)に自身で組み立て設置した。設置理由は、「スポーツ障害による体の痛みを緩和するためで、公務により集中できるように置いていた」と説明。
また別に市長室近くの別の小部屋(市長控室?)に2020年9月に置いた畳ベッドに関して。設置理由は、「(当時置いていた)施術用ベッドでは危機管理上、休息を取るには疲れが蓄積すると懸念し、より休息可能な畳ベッドに変更した」と説明。
同年10月下旬にサウナとベッドを一緒に撤去した理由は、「世間的に娯楽的な要素もあり、市民や世間に受け入れられるものではないのではないかという危惧があった事と、次の設置場所が見つかった事」と説明。サウナの解体は自身で行ったとしたが、ベッドは「業務上必要として設けたもの」として職員に依頼したとの事(組み立ては冨田氏からの指示で秘書課長が職員と2人で行った事が明らかになっている)。
冨田氏の説明からサウナやベッドの設置理由は、「リハビリや休息のため」としているが、それらを一緒に撤去したという事は、彼が説明しているその設置理由が、撤去しても何ら支障が起こらないレベルのものと考えて良いという事になる。つまり、設置の真相は彼自身がいみじくも述べているように、「市民や世間に受け入れられるものではない」ものを設置したという事そのものであろう。また、彼は「家族からも以前から指摘があった」とも説明しているが、この事は家族の「常識」にもとづく指摘を聞く耳も持たなかったという事を表しているという事である。彼の説明は支離滅裂で何を言っているのか理解できないもので、自分の問題行為を「胡麻化そう」としているだけにしか思えないのである。
百条委は、3月4日にも改めて証人喚問を行った。タクシーチケット利用に関して。冨田氏は2020年8~10月、池田市役所と東大阪市の妻の実家(自宅は池田市)との通勤の行き来にタクシーチケットを計15回使用した事について、チケットは公務以外では利用できないにもかかわらず、「公用車より公費や職員の負担が軽くなるため使った。私的利用ではなく、処分は必要ない」と述べている。公用車の利用を手前勝手な解釈で正当化しそれを通用させようとしているのである。一般的な常識を有していないのである。私的な利用かどうかを決めるのは冨田氏ではないという事を認めていないのである。自分が法律であるという認識である。冨田氏は、傲慢そのもので狡猾でもある。また彼は、サウナ設置問題が発覚する時点で、サウナの電気使用量600円を返金した。しかし、それは当然の事であるにもかかわらず、その事によって罪は免れると認識しているのである。また、その際タクシーチケット代計約16万円も返金していたにもかかわらず、それを公表しなかった。この行為は「うしろめたさ」の証明であり、私的利用を隠蔽しようとする行為以外の何物でもないものでここにも冨田氏の狡猾さが表れている。本来、公的な地位に就く資格のない人物であると言って良い。
さらに、パワハラ行為を行っている事実も暴露されてきている。この事はこの先でより明らかになってくるであろうと思われるが、例えば「職員を大声で𠮟責し、書類を破り捨てた」とか、「会議で職員の説明に納得できず、書類を投げつけた」などという訴えが公になっている。しかしこれについても冨田氏は、「そのような事実はない」と否定しているようだ。しかし、パワハラ行為は本人は自覚していないものである。彼もそうなのであろう。事は少し異なって見えるが森喜朗氏と同じである。同じ体質である。
(2021年3月8日投稿)