今日も損切り!徒然なる列車

損切続きの人生ですが、そんな事は忘れて鉄道旅や鉄道模型とかの話、日常生活での発見や思い浮かんだ話とか書いてみます。

31年前の北海道旅行7

2008-07-15 21:53:28 | 鉄道旅行
2241。一路青森へ向け発車。大宮を過ぎて車掌が検札に来たが、12時近くになるのに回るとは非常識だ。
 夜行列車と言うのは退屈なものだ。何しろ外の景色がほとんど見えないから。それに街灯や家々の明かりを見つめていると、寂しささえ感じてくる。退屈しのぎに雑誌に目を通していたが,それも読み切ると寝ることにする。この先多くの人が乗り込むこともないだろうし、向かいの席に足を投げ出し、シュラフを窓際の肘掛の上に置いて頭を乗せる。
 1977.8.22 Mon.
ほとんど眠れないまま午前3時前に福島に着いた。その間、宇都宮から若い女性が一人私の向かいの席に座ったことと、ピストルを物々しく腰に挿した公安官か警察と思われる人がうろついているのが目に付いた程度。
福島から奥羽本線に入る。福島ー米沢間の複線化状況やスイッチバックの駅を探そうと時折目を外に向ける。しかし、外は人家らしきものはほとんどなく真っ暗闇。電球が明々と輝くトンネルだけがやけに目立つ。こんな状況だから複線なのかどうかは複線トンネルに入った時しかわからないし、本線からはずれて駅のあるスイッチバックはわからない。時折通過するポイントの音だけがそれとわかるのみだ。
 車内のほうは、福島を過ぎたあたりから急に寒くなり、薄手のジャンパーを取り出して着込んだが、板谷峠から米沢にかけてさらに冷え込んだ。
 ウツラウツラしながら山形付近まで来ると、急にあたりが明るくなりだした。日が昇れば今度は暖かくなるばかりだ。東側の座席だから朝日が差し込み、もう眠ってられない。

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