今日も損切り!徒然なる列車

損切続きの人生ですが、そんな事は忘れて鉄道旅や鉄道模型とかの話、日常生活での発見や思い浮かんだ話とか書いてみます。

Youtubeで海外鉄道旅 東欧編 続編

2020-05-07 20:22:59 | ネットで鉄道旅行

 前回Bar鉄道の前面展望動画を見て以来、東欧諸国のYoutube前面展望ビデオの視聴に凝ってしまいました。特に、良質の画像が投稿されているブルガリア、チェコ、スロバキア、ポーランドの4か国を主に見ています。何しろ路線も多いし投稿画像もたくさんあってまだほんの一部しか視聴できていないのですが、それらの国々の車窓風景の美しさだけでなく、日本では考えられないような列車の運行方法に驚いたり、かつては社会主義共同体であった国々もそれぞれ鉄道を取り巻く事情が異なったりしていて時間の経つのも忘れてついつい見入ってしまいます。

 

 少し見辛いのですが一例としてチェコの鉄道路線図を貼っておきます。面積は日本の5分の1強、人口は10分の1弱の国ですが、その規模の割にものすごく多くの鉄道が走っています。これ以外にも路線の分岐点にはデルタ線やループ線、貨物用の引込線等も多数あって、分岐して行く線をグーグルマップと航空写真で追って見て、その規模の大きさにまた興奮してしまう事も度々です。最高時速160kmで走る近代化された路線があるかと思えば、760mm軌間のナローゲージの路線が有ったり、丸太を積んだ貨車が停まっていたり、高速化のための付け替え工事をしていたり、主要都市には路面電車が走っていたりと日本の鉄道からはほとんど消えてしまった光景がここでは見られます。他の3か国もほぼ同様です。とは言え、どこの国も同じで高速道路が鉄道路線のすぐ近くに建設されているのが目に入りますし、一般道路も改良されてバスやマイカーの利用や貨物のトラック化が進んでいるようです。そのため、ローカル線の廃止も徐々に行われているようです。ただ、日本では待ってましたとばかりに廃止された翌日から線路の撤去作業が行われますが、これらの国々では廃線になっても線路を撤去せずにそのままの状態にしてあることも多いようです。驚いたことに、そんな廃線区間に重量のある機関車牽引の貸し切り列車を乗り入れて前面展望動画を撮ったりしているのを見ると、廃止後もメンテナンスは行われているのかもしれません。

 

複線区間ではこれらの国々は列車も道路と同じ右側通行です。ところが、日本と違って左右の線に同方向の信号機が設置してあります。このビデオでは、メンテナンスの作業が行われていたため左側を走行しています。軌道改良のため片側を引き剥がしての作業もあります。

 

日本だったら考えられません! 複線区間で同方向に走る列車を追い抜きます。電柱の向こうに信号機が見えますが単線並列ではありません。運用的にはそうかもしれませんが・・・。右側の電柱に160の数字が表示されています。最高速度の表示ではないかもしれませんがかなりのスピードを出しています。


Youtubeで海外鉄道旅 東欧編 Bar鉄道

2020-01-07 18:17:13 | ネットで鉄道旅行

 Youtubeと言うと我々の年代では「あれは若い人が見る物だ」と思っている人もまだ多いようですが、古い映画(見つけたら早く見ないと消されてしまう)とか、私のような鉄道ファンにとっては目が釘付けになってしまうような動画もたくさん投稿されています。

 ある日、Youtubeで列車の運転席からの(正確にはほとんど運転席の後ろ)前面展望画像を見つけて、国内のまだ乗った事のない路線を時々見て楽しんでいました。

そうしたら、ある時、Youtubeを開いた際に並んでいるサムネイル画面に下のような画像が入っていました。見つけた時はまだ数万回の視聴でしたが、今や再生回数200万回を超える人気の前面展望ビデオです。この画像を一目見ただけですごい所を走行しているのがわかります。左側に深い峡谷を眼下に見ながらかなり標高の高い所を走っていて、今鉄橋の上でしょうか。トンネルの右側の岩肌に彫られた柱も気になります。

 この動画は、かつてユーゴスラビア連邦の一員だったモンテネグロのBarとBijelo Polje間を走る機関車の運転席から写したものです。日本の前面展望動画に多い窓柱が視界の邪魔になっているのと違い、機関車の前面窓から遮る物のない風景が楽しめます。

 Barは、アドリア海を挟んでイタリアを臨む港町で、ここからセルビア国境に近い標高600mのBijelo Poljeまで行くのですが、途中モンテネグロの首都Podgorica(ポドゴリッツァ)を通った後海抜1000mまで駆け上ります。バルカン半島のアドリア海沿岸部はディナルアルプスと言う2000m級の山々を擁した山脈が横たわっていて、このあたりの国々では、アドリア海に面した町から内陸にある町まで行くにはどうしてもこの山脈を越えなければならないのです。幾つかこの山脈を越える鉄道はありますが、迫力ではこれが一番ではないでしょうか。

 この動画に限らず東欧諸国は、長い間鉄のカーテンの向こうに位置していてベールに隠されていただけにさらに興味が湧いてきます。途中下車してグーグルマップとストリートビューを見ながら町を見て回ったりして、金と暇がなくてもちょっとした海外旅行が楽しめます。

 

追記 この記事は昨年8月ごろに書いて下書き保存のままで忘れてしまっていた物です。