今日も損切り!徒然なる列車

損切続きの人生ですが、そんな事は忘れて鉄道旅や鉄道模型とかの話、日常生活での発見や思い浮かんだ話とか書いてみます。

31年前の北海道旅行49

2008-12-04 21:21:25 | インポート
船は定刻より20分近くも遅れて鴛泊到着。下船するとYHの者が迎えに来ている。荷物を車に入れてからちょっとその場に集まってくれと言う。話は、今我々が乗って来た船の折り返し便で帰る宿泊者を見送ることと、夜間登山の参加者の人数を調べることだったが、この男、口八丁で口からでまかせで好きなことをしゃべっている。このとき集まった中に、赤い登山服に白と茶色の混ざった登山ズボン、上等そうなキャラバンシューズといかにも山に登るという装備万全の男がいる。少し年がいった感じで、20代後半か30台前半といった感じで社会人風の人が目についた。
 見送りは、さっきの口八丁男が大声を張り上げてから拡声器を持って船に向かって何やら声を上げ、やにわに歌いだす。利尻の歌と、「かっこいいヤツが汽車に乗ってやってきた。すがる女を振り切って・・・」とかいう歌詞の歌を大声で歌い、連泊者や他のヘルパーがそれに合わせて変な踊りをしている。股をオッ広げて踊る女もいる。
 見送りの後、YHの車で送ってもらうのだが、車が4往復ほどかかる。そこでSが歩いていこうと私に言うのを口八丁のヘルパーが聞いていて、「歩いていくと3時間くらいかかり日が暮れてしまいます。補助ベッドになりますよ。当YH以前とは違い少々離れたところに移転しましたので」と言う。車に乗っていったがそんなに遠くはない。
YHに着いてSが手続きしたが2200円と他のYHより高い。手続きの後はみな外に出されて部屋が決まるまで待つ。夕日がまともに当たる所で待たされ暑いのまぶしいのなんの。部屋割りが決まったが、登山組と一般組とに部屋が分けられた。夕食は早くとれるがフロには入れない。あの口八丁男が「5時30分から銭湯ツアーをしますよ」と言う。そこのフロは混浴もあるというから行ってみたい。ただし、またでまかせのよう。
 電話での飛び入りにもかかわらずベッドに当たった。私の入った部屋はベッド数8ですべてふさがっていた。6時30分から登山組は食事。それまでベッドで寝る。ここのベッドは他のYHと違い、板の上に折りたたんであるマットをじかに敷くようになってる。一応、枠は作ってあるが、マットを敷けばほぼツライチとなり落ちそう。ただ、荷物を置くスペースが十分あるしベッド自体は長い。夕食までの少しの間ベッドの上で横になる。他の同室者も同様に横になっている。睡魔が襲って来たときに夕食である。


31年前の北海道旅行48

2008-11-27 21:07:06 | インポート
我々は食事をするために駅方向へ店を探しながら歩く。「たかはし」と言うレストランに入る。この店は寒い冬に備えるためか入口が二重になっている。客は誰もいない。メニューは高いものばっかり。仕方がない。600円のコーヒー(紅茶)付スパゲティーナポリタンを注文する。そのうち若い観光客で店の客は増えた。スパゲティーは少し辛く酸っぱい。水を飲んだらかすかに海水の塩分の味。持ってきたコーヒーと紅茶は小さなカップに入っている。高いなぁ。食べる前にSがウェイトレスにコーヒーはアイスでできるのか聞いたら、値段が違うからダメだと言う。これでは値段が違うはずだ。
 食事の後、駅の待合室で一服。まだ船まで時間があるのでどこか稚内の名所でも行こうかと相談する。駅の正面に見える小高い丘に氷雪の門のある公園があるから行こうかとSが言っている。ロープウェーもある。しかし、時間的に厳しそうなのでやめにする。しばらく待合室にいて、少し早いが預けた荷物を受け取って船の乗り場へ行く。船が着いたのか行く道でリュックをかついだ多くの若い観光客とすれ違う。その中に電柱ごとにじゃんけんをしてかばん持ちごっこをしていた女の三人組とすれちがった。彼女らの顔を見て思わずSと顔を見合す。若い女だったが・・・。
 船乗り場には1時頃着いた。途中、変わった形をした防波堤を見た。防波堤となる海側は屋根から壁まで半アーチ形、陸側は屋根を支えるためか何本も円柱形の柱が立っている。何だろうか。ちょっと気になるところ。また、かつての樺太との連絡線乗り場はどこだったのだろう。この東日本フェリーの乗り場だろうか。
 待合室で待つ。この船に乗るにも乗船名簿が必要である。アナウンスを聞いていると、ここの船を「連絡線」と呼んでいる。何のことだろう。国鉄との連絡であろうか。ダイヤを見ると連絡してないこともないが。
 船(フェリー)は500トン足らず。礼文島から来た船が折り返し、利尻鴛泊行となる。礼文から来た船は送れて到着。多くの客が乗っている。この下船にも時間がかかり出航が遅れる。我々はカーペット敷きの船室を選ぶ。Sは出航後外の景色を見に行ったが、私は同じように見に行ったもののすぐ戻って夜間登山に備えて寝る。3時半頃、利尻が近くに迫ってきたので起きて見に行く。さすが秘境の島。山を見ても平地を見ても目立った人工物は見えない。