下船後、昨日来た道を稚内駅へと向かう。まず昼食ということで、今日は昨日寄った「たかはし」の先にある喫茶店に入った。この店は飲み物中心。食える物はカレーぐらい。ここの水は、「たかはし」のような磯のにおいはしなかった。
食事の後、再び駅へと向かう。途中、駅前の土産物店に入る。Sは道内に入って以来、友人Tに送る絵葉書を探しているが、ここにも適当なのがない。私は、利尻で土産を買いたかったのだが、時間がなかったのでここで探す。だが、絵葉書で利尻の写ったのがなく、みな稚内ばかり。写真カードで「利尻、礼文、稚内」というのがあったのでそれを求め、同時に家と親類への土産に利尻わかめを買う。「ほたてうに」などのほうが私は好きなのだが、まだこれからもう少し長道中を続けねばならないので、軽くて日持ちするものにした。
駅に着くと先に行ったSがいたが、何と改札口からえらい行列で、彼は駅舎からはみ出しそうなところにいる。この行列はすべて1331発旭川行のものである。本来、観光客などあまり普通には乗らないの思っていたのだが、本数の少ないこの線のこと、さっき利尻からの同じ船に乗ってきた者もたくさん見かけることが出来る。
例により発車10分前くらいに改札。ホームに入って驚いた。何とキハ22の単行。もちろん我々が乗った時には空席などあろうはずがない。あいにく日曜の午後ということで、稚内への遊びや買い物帰りの人々も多数乗っている。我々が乗った後からもどんどん乗ってくる。駅員は、外や中からもっと詰めてくれとぬかしているが、それよりもなぜ単行で走らせるのか。詰めてほしいのならなぜ国鉄職員は「恐れ入ります」の一言が付け加えられないのか。私は、前夜の登山で一睡もしていないからカッカッし通し。何とか全員乗り定刻に出る。
次の南稚内でも何人か乗客がいる。降車客がいないからさらに混む。またもや駅員が外から車内に向かって詰めてくれと言う。これも何の謝罪の言葉もない。ここでもう一つ頭にきたのは、南稚内にある車庫にキハ22が5~6両も停めてある。1両くらい途中駅まででも増結できそうなものである。特にこの列車の乗客の3分の1ほどが豊富で降りたことを考えると、幌延まででも増結できたはずである。
列車は200~250%もの混みよう。それでも休日の買い物や遊び帰りと思われる地元の人達が各駅で降りていき、すし詰め状態だけは多少緩和された。だが、また頭にきたのは反対列車もないのに勇知で8分も停まったこと。このところ北海道らしくない暑さが続いている上この混雑。全く不愉快だ。この停車は下り「礼文51号」待ち合わせのスジである。「礼文51号」はこの日は運転していない。8月3日~17日が運転期間だが、わずか2週間のためにこの列車、一年中勇知に8分も停まらされるわけである。
立っているために外の景色ははっきり見えないが、なだらかな起伏の土地に放牧場、草原、所々にシラカバなどが林になっていたり1~2本で立っているのが観うけられた。鉄橋の架け替えで線路の付け替え工事が行われている所があったが、今回の旅行ではこのような工事をよく目にした。
豊富でかなりの客が降りる。ここは豊富温泉やサロベツ原野への入口である。鴛泊YHの船の見送りで、あの変な踊りを踊っていた女2人もここで降りた。我々はやっと座ることができた。それでも車内は120%の乗車率で立つ人もいる。
空いた1BOXの進行向きに我々は座った。向かいには男女連れ立っての若い旅行者が座る。私は、その2人、立っている時はどちらも男だと思っていた。しかし、座ってチラッと顔を見て、会話を聞いていると、片方は女のようである。言葉から東京方面の人間らしい。肌は女のようだが、顔立ちは男のそれみたいなのだ。背格好、服装も男っぽかった。
車窓右手にはサロベツ原野が広がり、利尻もかすみの中に見える。
食事の後、再び駅へと向かう。途中、駅前の土産物店に入る。Sは道内に入って以来、友人Tに送る絵葉書を探しているが、ここにも適当なのがない。私は、利尻で土産を買いたかったのだが、時間がなかったのでここで探す。だが、絵葉書で利尻の写ったのがなく、みな稚内ばかり。写真カードで「利尻、礼文、稚内」というのがあったのでそれを求め、同時に家と親類への土産に利尻わかめを買う。「ほたてうに」などのほうが私は好きなのだが、まだこれからもう少し長道中を続けねばならないので、軽くて日持ちするものにした。
駅に着くと先に行ったSがいたが、何と改札口からえらい行列で、彼は駅舎からはみ出しそうなところにいる。この行列はすべて1331発旭川行のものである。本来、観光客などあまり普通には乗らないの思っていたのだが、本数の少ないこの線のこと、さっき利尻からの同じ船に乗ってきた者もたくさん見かけることが出来る。
例により発車10分前くらいに改札。ホームに入って驚いた。何とキハ22の単行。もちろん我々が乗った時には空席などあろうはずがない。あいにく日曜の午後ということで、稚内への遊びや買い物帰りの人々も多数乗っている。我々が乗った後からもどんどん乗ってくる。駅員は、外や中からもっと詰めてくれとぬかしているが、それよりもなぜ単行で走らせるのか。詰めてほしいのならなぜ国鉄職員は「恐れ入ります」の一言が付け加えられないのか。私は、前夜の登山で一睡もしていないからカッカッし通し。何とか全員乗り定刻に出る。
次の南稚内でも何人か乗客がいる。降車客がいないからさらに混む。またもや駅員が外から車内に向かって詰めてくれと言う。これも何の謝罪の言葉もない。ここでもう一つ頭にきたのは、南稚内にある車庫にキハ22が5~6両も停めてある。1両くらい途中駅まででも増結できそうなものである。特にこの列車の乗客の3分の1ほどが豊富で降りたことを考えると、幌延まででも増結できたはずである。
列車は200~250%もの混みよう。それでも休日の買い物や遊び帰りと思われる地元の人達が各駅で降りていき、すし詰め状態だけは多少緩和された。だが、また頭にきたのは反対列車もないのに勇知で8分も停まったこと。このところ北海道らしくない暑さが続いている上この混雑。全く不愉快だ。この停車は下り「礼文51号」待ち合わせのスジである。「礼文51号」はこの日は運転していない。8月3日~17日が運転期間だが、わずか2週間のためにこの列車、一年中勇知に8分も停まらされるわけである。
立っているために外の景色ははっきり見えないが、なだらかな起伏の土地に放牧場、草原、所々にシラカバなどが林になっていたり1~2本で立っているのが観うけられた。鉄橋の架け替えで線路の付け替え工事が行われている所があったが、今回の旅行ではこのような工事をよく目にした。
豊富でかなりの客が降りる。ここは豊富温泉やサロベツ原野への入口である。鴛泊YHの船の見送りで、あの変な踊りを踊っていた女2人もここで降りた。我々はやっと座ることができた。それでも車内は120%の乗車率で立つ人もいる。
空いた1BOXの進行向きに我々は座った。向かいには男女連れ立っての若い旅行者が座る。私は、その2人、立っている時はどちらも男だと思っていた。しかし、座ってチラッと顔を見て、会話を聞いていると、片方は女のようである。言葉から東京方面の人間らしい。肌は女のようだが、顔立ちは男のそれみたいなのだ。背格好、服装も男っぽかった。
車窓右手にはサロベツ原野が広がり、利尻もかすみの中に見える。