今日も損切り!徒然なる列車

損切続きの人生ですが、そんな事は忘れて鉄道旅や鉄道模型とかの話、日常生活での発見や思い浮かんだ話とか書いてみます。

急行電車男 前編15

2019-09-28 19:21:34 | 鉄道旅行

立山、黒部旅行3

 敦賀を出てから漸く眠気がさしてきて、はっきりと目が覚めたのは富山県に入ってからでした。ここは石動でしょうか。もう晩夏の朝日が周囲を照らしています。線路一本隔てた向かい側には荷物車が車両の扉を開け放した状態で停まっていて、車内では作業員がシャツ一枚になって荷物の仕分け作業をしているのが見えます。実は、この荷物車を連結した列車は、今もって私にとっては謎の列車なのです。このシーンが石動でなくて次の高岡だったのかもしれませんが、いずれにしても両駅の配線から考えると上り列車と推測されます。時間帯からすれば金沢行きの「黒部」か普通列車大阪行きなのでしょうが、「黒部」の荷物車は1両だけですし、大阪行きの普通にしても私が乗ってる「つるぎ」の乗車位置から考えると疑問符が付いてしまいます。当時の時刻表でもあれば解決する話かもしれませんが・・・

 富山には6:25の到着です。(大阪発22:45と富山到着の時間だけ載せた他の方のブログがありました。)一旦改札口を出て国鉄線の北側にある富山地方鉄道の富山駅に向かいます。喫茶店を探す人もいましたが、7時過ぎの発車なので朝食用に売店でパンとパック入りの牛乳を買い込んでの乗車となりました。

 乗り込んだ電車は、京阪神の国鉄で茶色に塗られて各停に使われているロングシートの古いタイプの車両に似ていましたが、塗装は明るいグレーに塗られていました。発車してしばらくして長男の叔父から、運転席からの景色を見に行こうと誘われました。いつもならかぶりつきの車窓風景を楽しんだのですが、夜行列車での睡眠不足のせいでまだ頭の中は眠ってるような状態でしたので、程なく私は席に戻ってしまいました。叔父の方は、その後も運転席の後ろに立って、時折運転士に話しかけて電車の専門的な会話をしているようでした。それもそのはずで、叔父はその少し前まで奈良電気鉄道(奈良電)の運転士をしていました。しかし、奈良電が近畿日本鉄道(近鉄)に吸収合併されたために、この機会に運転士の職を辞して家業を継ぐ道を選んだそうです。もっとも後で母から聞いた話では、家業を継ぐと言うのは表向きの理由で、明確には延べられませんが、そのまま近鉄の社員になる事を躊躇う事情があったそうです。

 


KTMカツミ製キハ82が転入してきました

2019-09-17 20:22:04 | 鉄道模型 キハ82系

 こんなの買うつもりは全くなかったのです。ところが、少し前になりますが、ヤフオクでEF58用にニワ模型のパーツを探していました。(ニワ模型さんは全パーツをヤフオクを通して直接販売しています。ID=bomex1987) その時にカツミのキハ82とキロ80がセットでかなり安い価格で別の方から出品されているのが目に留まりました。すでに入札者が何人かありましたがそれでも驚きの価格です。終了時間も近付いていて、衝動買いで入札したところすんなりと落札できてしまいました。その時、ふと学生時代に作った小高製キットのペーパー部分を真鍮板に作り替えたキハ82と、真鍮板で作りかけのキハ80の車体が物置の奥にしまっていたのを思い出しました。何とか4両編成にできないかなと思ったのです。

  落札品が到着したので物置から引っ張り出してきたキハ82と比べてみると、やっぱりダメです。私の作ったキハ82は、初めて本格的に金属工作に挑んだ輝かしい第一作目なのですが、カツミ製がカトー製に見劣りがすると言ってもそのカツミ製にも遠く及ばない出来で、これに手を加えるとなるとかなり時間が掛かってしまいそうです。それで、もう1両ヤフオクで探すことになりました。程なくこれもかなり安い価格で出ているのを見つけて入札したら、これもすんなりと落札できてしまいました。落札価格だけなら三両合わせてほぼ3両分の台車の値段です。送料を入れても量販店のカトー製キハ82の1両分の価格を少し上回る程度です。何でこんな安い値段なのか推測したのですが、キハ82系だけでなく165系や581系もかなり安い価格で取引されています。おそらくこれらの車両はカツミのロングセラーで、かなりの数が出回っていることが考えられます。ところが、カトーやトミックスが競合製品を売り出してからは、製品の出来栄えで劣るカツミ製の旧製品の価値が急落したのだと思います。それと初期のカツミ製品の中には車体に真鍮でなく鉄板が用いられていた物があるのもマイナス材料となっているのではと思われます。

 このキハ82系はそこそこ実物の姿を捉えています。かつて北海道から九州まで全国を駆け巡った車両だけあって、各地の運転会では長編成で参観者の人気を博したものと想像できます。とは言え、手に取ってよく見ると、雨樋が塗装でごまかしてあったり、ドアが車体と一体プレスで表現が甘いとかつっこみ所が多々見受けられます。 

 さっそく、私のような工作派としては心がくすぐられて腕が鳴ってきました。総額でカトー製の価格を上回らない範囲の費用でレストアの計画を立てて少しづつパーツを買いそろえ出しました。本格的な工作開始はEF58の制作目途が立ってからで、自作途中のキハ80から着手の予定です。以前からある車両の制作やレストアがまたしても遅れてしまいそうです。