今日も損切り!徒然なる列車

損切続きの人生ですが、そんな事は忘れて鉄道旅や鉄道模型とかの話、日常生活での発見や思い浮かんだ話とか書いてみます。

鉄道模型社EF58 レストア 車体は自作2

2019-11-30 20:08:40 | 鉄道模型EF58

トースカンを買いました

 

 EF58や80系電車のように前面が途中から後退している車両を模型化する時に、上手く窓やディテーリングの位置を出せない事があります。それ用に改造したノギス(市販もされています)でけがく方法もありますが、トースカンと言う工具を使う手もあります。

 以前でしたらこんなマイナーな工具なんか入手するのに町中探し回らなくてはならなかったでしょう。ところが今では「トースカン」と検索するだけで販売先が直ぐにわかります。今回は楽天市場のヤマダ電機で3740円で売っていたのを購入しました。Amazonではもう100円ほど安かったのですが、ヤマダ電機のポイント10倍デーや保有ポイントを利用して実質3000円以下に収まりました。とは言え、使用機会の少ない工具だけに安かったのか高かったのか微妙なところです。

 トースカンを使った作業は本来ならば定盤の上で行うべきなのでしょうが、鉄の塊に1万円以上も出すのはためらってしまいます。今回は前面だけの作業なので厚さ1cm位の定規2枚を重ねて使用しました。ただ、このトースカンの底面から測れる高さの最低が17mm位なので、それ以下の高さにけがく時は車体に厚めの真鍮板で下駄をはかせました。そのため正確さでは多少劣るかもしれません。一応車体にけがく前に別の真鍮板を立ててけがいてみて、確認した上で本番のけがきを行っています。また窓の穴あけにはノギスを併用してできるだけ正確な寸法になるように努めています。

  現在EF58の方は、おでこの部分にハンダを盛ってからt0.1真鍮板を張り付け、窓周りにも同じ厚さの真鍮板を張り付けています。これは、おでこのRが何度やっても気に入らない事と、窓周りの折れ目とか曲線をもう少しシャープのしたいためです。

下の写真は真鍮板の貼り付け前です。窓周りは鼻筋を通すために表面を削ったりしていますが、窓の形状はほぼ元のパーツのままです。ヘッドライトはボナファイデプロダクト製で、この後一旦取り外しました。元々このパーツはKATO製EF58の交換用として販売されていると思いますが、私のような自作モデラーにとっても大変有難いパーツです。これを作ろうとすれば旋盤が必要なくらいに難易度の高いパーツですから。


鉄道模型社EF58レストア 車体は自作1

2019-11-25 18:39:10 | 鉄道模型EF58

以前に「遅々として進まない趣味 鉄道模型」で少しだけ紹介したEF58について少しづつ触れて行きたいと思います。

ここまでやってしまうとレストアとは言えないかもしれませんが、何かの参考になれば幸いです。

 

「急行電車男」でも書いていますが、私がまだ小さかった頃、父の実家に行くときはいつもEF58に牽かれた客車列車に乗車していました。そんな事もあって、高校の1年生だったかに鉄道模型社のEF58の塗装済みキットを小遣いをはたいて購入しました。当時は、天賞堂製が発売される直前で、まだ鉄道模型社一択でした。

 早速組み立てて、その後2、3年走らせて遊んでいましたが、実物雑誌を見るようになって次第に窓配置とか何となく実車と違うように思えてきました。その思いが強くなるきっかけが鉄道模型趣味(TMS)1970年9月号の折り込み図面でした。とは言うものの、まだ技術的に未熟でしたのですぐには改装に着手には至りませんでしたが、窓を埋めて、あそこのディテールを追加しようとか思いは巡らせていました。ところが、ひょっとして車体がスケールよりもかなり低いのではないかと疑いだして、ついには車体を真ん中でぷっつりと真っ二つに切って、断面を折り込み図面に当ててみたところやはり車体はスケールよりも低く、おまけに肩のRも大きく、「これだったら車体を自作した方が早いわ」と思い作り出したのが泥沼に陥るきっかけでした。

 現在の状況は画像でご覧の通りですが、屋根上の前後に付くハッチがようやく出来上がって、屋根上の箱物パーツはほぼ全て完成しました。このハッチだけで半年も掛かってしまいました。夏の暑さで工作意欲が無くなったのもあります。しかしながら、3枚の厚さの異なる真鍮板を張り合わせただけの代物ですが、はんだ付けの際に熱で板がずれないように、瞬間接着剤で仮止めしながら真鍮線を埋め込んだりしたためにかなり時間を食ってしまいました。プラ板で作った方が簡単なのでしょうが・・・

 

次回はキットから転用した前面パーツの窓周りとおでこを改修します。