宮島小旅行4-恐怖の快速電車ー
終着大阪まで急行「関門」で行くものと思っていたら、神戸の近くになって母が、突然「次で降りる」と言い出しました。理由を聞くと、大阪で京都方面の快速に乗るためには階段を上り下りしてホームを移動する必要があるけれど、神戸では同じホームで乗り換えられるからとのことでした。
渋々下車して同じホームの反対側で快速を待ちました。ホームに入ってきた電車は、先ほどまで乗っていた急行と同じオレンジとグリーンに塗り分けられていましたが、大きなドアが片側3ヶ所あり4人掛け座席も少なく、急行に比べて見劣りするのがはっきりわかりました。
車内は満員で立たなければなりませんでした。神戸を出ると元町、三ノ宮と駅間距離も短いので徐行運転です。降車客は少なく相変わらず立ったままでした。
三ノ宮を出ると次の芦屋まで少し距離があるので、電車は目いっぱい加速して行きます。初めのうちは、急行電車と比べて低くて重苦しいモーターの音だなと思い巡らす余裕がありました。ところが、電車が最高速度に達すると「ギャー」という阿鼻叫喚の悲鳴のような音の連続に変わり、時折大きな揺れを伴って小刻みに上下に左右に揺れ続け、床下からも絶え間なくゴトゴトと突き上げるような音と振動が伝わってきて、今にも車両が分解するのではないかという恐怖心に襲われ、「早く停まってくれ」と何度も心の中で念じていました。
大阪で漸く座ることができて少しは恐怖心が薄らぎましたが、これがトラウマとなってかこの車両(113系)はつい最近まで好きにはなれませんでした。
余談になりますが、この時に乗った113系は関西地区に新製配備されて間なしの頃でしたので 余程酷使されていたのでしょうか。113系もその後に新製された車両は多少の改良が施されたり、冷房化で窓を開けることもなくなったせいか、晩年はそれほど音や振動が気になることも少なくなくなりました。
終着大阪まで急行「関門」で行くものと思っていたら、神戸の近くになって母が、突然「次で降りる」と言い出しました。理由を聞くと、大阪で京都方面の快速に乗るためには階段を上り下りしてホームを移動する必要があるけれど、神戸では同じホームで乗り換えられるからとのことでした。
渋々下車して同じホームの反対側で快速を待ちました。ホームに入ってきた電車は、先ほどまで乗っていた急行と同じオレンジとグリーンに塗り分けられていましたが、大きなドアが片側3ヶ所あり4人掛け座席も少なく、急行に比べて見劣りするのがはっきりわかりました。
車内は満員で立たなければなりませんでした。神戸を出ると元町、三ノ宮と駅間距離も短いので徐行運転です。降車客は少なく相変わらず立ったままでした。
三ノ宮を出ると次の芦屋まで少し距離があるので、電車は目いっぱい加速して行きます。初めのうちは、急行電車と比べて低くて重苦しいモーターの音だなと思い巡らす余裕がありました。ところが、電車が最高速度に達すると「ギャー」という阿鼻叫喚の悲鳴のような音の連続に変わり、時折大きな揺れを伴って小刻みに上下に左右に揺れ続け、床下からも絶え間なくゴトゴトと突き上げるような音と振動が伝わってきて、今にも車両が分解するのではないかという恐怖心に襲われ、「早く停まってくれ」と何度も心の中で念じていました。
大阪で漸く座ることができて少しは恐怖心が薄らぎましたが、これがトラウマとなってかこの車両(113系)はつい最近まで好きにはなれませんでした。
余談になりますが、この時に乗った113系は関西地区に新製配備されて間なしの頃でしたので 余程酷使されていたのでしょうか。113系もその後に新製された車両は多少の改良が施されたり、冷房化で窓を開けることもなくなったせいか、晩年はそれほど音や振動が気になることも少なくなくなりました。