今日も損切り!徒然なる列車

損切続きの人生ですが、そんな事は忘れて鉄道旅や鉄道模型とかの話、日常生活での発見や思い浮かんだ話とか書いてみます。

KTMカツミ製キハ82系レストア11 キシ80 塗装はがし

2021-05-28 19:48:57 | 鉄道模型 キハ82系

キシ80 その3

 厨房側の食堂関係者や食材積み込み等用ドアの右下にある通風口の工作を行いますが、その前に車体の半分ですが塗装を剥がしました。綺麗に塗装されていますが仕方ありません。車体の半分だけと言うのは試験的にと考えてです。

 金属製車体の塗料剥がしをググってみたら、昔からあるシンナーにドボンと言うのが多いようです。しかしながら大量のシンナーを容器に入れるとは言え数日も浸けて置くのは安全上からやりたくありません。また、市販のはがし液を使用している方もありますが、どのような商品を使用されているのかまではほとんど公開されていません。そこで、まずどのような剥離液が入手できるのか調べてみました。その結果、価格や効果、入手のしやすさからホルツの塗装はがし液を使用してみる事にしました。

 ヨドバシドットコムで250ml入1150円(送料込)で入手しましたが、近くにオートバックスがあればそこでも入手可能なようです。ホルツの名で売られていることからお分かりと思いますが、自動車やバイクのDIY用でかなり強力な剥離剤のようです。使用に当たってはゴムや塩ビの手袋を使用した方が良さそうです。

無色透明でやや粘りのある液を刷毛で車体に塗ります。すると、1分も経たないうちに塗装部分に皺が生じてきます。2~3分したらプラ製のへら(溶けますが)で簡単にこそぎ取れます。その後歯ブラシで残りをこすり取って水洗いすれば完了です。思った以上に簡単に剥離できてしまいました。

 ところで、剥離し終わった真鍮の地肌が黒ずんでいます。製造後約半世紀になるかもしれない製品のためなのか剥離剤の影響で変色したのかよくわかりません。剥離剤で変色したと言う話は出ていませんし、通風口の工作でヤスリ掛けした所はあまり変化していません。それにしても黒くなり過ぎのようにも思います。いずれにしてもクレンザーを使って黒ずみを落としておきました。

クレンザーで綺麗になりましたが、もやもやとしたまだら模様が残っているのが気になります。クレンザーでさらに磨くかクレンザーの製品を変えると(ジフ→ホーミング)改善されました。

 

 さて、残った2カ所の通風口を作りました。まず製品に表現されていたルーバーをくり抜いて真鍮片で埋め戻すまでは前回分と同じです。前回では枠部分の表現で t 0.1真鍮板を所定の位置に貼りましたが、今回作る物は車体側板とツライチになっているようです。そのため、一旦通風口の外枠寸法でくり抜いて真鍮片で埋め戻します。次にその枠部分をスジ彫りします。

後は前回と同じくルーバー部分をくり抜いて筋目板をはめ込んで出来上がりです。


KTMカツミ製キハ82系レストア10 キシ80

2021-05-11 21:35:11 | 鉄道模型 キハ82系

キシ80 その2

 前回の通風口を作った勢いで他の4カ所の作業も進めました。

 まず厨房側の丸窓の上にある通風口から着手しましたが、その前に丸窓も2mmほど位置が低いので修正しておきます。Φ3.5真鍮丸棒から切り出した小片で丸窓を塞いだ後正しい位置に穴を開け直します。開けた穴に木製の丸箸を差し込んで、Hゴムとしてライターで焼きなましたΦ0.4真鍮線を丸箸に沿わせて少しずつ曲げながらハンダ付けして行きます。

 

 丸窓の上の通風口は製品では省略されていました。前回ご紹介した方法で取り付けますが、何しろ小さな部分なので拡大鏡を使用していますが視力は限界、指先を使用する作業としても限界です。この部分が省略されたのも当時の技術では仕方なかったのかもしれません。他の部分にしても形は違っていても省略せずに表現しているだけマシだったのかも知れませんね。

 

 客席側妻板近くの1個も同様に取り換えました。丸窓の左下の2個については次回に載せたいと思います。


KTMカツミ製キハ82系レストア 9 キシ80

2021-04-25 19:58:46 | 鉄道模型 キハ82系

キシ80 その1

 自作キハ80の製作も一段落ついたので、これからは本格的にカツミ製のレストアにかかります。まずはキシ80からです。

 キシ80はヤフオクで単品で入手したもので、少しジャンク的な物だったので安い価格で落とすことができました。ジャンクと言っても車体は傷もなくきれいな状態でしたが、床板取付用のアングルが4か所の点付けで車体にハンダ付けされていたために、ハンダの経年変化でアングルの一部が車体から外れた状態になっていました。尤もレストアには好都合で、アングルを外す手間がかなり軽減されます。

 さて、レストアに当たって各車両の各部寸法を計測してみたところ、窓やドアに関して前後方向と窓の上辺はスケール通りです。ただ、窓の下辺の高さが0.25mmほど微妙に高くなっていますが、この程度なら誤差の範囲内でしょうか。修正するのが面倒と言うのもありますが・・・。

 窓に関してはほぼスケール通りで良いのですが、どうしても気になるのがキハ82とキシ80にある通風口(ルーバー)の位置と形です。今回レストアに着手するキシには5か所通風口があります。その内、車体中央にあって目立つ一カ所について今後の試作も兼ねて作り換えてみました。

 

 

 まずプレスで表現されたルーバーを上半分くり抜いて t0.4真鍮板で埋め直します。枠部分を t0.1真鍮板から切り出して所定の位置にハンダ付けします。この段階では塗分け線をガイドにして通風口の位置決めをするため塗装はまだ完全に剥離していません。

 

 ルーバーにはエコーモデルの 0.5mmスジ目板を使用しましたが、そのままでは山部分の幅が広くて谷部分が狭いアンバランスな形になってしまいます。それで以前ご紹介した目打ちを使って谷部分をスジ彫りして谷部分の幅が広くなるように調整しました。

所定の寸法に切り出したスジ目板を一回り大きいt0.4真鍮板で裏打ちした後車体にはめ込みます。この際、ハンダがスジ目に回らないように注意が必要です。


KTMカツミ製キハ82系レストア 8

2021-04-16 19:49:54 | 鉄道模型 キハ82系

自作キハ80の製作 7

 自作のキハ80に台車を取り付けてみました。

 ここまでキハ80の自作記事を書いて来ましたが、こんな面倒な作業をしなくてもヤフオクでカツミ製の中古なら結構安くで入手できます。そうしなかったのは、作りかけの車体を利用しないのはもったいないと言うのもありましたが、以前に作った廃車同然のキハ82から台車と床下器具を流用できると考えたからです。

   

台車は小高製のDT31Aです。おそらく何かで塗装するか染めてあるとは思うのですが、金属そのままの素のような表面が小高の台車の特徴でした。長年の経過でか表面が粉を噴いたようにざらついていましたので、歯ブラシで表面をこすってある程度滑らかになったところでタミヤのマットブラックで塗装しておきました。見た感じが良くなりましたが、プレーン軸なのが気になるところです。

床下器具も小高製ですが、キハ82用なので欠品があるために使用するかどうか思案中です。

 

 床板にマクラバリ用の穴をあけます。使用するマクラバリはエンドウの付随台車用です。(MP用ではありません) 所定の位置にΦ5.5の穴を開けるのですが、長い間使わなかった手回しのハンドドリルを引っ張り出して来たらハンドル部分のネジが無くなっていて使い物になりません。それで、今回はリーマーを使用してみる事にしました。まず、ピンバイスで使用できる最大のΦ3.0ドリルで下穴を開けてリーマーで穴を広げて行きます。最後はヤスリで仕上げて出来上がりです。こんな工具でもインターネットで検索して注文すれば1~2日で届くのですから便利な世の中になりました。

 

 まだ車体の細かいディテール工作は残っていますが、レストア予定のカツミ製のレベルまでほぼ出来あがりました。廃棄寸前で物置に入れられていた物がここまで再生できていささか感慨深いものがあります。

KATOのクーラーを載せてみましたが、小高のクーラーを使用するために開けた穴にぴったりとはまりました。


KTMカツミ製キハ82系レストア 7 キハ80の雨樋

2021-04-11 21:46:45 | 鉄道模型 キハ82系

自作キハ80の製作 その6

 前回のキハ82系のブログから1年近くも経過してしまいました。家庭の事情で模型製作に割ける時間があまりなかったのに加えて、EF58の製作に集中していたのもあります。また、最近になって、長年仕事で使用していた作業台を処分したために、その作業台で行っていた模型製作が一時的にできなくなってしまったと言う事もあります。代わりに古い机と椅子を置いたのですが、どうも落ち着かないのと糸鋸で真鍮板を切ったりキサゲ作業とかで金属粉が飛散するのが嫌でなかなか作業を行う気になりませんでした。けれども、最近になって二つ折りにして収納できる高さ37cmのローテーブルを引っ越す愚息より譲り受けて模型作業を再開しました。。高さが低いと長時間座れば膝とか足が少し痛くなりますが、学生時代からこれくらいの高さの台で作業していたのでしっくりします。

家の中を整理中で、恥ずかしながら周囲が雑然としています。

 さて、自作のキハ80はEF58の製作の合間を縫って漸く車体裾の折り曲げ部分の修正作業が昨年末に終了しました。車体裾を折り曲げた当初、車体長全体を一度に折り曲げようとしたものの、技量が未熟で思うように行かず、途中から万力に挟んで何カ所かに分けて折り曲げを行いました。そのため、折り曲げ位置が凸凹した状態になってしまいました。そのあたりも含めてハンダを盛ったり、ヤスリで削ったりの大修正を行いました。まだまだよく見れば粗が目立ちますが、パッと見は何とかカツミ製と連結してもあまり違和感のないところまでできました。今回は修正作業が加わり時間がかかりましたが、自作でこのような国鉄特急型の車体裾のカーブを表現する際の方法として有りかなと思ったりしています。(キハ82系レストア5、6参照)

車体裾のカーブの修正に加えて、以前にお話しした側板から屋根にかけてのカーブの修正の際に無理に叩いたりして凹みが生じていましたのでこれも修正しておきました。そのようなこともあってかなり手間暇が掛かってしまいました。

 

 このところEF58の製作が相変わらずランボードで手こずっていますので、また気分を変えてキハ82系の製作を暫く行う事になりました。今回はキハ80に雨樋を取り付けました。使用したのはKSの t0.4×幅0.6mm×長さ270mmの雨樋用帯板で、「EF58レストア車体は自作8」でご紹介したセロハンテープで仮止めしてハンダを点付けして最後に全体にハンダを流す手法で固定しました。ただ、車体の片側にハンダで点付けした後で確認すると少し全体に湾曲していたので修正を行ったところ、ハンダごての熱で真っ直ぐではなくやや凹凸ができてしまいました。