今日も損切り!徒然なる列車

損切続きの人生ですが、そんな事は忘れて鉄道旅や鉄道模型とかの話、日常生活での発見や思い浮かんだ話とか書いてみます。

31年前の北海道旅行11

2008-07-21 21:26:49 | 鉄道旅行
函館では乗車予定の2340発「すすらん4号」まで5時間以上待たねばならない。昼間なら函館市内を回ることもできるが、夜間ではそれもできない。函館山は2年前に登った。それに大きな登山用リュックを背負っているので行動範囲は限られてくる。やっぱり「八甲田54号」、「すずらん2号」、「大雪5号」と乗り継ぎ、摩周湖を見るコースにすべきだったとくやむ。
 とりあえず夕食をとるために連絡船口の改札を出る。連絡船口から列車駅本屋まで駅構内を目隠しするように張り巡らされたスレートの板塀脇の長く、暗い歩道を歩かなければならない。こんなところだから食堂はおろか商店など一軒もない。駅本屋の片隅に「みかど食堂」と書かれた看板を見つけたが、どこかわからない。駅前を市電が縦横に走っている。その駅前通りをしばらく歩いて食堂を何軒か見つけたが値段、メニュー、財布の中身が一致しない。駅に戻る途中、つめが伸びているのに気づき爪切りを買おうと店を探す。ぼうにデパートと言う変わった名前のデパートを見つけて,そこの1階で売っているのを見つけ購入。閉店寸前だった。
 函館駅に突き当たる駅前通りは、駅に向かって右側の車線が舗装のやり直しで片側車両通行止。市電がその脇を悠然と走り抜けて行く。京都ならこのような時、通行禁止の軌道敷内でも平気で車を乗り入れさすであろう。そう思うと函館市の勇断に感心せずにいられない。
 再び駅に戻り構内をぶらついていたら、さっき看板のあった「みかど食堂」が見つかった。駅舎の中で営業しているのである。全体に値段が安いが、あまり安いものもと少し見栄を張って350円の親子ドンブリにする。運ばれてきた親子ドンは一寸変わっていて、タマゴとかしわが入っているのは当たり前だが,シナチク、タマネギ、しいたけ、その他いろいろなものが入っている。味付けは濃い目だが量はこの値段にしてはまずまずで、他の人の食事の量をチラリと見回してもそれぞれ割りに入っている。