12の楽しみ!

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歌詠み 6

2020-03-22 11:04:31 | 歌詠み

「この味がいいね」と君が言ったから七月六日はサラダ記念日  俵万智

 

『道に倒れてだれかの名を、呼び続けたことがりますか』 中島みゆき わかれうた

 

どちらも事実というより、その心情が共感を呼ぶ歌。

前者は、「サラダ」の一言にみずみずしい感性を感じるが、実は唐揚げの味だったらしい(笑)。

後者はドキッとするような烈しい歌詞。映画のシーンか幼児の様子からヒントを得たのかもしれない。

作品とはそういうものである。事実かどうかより心の真実みたいなものを表現する。シャガールの絵画のように。

絵の勉強しているとき、見たままに描けと言われながらリンゴよりリンゴらしく描けとも指導されたことを思いだす(笑)。

そんな歌を詠めたらいいな。

 

 

歌詠み。

 

photo : SIMPLY

その声に 君は振り向き 歩み寄る 何もできずに あの日去り行く

 

 

 

photo : zired

妻と子の 男に惹かれ みだれ髪 匂い立つ花 あなたは秘めて 

 

 

 

photo : DirettaNews

夫と子の 女に惹かれて 求め合う 流れる汗に 熱き秘めごと

 

 

 

 

 

 

 

photo : ノエル

夜が明けて 仕事に出かける 君と僕 はにかむ笑顔に 幸、満ちる春

 

 

 

 

 

 

 

photo : STROBOLIGHT

残り香の 匂い立つ日々 花いとし この胸軋む 無常の日々よ

 

 

 

読み:軋む(きしム)、黄塵万丈(こうじんばんじょう)

黄塵万丈にひとり立ち、碧空を望む。