12の楽しみ!

ここでは色んな楽しいことをランダムにアップしていきます。

歌詠み 7

2020-03-27 18:44:01 | 歌詠み

与謝野晶子が『みだれ髪』を発表したのは、1901(M34) 年8月である。実に119年前。

女性の恋愛感情を素直に詠んだ斬新な作風は当時賛否両論を巻き起こした(Wikipedia)。

そこには6章にわたり、全399首が収められている。たぶん詠んだ歌はそれ以上だろう。

時代は変わり今時、表現は何でもありである。現代にそれを発表してもさほどの反応だろう。

しかし100年以上も経ってなお読み継がれている「力」がそこにある。

本人も100年先までは考えていなかっただろうけど、彼女の波乱に満ちた人生、生き様を含め結果として残った。

作品が残るか否かは別にして『生きる』ということは、一所懸命だ、と思うのである。

 

 

 

歌詠み

 

photo : ビギナーズ

ぽつぽつと 頬を濡らす 春の雨 ふと思ってる 君、気を付けて

 

 

 

 

photo : peaの植物図鑑

突然の 冷たい雨に 寒椿 深紅の花よ 凛と命咲く

 

 

 

 

photo : 明日葉

北欧の 薫りを咲かす クロッカス 心あなたへ コーヒー熱く

 

 

 

読み:頬(ほお)、深紅(しんく)、凛と(りんト)、薫り(かおリ)

桜、水仙、仏の座、花々咲きだすこの日々に時折冷たい雨降るね。

 

 


歌詠み 6

2020-03-22 11:04:31 | 歌詠み

「この味がいいね」と君が言ったから七月六日はサラダ記念日  俵万智

 

『道に倒れてだれかの名を、呼び続けたことがりますか』 中島みゆき わかれうた

 

どちらも事実というより、その心情が共感を呼ぶ歌。

前者は、「サラダ」の一言にみずみずしい感性を感じるが、実は唐揚げの味だったらしい(笑)。

後者はドキッとするような烈しい歌詞。映画のシーンか幼児の様子からヒントを得たのかもしれない。

作品とはそういうものである。事実かどうかより心の真実みたいなものを表現する。シャガールの絵画のように。

絵の勉強しているとき、見たままに描けと言われながらリンゴよりリンゴらしく描けとも指導されたことを思いだす(笑)。

そんな歌を詠めたらいいな。

 

 

歌詠み。

 

photo : SIMPLY

その声に 君は振り向き 歩み寄る 何もできずに あの日去り行く

 

 

 

photo : zired

妻と子の 男に惹かれ みだれ髪 匂い立つ花 あなたは秘めて 

 

 

 

photo : DirettaNews

夫と子の 女に惹かれて 求め合う 流れる汗に 熱き秘めごと

 

 

 

 

 

 

 

photo : ノエル

夜が明けて 仕事に出かける 君と僕 はにかむ笑顔に 幸、満ちる春

 

 

 

 

 

 

 

photo : STROBOLIGHT

残り香の 匂い立つ日々 花いとし この胸軋む 無常の日々よ

 

 

 

読み:軋む(きしム)、黄塵万丈(こうじんばんじょう)

黄塵万丈にひとり立ち、碧空を望む。

 


日付ブログ 2

2020-03-18 19:09:10 | 随想

MAR  18 ,2020

 

fhoto : Adam isn't hehe

 

2020年が始まり11週が過ぎた。1年は長い。やっと(?)5分の1が過ぎたところ。まだ5分の4ある。

山歩きなら身体があったまり調子が出てくるころだ。

今は、進学や就職、移動などの時期。農業などは春の準備に忙しくなる。

この時期をどう過ごすかによって中盤の動きが決まってくる。大事な時だ。

 

しかし時として、波に乗れないこともある。

個人的には、足が故障だ。日常生活にさほどの支障はないが、ジョギングはここ数日休止だ。

走りは休止だが、完全オフの日はずっとない。(笑)

 

 

 

忍耐の時かな。『苦難は忍耐を、忍耐は練達を、練達は希望を生む』と有名な句がある。

苦難、忍耐は分かるが、練達とは『熟練して深く通じていること。また、そのさま。』とある。

何かを成し遂げるために、忍耐が必要と言うのは分かる。

けれども社会全体の変革や安定、あるいは病気からの復帰となるとなかなか忍耐できないものである。

何故か、それは先が見えないからである。

先が見通せないとき人は、イライラしたり不安になる。先が分かっているから長蛇の列を作り何時間でも待つことができる。

 

 

 

そういう時は、小さな喜びを見つけると良いかもしれない。

目の前の課題を一つひとつをクリアしていくことに集中する。

そうしているうちに状況が変わったりする。

諦めないことで可能性が出てくる。そこが忍耐かな(笑)。

ただ、可能性というのは良い方にも悪い方にも転ぶ。だから可能性と言える。

 

 

 

足の痛みが消え、また走れる。休みが取れて山へ行ける。また、あの人に会える。

全て可能性の話しである。そうならないかもしれない。

そうならないかもしれないと知りながらも諦めない。

なぜ諦めないのか、それはそうなりたいという希望があるから。

 

 

 

最初に苦難があるわけではない。最初にあるのは希望である。

そうでありたいという確固たる希望が無ければ、どんなに小さい苦難でも耐えられない。

希望があってこそ苦難に耐えることができ、やがて練達、深く通じることで希望へと繋がっていく。

こう考えると少し希望が湧いてくる(笑)。今を生きる意味がもっと深くなる気がする。

さ、目の前の課題に集中して、もう一歩踏み出すとしよう。

小さな喜びを見つけるために。

 

 


歌詠み 5

2020-03-16 11:03:52 | 歌詠み

春の嵐。夏や冬のものとは受ける印象が少し違う。台風みたいに数日間ではなくほぼ1日で通り過ぎていく。冬到来というような厳しさでもない。春に向け暖かくなる時分に冬に戻るような冷たい雨と強い風。身体より心に応える感じである。冬の嵐が身に凍みると言うなら、春のそれは身に沁みると表現したい。

そうして、春がやってくる。春の精華は短い。

 

 

歌詠み。

fhoto : Toritoma

たくさんの いいねが欲しい SNS ほんに欲しいのは 君のだけ

 

 

 

fhoto : SnapDish

缶ビール 二本携え 君のもと 幸せいっぱい 手料理前に

 

 

 

 

fhoto : 日本実業出版社

一人でも 平気と話す その心 耳に澄ませば 寂しさを聞く

 

 

 

読み:凍みる、沁みる(しミル) 精華(せいか:美しく華やかなこと) 携え(たずさエ)

春の嵐再び。やがて春。

 

 


歌詠み 4

2020-03-11 18:30:03 | 歌詠み

春は、天候が不安定だ。晴れて暑い日もあれば、冬に戻るほど冷え込んだり、冷たい雨、強い風。移ろう季節は移ろう自分か。セロトニンの作用と考えるより季節を感じているからと思いたい。

さあ、もうすぐ春本番。別れと出会いの季節。誰と出会う。再会する。

 

歌詠み。

 

 

ぼんやりと 淡く満月 柔らかに 君に届かず 霞みの心

 

 

 

fhoto : Wikiwand

高速へ いつもの案内 横に見る 心残して 先を見つめる

 

 

 

fhoto : Sweet Shrimp

陽光の チューリップ白く 切なくて 見上げる空は どこまでも澄み

 

 

 

花言葉:失われた愛、理想の恋人 読み:霞み(かすミ)

春の嵐、過ぎ去りて。