12の楽しみ!

ここでは色んな楽しいことをランダムにアップしていきます。

雨乞岳・イブネ・クラシ 2023.5

2023-06-09 20:50:28 | 

仕事調整の中で、ひょいと空いた日程。

これを生かさない手はない!

上手くやれば、テン泊できるのではないか。と言うことで、日曜、月曜でのテン泊山行を考える。

行先は、かねてから希望しているイブネ・クラシだ。『すごく良いよ!』との声をたびたび聴いている。

雨乞岳に登った時も見えている山域だ。是非にと思っていた。

 

しかし、天気予報が・・・。

日曜日はまあ良いのだが、月曜日に曇りから雨マーク。雨降る前に下りて来れば行けるかなと色々と思案していると、

しばらくして天気サイトで再度確認すると今度は降水確率100%になっている!

雨の中でテント撤収作業は、考えただけでも気分が滅入る。

月曜日は全国的に雨模様、どこへ行っても雨である。仕方ない日帰り登山に変更だ。そして行く山はどうするか。

南木曽岳に変更するかなどとしばし考えて、イブネ・クラシのままで山飯を練習しようと結論。

いつもは、カップ麺やインスタントラーメンのアレンジなので、いわゆる山ご飯に挑戦しようと思う。

もともとテン泊したら多分時間がかなりあるので、ゆっくり飲みながら山飯を楽しもうと考えていたのだ。😁

 

 

雨降り前の日曜日。かなりの登山者とそのマイカーが想像される。

現地7時半、御在所岳に登るための駐車場はどこもかしこもいっぱい。路駐もすでに止めるところがないほどだ。

これ、登山道も頂上もかなりの混雑だろう。

御在所から奥の武平(ぶへい)峠へと車を進める。駐車できる所はもう無いかと思いながら登山口近くまで行く、やはりいっぱいだ。

ココに入るか⁉とわずかの隙間に頭から突っ込む。ナイス!軽バンサイズが幸いして車道にはみ出ることなく収まった。😊

 

 

準備をしている間にも続々と登山者が。雨乞岳の登山口を通過していく。

さて、いよいよ出発。なんか新しい注意看板が立っている!

 

 

年配のご夫婦を抜いて、どんどん進む。3回目ともなると地形が頭の片隅に残っているものだ(笑)。

しかし、こんなにぬかるんでいたっけ?登山道の赤土部分が、泥状態の一歩手前で滑りやすい。

それが、ここ。落ちる人がいるんだろうな。

 

 

後ろからくる女性パーティー。ここで滑り落ちるとなかなか大変。気を付けて。

 

 

雨は降りそうにないが曇っている。

 

 

土、沢、木の根っこなどを滑らずに40分ほどで沢谷峠の分岐に来た。

ここから、右に行くと沢沿いを楽しみながら登るルートになる。それを時短するために左ルートを登る。

下りに使う人が多いマイナールートだ。

あれほど、おばちゃんたちの話し声が聞こえていたのに一切聞こえなくなった(笑)。

しかもこちら側を登っている人も後ろからトレランの人も来ない。

 

 

新緑の中に艶やかに赤い花。

 

 

光が入って奇麗なヤマツツジ。

 

沢谷ノ頭。分岐から35分。

 

 

小鳥たちのさえずりが心地よい中を歩いていく。

小型の双眼鏡を持ち歩いているが、葉が生い茂って声はすれども姿は見えず。😂

 

 

三人山、1014m。見晴らしなく通過(笑)。

 

 

小鳥のさえずりを聞く。シジュウカラは分かる。ホトトギスも鳴いている。あれは、オオルリの声か?あっ、コゲラを発見!

そして、托卵で有名なカッコウの声が遠くに響く。♪カッコウ♪カッコウ。外国人にもカッコウと聞こえるのだろうか。

素朴な疑問。だって犬がバウワウだもんな(笑)。

 

花盛りで、サラサドウダン。

 

 

こちらはベニドウダン。

 

 

ドウダンってどいう意味?と思って調べた。

花をよく見ると、枝から三本の柄が出ている。これが夜間の明かりに用いた灯台(結び灯台)の脚に似ているからだとか、時代劇とかで見るやつか!?

トウダイが訛ってドウダン。

さらに、ドウダンの漢字変換が『満天星』と出る。これも不思議。まあ星のように見えなくもないが。

実は、中国語。ヒマラヤからアジアにかけて約10種ほどあるドウダンツツジ、もちろん中国にもある。

その漢字をあてたらしいので、音読み、訓読みとはまるで違う。

さらに話がそれこそ星になる。1991年に2人の日本人天文家によって発見された小惑星に『満天星』(ドウダンツツジ)と名付けたそうな。

ロマンだね。ちなみにドウダンツツジの花言葉は、『上品』『節制』、そして『わたしの思いを受けて』。

 

 

三人山から、最後の急登を登って『東雨乞岳』1225mに到着。

御在所岳程ではないだろうけど周りに結構登山者がいる。

 

 

駐車場を7時50分頃出て、ここで10時30分。2時間40分。YAMAPのコースタイム通り。

食材担いできた割には歩けたほうかな。😎

ここからクラシまでは、まだ2時間弱あるな。行動食と水分補給が大事。

目指すイブネ・クラシ。トレーニングのためツェルトに、食材と飲み物詰めたのでかさ張っている。やや重い(笑)。

 

 

20分で『雨乞岳』1237mだ。

 

 

さあ、ここから杉峠にいったん下る。

登ってくるソロやカップルの登山者とすれ違う。

その中に、元気な3人組が登ってきた。1人白い人がいるなと思っているとなんとフリーザ(アニメ)だった(笑)。

全身白タイツに顔も白く塗り、紫系で帽子と肩パット。シッポも付いているけど歩くのに邪魔らしくおなかベルトに挟んでいた。

ご苦労なことで(爆)。

イブネの方に人影が見える。

 

 

杉峠に降りてきた。

とても良い目印なので、いつまでも立っていてもらいたい。😀

 

 

テン泊して降りてきた様子のグループがいる。

さてここから登り返しだ。雲が切れて、青空が見える。

 

 

青空にヤマツツジ。ヤマツツジはあるが、アカヤシオは見かけない。御在所岳の方にしかないのかな?

 

 

こちらはシロヤシオ。『上品』だね。

 

 

分岐だ。水谷岳への道は、昭文社の地図では難路となっている。上級者向け、ちょっと興味がわく。😁

 

 

石楠花(シャクナゲ)が、咲いていた。

カメラのフィルターワークならぬちょっと加工して雰囲気出たかな。😉

 

 

イブネへの最後の登り、そこに下ってくる団体。

先頭はガイドかな、で後ろはお客さんか。10名ほどの団体と思っていたらその後にさらに10名ほど!

同じグループなのか別なのかは良く分からない。

 

 

そこを登りきったところに、天上の園があった。

全然想像していなかった景観に気持ちが高ぶる。

 

 

樹林帯が一気に開け、見渡す限り苔ワールド。

奥の灌木は、アセビかな。

 

 

さらに進む。ふと何かグレーの鳥が一羽飛んでいく、カッコウだ!

カッコウの飛翔が見れた!これには感動した。

写真は見ているが本物を見たのは初めてだ。グレー色が羽ばたかずに滑空していく。

飛んでいるときは♪カッコウとは鳴かず、地鳴きで、ジャ、ジャとカケスのような声で飛んで行った。

ホトトギスも似たような姿だが、大きさでたぶんカッコウだ。

 

振り返れば、歩いてきた東雨乞岳(左)と雨乞岳(右)だ。

 

 

苔の絨毯に接近して・・・

 

 

歩みを進めて、イブネ北端。

その名の由来だが、『イブネ』は伊船と書き、山容が船を伏せたような形をしているからとか、鈴鹿市伊船町と関係しているとか諸説あり。

ここでちょっと妄想。

船が伏せた山容には、船伏山(恵那山)、舟伏山(標高1,040.3 m)とかになるのだが、そこに伊勢のという意味で伊勢船伏となって、

いせふなふし→いふな→いぶな→いぶね、というのはどうだろう。😁

 

 

さらに10分ほど進んで『クラシ』。

『クラシ』については、カモシカの別名が有力だ。『クラシシ』と言う。

カモシカは、主に食料として弥生時代から関係があるので別名もかなり多い。

ここからの展望はないので戻る。

 

 

所々、地面が見えているのでテン泊するには良いところ。

ここで昼休憩にする。12時30分を過ぎている。おなかすいた~(笑)。

 

 

山飯は、家で下ごしらえしてきた豚肉とキャベツを深めのフライパンで鍋にする。

冷凍庫で凍らしてきたが、すでに解凍されている(笑)。

今日はビールも持参。保冷材も詰めて来たので十分冷えている。🍺😎

日帰り山行でのビールは、普段は控えているのだが今日は特別だ。

缶ビールのプルを引くと白い泡がこぼれる。一口のどに流し込む『う~ん、うまい!』

味見しながら鶏ガラの素を調整する、豚肉の味付けがいい感じだ。良い具合いに鍋が出来上がった。😋

写真は、飲みながら料理したので何も撮っていないので悪しからず(笑)。

 

 

それにしても、苔の絨毯が見事だ。

 

 

西に琵琶湖、東に伊勢湾。朝晩、両方からの湿気を十分受けていることが想像される。

奥に光っているのが、琵琶湖。

 

 

さあ、下山だ。

 

 

4時間弱の歩きで18時30分ごろ無事に下山。あれほどあった車が1台もない(笑)。

イブネ・クラシ、良いところだ。

今度はきっと、テン泊で来たい。酒と山飯と、星空は満天星か。

 

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