毎年、アルプスを歩くのを楽しみにしている。
今年の目標は剱岳。2回目である。1回目はもう7年も前になる。
その時は晩秋で、頂上近くで雪が降り始めてゆっくりできず下りは小雨の中、カニのヨコバイなど下山してきた。💦
今回は夏だ。雪渓の残り具合などを確認してからチェーンスパイクもいらないとみて出発。
そして前回歩けなかった立山の縦走も計画の一つ。さて山旅の顛末は。😄
立山駅まで、3つの高速道路を使い休憩入れて約4時間。駐車場が無料なのがありがたい。
さて、ここでもチケット並び必須(笑)。1時間前から並ぶが右列の最後尾だ。
室堂までは、観光客もたくさん来るのだが、朝いちで並ぶのはほとんどが登山客。
スタッフが少し早めに動き出す。
ケーブルカーの始発は7時。次の10分に乗れた。テン泊の大型ザックが、邪魔にならないように床に置き、つかまり棒を握って7分耐える(笑)。
美女平駅に到着。そのまま次はバスに乗り込むのだが、1台目には乗れず次の便を待つ。
お客さんが定員に達しないと次の便は出ないので、次のケーブルカーが到着してお客さんが増えるのを待つ。
大型ザックはバスのお腹(荷室)に収納され、水、ペットボトルなどはこぼれないように車内へ持ち込む。
小型のザックは、膝の上にと言うことである。
50分ほどで室堂に到着。室堂の標高は2450m、立山駅の475mから一気に2000m近く標高を上げる。
人によっては軽い高山病になる人もいるようである。
朝食がてら立山蕎麦を食べ、トイレを済ましているうちに標高に慣れてくる。😄
外へ一歩出ると夏の日差しと観光客や登山者がたくさん。
準備OK!いざ出発!
と言うほどのこともなくまずはボチボチと歩き出す。ザックが重い(笑)。
ミクリガ池にはまだ雪が残っていて綺麗。
ヤマハハコ。山でこの時期よく見ることができる。エーデルワイス(ウスユキソウ)とは違う種類。
立山連峰が池に映る。縦走予定だが、どうなるか。
上高地ほどではないが、観光客と登山者、ハイカーが入り混じるなか足を進める。
硫黄のにおいが風に乗って運ばれてくる。
山の姿はないが、地獄谷もミクリガ池そのほか全体が立山火山である。
眼下に雷鳥沢キャンプ地が見えた。観光客はこのあたりで引き返す。
100mほど下って、向こうの山の黒く窪んでいるところに剱御前小屋がある。そこまで登る。💦
ザックの重さに耐えながら一歩一歩を進める。何が重いって、テン泊セットのほか嗜好品が重い。
主にアルコールだ。山の上での缶ビール350mlは安くて500円、高いと700円也。
下界の3倍を超える値段だ。小屋泊代を削っているのにビール代に回すのもなんだかなと思い350mlを3本仕込んだ。その他ウィスキーを450mlほど。そしてツマミ。
プラス1日目は、夕食に生食材とそれを冷やすための凍らした水500mlとアクエリアスのチューブ。
それだけで2㎏を超えている。馬鹿ね~😅
バリエーションならそんなことは出来ないし、今回もベースキャンプにして剱岳に登るのでキャンプ地までとがんばった訳である(笑)。
雷鳥沢キャンプ場がだいぶ小さくなった。
あの丘の向こうに僕らの夏がある♬ なんてね~
コバイケイソウ。全草が有毒植物である。このエリアではあちこちで見かける。
剣御前小屋まで登り切れば一休み。標高差450mをクリア。しんどかった~(笑)。
室堂で食べた蕎麦も燃料切れで行動食を口にする。
ここからは、剱沢のキャンプ場まで下っていく。ガスが湧いてきた。
ハクサンイチゲの白が優しい。フクジュソウと同じ「幸せを招く花」として有名。
雪渓が残っている涼しい所にたくさん見られた。
写真中央の黒くなっているあたりがキャンプ地である。
短い雪渓を通過。下りはひょいと足を置くと転ぶ可能性があるので慎重に。
時間も早くテントはまばら。好きなところに張れそうだ。
残念ながら、剱は雲の中。
なるだけ水平な場所を選びテントを張る。
時間には余裕があるので剱御前へ登る計画だったのだが、昨夜の運転と車中泊と寝不足気味。
20㎏近いザックを担ぎ上げて少々くたびれた。歩けなくはないが、メインは明日の剱岳だ。
と自分を納得させてもうリラックスモード。😅
ビールを雪渓で冷やしてからの1本目を楽しんでいるとガスが晴れて剱が山容を現す。
久々に見る生剱。イイねぇ~。😎
右の山塊のてっぺんに祠が見える。頂上だ。
手前の山、左側に白く見える部分がある。あそこを登る。ザレていて岩場より大変かもしれない。
時間がたっぷりあるので、散策。こちらはチングルマ。ハクサンイチゲと似ているが花びらの白い部分が丸い。
夕暮れが始まる。
ちょっと早いが夕食にしよう。夕食は、豚キャベツ鍋。表銀座を縦走した時と同じだ。
味付けをした豚肉を冷凍し、凍らした500mlのペットボトルと一緒に保冷バッグに入れて持ってきた(笑)。
2本目のビールは、雪渓に埋めてあったのがよく冷えていて『く~、美味い!』😆
重い思いしてきた甲斐があるというものだ。雪渓の冷蔵庫も想定内。
食後ウィスキーをお湯割りにして、夕日に映える剱岳を眺める。
本日の行程
距離:約4.4㎞ 時間:4時間少し(休憩25分ほど) 累積標高差:のぼり / くだり 537 / 430 m
明日は、いよいよ剱岳。まさかの事態になるとは露知らず。
早い夜が更けていく・・・つづく
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