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12の楽しみ!

ここでは色んな楽しいことをランダムにアップしていきます。

剱岳 前編 2025.7

2025-08-09 07:18:25 | 

毎年、アルプスを歩くのを楽しみにしている。

今年の目標は剱岳。2回目である。1回目はもう7年も前になる。

その時は晩秋で、頂上近くで雪が降り始めてゆっくりできず下りは小雨の中、カニのヨコバイなど下山してきた。💦

今回は夏だ。雪渓の残り具合などを確認してからチェーンスパイクもいらないとみて出発。

そして前回歩けなかった立山の縦走も計画の一つ。さて山旅の顛末は。😄

 

立山駅まで、3つの高速道路を使い休憩入れて約4時間。駐車場が無料なのがありがたい。

さて、ここでもチケット並び必須(笑)。1時間前から並ぶが右列の最後尾だ。

室堂までは、観光客もたくさん来るのだが、朝いちで並ぶのはほとんどが登山客。

 

スタッフが少し早めに動き出す。

ケーブルカーの始発は7時。次の10分に乗れた。テン泊の大型ザックが、邪魔にならないように床に置き、つかまり棒を握って7分耐える(笑)。

美女平駅に到着。そのまま次はバスに乗り込むのだが、1台目には乗れず次の便を待つ。

お客さんが定員に達しないと次の便は出ないので、次のケーブルカーが到着してお客さんが増えるのを待つ。

大型ザックはバスのお腹(荷室)に収納され、水、ペットボトルなどはこぼれないように車内へ持ち込む。

小型のザックは、膝の上にと言うことである。

50分ほどで室堂に到着。室堂の標高は2450m、立山駅の475mから一気に2000m近く標高を上げる。

人によっては軽い高山病になる人もいるようである。

 

朝食がてら立山蕎麦を食べ、トイレを済ましているうちに標高に慣れてくる。😄

外へ一歩出ると夏の日差しと観光客や登山者がたくさん。

 

 

準備OK!いざ出発!

と言うほどのこともなくまずはボチボチと歩き出す。ザックが重い(笑)。

ミクリガ池にはまだ雪が残っていて綺麗。

 

 

ヤマハハコ。山でこの時期よく見ることができる。エーデルワイス(ウスユキソウ)とは違う種類。

 

 

立山連峰が池に映る。縦走予定だが、どうなるか。

 

 

上高地ほどではないが、観光客と登山者、ハイカーが入り混じるなか足を進める。

硫黄のにおいが風に乗って運ばれてくる。

 

 

山の姿はないが、地獄谷もミクリガ池そのほか全体が立山火山である。

 

 

眼下に雷鳥沢キャンプ地が見えた。観光客はこのあたりで引き返す。

100mほど下って、向こうの山の黒く窪んでいるところに剱御前小屋がある。そこまで登る。💦

 

 

ザックの重さに耐えながら一歩一歩を進める。何が重いって、テン泊セットのほか嗜好品が重い。

主にアルコールだ。山の上での缶ビール350mlは安くて500円、高いと700円也。

下界の3倍を超える値段だ。小屋泊代を削っているのにビール代に回すのもなんだかなと思い350mlを3本仕込んだ。その他ウィスキーを450mlほど。そしてツマミ。

プラス1日目は、夕食に生食材とそれを冷やすための凍らした水500mlとアクエリアスのチューブ。

それだけで2㎏を超えている。馬鹿ね~😅

バリエーションならそんなことは出来ないし、今回もベースキャンプにして剱岳に登るのでキャンプ地までとがんばった訳である(笑)。

雷鳥沢キャンプ場がだいぶ小さくなった。

 

 

あの丘の向こうに僕らの夏がある♬ なんてね~

 

 

コバイケイソウ。全草が有毒植物である。このエリアではあちこちで見かける。

 

 

剣御前小屋まで登り切れば一休み。標高差450mをクリア。しんどかった~(笑)。

室堂で食べた蕎麦も燃料切れで行動食を口にする。

 

 

ここからは、剱沢のキャンプ場まで下っていく。ガスが湧いてきた。

 

 

ハクサンイチゲの白が優しい。フクジュソウと同じ「幸せを招く花」として有名。

雪渓が残っている涼しい所にたくさん見られた。

 

 

写真中央の黒くなっているあたりがキャンプ地である。

短い雪渓を通過。下りはひょいと足を置くと転ぶ可能性があるので慎重に。

 

 

時間も早くテントはまばら。好きなところに張れそうだ。

残念ながら、剱は雲の中。

 

 

なるだけ水平な場所を選びテントを張る。

時間には余裕があるので剱御前へ登る計画だったのだが、昨夜の運転と車中泊と寝不足気味。

20㎏近いザックを担ぎ上げて少々くたびれた。歩けなくはないが、メインは明日の剱岳だ。

と自分を納得させてもうリラックスモード。😅

 

 

ビールを雪渓で冷やしてからの1本目を楽しんでいるとガスが晴れて剱が山容を現す。

久々に見る生剱。イイねぇ~。😎

 

 

右の山塊のてっぺんに祠が見える。頂上だ。

手前の山、左側に白く見える部分がある。あそこを登る。ザレていて岩場より大変かもしれない。

 

 

時間がたっぷりあるので、散策。こちらはチングルマ。ハクサンイチゲと似ているが花びらの白い部分が丸い。

 

 

夕暮れが始まる。

 

 

ちょっと早いが夕食にしよう。夕食は、豚キャベツ鍋。表銀座を縦走した時と同じだ。

味付けをした豚肉を冷凍し、凍らした500mlのペットボトルと一緒に保冷バッグに入れて持ってきた(笑)。

2本目のビールは、雪渓に埋めてあったのがよく冷えていて『く~、美味い!』😆

重い思いしてきた甲斐があるというものだ。雪渓の冷蔵庫も想定内。

 

 

食後ウィスキーをお湯割りにして、夕日に映える剱岳を眺める。

 

 

本日の行程

距離:約4.4㎞  時間:4時間少し(休憩25分ほど) 累積標高差:のぼり / くだり 537 / 430 m

明日は、いよいよ剱岳。まさかの事態になるとは露知らず。

早い夜が更けていく・・・つづく

 

💖

 


栗沢山 2025.6

2025-07-12 18:50:19 | 

ベースキャンプとしてテントを張り、そこから四方の山へ行くスタイルは、担ぐ荷物も少なくて良い。

仙丈ケ岳から降りてきてもすでにテントは張ってあるので、時間に余裕ができる。😁

ところで、テン場隣の長衛小屋にはコインシャワーがある。

訪ねてみたら予約が入っていないので使って良しとのこと。ありがたい。😀

500円で5分間お湯が出る。汗を流すには十分だ。

 

さて、夕食後、ウィスキーを嘗めながら考えた。仙丈ケ岳を登り翌日の甲斐駒ヶ岳は・・・。

課題は時間である。バスの最終便が16時。

15時か、余裕を見て14時に下山したい、コースタイムを考えると5時台の出発となる。

すると遅くても4時起床か。😓

甲斐駒ヶ岳は捨てがたいが、バスの時間を気にして焦って登頂しても楽しめない、ここは安全を優先しよう。

しかし折角この場所にいるのだ。ならば、他のルートはないだろうかと地図を眺めながら考える。

 

甲斐駒ケ岳に通じているルートに早川尾根がある。栗沢山へ登りそのまま進めば三百名山のアサヨ峰だ。

これならテン場までぐるっと一周できる。

下山後、テントを撤収してパッキングし、バス停まで歩く時間を考えれば、ナイスチョイスだ。😎

と考えてシュラフにもぐりこんだ。いやそれほど冷えないので掛布団替わり。

 

山の朝は早い。すべてを早めに動くのが安全登山にもつながる。

だが、ベースキャンプ型のテン泊は普通のキャンプをしているようで、ついのんびりしてしまう(笑)。

周りの方は早々に登りに出かけているなか、朝食に五目アルファ米をお湯で戻す。

腹ごしらえしながら、足の疲れはさほどないのを確認。だいぶ軽くなったザックを背負いいざ出発。なんと8時だ。💦

 

歩き出しそうそう方向を間違えた。何を勘違いしたか、バス停の方に向かって歩き途中で気が付いた。😅

登り口は、長衛小屋の奥からである。ちゃんと地図で確認しないから。

竹沢長衛氏の尽力により小屋が設立。昭和5年(1930)と言うから歴史がある。

 

 

山の雰囲気が仙丈ケ岳と違う。

 

 

こんな登りが続く?

 

 

と思ったけど後は普通だった(笑)。

 

 

途中まで沢沿いだ。

 

 

仙水小屋は改装中のようで、重機がありテラスを作っているのか?

 

 

振り返ると昨日登った仙丈ケ岳方面。頂上はもう少し奥だけど。😁

 

 

苔がキレイ。

 

 

こちら側の山は、岩々だ。仙丈ケ岳と全く異なる。

 

 

苔もちょっと違う様子。

 

 

振り返ると、いい景色。

 

 

分岐まで来ると、甲斐駒ヶ岳が見える。

 

 

この白い花は、『ツマトリソウ』。「妻取り!?」かと思いきや、当たらずも遠からず。

上級武士の鎧は、肩や腰回りにカラフルな鉄片が付いている。あれを『威(おどし)』と言う。

その威(おどし)の色使いは数十種類ありそれぞれに呼び名がある、そのうちの一つの色遣いを妻取威(つまとりおどし)と言うらしい。

この花弁の先端に淡い紅色が入ることがあり、色使いがそれににているからだとか。なぜ妻取りなのかは?のまま(笑)。

 

 

ここの登りなかなかの急登、標高上げて振り向くと。先ほどの分岐からあの尾根を登って甲斐駒ヶ岳に続く。

 

 

この日は、ザ・夏!😎

 

 

山の向こう遠くに見える町は、北杜市。

 

 

頂上へ最後の登りか。😆

 

 

 

花に癒される。元気もらえるね。

 

 

頂上前の少し開けたところから。やはり甲斐駒ヶ岳は、ガスが湧く。

今日登ったら、見晴らし少なかったかも知れん。🤔

 

 

栗沢山、2471m。岩とハイマツの頂上。

 

 

雲が、甲斐駒ヶ岳を演出。

 

 

見晴らし、最高! 仙丈ケ岳。

 

 

アサヨ峰の向こうに北岳。

雲がかなりの量になってきた。雨は降らなさそうだが、ガスの中歩いても今一つ。

ならば早めに下山して、道の駅にでも寄ろうかと。😁

 

 

そうと決まれば、帰りのバス時間が気になる。まだ12時少し前だ、下山のコースタイムが1時間30分。

急げば14時のバスに間に合うか!

頂上の岩場を少し歩いて、ハイマツ、樹林帯の中へ。

 

 

たして下山は、1時間15分ほどで降りてこられた。

今までで一番早いテント撤収とパッキングかというスピードでザックを背負う(笑)。バス停までの時間も余裕だ。

すでに7~8名がベンチに座っている。ベンチには端から番号が振ってあり、10番にザックを下す。

バスの時刻を確認すると『!』なんと14時のバスがない!!!

13時10分の次は15時である・・・・🤣

 

1時間の余裕ができたと考えて、ザックを置いてテン場に戻りコーラを買い、沢で足のアイシングと洒落込んだ。

ただ雪解けの沢は、15秒も浸けていられないほど冷たく、日差しに温められた石に足をのせると心地よい熱を感じて子供のころの川遊びを思い出す。😎

 

バス停に戻ると、その隣にいちめんピンクの花が。調べるとクリンソウと分かった。山間部の湿地に自生する、と説明通りに咲いていて、まあ見事。

 

日の行程

距離:約5.5㎞  時間:約5時間(休憩1時間) 累積標高差:のぼり / くだり 763 / 762 m

 

軽い登山でクールダウンだった。でも眺めは良かったので満足。😄

次こそは甲斐駒ヶ岳に登ろう。

あと1回ぐらいトレーニングしたいが、それは地元の猿投山ぐらいかな。

 

💖

 


仙丈ケ岳 2025.6

2025-07-08 01:17:56 | 

北アルプスに向けて、ただきついトレーニング登山より楽しい方が良いと思い計画変更(笑)。

北アルプスは遠いけど、中央アルプスは割と近い。ふと南アルプスはと思う。

山が深いイメージが先行していて余り意識していなかったが、YAMAPレポート見ているうちにココが良いかもと。

南アルプスの女王、仙丈ケ岳だ。日程がうまく取れたので、甲斐駒ヶ岳も狙えるか。😎

 

北沢峠まで登山バスに乗るため、戸台パーク(仙流荘隣り)に車を停める。朝早く並ばなければならないので、車中泊にする。

夜0時過ぎに到着。広大な敷地に、全国からの車ナンバーを見る。

登山バスは、乗り込むまでが大変で、特に土日はどこの山でもすごい混みようだ。

 

早朝、トイレに行ったついでにチケット販売時間を見に行くとすでに場所取りが始まっている!

そこで気づいたことがある。並ぶのはバス停に並ぶだけでなくバスチケットの購入も並ばないと(笑)。

バスの始発は6時5分、1時間前から座っている年配のご夫婦のほかザックやストックなどがずら~っと置かれているではないか。

少し慌てて、小走りで車に戻り場所取りのためのモノを探す。レジャーシートにしよう。

2枚のレジャーシートをバス停の方とチケット購入の方とに置いた。取りあえずはこれで良し。

再び車にもどり、出発準備。朝食は抜きだ。😅

 

前日に(仙流荘内)チケット売り場が閉まる前に購入した人も多いようで、すでにバス停の方に並んでいる人が何人もいる。

レジャーシートを仕舞ってザックをバス停の方に置き、自分はチケット売り場の方に並ぶ。

チケット販売は、現金1台とキャッシュレスが2台ある。多くの人がキャッシュレスに、自分は現金派(笑)。

手荷物代入れての往復チケットが2740円也。

 

そのままバス停側に移動して並ぶ。まだ40分以上時間がある。その間にトイレに行ったりしておく。

御覧の通り。😓

 

 

バスは、中型かマイクロバスのサイズ。大型だと林道の幅に合わないのだろう。

登山者の他に釣り師もいる。天竜川の渓流釣りだ。ストックならぬ釣り竿が円筒形の筒に納まっている。

この人数を裁くために4~5台のバスが出た。

小型のザックは膝にのせて下さい。なのだが、テン泊セットの大型ザックは座席一つ必要。😅

見たところ、テン泊するほどのザックを担いでいるのは自分だけ?

 

道中、見える山や登山道の状況が運転手から説明される。小一時間バスに揺られて北沢峠に到着。

日帰りの人は帰りの最終バスに間に合うように早速登山、小屋泊りの人はそれぞれの小屋へ、自分はテン場へ10分ほど歩く。

この日は、日曜日。そこそこのテント数、もっといっぱいになることもある。

写真の向こう側に1段低くなってそこにもテン場がある。

 

 

テントを張り終えたら、マットやシュラフなどおいて幾分軽くなったザックを背負って出発。

今日は、登山者が多いので甲斐駒ヶ岳は込み合うだろうと踏んで仙丈ケ岳を目指す。明日、甲斐駒ヶ岳にしよう。

テン場からはショートカットで2合目へ出れる。

 

 

2合目の出会い。仙丈ケ岳まで210分とある。3時間30分か。

 

 

樹々の雰囲気が良い感じ。植林の杉が見当たらない原生林、植生も違うようだ。

しかしなかなかの道だ。😅

 

 

今回、花がたくさん咲いていた。キバナノコマノツメ。葉が馬(コマ)の蹄に似ているからだとか。

 

 

1時間歩いて分岐に来た。小仙丈ケ岳へ向かう。帰りは馬の背から降りてくる予定。

 

 

ずっと樹林帯の中、開けたところから顔を出したのは甲斐駒ケ岳だ。

 

 

思わず『オー』っと声が出る(笑)。南アルプスの貴公子は甲斐駒ケ岳、右が摩利支天。

 

 

バイカウツギか。良い香りがするらしいのだが、嗅ぐのを忘れた(笑)。

 

 

標高が上がるにつれて、全体の山容が見えてきた。左に伸びる稜線からは、歩き甲斐がありそうだ。

 

 

樹林帯を抜けて気持ちの良い青空が広がる。

気温15~16℃ぐらい。下界より20℃は低いが歩くと暑い。😆

 

 

何度も振り返ってしまう(笑)。甲斐駒ケ岳の周りはガスが湧きやすいのか雲が掛かる。

 

 

コイワカガミがあちこちに咲いていて目を楽しませてくれる。

 

 

ウラジロナナカマド? 日本には6種のナナカマドが自生しているとのこと。

 

 

これは、ハクサンイチゲ! 白い花と見えるが、実はガク片。そういう花、結構あるよな。🤔

 

 

小仙丈ケ岳まであと5分だ。

 

 

到着。『わっ、すごい人!』、女性グループでの登山ね。

 

 

左側の手の人、三脚立てて自分の動画を撮っていた。最近のはやりやな。ドローン飛ばす人もいるし。

自分も昔、一眼レフカメラ(フィルムね)とレンズ、三脚担いで山を歩いていたけど、ブログ書くならスマホで十分となった。

時々一眼レフカメラに憧れるけど(笑)。

 

 

小仙丈ケ岳の人の多さを避けて、先に進む。

あれは、北岳!?『北岳に来ただけ。』を一度はやってみたい。😁

 

 

50分弱歩いて振り返る。小仙丈ケ岳から一度下ってから登り返す。あと少しで頂上だ。

 

 

ミヤマキンバイ。夏、高山でよく見かける。秋には、葉紅葉となりキレイ。シナノキンバイとは葉っぱで見分ける。

 

 

あと20分か。もうひと頑張り。💦

 

 

眼下に見えるのが仙丈小屋だ。

 

 

向かって左手は、少し岩がごろごろしてきた。岩の間から花が満開。

 

 

お花畑!最初コゴメグサかと思ったが違った。イワウメであった。絨毯のように葉っぱが密生している。紫はオヤマノエンドウ。

梅に似た花というけれど、それ多いんだよね・・・💦

 

 

頂上をとらえた!左の岩山登れるのかと思ったらロープが張ってあった。どう見ても踏み跡だよな(笑)。

 

 

シャクナゲの中で標高が一番高いところで見られるキバナシャクナゲ。ハイマツの林縁に生える常緑小低木とそのまんまの様子だ(笑)。

白い花だが黄花(キバナ)となるのは、咲き始めが黄色っぽいクリーム色だからそうな。白とクリームっぽいのが分かる。

 

 

山頂。三角点の奥に不動明王が、山岳信仰の山である。

 

 

仙丈ケ岳。3033m。ちなみに、千丈とすると一丈が 3.03m なので × 1000= 3030m! 受け売りです(笑)。

 

 

ここは、山梨県と長野県の境。中央構造線や静岡-糸魚川構造線とも関係が深く、ジオパークの見どころいっぱい。

そしてフィリピン海プレートによって今も押されている。年間3㎜ほど隆起しているというから驚く。

そんなことは露知らず、頂上に立つ(笑)。

 

 

担いできた椅子を設置。これは、なかなか良い!このリラックス感は半端ない。😎

毎回、担ぐか?! ビミョーだな(笑)。

 

 

下山開始。分岐に来て仙丈小屋の方へ。

 

 

登山道の見回りスタッフに声をかけられる。

『今から、バスに?』

『いえ、テン泊です』

『それなら良かった』

最終便は、16時だ。間に合わないのを心配してくれて感謝。

雪か倒木か、案内標識がぐにゃり。

 

 

馬の背ヒュッテに、緑ロープをチェックしていた人が休憩していた。

 

 

こちらのルートは変化に富んでいる。

 

 

雪解けの沢がいくつか出てくる。

 

 

曇ってきたし樹林帯の中は見通しもなく単調。本日の甲斐駒ケ岳の見納め。

 

 

雪渓が残っている。少し前まではもっと大きかったのだろう。

 

 

滑らないように通過。

 

 

樹林帯をひたすら下山。こんなにも登ったのかと思う下山だ(笑)。

 

 

帰りはショートカットしていない方にも歩いてみた。ちゃんと1合目があった。

 

 

原生林を抜けて、テン場に戻ってきたら・・・。明日は月曜日、人気の山は平日がいいね。😊

 

 

テン場の左側に沢が流れていて、雪解けのかなり冷たい沢だ。持参した缶ビールを見つからないように冷やしておいたのである。

今日の夕食は、フリーズドライの親子丼。生米を持ってきたので、ご飯を炊いている間に冷えたビールとウィンナーを焼く。

最高!!😆

本日の行程

距離:約10㎞  時間:9時間少し(休憩1時間20分ほど) 累積標高差:のぼり / くだり 1183 / 1185 m

 

累積標高差が1100mを超えている。かなり歩いた感があり、疲労が足に来てる。明日、甲斐駒ヶ岳の往復行ける?

と思いつつ早い夜が更けていく・・・・つづく

 

💖

 

 


大杉渓谷 2025.6

2025-06-27 19:44:07 | 

今は昔、三重県は大台町に高校の同級生がいた。

その友達の家へ別の友人らと片道70㎞の道のりを自転車をこいで遊びに行ったことがある。

谷あいを流れる宮川の冷たさは、なかなかのもので真夏でも首までつかるのに気合がいった(笑)。

その宮川の奥に、大杉谷があることは知っていたが、キャンプ場までしか行ったことがなかった。

ずっと昔から知っていたけど、ずっと行けてなかった大杉谷、大杉渓谷が今回の山旅である。

 

大台町から奈良県側は大台ヶ原まで歩ける渓谷だが、交通の便が非常に悪い。

三重県側は、電車を乗り継ぎ、歩いて道の駅。そこからタクシーか登山バスに乗る。奈良県側はバスと電車となる。

かかる時間と交通費を色々考えた結果、今回は車にして大台町からのピストンにした。

登山レポートを読んでいるとシシ渕までの日帰りが多数を占める。

山頂を目指さない山歩きならば渓谷を十二分に味わいたいと日帰りでなく小屋泊を選択する。

テントは禁止である。テントサイトもない。

 

登山バスの発着となる道の駅「おおだい」で車中泊をする。

ちなみに登山バスは運賃4000円と完全予約制。平日は運休していることも多い。グループで人数がいれば交渉次第かな。

道の駅へ夜中に到着、車中泊の車数台あり皆さん寝ているようだ。

あとから入ってくる車もある。寝る前に車内灯で飲んでいると赤い光が近づいてくる、パトカーが見回りに来ていた(笑)。

 

翌朝6時に出発。登山口まではまだ1時間ほどかかる。集落を後にどんどん奥に進む。

宮川ダムを過ぎると車1台の道幅、左は崖と言う緊張感のある道。この時間に対向車は来ないだろうと思っていたら、1台軽トラが来た。

こちらが避ける暇なくササッと軽トラはバックして崖側に寄ってくれた。

「あれ、反対側じゃないの?」と思ったが、地元の方慣れてらっしゃる。挨拶して通り過ぎた。

ダムの途中で虹が見えた。

 

 

 

そう広くない駐車場に、すでに車が数台止まっている。ソロの若い女性が2人ほど準備しているが、どちらも半パンだ。

カッコイイけどヤマビル対策は?吸われる前に見つけやすいとか(笑)。

虫よけスプレーをかけて歩いて行った。他にもパーティーがあり賑わっている。

 

準備を整えて、7時30分出発。

すぐに、トイレとその前の自販機に着く。ここで協力金1000円を払い、ピンバッチか木札をもらう。

どこの登山道も整備が大変である。

 

 

テクテク歩いていくと発電所に到着。その横を通り抜けるといよいよ登山開始である。

 

 

階段を上る。

 

 

案内看板が立つ。注意喚起がなかなか。

 

 

それもそのはずで、いきなりの道がこちら。

 

 

なかなか写真映えする道だ。

こんな道が続くのかと思えば、そうではなく普通の登山道になる。

また時々岩場が現れる。その繰り返しである。

しかし狭く切れ落ちているところは、頑丈な鎖がずっと張られているので安心である。

一般的に、登山の鎖は補助程度であまり使わないようにというのがあるが、ここはしっかり使った方がよいというより使わずにいられない。😅

 

 

 

 

吊り橋だ。これがいくつも出てくる。桃の木小屋に着くまでに長短あわせて合計5本ほどある。

 

 

清流宮川は、そのエメラルドグリーンが見事。

写真を撮るならしっかり立ち止まって撮らないと足を滑らしたら終わりである。

朝の日差しはだんだん曇り空になる。

 

 

途中河原に降りてみる。川の流れと新緑の山が気持ち良い。

 

 

雨が多い地域なので、苔むした岩石が見事。苔もいろんな種類が見られるのでマニアには楽しいだろうな。😁

 

 

石を敷き詰めたこんな道もある。

 

 

比較的歩きやすいところ。奥に河原で休憩しているパーティーが見える。

 

 

炭焼き窯の跡か?にしては大きいな。🤔

 

 

2つ目の日浦杉吊り橋。ここは鉄骨が使われているので揺れない。😁

 

 

振り返って。

 

 

透明度がすごい!

 

 

写真を撮るのに夢中になり過ぎると落ちるので慎重に。

 

 

滝が現れた。

 

 

 

 

あんなに高いところから流れてくる!その上はどうなってるのだろうか!?

 

 

千尋滝とある。

 

 

上部をアップで。

 

 

なかなかの登山道を行く。

 

 

木の根っこが岩に絡みついて道になっている。

 

 

迫力!!

 

 

 

 

道幅はあるが、左側は切れ落ちている。気を抜かずに丁寧に歩く。

 

 

何度見ても飽きない(笑)。

 

 

 

 

水が滴る岩の間を抜けると・・・

 

 

シシ渕だ。迫る岩に圧倒される。

 

 

そして奥に滝が見える。

 

 

 

 

 

 

それぞれが思い思いに過ごしている。

楽しそうに山食を楽しんでいるパーティー、ユーチューバーか⁉、動画を撮る人。遠くの滝の音や自然を感じながらじっと岩に腰かけている人など様々だ。

お昼には時間が早いが、朝が早かったので、おにぎりを食べてしばし休憩。

周りの登山者のザックは小ぶりで、日帰りということが分かる。

さて、今日の宿『桃ノ木山の家』を目指す。正式名称がやや長いので、多くの人は『桃の木小屋』と言う。

まあ、サイトにも『桃の木小屋』と書いてあるので問題ないか(笑)。

 

反対側にも滝があった。名前は特にないようだ。

 

 

その水たまりにいたのは、アカハライモリ。日本固有種だ。

 

 

さて、ここからが本番か⁉という道になってきた。

初心者、初級者には厳しい道だ。鎖はあるものの左側はすっぱりと切れ落ちていて、時々滑落事故も起きている。

雨の日は要注意だ。注意を促す看板が繰り返し立っている。

黒部の「下の廊下」とよく比較されるのも納得である。黒部はまだ歩けてないので、復興したらぜひ歩きに行きたい。

 

 

 

 

シシ渕から見ていた遠くの滝が、目前に来た。落差150mあるらしい、すごいな。

ニコニコ滝とあるが、面白いネーミングだ。😊(由来は不明らしい)

 

 

動画を撮ってみた。

 

ガクウツギ?白い花が清楚。

 

 

本日一番長い吊り橋。嵒が正解?

 

 

右手に見えるこの岩がスゴイ。

 

 

ワイヤーも持てるので大丈夫なのだが、そこそこ揺れる(笑)。

渡り切って振り返る。

 

 

小屋までもう一息だ。

 

 

ササユリが愛らしい。

 

 

見えた。桃の木小屋への最後の吊り橋。

 

 

吊り橋途中からの眺め。

 

 

到着!

 

 

ひとまず受付けをする。

若い女性スタッフが対応。小屋主らしい人もいる。

着いた時間が早かったのか登山者はいない。話を聞くと今日はあと1組来るだけとのこと。

昨日は40人ほどだったというから今日はのんびりな感じだ(笑)。

寝床を確保したら、時間が早いのでさらに奥の滝を見に行く。

使わない荷物は取り出し置いて行く、とても軽い。😁

 

小屋から先には、いくつか滝があるがまずは、七ツ釜滝を目指す。

雰囲気ある道だな。

 

 

岩の間を登り・・・

 

 

雨だと滑りやすい岩を超えて

 

 

ここかな、意外と早く着いた。深い淵に滝が流れ込んでいる。

 

 

七つ淵があるらしいがよく分からない(笑)。

 

 

 

 

ここにかかる吊り橋を渡りさらに先へ進む。

 

 

日差しが戻って来て良い感じだ。

写真奥にかつて大きく崩落した岩場が見える。そこを超えていく。

 

 

岩だらけの間を清流が流れていく。

 

 

奥に滝が見える。

 

 

午後の陽射しを浴びて白く光っている。光滝(ひかりたき)だ。

落差はさほどないが飛び散るしぶきがすごい。

 

 

こちらも動画を。

 

 

余りの迫力にしばし見とれていた。この先にも滝があるが時間的に戻らないと夕食に間に合わなくなる。

この崩れた岩場も、楽しい。

 

 

こんな岩が崩落したのだ。自然の威力は半端ない。

 

 

 

 

 

 

桃の木小屋に到着。煙突から白い煙が出ているのが見える。

この小屋には風呂がある。石鹸やシャンプーは使えないが汗を流し湯船につかるだけで極楽極楽。😍

しかも、桧風呂で水は清流からポンプで汲んだもの、そして燃料は薪だ。あの煙はお湯を沸かすための煙。

薪で炊くので何となく湯がまろやかなのである。熱いときは水で加減する。もちろん沢水だ。

 

夕食はカレーライスとカツ。お代わりは自由だったけどお腹いっぱい(笑)。

 

 

早い時間に夕食が終わってすることがない(笑)。談話室と言ってもさっきの食堂だ。

お客さんがいないので一仕事終えた女性スタッフが何か書いている。

こちらはいつものウィスキー割で地図でも眺めてゆっくりしようと思いスタッフから離れた場所に座る。

すると受付けをしてくれたスタッフが話しかけてくる。地図を広げることなくそのまま会話となる(笑)。

 

九州から来ているという彼女は、2カ月小屋にいるらしい。

ここは電波が一切入らない。ゆえにテレビはもちろんネットも繋がらない。

と言うことで外、下界の情報が全く入らない生活とのこと。明日の天気さへ登山客からの情報しかないと言う。

九州は、ほとんど日帰りできる山しかなく山小屋感覚がないと話す。確かに西日本には3000m級の山はないもんな。

それで早い時期から営業しているココに来たのだと。

 

端の方で、何かを書いているもう一人の女性スタッフが話に入る。

始め仕事上の何かを付けていると思っていたが、それは、小屋周りの情報をあれこれ書いているようだった。

あとで拝見したら、植物や生き物などのイラストがとても良い感じで描かれていて、ワンポイント情報が書き添えられている。

この時期登山客が気になるのは、ヤマビルだ。

自分が『ヤマビルの吸う血の量なんて1mmlなんだから、(血を)あげるから血を止めてほしい』(笑)。

と話すとその情報頂きとスケッチブックん書き込んでいた。😆

 

愛らしい内容のスケッチブックなのだが、電波が通じないのでそれを発信するすべがない。

自分の足で小屋まで行きページをめくってみれば、山旅の良い思い出になるだろう。

 

さて、翌日早くに目が覚めた。まあ、消灯が8時半だもんな(笑)。

外のテーブルに出て、お湯を沸かしコーヒーを淹れる。朝のいい時間を満喫。

 

 

昨夜の女性スタッフが、ササユリを見に行くと散歩に出かけて行った。

この透き通るエメラルドグリーン。宝石だな。淵はかなり深そうだ。

 

 

早朝の桃の木小屋。

 

 

さて、下山だ。

行きとは逆向きに歩くとまた違った感じを味わえる。それがピストンで歩くいいところかな。😁

しかも山の中にいるので、今日は登山者のいない道を独占できる(笑)。

寄り道、泳げそうな淵を見つけた。

 

 

朝日が入って、新緑と苔が生き生きしているよう。

 

 

ニコニコ滝に戻ってきた。

 

 

下りは登りより慎重に。

 

 

誰もいないシシ渕は静寂そのもの。

 

 

💧を避けながらさっと通過。😆

 

 

ん! これは何???

 

 

ササユリは、割と足元にあり、しかも下向きに咲いているので写真を撮るのにチト大変(笑)。

 

 

河原に出て、桃の木小屋名物の「ちまき弁当」を頂く。美味!

 

 

行きには気づかなかった木。なんかスゴイ!

 

 

戻ってきました。カワウが2羽、日向ぼっこ。

 

 

無事下山。

YAMAPの記録は電波が入らないため使えないので、桃の木小屋登山マップから。

距離:約15㎞ 時間:片道5時間少し(アナログで記録することも必要) 

電波が入らないということは、核心部で滑落すると登山口か山小屋まで2時間少し歩かなければならない。

ソロだと誰にも気づかれないので慎重に。

日本三大渓谷(黒部峡谷、清津峡、大杉谷)の大杉谷を十分楽しめた。

歩きながら気が付いたのだが、樹々に広葉樹が多く秋の紅葉も期待できるのでは⁉と楽しみが増えた。😁

 

登山口から車で少し下ったところに六十尋滝の看板が出ていたので寄ってみた。

これがすごい迫力で、まじかで見ることが出来て感動だ。

 

次は、アルプスに向けてトレーニングだな😎

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工房 落ち葉掃除 2025.5

2025-05-29 11:02:25 | 陶磁

恒例の工房周りの落ち葉掃除。

秋の紅葉は奇麗だが、それはすべて落ち葉となり工房の周りに積もる。

放っておくと梅雨時、大雨が降ると工房の中に雨水が流れてくる。💦

 

と言うことで一念発起は一年発起で掃除を開始。

仕事を始めるには準備が大切である。

長袖、長ズボン、ゴム長を履く。蚊取り線香をあちこちにセットする。

汗取りのためにタオルかバンダナを巻く。今回はバンダナをまいたので麦わらを被る。

そしてマスクもする。

 

掃除前。ブレてるけど(笑)。

 

 

裏はもっとすごい!

 

 

 

竹林というより竹藪。💦

 

 

動画で撮ってみた。

 

 

2時間ちょいで、やっと側溝が見えてきた(笑)。

 

 

格闘すること計4時間。

 

 

 

 

 

使用した道具を並べてみた。

 

 

左から、手箕(テミ)、強力プラほうき、竹引き鋸、ゴム手、熊手、鍬。

 

その下にある木は、知人が庭の木を切ったもの。

住宅街の家では大きくなりすぎて切ったのは良いが、その処分に困っていたので頂いた。

達磨ストーブ用に使う予定。

その前に玉切りして、薪割をしなければならない。

 

 

電動チェーンソーと薪割りを体験してみたい方、募集します(笑)。

梅雨入る前に時間を作らなきゃ。😁

 

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