12の楽しみ!

ここでは色んな楽しいことをランダムにアップしていきます。

宝剣岳・伊那前岳 2022.8

2022-10-18 10:23:51 | 

昨年に引き続き今年も中央アルプスは、宝剣岳へ行く。

ロープウェイ使っての日帰り登山である。

天気良いときの千畳敷カールの眺望は、実に素晴らしい!

 

 

よく見ると、青いジャージの人がいっぱいいる。

学校登山だ。さすが長野県である。愛知県瀬戸市なら陶芸を体験する(笑)。

このまま千畳敷カールへ行くと必ず渋滞にはまる。😅

しかし今回は、ロープウェイ駅から左回りで南稜ルートを使って宝剣岳へ行く。

中学生グループは木曽駒ケ岳へ行くだろうからぶつからないはずである。

 

ただ今朝は平日にもかかわらず8月だからか、バス待ち、ロープウェイ待ちがなかなかの混雑であった。

ロープウェイを待つ列。

 

 

人が多いなと思いながらも南稜ルート方面は、グッと登山者が減り登る人は少ない。

もう下山してくる何組かのパーティーとすれ違ったぐらい。

チングルマの綿毛が輝く。

 

 

稜線分岐に出る。空木岳へのルート。目の前の小高いところまで往復してみた(笑)。

天気が良くサイコー!😆

 

 

さて、目指すは宝剣岳だ。あの尖がっている岩々のところである。

 

 

左側に見える木曽前岳への稜線が素晴らしい。向こう側からのルートが気になっている。いつか歩こう。

 

 

向かう稜線歩き、パノラマ風。😁

 

 

宝剣岳を横から除く、右側は切れ落ちている。

 

 

ビューポイント&撮影ポイント。見ている方が怖くなる感じ。岩の上はまずまず平らである。

始めてきたという青年に教え、ついでに写真を撮ってあげた。😄

立って写真撮る人が多い、自分は座ってみた(笑)。

 

 

ここから数分で頂上。

ユーチューバーか何か知らないが、カメラで360度撮るのは良いとして次の人が待っている。

あまり広くない頂上で何をやっているのか、彼はそこに留まり作業をしこちらは時間を浪費した。😤

手前の兄さんは、待ちなのか休憩なのかは分からないが、やがて立ち去った。

ユーチューバーのこういうのは最悪である。

また、難しいルートを安易にアップすると実力の伴わない人がそれを見て自分も行こうと思い事故を起こすこともあるらしい。

山は自己責任ではあるが、SNSの時代、他者への配慮も欠かせない。

 

 

彼がやっといなくなり岩の上。今回は立とうと思ったが、やはり立てない(笑)。

 

 

ここから千畳敷カールを見下ろす、雲がかなりの勢いで湧いてくる。

 

 

頂上を降りて振り向く。いつ見てもカッコイイ!

 

 

隣の天狗岩と。天狗には見えないのだが自分には(笑)。

この天狗岩にはクライミングルートがありクライマーの世界。

 

 

宝剣山荘の脇で風をよけながら昼を取る。横を次々と青いジャージが通り過ぎる。

朝見た中学生達だ、木曽駒ヶ岳からの下山である。

山荘周辺は割と広く休憩をとるようだが、グループごとに続々と到着するとかなりの人数、引率の先生方も大変である。

 

昼食を終えて、時間を考えると木曽駒ヶ岳までの往復は難しい。

ロープウェイの混雑やユーチューバーが前をふさいだりとタイムロスが響く。

計画変更で、歩いていない稜線を行くことにする。

 

 

伊那前岳への稜線である。

この稜線が千畳敷カールを形作っている。

 

 

地元伊那の英雄、坂本天山は、江戸時代砲術の専門家だったとか。

『英雄たちの選択』で取り上げてくれないかな(笑)。

その漢詩が書かれた石碑を通過し頂上へ。初である。

 

 

ここからは、以前歩いた桂小場からのクラシックルートの稜線が見渡せる。

 

 

振り返れば、宝剣岳のシルエットがカッコイイ!

 

 

足元にウメバチソウ(梅鉢草)。梅鉢とは、梅の形をした陶器ではなく梅の花をデザインしたもの。😅

加賀前田家の家紋が有名。

いじらしく咲いている。😍

 

 

無事下山。すでにガスが降り始めてきている。午後からは必ずと言ってよいほどガスが湧く宝剣岳、千畳敷カール。

『剣ヶ池』は、雪解けでできているのだろう。2640mでの池である。

高所に水があると何とも言えず気持ちが良いのは確かである。😆

 

 

天気に恵まれ、最高の山旅であった。

下の駐車場からバスとロープウェイで一気に1800mも登る。

ロープウェイの開通が1967年(S42)と言うからもう55年になるのか。

おかげで気軽に3000m級の山に登ることができる。感謝。

木曽駒ケ岳は、冬山初級としても有名である。晴れていれば快適な雪山を楽しめる。

もちろんそれなりの装備や体力は必要だが。

この冬チャレンジしたい。

 

💖

 

 


陶芸活動

2022-10-12 11:11:33 | 陶磁

ブログのトップページに自己紹介があり、そこに挨拶とともに個人的な目標を表明している。

達成してもしなくても、なんともないのだが・・・

 

←ココ😁

 

と言うことで、陶芸活動を復活させようと今年は一念発起。

毎年、チラッとは轆轤(ろくろ)を挽いたり電気窯での焼成をしたりしていたのだが、

なかなか本格的な活動に繋がらなかった。

瀬戸市美術展に無鑑査での出品は続けていたものの、作品は新作ではない。

 

今年は、心機一転取り組んだ様子をご覧あれ。😁

まずは土練りして、轆轤の上へ。

 

 

轆轤の天板より大きくなるので、直径60㎝丸板を亀板代わりに固定している。

まずは叩いて、土を締めながら厚みのあるせんべい状にする。上下均一に伸ばすためひっくり返しながら行う。

 

 

轆轤に入る前に、慎重に中心を取る。

轆轤開始。久々の大きさにあまりうまく挽けない。😅

高台の削り分もあるし、全体を薄くしすぎてひずみや割れにならない厚さにする。

 

 

乾燥を待つ間に、図柄を考える。

今回は抽象文様でなく具象で行くので、手持ちの資料集から使えそうなものを選ぶ。

 

ブドウ文様で行こう!

 

 

乾きを待つ間に(数日掛かる)、軒先に放置されたままの雑木を薪にする。

まずはチェーンソーで玉切り。

 

 

結構な量がある。この後斧で薪割。中くらいの太さは、割らずに使用する。

 

 

数日後、削りに適した乾き具合を見てカンナで削り高台を作る。

直径43cmでおよそ4㎏あり、ひっくり返すのがコツもの(笑)。

 

 

ふつう表は削らないのだが、彫りを入れるために平らにしたいのでこちらも整えた。

 

 

ここまでで第1段階終了。月の奇麗な夜もあった。😄

 

 

ここから加飾に入る。ブドウ文をバランスよくトレースし描いた後彫り始める。

文様の外側を掘って文様を浮きだたせるのが陽刻。その反対に文様の方を掘り下げるのが陰刻。

今回は陰刻で行く。彫りの深さにより釉薬の濃淡で表現したい。

 

 

ほぼ完成した彫り。釉薬は灰釉で焼成の仕方で透明感のあるグリーンを狙う。

濃淡が付けばさぞかしいい感じだろうと想像する。😁

 

 

十分に乾燥させた後(都合でひと月近くあいた)、素焼きをする。素焼きとは、水分を吸っても本体の形が壊れない焼き方。

その温度はおよそ800℃。ちょうど市販の茶色い植木鉢の状態になる。

余談だが、火葬場の温度もそれぐらい。それ以上の高温になると骨が崩れて残りにくくなる。

 

次の行程は釉掛け。茶碗のように手持ちで掛けることができないので、陶芸用霧吹きを使う。

この中に釉薬を入れて、息を入れ吹く。傾け具合で釉薬の出を調節する。

陶芸用品  霧吹 小 径76 深35mm|e-gazai-tougei

 

しかしこれを大皿の表と裏に人力でやっていたら、酸欠になって倒れてしまうのでコンプレッサーを使う(笑)。

 

 

難しいのは、釉薬が粒子で作品にたまっていくのでどれくらいの厚さまでかければよいかの判断である。

これは経験値で決まる職人技(笑)。まあこのくらいだろうとストップ。😁

 

 

焼成はリハビリ陶芸の一環として、ガス窯を使用する。

というより、皿の径が電気窯に入らないのである。(素焼きは隣人の電気窯を借りた)

ガス窯使うならもうひと回り大きい皿にすればよかった。

ガス窯を使うのは数年ぶりで、アレコレ問題発生。😅

 

まず第1に台車が窯から引っ張り出せない。動かないのである。なぜ?

よくよく観察すると、車輪周り、レールも錆び付いている。

窯は工房内のコンクリート上に設置されているのだが、裏山からの水分が湧いてくるのである。

特に梅雨時はひどい状態だ。窯のレンガは何ともないが、ガス窯の金属部分はかなり錆が来ている。

台車を引っ張り出すのに、サンドペーパーで錆びを落としたり潤滑油を掛けまくりと四苦八苦してようやく出せた。

 

窯詰めは、数量がないのでスカスカ状態。友人のテストピースを入れて棚板を増やす。

皿1枚のために貴重なガスを使う。リハビリのためだやむを得ない。😂

次に困ったことに、バーナーに火が付かない!

ガスボンベから気化装置、ガス管のコックは全部オープンになっている。

バーナーのコックをひねるとスーッと気体が出ている音がするのに種火を当てても点火しないのだ。

 

                 ❓ ❓ ❓

 

何度も先ほどの流れを確認する。ボンベのバルブ、気化装置、ガス管のコック、

ガス圧メーターを見ても十分である。何故つかない?と悩んで陶芸仲間に聞いてみる。

もらったアドバイスはすでに行っていることばかり。その時ふと気が付いた。

エアーだ!

ガス窯焼成が終わるとバルブやコックを全部閉める。

そうするとガスメーターの針はガス管内の気圧の関係で0より下方に下がってしまう。

その針を0に戻すために1本だけバーナーのコックを開けて空気を入れ針を0に戻しておくのだ。

それが色々しているうちに、ガス管全体に空気が入ってしまったのだ。

だからバーナーから出ていた最初の気体音は、ガスではなく空気だったのだ。火なんて付くはずがないのである。

それに気が付いたのは、気体にガスの臭いがしないのを確認したからである。😎

 

その後、ガス臭が出たら普通に点火した。

やれやれである。数年放置しているとこういうことになるのだ。😓

 

 

問題なく炎が出ている。

 

 

今回は弱還元焼成。酸素をたっぷり与える酸化焼成ではなく、

釉薬や作品本体に含まれている酸素を使うように持っていく焼き方である。

焼成時間はおよそ20時間。

 

無事焼成が終了する。

しかし結果はふたを開けてみるまでは分からない。

土練りや形作り、釉掛けに神経を使い、焼成もある程度コントロールするのだが、最後は人の手が届かない部分がある。

それが面白いところでもあり、リスクでもある。

 

窯出しの日。扉を開けてみると・・・スカスカなのはリハビリなので。😅

 

 

ゆがみが出ている。土の締めが足りなかったか?

釉薬も垂れている、窯内部の熱量が少し多い感じだ・・・がっかり。😭

 

 

釉薬に結晶が出ないように急冷(焼成後、窯内の温度を急激に下げること)したにも関わらず結晶も出た。

小さい器には出てなかったので、皿にこもった熱によるものであろう。

また、グリーンの色味を狙ったけど還元が強くて青くなってしまったのも狙いとは違う。

 

 

こうしてリハビリ陶芸は幕を閉じた・・・。いや、開けたのである!

さあ、本格的に陶芸再開するぞと強く思った次第である。

しかし、今年の美術展も旧作品を出すしかないな。😅

 

💖

 


飛騨頂上・御嶽山(剣ヶ峰) 後編 2022.7

2022-10-08 13:48:08 | 

女人堂でお昼を食べコーヒーを飲みくつろいだ後、出発しようとしたときに事件⁈が起きる。

計画では、ここから三ノ池方面へ向い、五ノ池小屋へ早めにつく予定。

そして三ノ池を周回したりしようと考えていた。

 

ところが、三の池方面に向かう道に、ロープが張ってある。😲

えっ!

 

 

どういうことなのか、女人堂のスタッフに聞く。

雪渓が崩れてきているので念のために通行止めにしてあるとのこと。

えっ~。😨

 

 

ロープウェイで上がってくる人の中には、町の格好で気軽に登ってくる者もいる。

そういうのも考慮しているのだろう。

しばし考える。行けるなら自己責任で行こうか、それとも止めるか。

五の池小屋に向けて、この道は最短ルートである。剣ヶ峰方面へ行ったん登ってから行くとなると、

三角形の長辺でなく、2辺を行くことになる。距離、時間ともにかかる。う~ん。😣

 

雪渓の状態が分からない以上リスクが高い、万が一落ちたりしたら這い上がれない。

仕方ないこのまま9合目に向かおう。😓

しかしまだ雪渓が残っているとは、今年はやはり大雪だったのだ。

 

雲は多いがまだ晴れている。(赤い屋根は女人堂)

 

 

しかし上の方を見ると曇っている。

 

 

順調に高度を稼ぐ。

 

 

石室山荘を通過、あと一息で9合目。😄

 

 

このまま天気が良ければ多少の遠回りも楽しめるかもしれない。

と思っていたのだが・・・

9合目の覚明堂(かくめいどう)を過ぎるころには、ガスで真っ白になりパラパラと雨が降ってきた。

合羽を着て五ノ池小屋を目指す。

二の池を通り過ぎるころはこんな感じ。😰

 

 

ここからは、分岐など見落とさないように雨の中ひたすら歩くだけとなった。

風が強くないだけ助かったが、ザックカバーをしながらもカバーの底には水が溜まっていた。

賽の河原を過ぎ三ノ池乗越を登って下る。ここで転ぶ訳にはいかない。😅

ほぼコースタイムで歩けたのだが、五ノ池小屋まで時間、距離ともに遠く感じた。

ザックを下ろし合羽を脱いで、やっと人心地。暖炉の火が暖かい。

 

 

スタッフの方に『ご利用は初めてですか』と聞かれた。実は五ノ池小屋に泊まるのは、2度目である。

ただそれは20年ほど前で、その時は小屋番ほか幾人と焼酎を飲みながら楽しい時間を過ごした記憶がある。

小屋も今ほどお洒落でなく、小さな山小屋だった。『(小屋番が)若い頃ですね。』とスタッフ。

 

そのお礼ではないが、今回は4合瓶を携えて登ってきたのである。

ところが、なんとその日は小屋番は下山していて会えず。

そんな昔のこと小屋番も覚えてないかもしれないので、再会はまたの機会となった次第である。😂

 

下山は剣ヶ峰に寄ってから同じ道を下る。やや遅めに出発。

天気予報では、今日明日は晴れ予報だったのだが、早朝は雨。やがて曇りとなるもガスガス。

でも花は綺麗に咲いている。

ヨツバシオガマ。シダに似ている葉が節ごとに4枚付いている。

 

 

ミヤマダイコンソウ。黄色い花って、結構種類が多くてすぐ忘れる(笑)。

 

 

これは、忘れない。高山植物の女王はコマクサ。

 

 

ガスの中、登山道ではないがかなり雪渓が残っている。

 

 

行きも帰りも二ノ池は真っ白。

 

 

二の池を過ぎ分岐まで来ると、昨日とは打って変わって登山者の多いこと、多いこと。

剣ヶ峰へ進むところへ上から登山者が降りて来る。

『上もガスですか』と尋ねると『上は晴れてます』と返事が。頂上はガスの上らしい。😀

登るにつれて青空が見えてきた。

 

 

ほどなく頂上社。

 

 

二の池のガスが晴れてきた。あんな所に雪渓が残っている!

 

 

徐々にガスが流れていく、さあ下山だ。

 

 

紫の花イワギキョウが石の間に可憐にそして凛と咲く。

 

 

今日は、登山者、ハイカーのほか白装束の御嶽山信者さんもよく見かける。

説明によると、御岳山信仰の歴史は平安・鎌倉・室町時代に興った民間信仰と山岳信仰が結びついたもの。

1784年(天明4年)に尾張の行者・覚明(かくめい)《9合目覚明堂の名》によって三岳村の黒沢(登山口)が開かれ、

続いて1794年(寛政6年)には武蔵國の行者・普寛によって王滝(登山口)が一般民衆に開放された。

御嶽山そのものが信仰対象であり、かつ神仏混合という変わった信仰である。

NHK風に撮ってみた(笑)。

 

 

御岳山と言えば、百草丸である。胃腸の薬として東海地方で知らない人はいない。😆

さて先ずは、百閒滝まで戻ろう。だいぶ青空が見えてきた。

 

 

昨日の風光明媚な小滝の流れは全部ほぼ枯れていた。1日も残らない幻の滝なのだ。

 

 

百閒滝もなんとなく静かな感じ。

 

 

大雨の翌日で、こんなにも違うのかと感心したのは、行きに見た2つの滝である。

『こもれびの滝』は、中央の岩が見える。

 

 

正面から撮影。これが普通の様である。

 

 

そして何より驚いた『不易の滝』。夕暮れで少し暗めだが、検索すると出てくる画像になっていた(笑)。

 

 

写真の方が分かりやすいかな。白糸の滝のように繊細な滝である。

 

 

無事下山。

なかなかの山旅であった。4合目から登ったので標高差は2300mを超えた。

太ももの筋肉痛が旅の楽しさを物語る(笑)。

御嶽山は登っていないコースがあるのでまだまだ楽しめそうだ。

独立峰の御嶽山、奥が深い。

そうそう、小屋番との再会も楽しみである。

💖