12の楽しみ!

ここでは色んな楽しいことをランダムにアップしていきます。

御在所岳・一の壁 2024.7

2024-07-12 22:35:33 | 

ロープクライミングに誘われた。

天気は相変わらず微妙だが、行けるかなと考えていた時、一つ思い出した。

クライミングシューズをリソール(靴底の張替え)に出したのだ。

あら~、これはどうしようもない。と諦めていたのだが、ふとレンタルシューズの存在を思い出した。

難しい岩なら、マイシューズが良いのだが、優しめのルートならレンタルでも行けるのでは?

と行くことにした。天候も曇りマークなので大丈夫そうだ。

 

 

メンバーは3名。誘ってくれたK君、彼と同じ山学会の先輩Sさんと自分。

2人は山学会に所属しているだけあって、あちこちの山、岩場に出かけている。

自分はジムでのクライミングはしていても岩の経験はまだまだ少ない。

岩場やルートなどはお任せである。😁

 

御在所岳は裏道から入る。平日とあって車は少ない。

左の彼、荷物重そう。暑さ対策に水を3リットル持ってきたと言っていたがそれだけ?

後でその理由が分かった(笑)。

 

 

橋を渡って。

 

 

どんどん歩く。振り返ると四日市と伊勢湾が見える。

 

 

藤内小屋に到着。一休み。

 

 

さらに進む。クライミングと言ってもと半分登山である(笑)。

 

 

良く目にしていた看板まで来た。昔はここから先はクライマーの世界なんだとある種憧れていた。

今ここに立ち入る自分がいると思うとなんか不思議。

 

 

 

御在所岳目指す登山者が、ロープを担いでる自分たちを見て、色々と質問してくる。

一般登山者からしたらクライマーは別世界の人間だもんな。かつて自分もそう思っていた(笑)。

この場所から見上げる岩壁。

 

 

足を踏み入れると、ピンクの花が歓迎してくれる。

 

 

岩場の取り付きまでは、そこそこの岩登り。

 

 

現場に到着。左を見上げて。

 

 

 

右を見上げる。ここが「一の壁」である。こんなとこ登れるの?

 

 

ここにもピンクの花が、『シモツケソウ』である。似ているのに『シモツケ』と言うのがあるがそれは木である。

シモツケソウは草。そして葉っぱの形が異なる。

 

 

ロープ準備を始める2人。ダブルロープで登るのだが、自分はシングルでのやり方しか知らないのでこれもお任せである。😅

 

 

ルートの名前が「2ルート」と言う優しめの課題をリード(先頭)で登ってもらう。

 

 

セカンド(2番手)は自分が登る。特に問題なく登る。眺めは良い。😄

 

 

ダブルロープは、自分が登ってる後に時間差で3番手が登り始める。

その二人を上でビレイ(確保)しているので、ロープさばきがややこしい。

 

 

3人で、ロープ繋がったままでトラバースして降りて来る。第1ラウンド終了、優しいけど落ちないようにとそれなりに緊張しているので喉が渇く(笑)。

水分補給と塩タブレットも口に放り込む。

第2ラウンドは「3ルート」これもグレードは優しい。下から見上げるとなかなかなところを登っているようだ。😁

 

 

アップで撮る。手がかり足掛かりはあるが、核心部分でちょっと大変だった。

 

 

 

リードとビレイ、お疲れ様。K君、余裕ね~。😆

 

 

岩の間から四日市と伊勢湾を望む。

 

 

この日は程よい曇り空で、絶好のクライミング日和だった。

ピーカンに晴れると、岩の上は逃げ場がなく岩も熱くなる。トップでビレイするのも暑さ体力がいる。

青空が見える雲多めがベスト!😎

 

 

ロープを振り分けたの図。振り分け方がヘタッピ。😅

 

 

お昼は、まとまって取るというより小腹を満たす程度に各自こまめにパンやおにぎりなどを食べる。

お腹いっぱいになっては登れないので。

 

 

そして、第3ラウンドは「左ルート」。先の2つより少しグレードが上がる。

 

 

ここも、K君がリードしてくれた。あのオーバーハングで苦戦していたが超えて終了点でビレイ。

 

 

合図を待って自分が登る。

 

 

オーバーハングは、そこまで難しくなく登れた。

上で写真を撮ってくれたので、ポーズ(笑)。

 

 

核心を超えても油断禁物だ。最後まで落ちずにゴール。

セルフビレイ(自己確保)を取って3番手を待つ。レンタルシューズでも登れた(笑)。

 

 

優しいとは言え、3本落ちずに登れてそれなりに満足。😄

最後にグレードがぐっと上がって、5.10b「宇宙遊泳」に挑戦。

 

 

ここでK君のザックの重さが分かった。クラック用にカムと呼ばれるクライミング道具をサイズを変えて数本持って来ていたのだ。

K君が一撃を狙っていたがあえなく敗退。トップロープにして登りきることを目指す。

自分も挑戦したが、一つ目のクラックは超えたが2つ目の岩をどうしても超えられず敗退。

 

 

K君が何度もテンション掛けながら(ロープにぶら下がること)粘る。

 

 

高度感あるでしょ(笑)。でもトップロープで繋がっているので安心して挑戦できる。

リードで落ちると途中の支点まで振り落とされるが、それに比べればほとんど振り落とされずに済むのだ。

 

 

青空バックで気持ち良さげ。本人は岩と格闘しているのでそんな余裕はないけど(笑)。

何んとか2つ目の岩を超えて最後の岩にトライ!

 

 

その後かなり苦戦していたが何んとか登り切った!

ブラボー!😆

帰り道、「ウサギの耳」と言う岩を眺め・・・。

 

 

こちらの方がウサギに見える⁉

 

 

 

晴れたね~、知多半島までしっかり見える。

 

 

『一の壁』のさわり部分を登ったけど、まだたくさんのルートとグレードがある。

クライミング奥が深い。

 
 
天気にも恵まれ、良いクライミングだった。😀
土日は渋滞するぐらい混むときもあるらしい。すると後ろから急(せ)かされたりする雰囲気になるようだ。
それは、パスしたい(笑)。
 
クライミングを知らない友人から「すごいね!」とか「カッコイイ!」とか反応があったけど、他のスポーツで言うとまだ初級である。
 
上級者になるにはまだまだ遠い道のり。近くにいた別のクライマーの話が聞こえてくる。ほぼ週2ぐらいで岩場に来ているらしい。(😲スゴ!)
 
岩に対する感覚(硬さ脆さ、指ざわりなど)やジムではない高度感などは、ある程度場数を踏まないと身につかない。
登山もクライミングも経験値がものをいう世界だが、自然の中で遊ぶリスクは0にはならないので、トレーニングを怠らず楽しく登り続けたい。
 
 
💖
 
 

寺田小屋山 2024.6

2024-07-07 18:32:44 | 
夏のアルプスに向けてトレーニング登山を計画する。
今回は恵那山のロングトレイルだ。
ただ計画日はずっと雨予報。しかし、その予報は曇りとなりチラッと晴マークも出てきた。さすが晴れ男である。😎
 
日が長くなったとは言え、標高差1600mあまり、コースタイムは約11時間。休憩入れると12時間は超える。早出が必須だ。4時半には車に乗り込む。少々眠いがもう外は明るい。夏だなと思う。
順調に車を走らせるがだんだんと眠気が強くなる、眠い。無理して事故っては元も子もない。これはちょっと仮眠だ。道の駅に滑り込む。😴
 
 
20分ほど寝たであろうか、トイレを済まして再出発。眠気は取れてさっぱりした。
集落の細い道を上がって到着。早朝、気持ちの良い雨上がりの景色。
 
 
 
 
 
ここは、恵那神社。お手洗いを借りたついでに立ち寄る。しめ縄、垂れ下がっているのはわざと⁈
 
 
 
 
 
階段を登ってその奥に社があるが、その前に立派な杉の巨木が立っている。
 
 
 
 
 
夫婦杉である。岐阜県の天然記念物に指定されている。樹齢800年以上、高さ約46mを見上げてみる。
 
 
 
 
 
太さが少しは分かるだろうか。幹回り6.8mは直径2.1mと太い。
 
 
 
 
 
駐車場に戻って準備する。そこになんと小さな蛙。
 
 
 
 
 
小さすぎてピントが合わない。2㎝ほどのニホンアマガエル。大人の爪サイズだ。雨上がりとあってあちこちにいる。
ジャンプ力は半端ない。その大きさでどれだけ飛ぶのと言うくらい跳ねる。😆
何枚か撮っても良いのが撮れず残念。
 
 
 
 
 
そんなことをしているので7時の出発となってしまった。😅💦
ここから登山口まで1㎞。
 
 
 
 
 
ウツボクサ。カコソウ(カゴソウ)とも呼ぶ。生薬の花らしい。ウツボは魚ではなく矢を入れる道具、靭(うつぼ)に花の終わった後の形が似ているとか。
 
 
 
 
 
花穂(かすい:花の終わった後の部分)の形状が矢を入れる容器の「靱(うつぼ)」に見立てて、ウツボクサ。
参考:日本薬学会より
 
 
 
 
 
これが靭(うつぼ)。
靭帯の靭をウツボと読むのね。知らなかった。 参考:オークファン
 
 
 
 
 
薬用には、日当たりのよいところで乾燥させた花穂(かすい)を用いる。煎じた液を内服すると、口内炎や扁桃炎の改善、腎炎や膀胱炎に対する利尿薬とのこと。生薬名の「夏枯草(カゴソウ)」は夏の頃に花穂が褐変する現象に由来。 参考:日本薬学会より
 
 
 
 
 
登山口に到着。チラッと見える沢を超えて登山スタート。
 
 
 
 
 
大雨の後で水量が多い。見ると、なんと木橋が流されている。
川幅は狭いので何とか渡渉できるところを探す。が、渡れるかと思うところは、渡った先が崖で登れない。
行ったり来たりしながらしばし考える。出た結論は、今日はムリ!
2,3日後なら水量も落ち着いて渡れるであろうが、大雨の後の今はとても無理と判断し撤退。残念。😿
 
 
 
 
 
トレーニング登山は出来ないとしても、このままでは消化不良。
時間はまだあるので、近くで思いつく山を脳内で検索する(笑)。
よし、白草山へ行こう!と1時間余り車を走らせる。丁度通勤時間に重なりそれなりの交通量。
 
 
誰もいない駐車場。準備を整えて登山口まで来てふと思う。
白草山は、何度か登ったことがある。実はこの登山口、反対方向にもうひとつの山がある。
その名を『寺田小屋山』と言う。
行ったことがない、ならば行ってみよう。とその場で変更。
見ての通り、アスファルト林道である。
 
 
 
 
 
舗装道路はやがて、荒れて来る。おまけに薄い苔が凄く滑る。かかとから着地するとステンと転びそうになる。
 
 
 
 
 
標識。登山口まで林道歩きか?しかし変わった名前の山である。
 
 
 
 
 
大雨の後だからか、立派な沢があり、沢は林道下をくぐって流れていく。
 
 
 
 
 
進んでいくと舗装は終わり、草の道。😄
 
 
 
 
 
小滝のような沢が現れた。
 
 
 
 
 
エゴノキが満開
 
 
 
 
 
やっと、登山口に到着。
 
 
 
 
 
ここからは、普通の登山道。開けると岐阜は東農の山並みが見える。
 
 
 
 
 
苔むした、登山道。味わいはあるが、かなり滑る(笑)。
 
 
 
 
 
 見通しはなく、湿度の高い樹林帯の中を滑らないように登っていく。
 
 
 
 
 
稜線に出る。青空が見えて気持ち良い!
 
 
 
 
 
ヤマオダマキ。苧環(おだまき)に似ているからと言われて、ピンとくる人は「織り」をやっている人ぐらいだろう。
 
 
 
 
 
その苧環(おだまき)。確かに似ている感じがある。(小さい画像を大きくしたら荒くなった😅)  
参考:志乃'sスローライフ通信より
 
 
 
 
 
下から花を観察。花の名前は、生活に密着したものが多いな。
 
 
 
 
 
頂上だ。寺田小屋山1505m。国土地理院の地図にも載っている。
 
 
 
 
 
しかし、小屋あと等あるのかなと思っていたけど何もない。
あったのはこちら。コンクリートの土台⁉
不思議すぎて興味がわいたので調べてみた。
 
寺田小屋は、実際あったらしいのだ。そしてこのコンクリートは、「各官公庁の無線塔や反射板が立ち並んでいたが、近年これが衛星通信にとって代わられ、その数が減った。そのため保守点検路の整備が行われず、登山路はヤブが次第に濃くなってきている」と、なるほど。 参考:WALKあばうと日本4.000山 / 国立国会図書館デジタルコレクションより
 
 
 
 
 
調べていくと、『次世代デジタルライブラリー』にたどり着いた。これは、『国立国会図書館次世代システム開発研究室での研究を基に開発した機能を実装した実験的な検索サービスです。』とある。😅
調べるの好きな人にはたまらないかもね。国会図書館。まあ、凄い!
 
ここからの眺望。
 
 
 
 
 
梅雨の晴れ間の青空が気持ち良い。お昼にしようと、カップ麺、バーナー、コッヘル、水を担いで来た。
お湯を沸かすはずだった。無いのである、ガスが・・・。道中でふと気が付いた。
もともとロングトレイルの予定だったから、食糧は他にパンも持ってきていたのでそれですます。
『あ~、コーヒーも飲めない』😂
向こうに望は御嶽山、手前が白草山だ。
 
 
 
 
 
下山開始。
 こんなに急登だった⁉と思うほど下りが急だ。しかも苔むしているので慎重に下る。あとでYAMAP見たら最後で急な登りになっていた(笑)。
 
コアジサイ。かすかに甘い香りが良い。
 
 
 
 
 
こちらはウツギ。満開!😄
 
 
 
 
 
『はて?』何の花だ?と帰って調べるもなかなかヒットしない。😫
やっと『サルナシ』にたどり着く。中国のシナサルナシがキウイフルーツの元だとか。
なので日本のサルナシも実は美味しく食べられる。ちょっと食べてみたい(笑)。
 
 
 
 
 
コケることなく無事下山。反対側に登れば白草山だ。
早朝に来ればダブル登山も十分可能だ。
 
 
 
 
 
車で林道を下りながら『乗政大滝』の看板が目に留まる。「乗政」とは人の名前のようだが、地名である。
まだ時間が早いので、ちょっと寄り道。駐車場から歩いて5分とある。これか?
 
 
 
 
 
確かに上流から下流に向けて、数十メートルの滝であるが、なんか違うような(笑)。
 
 
 
 
 
少し先にまだ道がある。
『あっ、あれか!』
 
 
 
 
 
しかし大雨の後だというのに濁り一つない。
岩盤の上を流れているからだろう。
 
 
 
 
 
大滝に近寄る。大雨の後と合って迫力が半端ない!
全身に大量天然ミストを浴びる(笑)。
 
 
 
 
 
恵那山を撤退し、寺田小屋山が「ふ~ん🤔」と言う感じだったので、この滝の迫力が今日一番のプレゼントとなった(笑)。
7月終わりにアルプスに行こうかと考えていたが、トレーニング不足他、諸事情が重なったので延期だ。
その後、あちこちで登山道が通行止めになっている。槍沢ルート崩れる、白馬大雪渓はクレパス、黒部のトロッコは落石のため営業できず、木曽駒ケ岳はバス道が崩れている。新穂高のロープウェイは点検で休止中。
 
う~ん。😰
 
カラコルムでは、去年お世話になったガイドさんが亡くなられた。
なんか嫌な流れである。
 
もう一度計画を見直そう。体力強化と道具と天候。無理してはだめだね。
 
 
💖
 
 

飛騨頂上・摩利支天山 後編 2024.6

2024-06-21 00:07:32 | 

翌日かなり早い時間から皆さん動き始める。

そんなに早くどこへ行くのだろうと思いながら布団の中。😎

日の出が4時半ごろ。そこでぎりぎり起きだしたと言うより飲みすぎて用を足しにトイレへ立った(笑)。

間に合いそうなので日の出を見に行く。

スマホを手に取りサンダルで外に出る。テラスに積もった雪を手で払おうとしたらカチコチでびくともしない。

昨日降り積もった雪がすべて氷になっている。

 

靴にするか一瞬考えたが、チェーンスパイクも出さないと意味がない。そのあたりなら大丈夫と慎重に歩き出す。

三ノ池を見下ろす。まだ光が入ってない黎明時間。

 

 

小高くなっている所から日の出方向を眺める。すごい雲海!

 

 

足元を見ると、ライチョウの足跡か。これも凍っている。

 

 

池の氷は半分以下になっている。

これに太陽の光が入ればあの透き通るアクアマリンのようなブルーが見られると思うとわくわくする。

 

 

日の出だ。

頭を出した山々がまるで島のよう。雲海とはよく言ったものだ。

 

 

飛騨頂上がオレンジ色に染まる、今日が始まると思う。

 

 

振り返るとうっすらと雪をかぶった御嶽山が、朝日を浴びて美しい。一番奥に剣ヶ峰が見える。

 

 
動画で。

 

 

薄手のダウンでは風が冷たい。小屋に戻ろう。

コーヒーを淹れてゆっくりしていると、昨日予約したアップルパイがこれまた薪ストーブで焼きあがってきた。

800円也。もちろん美味しく、贅沢感まで味わう。😋

 

 

かなり早い時間に、動き出した人はすでに摩利支天まで行ってきた人もいるようだ。

チェーンスパイクがよく効いたらしい。ちょっとのんびりしすぎたかな。

まあ、大丈夫。今から摩利支天まで行こう。

すでに早朝下から登ってきている登山者もいる。朝一で会合のために山を下りたいっちゃんが、スタッフに連絡している模様。

すでに50~60人とすれ違ったと!

今日は小屋は営業しない日なので、宿泊者だけの対応になるとスタッフ。休業中の看板を出していた。

 

さて、摩利支天目指して出発。五ノ池も良い感じ。😀

 
 

三ノ池に光が入るのを期待するが、雲も上がってきて太陽を遮る。あのブルーが見られない。😢 

深緑色から紺色の三ノ池。

 

 

雨の前日に登った景色。剣ヶ峰方面。

参考:MUさん

 

 

それが一晩でこの景色に変わった。こちら側の空はスカイブルー!

 

 

夏空のような空と雲。朝一で登って来た若者のパーティー。

 

 

摩利支天へと向かう途中。先にいた女性が静かに『雷鳥です!』と。

おーカッコイイ。もっとアップで撮りたいと思いスマホを操作。そして!

 

 

・・・・・。

 

 

先ほどの雷鳥が降りてきた。

 

 

着地。目の上が赤いのが雄

 

 

摩利支天までの道も雪と岩のミックス。ここは慎重に歩く。

 

 

あちこちにライチョウがいて、楽しい。🤩

 

 

摩利支天山頂は、2959m。60㎝のピッケルを持って行った。

皆さんストックである。このルートはストックを短めにしないと使いにくい。

また岩を掴みたいところでは邪魔になっている。『ここヤバい』とか『怖い、怖い』と話しているパーティーがいる。

 

 

頂上は狭いので譲り、あとから来た5名ほどのパーティーにお願いされ写真を撮ってあげた。

さあ、戻ろう。すれ違ったり、後ろからついてきたりとそこそこの往来。

『あ、絵になる』と思いワンショット。どなたか存じませんがありがとうございます。😆

 

 

五の池小屋を臨む。こちら側は相変わらず濃い雲が湧き続けている。

 

 

ここも写真をお借りした。天候いかんでここまで変化するこの時期の標高3000m近く。油断禁物。

参考:スルメさん

 

 

帰り道も雷鳥に会う。こちらは雌。

『ねえねえ』

 

 

『ン、何でしょう?』と言ったかどうかは定かではないがすぐ足元にいたので、そんな気分(笑)。

 

 

鳥の首は真後ろにも向く。360度、見渡せて便利(笑)。

 

 

再び三ノ池を撮る。今日はスルメさんのような写真は撮れないね、残念。

代わりに雪景色とたくさん雷鳥に会えた。😁

いったん小屋に戻ってから、プラティパス(水筒)を何個かサブザックに詰めて三の池に下りる。

 

 

ここで、ピッケルが役に立つ。そう積もった雪のおかげで、尻セードができるのだ。

カッパを履いているので防水は大丈夫。

ストックを付いて慎重に下りている目の前で滑り台のごとくサーっと降りていく。爽快!😆

三ノ池。

 

 

近寄って、氷を見ると空の雲が反射して錯覚を起こす。

 

 

今シーズンの雪と氷が、三ノ池を満たしていく。数千年、数万年変わらない自然の営み。

 

 

青空が見えると劇的なイメージに何かを思う。

 

 

池に落ちないところまで行き、プラティパスに池の水を汲む、雪解けの清らかな水。

御嶽山信仰の人にとっては御神水。大事に思って頂く。

 

 

ありがとうね。五の池小屋。いっちゃん。また来るね!

 

 

飛騨頂上に寄る、さあ下山だ。

 

 

雨上がり花がキレイに咲いている。紫が目を引くショウジョウバカマ。
 
 
 
 
イワカガミの群生。

 
 
 

そして雨の時は気づかなかった半透明のサンカヨウ。条件がそろうとガラス細工のように透明になる。『親愛の情』と言う花言葉を持つ。

この山旅の締めくくりとなった気がした。

 
 
半部と少し降りたところで、会合終わって登り返すいっちゃんに出会った。
記念に1枚(笑)。

 
 
今回の御嶽山は、荷物多めにしてアルプスを歩くためのトレーニング要素もありつつ旧友との再会的な気分も味わい充実した山旅となった。
 
日帰りできる山を宿泊してみたりすると、また違った味わいを登山に付加できる。
 
先鋭的なアルパインクライミングに憧憬の眼差しをもって拍手を送るけど、己の実力にあった登山も人生を豊かにする。
 
山も自然も地球のもの。😀
 
 
💖
 
 

飛騨頂上・摩利支天山 前編 2024.6

2024-06-17 17:10:19 | 

今年の目標の一つに、『御嶽山のドラゴンアイを見る』がある。

あのアクアマリンのような透き通るブルー。写真を見るたびに、ぜひ行きたいと思っていた。

都合がついたのは6月。

YAMAPの写真を見ると池の氷がだんだんと小さくなっていく・・・間に合うか⁉

 

計画を練る。天気予報は、都合のつく日が雨、翌日が晴れ予報。

飛騨頂上に着く濁河温泉の登山口は瀬戸から3時間余り。

皆さん車中泊するぐらいの感じで駐車場に入るようで、広くなった駐車場はいつもいっぱいである。

それで日帰り登山して、帰り道の3時間も考えると『う~ん』となる。

 

しばし考えた。

雨なら登山者は(車も)少ないはず、その日は五の池小屋に泊まろう。

小屋泊ならいつもの早起きで大丈夫だ。9時に登り始めれば昼過ぎには着くだろう。後はのんびりだ。

そして翌日、ドラゴンアイを楽しんで、摩利支天や三の池を一周したりと遊べるではないか。

下山も早めで帰宅も早い。よしよしとニヤケル。😁

 

その前に五の池小屋の予約だ。今時、飛び入りで泊まれる小屋はほとんどない。

テントでさえ予約が必要なところが多い。

サイトで確認すると、ぎり空いているではないか。早速電話して予約完了。

雨なのにそんなにいっぱいなのだろうかと少し不思議に思うが、自分だって行くのだ(笑)。

その後サイトを確認すると、また空きが出ていたので、キャンセルする人もいることが分かる。

 

当日、瀬戸はまだ降っていない。高速に乗ると進む方角にスゴイ雨雲が見える。やっぱり雨だな(笑)。

駐車場に着くと、今日の登山客か、これから降りて来る人のかは分からないが10台ほど車が止まっている。

雨の中準備して出発!

 

 

見事に雨。💧

 

 

樹林帯の中だから雨はそれほどだろうと思っていたが、足元が川のよう。

ただ、岩は雨が泥を洗い流してくれて、溶岩質のざらついた表面が意外に滑らない。😁

 

 

しかし木道は滑りやすく、ステップの土はぬかるんでいる。😅

 

 

いつもよりかなり慎重に足を運ぶ。やっと7合目。

 

 

苔むした大岩がオブジェのよう。

 

 

ジョーズ岩に到着。ジョーズ知らない世代もいるだろうね~(笑)。

 

 

本家。1975年作、スピルバーグ監督の傑作のひとつ。

効果音楽は50年近くたった今でもいろんな番組で使われている。😆

 

 

まだ2時間少しある。

 

 

コースタイムは、3時間半から余裕見て4時間ほど。この状態でどれくらいになるかな~。

階段も慎重に。

 

 

対岸の沢の音が響く。白竜か(笑)。

 

 

岩が多くなってきた。

 

 

ペイント蛙は・・・

 

 

蛙岩の上(笑)。

 

 

避難小屋で小休止。

 

 

雨に滴るバイカオウレン。綺麗だ。早春の花だが、標高が高いのでまだ咲いている

ちなみに花は黄色い部分、花びらに見える白いところは萼(がく)である。

 

 

雨のやむ気配はない。

 

 

8合目に到着寸前に雷が瞬間的に真上で鳴る。

ゴロゴロ鳴らず瞬間的にドーンと来たので焦った。『ヤバい!』と思って身構えたがそれ1度きりだった。😅

 

 

行者さんが上から降りてきた。『上は雪ですよ!』と言う。五の池小屋前は5㎝ほど積もっていると。

前日までは登山道に雪は全くなかったようで、驚いた様子だった。

話しているうちにここも雨からみぞれに変わってきた。😲

 

 

森林限界に来た、あとひと登りだ。ナンバー32は頂上までのカウントダウン。

約100mごとに振ってある。頂上はナンバー42。あと1㎞ね。😆

 

 

トラバースひとつ目。キックステップでチェーンスパイク出さずに慎重に横切る。

 

 

ここは落ちたら止まらない。が、先ほどよりステップが平ら。

 

 

抜けるといよいよ最後の登り。ジグザグジグザクと進む、降り始めの雪なので岩とのミックスだが特に問題なし。

 

 

完全に保護色!😲

 

 

風速10m近い中を羽毛を膨らませて歩くつがい。良いね~。😍

 

 

 

余裕の4時間よりさらに30分かかって、ようやく五の池小屋に到着。😂

雪雲に覆われて視界無し。

 

 

中に入ると登山者が多いのにビックリ⁉ 乾燥室で、カッパやら靴を脱いで小屋のサンダルに履き替える。

受付けを済ましてザックを指定された寝床に運ぶ。乾いた服に着替えてやっと人心地を取り戻す。

一休みして、広間へ。ほっこり空間である。

 

 

外は雪で視界もなく、することがない。小屋には数冊本があるほか何もない。

乾燥室へ行って乾き具合見たり、持参した安ウィスキーをお湯割りにしてまったり過ごす。

夕飯となる。これが山の上とは思えない豪華な食事なのだ。グラタンは薪ストーブでオーブン使用。

 

 

メインはお肉。柔らかく煮込んでありソースも美味。

 

 

デザートまである。😍

 

 

食後は、宿泊者専用のラウンジでゆったり過ごす

 

 

こちらにもお洒落な薪ストーブ。

 

 

外はホワイトアウト。

 

 

そうこうするうちに、これまた宿泊者限定でピザが出る。

調理に特化したイタリア製の薪ストーブ。上部で薪を焚いた熱が下に回ってから煙突に抜けるという優れもの。

ヤカンを置いてある表面温度は400℃にもなるそうだ。気になるお値段だが、現在は物価高もあり99万円するらしい。

 

 

いっちゃんこと小屋番の市川さん。ピザを焼き上げる。

火加減の習得に時間がかかったそうだが、今では見事に使いこなして美味しい料理を作る。😆

 

 

夕食後なので一切れずつ宿泊者に振舞われる。

 

 

五の池小屋には常連さんも多く、小屋の料理や雰囲気を目当てに登山する者も多い。

スタッフに何度目ですかと聞かれて、2度目と答えたが、それは新しい小屋になってからの話。

最初に来たのは26年前。こんなお洒落な山小屋ではなく、本当に小屋だった(笑)。

お客さんも少なく、いっちゃんと紙パックの焼酎を飲みながら談笑したことをこちらはよく覚えている。

小屋番いっちゃんはそんな昔のこと覚えていないだろうけど。

御嶽山にはそれからも何度か登っているが、五の池小屋には寄らずにいたので今回いっちゃんと話せてよかった。

早い夜が更けていく。

 

 

さて、明日は無事晴れてくれるかな~。

 

 💖
 

美濃加茂の岩場 2024.5

2024-05-13 21:58:13 | 

大型連休も関係なく仕事している一人である(笑)。ただ連休最後の月曜日に休みをとった。

天気は微妙だが、岩登りに行く計画だ。

これまでに、岩でのボルダリングやトップロープでの岩登りはしていたが、今回はマルチピッチ。

マルチピッチとは、2~3人で一組となり(今回は2人)でリード(先頭)とフォロー(2番手)を繰り返して登るシステム。

ロープの長さ(50~60m)を1ピッチとし、10回繰り返せば10ピッチと言うことになる。

フォロー(2番手)は、リード(先頭)が登っている間ビレイ(確保)して、リードが終了点に着くと今度はリードが上からフォローをビレイする。

 

支点に繋がっているトップロープだと登りに失敗しても気軽にロープにぶら下がっていられるが、

リードになると途中の支点から支点までの距離が長いとロープを掛けるまでは落ちられない緊張感がある。😨

 

マルチピッチは初めてである。必要な技術を習得するために、プロガイドに講習を受ける。

まずは懸垂下降。消防などがビルの上から降りて来るアレである。

こちらで講習を受けた。前日の雨が残って岩は滑るのだが、懸垂下降なのでまあ何とか(笑)。

 

 

降りること自体は難しくない。降りる体勢になるまでの道具のセットを間違わずに手早くセットできるようにする。

間違えると数メートル下の地面まで墜落する。懸垂下降の事故は少なくない。

その他、自己確保のロープワークなど最低限のことは身に付けねばならない。

 

さて、当日天気は曇り。雨は持ちそうだ。

車を止めて岩山を見上げる。

 

 

林を抜けて最初の岩の取り付き、1ピッチ目。

ここは、アプローチシューズや登山靴でも登れるぐらいだが、練習もかねてロープを出す。😁

 

 

ロープが付くとこんな感じ。最初に登る人(トップ)が、支点を作りながらロープを引く。

登ったら上で自己確保しながら、次に登る人(フォロー)を確保する。

 

 

2ピッチ、3ピッチ目と順調に登る。

足元に見えるのは支点用のボルトと残置ロープ。高度感はそこそこある。

 

 

マルチピッチは10数年ぶりと言うザイルパートナー。色々忘れてると最初話していたが少しずつ戻ってきたようだ。

 

 

さて、ここから約25mの懸垂下降である。練習の成果を出すときだ(笑)。

 

 

4ピッチ目がなかなかだった。直登ルートはグレードが上がる。

逆相スラブを一段登った所から左にトラバースする。最初は見えていたトップが見えなくなる。

あとはロープの張り具合を見てロープを出す。核心部分を超えれば声で応答する。

リードしてもらったらフォローは道具を回収しなければならない。

登りながら思う、ここをトラバースしたのか、なかなか悪いな。踏ん張って道具を回収。自分もだが道具も落とせない。😓

 

 

そのあと5ピッチ目、今回のルートで核心となるグレード5.9を登った。

オーバーハングしているところで、ムーブ(体の使い方)を考えた。😎

 
 
GORO8 さんより参考動画。
 
 
 

で登り返したら、先ほど登ったところからわずか数メートルのところへ出た(笑)。

対岸の岩山も凄そう。

 

 

7ピッチ目。パラっと雨が来るが何とかまだ大丈夫。

 

 

8ピッチ目、岩の正面ルートはグレード5.11ある。

ザックを背負ってなくても、落ちずに登れるか微妙だ。まずはトップロープで遊んでみたい(笑)。

 

 

でこの横面が5.8~5.9となっていてこちら側を登る。楽しい!

 

 

山の緑が元気!曇り空でクライミング日和。ピーカンだと直射日光と岩も熱を持ち汗で手が滑る。

 

 

9ピッチ目5.5はリードをする。途中のボルトにクイックドローをかけてロープを通すまでは落ちられない。

やさしいルートでも油断禁物。😅

 

 

最後の懸垂下降。随分慣れた。

 

 

ラスト10ピッチ目。ここを登ればゴールだ。

 

 

抜けてゴール!

 

 

初のマルチピッチ一度も落ちずに登りきれたー!😆

 

 

久々に一句読んでみる。

 登攀の ロープが繋ぐ 岩の上 眼下に望む 緑の田面 

 

 

ここから少し山を歩き。ゆっくりできる場所へ移動。

この岩場、高木山の一角にある。高木山は遊歩道が整備されていて、天気の良い日にのんびり歩いてみたい。

 

 

帰りは山道を下りながら、岩場の下見。

 

 

なかなかの迫力だ。

 

 

人と比べての大きさ。何本もルートがある。

週末は賑わっているようだ。

 

 

無事下山。

いやあ、楽しかった。途中の逆相スラブとそれに続く5.9のルートを登っているときは、

これが続くと最後まで無理かもと思ったが、あとは差ほどでもなく登れた。やさしいところはリードも経験でき良かった。

少しずつ経験積めば中級ぐらいの岩は登れるかな。

それにしても8000mの高所登山を、それもソロで。そんな登山家の技術と精神力はケタ違いに凄いと思うのである。

 

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