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12の楽しみ!

ここでは色んな楽しいことをランダムにアップしていきます。

大杉渓谷 2025.6

2025-06-27 19:44:07 | 

今は昔、三重県は大台町に高校の同級生がいた。

その友達の家へ別の友人らと片道70㎞の道のりを自転車をこいで遊びに行ったことがある。

谷あいを流れる宮川の冷たさは、なかなかのもので真夏でも首までつかるのに気合がいった(笑)。

その宮川の奥に、大杉谷があることは知っていたが、キャンプ場までしか行ったことがなかった。

ずっと昔から知っていたけど、ずっと行けてなかった大杉谷、大杉渓谷が今回の山旅である。

 

大台町から奈良県側は大台ヶ原まで歩ける渓谷だが、交通の便が非常に悪い。

三重県側は、電車を乗り継ぎ、歩いて道の駅。そこからタクシーか登山バスに乗る。奈良県側はバスと電車となる。

かかる時間と交通費を色々考えた結果、今回は車にして大台町からのピストンにした。

登山レポートを読んでいるとシシ渕までの日帰りが多数を占める。

山頂を目指さない山歩きならば渓谷を十二分に味わいたいと日帰りでなく小屋泊を選択する。

テントは禁止である。テントサイトもない。

 

登山バスの発着となる道の駅「おおだい」で車中泊をする。

ちなみに登山バスは運賃4000円と完全予約制。平日は運休していることも多い。グループで人数がいれば交渉次第かな。

道の駅へ夜中に到着、車中泊の車数台あり皆さん寝ているようだ。

あとから入ってくる車もある。寝る前に車内灯で飲んでいると赤い光が近づいてくる、パトカーが見回りに来ていた(笑)。

 

翌朝6時に出発。登山口まではまだ1時間ほどかかる。集落を後にどんどん奥に進む。

宮川ダムを過ぎると車1台の道幅、左は崖と言う緊張感のある道。この時間に対向車は来ないだろうと思っていたら、1台軽トラが来た。

こちらが避ける暇なくササッと軽トラはバックして崖側に寄ってくれた。

「あれ、反対側じゃないの?」と思ったが、地元の方慣れてらっしゃる。挨拶して通り過ぎた。

ダムの途中で虹が見えた。

 

 

 

そう広くない駐車場に、すでに車が数台止まっている。ソロの若い女性が2人ほど準備しているが、どちらも半パンだ。

カッコイイけどヤマビル対策は?吸われる前に見つけやすいとか(笑)。

虫よけスプレーをかけて歩いて行った。他にもパーティーがあり賑わっている。

 

準備を整えて、7時30分出発。

すぐに、トイレとその前の自販機に着く。ここで協力金1000円を払い、ピンバッチか木札をもらう。

どこの登山道も整備が大変である。

 

 

テクテク歩いていくと発電所に到着。その横を通り抜けるといよいよ登山開始である。

 

 

階段を上る。

 

 

案内看板が立つ。注意喚起がなかなか。

 

 

それもそのはずで、いきなりの道がこちら。

 

 

なかなか写真映えする道だ。

こんな道が続くのかと思えば、そうではなく普通の登山道になる。

また時々岩場が現れる。その繰り返しである。

しかし狭く切れ落ちているところは、頑丈な鎖がずっと張られているので安心である。

一般的に、登山の鎖は補助程度であまり使わないようにというのがあるが、ここはしっかり使った方がよいというより使わずにいられない。😅

 

 

 

 

吊り橋だ。これがいくつも出てくる。桃の木小屋に着くまでに長短あわせて合計5本ほどある。

 

 

清流宮川は、そのエメラルドグリーンが見事。

写真を撮るならしっかり立ち止まって撮らないと足を滑らしたら終わりである。

朝の日差しはだんだん曇り空になる。

 

 

途中河原に降りてみる。川の流れと新緑の山が気持ち良い。

 

 

雨が多い地域なので、苔むした岩石が見事。苔もいろんな種類が見られるのでマニアには楽しいだろうな。😁

 

 

石を敷き詰めたこんな道もある。

 

 

比較的歩きやすいところ。奥に河原で休憩しているパーティーが見える。

 

 

炭焼き窯の跡か?にしては大きいな。🤔

 

 

2つ目の日浦杉吊り橋。ここは鉄骨が使われているので揺れない。😁

 

 

振り返って。

 

 

透明度がすごい!

 

 

写真を撮るのに夢中になり過ぎると落ちるので慎重に。

 

 

滝が現れた。

 

 

 

 

あんなに高いところから流れてくる!その上はどうなってるのだろうか!?

 

 

千尋滝とある。

 

 

上部をアップで。

 

 

なかなかの登山道を行く。

 

 

木の根っこが岩に絡みついて道になっている。

 

 

迫力!!

 

 

 

 

道幅はあるが、左側は切れ落ちている。気を抜かずに丁寧に歩く。

 

 

何度見ても飽きない(笑)。

 

 

 

 

水が滴る岩の間を抜けると・・・

 

 

シシ渕だ。迫る岩に圧倒される。

 

 

そして奥に滝が見える。

 

 

 

 

 

 

それぞれが思い思いに過ごしている。

楽しそうに山食を楽しんでいるパーティー、ユーチューバーか⁉、動画を撮る人。遠くの滝の音や自然を感じながらじっと岩に腰かけている人など様々だ。

お昼には時間が早いが、朝が早かったので、おにぎりを食べてしばし休憩。

周りの登山者のザックは小ぶりで、日帰りということが分かる。

さて、今日の宿『桃ノ木山の家』を目指す。正式名称がやや長いので、多くの人は『桃の木小屋』と言う。

まあ、サイトにも『桃の木小屋』と書いてあるので問題ないか(笑)。

 

反対側にも滝があった。名前は特にないようだ。

 

 

その水たまりにいたのは、アカハライモリ。日本固有種だ。

 

 

さて、ここからが本番か⁉という道になってきた。

初心者、初級者には厳しい道だ。鎖はあるものの左側はすっぱりと切れ落ちていて、時々滑落事故も起きている。

雨の日は要注意だ。注意を促す看板が繰り返し立っている。

黒部の「下の廊下」とよく比較されるのも納得である。黒部はまだ歩けてないので、復興したらぜひ歩きに行きたい。

 

 

 

 

シシ渕から見ていた遠くの滝が、目前に来た。落差150mあるらしい、すごいな。

ニコニコ滝とあるが、面白いネーミングだ。😊(由来は不明らしい)

 

 

動画を撮ってみた。

 

ガクウツギ?白い花が清楚。

 

 

本日一番長い吊り橋。嵒が正解?

 

 

右手に見えるこの岩がスゴイ。

 

 

ワイヤーも持てるので大丈夫なのだが、そこそこ揺れる(笑)。

渡り切って振り返る。

 

 

小屋までもう一息だ。

 

 

ササユリが愛らしい。

 

 

見えた。桃の木小屋への最後の吊り橋。

 

 

吊り橋途中からの眺め。

 

 

到着!

 

 

ひとまず受付けをする。

若い女性スタッフが対応。小屋主らしい人もいる。

着いた時間が早かったのか登山者はいない。話を聞くと今日はあと1組来るだけとのこと。

昨日は40人ほどだったというから今日はのんびりな感じだ(笑)。

寝床を確保したら、時間が早いのでさらに奥の滝を見に行く。

使わない荷物は取り出し置いて行く、とても軽い。😁

 

小屋から先には、いくつか滝があるがまずは、七ツ釜滝を目指す。

雰囲気ある道だな。

 

 

岩の間を登り・・・

 

 

雨だと滑りやすい岩を超えて

 

 

ここかな、意外と早く着いた。深い淵に滝が流れ込んでいる。

 

 

七つ淵があるらしいがよく分からない(笑)。

 

 

 

 

ここにかかる吊り橋を渡りさらに先へ進む。

 

 

日差しが戻って来て良い感じだ。

写真奥にかつて大きく崩落した岩場が見える。そこを超えていく。

 

 

岩だらけの間を清流が流れていく。

 

 

奥に滝が見える。

 

 

午後の陽射しを浴びて白く光っている。光滝(ひかりたき)だ。

落差はさほどないが飛び散るしぶきがすごい。

 

 

こちらも動画を。

 

 

余りの迫力にしばし見とれていた。この先にも滝があるが時間的に戻らないと夕食に間に合わなくなる。

この崩れた岩場も、楽しい。

 

 

こんな岩が崩落したのだ。自然の威力は半端ない。

 

 

 

 

 

 

桃の木小屋に到着。煙突から白い煙が出ているのが見える。

この小屋には風呂がある。石鹸やシャンプーは使えないが汗を流し湯船につかるだけで極楽極楽。😍

しかも、桧風呂で水は清流からポンプで汲んだもの、そして燃料は薪だ。あの煙はお湯を沸かすための煙。

薪で炊くので何となく湯がまろやかなのである。熱いときは水で加減する。もちろん沢水だ。

 

夕食はカレーライスとカツ。お代わりは自由だったけどお腹いっぱい(笑)。

 

 

早い時間に夕食が終わってすることがない(笑)。談話室と言ってもさっきの食堂だ。

お客さんがいないので一仕事終えた女性スタッフが何か書いている。

こちらはいつものウィスキー割で地図でも眺めてゆっくりしようと思いスタッフから離れた場所に座る。

すると受付けをしてくれたスタッフが話しかけてくる。地図を広げることなくそのまま会話となる(笑)。

 

九州から来ているという彼女は、2カ月小屋にいるらしい。

ここは電波が一切入らない。ゆえにテレビはもちろんネットも繋がらない。

と言うことで外、下界の情報が全く入らない生活とのこと。明日の天気さへ登山客からの情報しかないと言う。

九州は、ほとんど日帰りできる山しかなく山小屋感覚がないと話す。確かに西日本には3000m級の山はないもんな。

それで早い時期から営業しているココに来たのだと。

 

端の方で、何かを書いているもう一人の女性スタッフが話に入る。

始め仕事上の何かを付けていると思っていたが、それは、小屋周りの情報をあれこれ書いているようだった。

あとで拝見したら、植物や生き物などのイラストがとても良い感じで描かれていて、ワンポイント情報が書き添えられている。

この時期登山客が気になるのは、ヤマビルだ。

自分が『ヤマビルの吸う血の量なんて1mmlなんだから、(血を)あげるから血を止めてほしい』(笑)。

と話すとその情報頂きとスケッチブックん書き込んでいた。😆

 

愛らしい内容のスケッチブックなのだが、電波が通じないのでそれを発信するすべがない。

自分の足で小屋まで行きページをめくってみれば、山旅の良い思い出になるだろう。

 

さて、翌日早くに目が覚めた。まあ、消灯が8時半だもんな(笑)。

外のテーブルに出て、お湯を沸かしコーヒーを淹れる。朝のいい時間を満喫。

 

 

昨夜の女性スタッフが、ササユリを見に行くと散歩に出かけて行った。

この透き通るエメラルドグリーン。宝石だな。淵はかなり深そうだ。

 

 

早朝の桃の木小屋。

 

 

さて、下山だ。

行きとは逆向きに歩くとまた違った感じを味わえる。それがピストンで歩くいいところかな。😁

しかも山の中にいるので、今日は登山者のいない道を独占できる(笑)。

寄り道、泳げそうな淵を見つけた。

 

 

朝日が入って、新緑と苔が生き生きしているよう。

 

 

ニコニコ滝に戻ってきた。

 

 

下りは登りより慎重に。

 

 

誰もいないシシ渕は静寂そのもの。

 

 

💧を避けながらさっと通過。😆

 

 

ん! これは何???

 

 

ササユリは、割と足元にあり、しかも下向きに咲いているので写真を撮るのにチト大変(笑)。

 

 

河原に出て、桃の木小屋名物の「ちまき弁当」を頂く。美味!

 

 

行きには気づかなかった木。なんかスゴイ!

 

 

戻ってきました。カワウが2羽、日向ぼっこ。

 

 

無事下山。

YAMAPの記録は電波が入らないため使えないので、桃の木小屋登山マップから。

距離:約15㎞ 時間:片道5時間少し(アナログで記録することも必要) 

電波が入らないということは、核心部で滑落すると登山口か山小屋まで2時間少し歩かなければならない。

ソロだと誰にも気づかれないので慎重に。

日本三大渓谷(黒部峡谷、清津峡、大杉谷)の大杉谷を十分楽しめた。

歩きながら気が付いたのだが、樹々に広葉樹が多く秋の紅葉も期待できるのでは⁉と楽しみが増えた。😁

 

登山口から車で少し下ったところに六十尋滝の看板が出ていたので寄ってみた。

これがすごい迫力で、まじかで見ることが出来て感動だ。

 

次は、アルプスに向けてトレーニングだな😎

💖

 


蝶ヶ岳 2025.4

2025-05-13 21:54:46 | 

この時期、残雪のアルプスを眺めたいと春山登山を計画する。
選んだのは小屋営業もしている蝶ヶ岳。ここから穂高連峰を望みたい。
健脚は日帰りも可能だが、せっかくの絶景をゆったり楽しみたいと小屋泊を選択。

雪中テン泊はまだ経験ないがそのうち挑戦しよう!
今回はテン泊しなくて正解だったけど・・・。😓

 

あちこち、冬季通行止めが続いている中、三股駐車場までの道は解除された。
所用で往復220㎞ほど車を走らせた後、さらに215㎞ドライブだ。😅
夜中についたが、翌日の町の天気は雨予報だったので車は少ないようだ。

 

朝、標高1200mを超える割には10℃、風もなく過ごしやすい。
薄曇りの中6時半に出発。無雪期で5時間前後のコースタイム。

積雪ありならプラス1時間余りか。

 

 

登山口で係の人が、登山届の確認をしている。アプリで提出済みと伝える。
さりげなく装備や格好も確認しているのだろう。春とは言え、ひとたび天気が崩れれば即冬山である。
今年は、寒かったり暖かい日があったりで雪の状態があまりよくないとのこと。
3月に頂上まで行ったときは、踏み抜いて腰までハマったとか。

『ワカン持ってきて正解かな!?』

『うん、それは良い』

『今日は(登山者)少ないみたいですが、昨日(日曜日)はどれくらいの人が入りました?』

『100人は入ったかな』

『!なんと!』今日は少なくてよかった。😅

 

 

分岐。常念岳へ行く人もある。
4年前の秋に常念岳へ登った時も小屋泊。夕方から大雨で朝方まで降っていた。
蝶ヶ岳に周る予定だったが、翌日は見えるはずの蝶ヶ岳さえ雲の中、その上爆風で耐風姿勢を何度取ったことか。そのまま三股まで下りてきた。😭
ライチョウにはたくさん会えたけど(笑)。またいつか行こう!

 

 

つり橋を渡り蝶ヶ岳に向かう。

 

 

雪はないが芽吹きはもう少し先。芽吹きの時期はさぞかしきれいだろうな。

 

 

まもなく力水。雪解けの水が冷たい(笑)。

 

 

日の当たりにくい所には残雪。

 

 

ショウジョウバカマ。なんか生き生きとしている!

 

 

ご存じ『ゴジラのような木』。

 

 

標高が上がると木々の間から、常念岳のこちら側が見える。頂上はもう一つ奥だ。

 

 

森の深さを感じながら足を進める。

 

 

まめうち平到着。登る人も下山してきた人もここで休憩する場所。風がないといいところ(笑)。
標高1900m。三股から2.5㎞、蝶ヶ岳ヒュッテまで3.9㎞とある。

ここでアイゼンを装着。無くてもまだいけそうだが、平らなところで安全に付けたい。

 

 

ピンクテープとトレースを確認して。

 

 

倒木の上に木が育ち、やがて土台となった木が朽ち果てると空洞ができる。
さらに新しい芽吹きが苔と共にある。自然のサイクルがギュッと詰まった情景。

 

 

今日は、まだ雪が固く閉まっていて歩きやすい。
所々踏み抜いた跡を見ながら森を進む。

 

 

谷の雪はだいぶ深そうだ。

 

 

蝶沢に出る。ここをトラバースするのが夏道。
ここから下に向かってスキーかボードの跡がみえた。バックカントリーしに来ている人がいる!😮

 

 

ここからは、常念岳に視界が開ける。

 

 

さて、蝶沢をトラバースせずに、沢を登る冬道を選択する。
谷なので、雪が緩むと雪崩の危険がある。まだ午前中で太陽も出ず雪も締まっているのでトレースを追う。なかなかの急登である。

 

そこを上から数人のパーティーが下りてきた!
女性3名とガイドらしき男性2名だ。女性の1人が膝を痛めたのでこの冬道を下っていると。
急な下りではあるが、ストレートな下りなので夏道で降りるよりは良いと判断したようだ。

 

ガイド風の年配の男性曰く、
『この上が終わりじゃないよ。まだ、次の登りがあるから』

『え!?、まだ上があるのですか?』見えているところを登り切ったら稜線に出ると思っていた。😅

『2つ目の登りが次にあるけど、今ここが核心だから』と。

初めから次があると思っていれば、頂上かと思いきや偽ピークに騙されて、がっかりする。
なんて感じにならずに良かった(笑)。

 

 

なかなかの急登で。まだ雪が固く締まってアイゼンが良く効く。

 

 

2つ目の急登を過ぎ、最後の登りだ。

 

 

もうすぐ頂上だ、登ってきた道を振り向く。
雪が降り始めた。下界の予報は雨だが、標高2500m越えるここでは雪に変わる。

 

 

尾根の左隣を見ると、大きなクラックが。
こういう風に雪が落ちてゆくのだなと言うのがよく分かる。

 

 

右側にはライチョウがいた。こちら雄。少し夏毛になりつつある。

 

 

そして雌は、まだ白い。うずくまって動かない。

 

 

仲良しペア。ライチョウにはよく出会う。木曽駒ヶ岳、御嶽山、雲ノ平、常念岳、大天井岳など。😁

 

 

だんだんと雪の降り方が激しくなると言うか風が出てきた。人の見えるところが頂上か。

 

 

蝶ヶ岳山頂、2677m。視界なし。

 

 

雪は止む気配はなく風が強くなる。とりあえずヒュッテに向かう。
頂上からすぐのところにテン場がありテント2張りを見る。雪は想定内?
登山中はあまり人がいなかったのにヒュッテ内は割りと人が多い。
上高地側から登ってきている人が多いのだろう、宿泊手続きは、順番待ち(笑)。

ここまでの登山は、距離の割には標高差が大きい。特に蝶沢からの勾配がきつかった。😅

距離:5.6㎞  時間:6時間40分(休憩45分)  累積標高差:のぼり / くだり:1403 / 40 m

 

 

手続きを済まして寝床をキープ。外に出ようにも吹雪きになってきた。
夕食の時間まですることなく、ちょっと早めのまったりタイムと自炊室へ(笑)。
ここにストーブはないが、風がないだけでもありがたい。


バーナーを出してお湯を沸かす。
ちょっと早いけどウィスキーのお湯割りで温まる。
夕飯までには時間がたっぷり、ウィンナーを焼きゆっくりしていると、次々に登山者が小屋に入ってくる。


あっという間に受け付け前は大混雑。団体さんも入ってきた。
ガイドさんらしき人に話を聞くと今回は9名とのこと。遅れて入ってきた3名のうち女性の1人がだいぶ参っているようで放心状態で小屋に入ってきた。
この吹雪の中をかろうじて歩いてきたようでザックもガイドが持っていた。
先週も登ったというガイド。なかなか大変な仕事である。

しばらくすると隣の部屋が乾燥室兼談話室になっていて、ジェットヒーターに火が入った。
こちらの部屋も暖かくなってきた(笑)。

 

 

翌日、おなじ自炊室の扉を開けると御覧の通り。
かなり降ったね~。😅
東京から来たというおじさんはテン泊のつもりで来たけど吹雪になったので小屋泊まりに切り替えたと話す。

6時でまだ降り続いている。今日は晴れ予報だけど、いつ止むのかと気になる。
計画は、蝶槍に行ってから下山するつもりだったが、吹雪の中では行ったところで展望はない。

 

 

8時近くになってようやく雪は止み、青空が見えてきた。
準備を整えて、ヒュッテを出る。大多数の人はすでに出発している。
蝶槍は断念して、もう一度、蝶ヶ岳山頂に向かう。昨日のテント2張りは見事に潰れていた。💦
どうやら吹雪の時、自炊室にいたアジア系外国人のグループのテントのようだ。テン場に大きな雪洞を作っていた。

常念岳は方面は良く見える。

 

 

しかし穂高方面は下半分しか見えない。それよりすごい風だ。体感風速は20mはあろうか。ザックを背負っていても飛ばされそうになる。

 

 

風音がすごい。

 

 

風が雲を飛ばしてくれることを期待するが、だんだん常念岳も見えなくなってきた。
これは、景色は楽しめないと判断して下山する。

 

 

太陽が出て来たので、時間をかければすっきりと晴れるだろうけど・・・。

 

 

下山は夏道を行く。ここは雪が風で飛ばされている。メインの下りがこの先。

 

 

完全に雪に埋まった夏道、かろうじてトレースが見える。
竿に着いたピンクテープが目印だ。

 

 

パウダースノーでスキーなら楽しいだろうが、歩くしかない(笑)。パウダーの下のトレースは固く締まっているので沈むことはない。
ワカンは使わないで大股でザクザクと進む。楽しい!

 

 

だんだんと青空が広がってきた。

 

 

常念岳も顔を出す。

 

 

常念岳から蝶ヶ岳に向かう稜線が見える。常念岳へ向かうという声も聞いたが風は相当だろう。
数日前には常念岳から蝶槍に向かうところで滑落事故も起きている。

 

 

今日は、登山者が多くすれ違いが大変だ。

『この先、危ないところありますか?』と聞かれた。

『危ないところはないですけど、一晩でかなり雪が積もったので雪は深いです』

『下は雨だったけど、上は雪だったんですね』

 

そんな会話を幾度となくして降りていく。夏道の方がかなりしんどいなと感じた。
トレースはあるが、ルートがジグザクでかなり細い雪道に滑り落ちた後もある。
下まで滑落しないがはまると深い雪の中。這い上がるのが大変そうだ。

登ってくる登山者。蝶沢の道も夏道も最後は急登である。

 

 

切り株にキノコが生えている。これがホントの木ノ子。😁

 

 

太陽を浴びるゴジラに、楊枝(つまようじ)!?

 

 

キクザキイチゲ?これからもっと花開く?

 

 

白もあった。

 

 

本日の登山(下山)

距離:5.8㎞  時間:5時間30分(休憩1時間20分)  累積標高差:のぼり / くだり 71 / 1438 m

 

春山登山は、冬山に変わるというのを実感した登山。
テン泊にしなくて良かった。雪洞掘ったりテント潰れに対応できる実力が必要。
すれ違ったテン泊装備の人は、スコップも備えていた。

そうそう結局、ワカンもピッケルも使わなかった。と言うのも登りはスノーバスケットを付けてストックで事足りた。
またパウダーでは、ピッケルが雪面に効かず、こけても雪に埋まるだけで滑落までしないと判断したためだ。

 

この日登った方の写真を借りました。この景色を楽しみにしていたんだけどな~(笑)。

参考:koyosaryoさん

 

💖

 

おまけ。分かる?

保護色!


御在所岳・鎌ヶ岳 2025.4

2025-05-04 12:05:06 | 

この時期、雪を冠ったアルプスを見たいと、春山行を計画。
人のレポートを見ると残雪に足を取られ、踏み抜くと太ももまでハマるとある。
これは体力つけておかないと。

ならばトレーニングにと久しぶり御在所岳を目指す。
前日の雨もやみ天気は晴れ、平日なのでそれほど込まないだろうと出発。
ところが着いた8時頃では、すでに中道登山口の駐車場はいっぱい。
途中では、クライマーのパーティーも見かけた。

 

 

空き地を見つけて、駐車。準備して出発!

 

 

久々の中道。結構急登だよな。

 

 

おばれ岩に到着。ここロープなしで登る人いるけど凄いな。
登れても下りる方が難しい。💦

 

 

アカヤシオが咲いている。道中あちこちで見ごろでだった。

 

 

春霞だけど、天気はいい。

 

 

今日は右の御在所岳に登って左の鎌ヶ岳へ行く。トレーニングだ。😎

 

 

地蔵岩に来た。人がいると大きさが分かりやすい。
この後自分も登りに行った(笑)。

 

 

地蔵岩からの眺め。

 

 

3人組パーティーと一緒になったが、彼らは登らず下から眺めてた。😁

 

 

やはりここからの眺めが地蔵岩らしくて良い。不思議な造形。

 

 

次は小さいけど、キレット。写真右側に人がいる。
巻き道?で鎖もあるので、初めてでも慎重にいけば特に問題はない。

人がいないのを確認して、正面の岩場をザックを背負ったまま登る。
奥の2段目も行こうと思ったら、さっきの3人パーティーが見えたのでやめて鎖の方から降りた(笑)。
ここの登り下りは、北アルプス岩場の良い練習になる。自己責任と人が多いときは無理だけど。

 

 

岩の間を直登しようかと思ったが、無難に階段を上る。整備に感謝!😁

 

 

御在所岳の登山道整備はどこが担っているのだろう?

 

 

8合目は、ビューポイントだ。登山者が数人、休憩している。

 

 

あの岩は、バリエーションの藤見尾根。宿題だ、自分の(笑)。

 

 

ショウジョウバカマのピンクが愛らしい。花色はピンク、紫、白と色々ある。

 

 

ほどなく頂上。ロープウェイとスキーのリフトでここまで来れるので、観光客が多い。
登山者と観光客が入り混じる。上高地ほどではないが。😁

 

 

バーナー出してお湯を沸かし、カップラーメンで軽く腹ごしらえ。
双眼鏡で遠くの山を眺めて一息。御嶽山(右)と乗鞍岳(左)。まだまだ雪を冠っている。

 

 

頂上からこちらに来るのは、かなり久しぶり。

 

 

ハルリンドウがたくさん咲いていた。花の季節だな~。

 

 

ここまで来る人は少ない

 

 

さて、鎌ヶ岳へ向かおう。鈴鹿山脈の連なりがよく分かる。

 

 

武平峠(ぶへいとうげ)までいったん下る。その途中にアカヤシオの木々がたくさん。
白いのはタムシバか。

 

 

ザレザレの登山道。下りは特にスリップしやすいので、気を付けて歩く。
こちらから登ってくる登山者に幾人かすれ違う。御在所岳までの最短コースになるが、急な登りだ。

 

 

それにしてもアカヤシオが見事!

 

 

武平峠まで下りてきた。

 

 

振り返る。山頂付近の木々はまだ芽吹いていない。

 

 

なので、ピンクの花が目を引く。😍

 

 

鎌ヶ岳への登山道は、雨、風、雪、登山者で結構深く削られている。
それで巻き道も新しく作られていたりする。

 

 

アルプスにもこんな道あるよな。

 

 

先ほど登った御在所岳を振り返る。なだらかな山容である。

 

 

そして鈴鹿の槍と言われる鎌ヶ岳は鋭角だ。こちら側は崩壊が進む。

 

 

しかし景色は素晴らしい!

 

 

こちらの山もハルリンドウがいっぱい咲いている。和むね~。😍

 

 

本日2座目。鎌ヶ岳頂上、1161m。

 

 

頂上には先客が多かった。

 

 

少し戻ってコーヒーブレイク。😎

 

 

南側の山々と伊勢平野。霞んでいるけど伊勢湾だ。

 

 

さて、下山しよう。こちら側を登ったことはあるが下るのは初めてだ。

 

 

割と急な下り。長石谷を行く。

 

 

振り返るとこんな感じ。この先、小さい水の流れはだんだんと大きな沢になっていく。
なんども渡渉するが靴を脱ぐことはない。ルートファインディングの練習になる。

 

 

この時期、一眼レフカメラを持った人が多くこの谷に入る。
理由はこちら。

 

 

イワザクラが多く自生しているのだ。日本固有種で準絶滅危惧種。盗掘がひどいらしい。😞

 

 

まだ、山桜が所々に残っていた。ここまで下ってくると新緑とと淡い山桜が気持ちよい。

 

 

青空に若葉が眩しい春。

 

 

無事下山。

 

 

本日の行程

距離:8.9㎞ 時間:6時間50分(休憩1時間30分) 累積標高差:のぼり / くだり 1117 / 1116 m

 

天気が良く、いい山行だった。色々と花を楽しめてよかった。
このコース、プチ北アルプスの感じでトレーニングには良いコースだ。
途中で話した年配の男性もトレーニングでよく登ると言っていた。

さあ、来週は春山へ・・・。  

 

💖

 


岩巣山・元岩巣 2025.4

2025-04-12 14:08:20 | 

スキーシーズンも終わり、そろそろ登山モードにしないとアルプスが遠くなる。
山は逃げないが、体力が逃げる、落ちていく。😅
ま、自分の場合はスキーでも相当太もも使っているので毎回筋肉痛が来るのだが(笑)。

 

さて、リハビリかねてまずは近場の岩巣山。周辺の桜も見ごろかと久々に出かけてみる。
平日だがちらほらと車が止まっている。その周りの桜は満開だ。😁

 

 

トレッキングシューズの靴ひもを締めて出発。時刻12時15分と遅めの時間。

 

 

いつものコースに何か異様を感じたのはコレのせい。

 

 

以前はなかったような気がするけどと竣工日付を見ると3年前だ。
最後に来たのは調べてみると、4年前だった。
上の写真を見ても分かるように、岩も木も安定しているのでは?と思った次第。🤔

 

 

これは前回もあった、使わないけど(笑)。岩屋堂公園にふらりと訪れる観光客のためと思われる。

 

 

12,3分で展望台へ。天気は良いが春霞。😁
パネルが新調されて奇麗になっていた。

 

 

山あいに桜が点在している風情が好き。

 

 

藪椿が満開を過ぎそろそろ終わり。椿は瀬戸市の花。陶磁器のモチーフとしてもよく描かれ、椿の灰は釉薬としても使われる。
瀬戸にとっては、やきものとの関係がとても深い花木である。

 

 

春うららの東海自然歩道。

 

 

コバノミツバツツジも満開で紫が目にうれしい。

 

 

とりあえず、元岩巣を通り過ぎて岩巣山まで行っておこうと足を進める。
樹々の合間から元岩巣を眺める。

 

 

頂上の三等三角点。

 

 

誰もいないだろうと思っていったら男性が一人いて、話しかけられた。
『ここ、頂上ですよね。なんか頂上らしくないというか・・・』
『はい。ここが頂上です(笑)。細木に囲まれて何も見えないですけど』
『頂上のプレートがこれだけ!?』
『そうなんです(笑)。』と岩巣山の何もなさと道迷いも起こる地元民としての情報提供を。😁

 

 

頂上を踏んだら元岩巣にすぐ戻ろうと思っていたが、少し話が盛り上がる。😆
彼はYouTuberで、現在『東海の百山』で活動しているとのこと。ただ、百名山でないのでYAMAPでも人気ないらしい(笑)。
また、東海3県(三重と岐阜)のうち愛知県は低山が多いため道中はどこを撮っても同じになってしまい使えないとも。その他テントや山での食事の話などする。

 

『そろそろ戻りましょうか』
『展望台でお茶沸かしたりして良いのですか』と聞くので
『もちろん、OK』と答える。(公園内火気厳禁という所もあるからね)
自分は元岩巣に戻って、軽く食べてゆっくりすることを伝えて元岩巣で別れる。

元岩巣の小広場。

 

 

こちらにこんな立派なプレートが。岩巣山にも作っていただきたい。😆

 

 

軽食はカップ麺(小)。山ラーメンはカップ麺でも美味い!

 

 

食べているとツマグロヒョウモン?が羽を休めて日向ぼっこをしている。

 

 

コーヒーとおやつは『なごやん』(笑)。

 

 

ここからの眺めはいいね。

 

 

桜が分かるようにアップにしてみた。😎

 

 

春霞の中。

 

 

30分ほどゆっくりして下山開始。さっきのYouTuberは、もうとっくに下山したかなと思いつつ。下りなので小走りと言うか早歩きな感じで降りていくと20分とかからず展望台に戻ってきた。
さっきのYouTuberがお茶している。

『さすが早いですね』と彼。
『下りなので小走りで降りてきました(笑)』
『さっきお茶しようとお湯を沸かして、手をひっかけてこぼしちゃいました(笑)』
見ると彼の座っているベンチの横が濡れている。

 

そこでガスバーナーとガス缶の話になる。
彼のガス缶はCD缶と言われるいわゆる一般家庭で使われる縦長のガス缶である。
バーナーもそれに付けられるようなサイズ。
ガス缶を横にして使うので、結果として缶とバーナーをセットすると30センチほどになる。
これが山ではちょっと問題で、その横長のものを水平に保つ場所が山ではほとんどないのである。対策として折り畳みの小さなテーブルを持っていき水平を出して使うことになる。

 

自分はOD 缶と言う山用のガス缶を使う。

資料: Alpenより

 

 

これのメリットは缶の下に3本脚のホルダーがつけられるので水平を出しやすく場所を取らない。

資料:Amazon

 

 

そんな話をしながら、彼の住んでいる近くにはOD缶を売っている店がほとんどないそうである。
アウトドアメーカーSOTOのお膝元に住んでいるのにと😭
『お先です、またどこかの山で』と挨拶して展望台を後にする。

 

4年ぶりの岩巣山は、所どころ登山道の応急補修もされていた。
あのワイヤー岩留めより、こちらをきっちりと直してもらいたいものだ。

 

 

椿が岩の上に落ちて何かしらを思う。
 

想い出よ 深紅の花に やぶ椿 かの人遠く 春藹の街

 

春藹:しゅんあい(春のかすみ)

 

 

下山しての桜並木。

 

 

YouTuberの彼曰く、瀬戸はあちらこちらに桜があり、とても綺麗だと車を走らせながら思ったそうだ。

 

 

本日の山歩き
距離:5.9㎞  時間:2時間35分(休憩55分)  標高差:のぼり / くだり:457 / 456 m

 

短い時間だったけど、桜を楽しみ、
あまりYouTuberらしからぬ雰囲気のYouTuberに会い、(普通の登山者と話している感じ)
春を感じながら久々の山歩でした(笑)。

 

💖

 


スキー修行中

2025-03-05 14:54:28 | 

今年は雪が多い。
ならば、スキーの練習再開だ。😆
今シーズンは、12月から2月までに5回行っている。月1回か2回ほどの計算だ。
毎週行くと上達も早いのだろうけど、時間も経済力も自分なりで(笑)。

 

 

上達度合いは、初級クラスの斜面で転ぶことはなくなった。
中級斜面では、ギリ何とか滑ってこられる程度である。
目標は、パラレルターンを奇麗に出来るようにしたい。
その決め手は、ターンをする時に片足に完全に乗ることが出来るようになること。

 

 

緩い斜面で片足を上げる練習をするのだが、一瞬上がるか、1~2秒上がるかと言うぐらい。
コツを聞くのだが、上手くいかない。そもそもスキー板とブーツは結構重いのだ。
よく片足を雪面から浮かしてターンできるものだと感心する。

 

 

今は便利なことに、プロの方が色々とレクチャー動画を上げていてくれるので参考にする。
教え方も色々で、自分に合ったものを見つけるのも一苦労だ。😅
参考動画を見て、『あっ!これを練習すると良さそう』と言うのを見つけると早く試したくなる(笑)。

 

 

スキーを始めたきっかけは、雪山登山での行動範囲が格段に広くなるのである。
登りは板を担いでいかなければならないが、下りは滑ってさっと下山できる。
というのを聞いて、『それは是非マスターしたい!』と思ったのが始まり。

 

 

しかし、スキーの出来る友人からそれはかなりハイレベルで、
『スキー場で普通に滑ることができないと無理だよ』と教えられた。😅
それから特訓というか練習が始まった(笑)。

 

 

道具を何も持っていなかったので始めは、レンタルだった。
続けるのなら毎回のレンタル代を考えると、購入してもよいかと考えた。
セットでお得なものをと、お店に行くも手ごろな値段のものはなかった。
『私をスキーに連れてって』のスキーブームの時代は、とっくに終わっていた(笑)。

 

 

たまたまサイズが合うブーツを見つけて板とともに中古品を購入。ストックは友人から借りた。
ただ5シーズン目を迎えたいまは、ブーツが合っているかビミョーという感覚になってきた(笑)。

 

 

プルークボーゲンから先に進むためスキースクールにも何回かお世話になった。
教え方は、スキー場によるのかインストラクターによるのか色々違い、少しこんがらがった(笑)。
ひどくコケて、靱帯を痛めたこともあった。そのシーズンはほぼそれで終わった。😭

 


そして今シーズンは、先に書いたとおりである。
しかしもう3月。比較的近いところでスキーができるのも今月中だ。
あと1回か。2回行けると嬉しいな。
と、カレンダーを見ながら検討する今日この頃なのであった。😁

御嶽山真っ白!

 

スキーの方がシーズンが短いので、雪山登山より今はスキー優先。
次のシーズンにはブーツを買いたいところである。⛷️

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