12の楽しみ!

ここでは色んな楽しいことをランダムにアップしていきます。

エピソード 10

2020-08-31 23:06:26 | クライミングジム物語

さて、厳しい経営状況の1年目。暮を迎えて正月以降どうなるか不安で、お客さんを増やすにはどうすれば良いかとばかり思案しているところに、1本の電話が掛かってくる。

photo : 幻冬舎ゴールドオンライン

 

個人事業主となってから、どこにも知らせていないのに色んな業者から電話が掛かってくる。もともと営業していて事業主が変わっただけなのにである。情報源はどこだ?開業届を出した税務署か、もしくは新たにインターネット環境を整えたので、そこからか。そんなとこだろう。

 

業者は多岐にわたるが主に広告関係が多い。『SEO対策に効果があります』がよく掛かってくる。初めは、SEOって何?ぐらいの知識しかなく、業者に尋ねるぐらいだった(笑)。検索する時、なるべくページの先頭に上がってくる対策と聞いて、ほぼ全部断ってきた。ボルダリングを検索する時点で幅は狭いのである。歯医者や床屋を探すのとはわけが違う。また、単純に広告予算も無い状況である。そんな折にまた1本掛かってきた。電話口の向こうがやけに騒がしい。なんだこの会社?どういう状況で電話しているのだ?しかし一度話だけ聞くことを承諾をする。

 

14時からオープンして夕方まで誰も来ない日々。どうすればお客さんを増やせるか、このままだと継続できないかもしれないと考えたいた頃である。時間はあるから、話だけ聞いてみるかと考えたのである。

 

約束の時間に現れたのはスーツ姿の若い男であった。話の内容をかいつまむと、これからの広告はお客さんがお店を広めていく時代である。この店が良いよとスマホにマークとしてアイコンを入れるのだという。お客さんを通して段々に広まるという話。そのマークがお店のマークかというと弊社のデザインだという。そのアイコンを入れたお店もあって、繁盛しているというのでそのお店を紹介してほしいというとそれは無理だという。広告ゆえに必ずお客さんが増えるという保証はない。男もそう言う。広告なので確実性はないが現状を考えてやらない理由はないでしょうと。広告費も今なら会社に掛け合いギリギリまで割引できると、その場で電話をして上司と話を通した。なおも続け長々と話をする。予定の時間をはるかに超えて男は居座り続ける。また、誰もお客さんが来ない。長時間の話しにこちらもそう言うものかという気になり、ついに契約書にサインをした。男は言う。この契約は個人ではなく、事業所なのでクーリングオフは対象除外ですからねと。

 

端末のタブレットを置いて、男はにこやかに帰っていった。契約は5年間でかなりの金額である。当然一括では無理なので、クレジット会社との契約となり月々返済していく形である。これで集客力アップかと一瞬思ったが、男が帰り冷静になればなるほど、かなり怪しいぞ。騙されているかもと気付き始めた。仕事を終え帰宅する車の中で、だんだん業を煮やす。これは解約しよう。何らかの方法があるはずだ、とここから業者との戦いが始まる・・・。つづく

 


一息入れて窯出し

2020-08-21 15:25:30 | 陶磁

 

窯が冷めるまでほぼ一日かかる。お昼ぐらいに見るとやっと165℃。

冷め割れなどの危険温度は終わっているので、ふたを開けて冷却を早める。

素手では、まだ触れない。

 

今日も暑い。他の作業する気にもなれず。涼みに行くことを考える。

どこか綺麗な川へ行きたい。しかし、すでにお昼。遠出するには時間が遅い。

高速に乗りながら迷いつつ、いつもの棚田近くに行くことにする、途中に川がある。

 

 

渓谷ほどの綺麗さはないが、涼むには良いだろう。

何組かデイ・キャンプや水上バイクを楽しんでいる。

その横を通り抜け、奥まで行くと10名ほどのグループが楽しんでいる。

韓国語かな。こんな山の中でもグローバル。

 

川に入る。浅瀬は太陽で温められてぬるい(笑)。小魚の大群が泳いでいる。

支流から木曽川のせき止めダム湖に入るとあまり綺麗ではなく、水温が急激に冷たくなる。

しかし、石がある。と言う事は・・・。

ロックバランシング!

 

うーん。石が泥をかぶっている。まずは軽く手で洗い流す。

簡単なものから始める。ふと閃く!いつもより大きい石で挑戦してみよう!

 

大きい方が安定するのか?重心は取りやすいのか?

重い・・・。

 

 

 

次に2段。大きいので手が疲れるけど、まあ何とか。

 

 

川の中だけど、石を立ててる時は日を浴びて暑い。涼みに来たのに(笑)。

 

 

このあと、川に入り小魚を眺めながら涼む。

工房に帰り、窯出し。

 

 

アルミナ釉なので、ここからヤスリやペーパーを使って表面をきれいにしていく。

 

 

うーん。気に入らない。

リューターも使ってさらに仕上げていくが、進めれば進めるほどダメ出し。

 

 

炭化になっている面。

 

 

白さが目立つ面。

 

制作過程を顧みる。土、化粧掛け、釉薬の調合、焼成過程。

この繰り返しで、少しづつイメージ通りの作品にして行く。

次に生かす。頑張ろ!

 

川、もう一度。😊


窯焚き

2020-08-18 16:27:10 | 陶磁

お盆休みを3日とった。

と言っても工房で仕事するので休みではないが(笑)。

電気窯での本焼き、還元落とし焼成。

 

数日前から、準備を始める。まず化粧して素焼き完了。

 

 

釉薬を作り釉掛け。窯詰め。その前に掃除機で窯内をきれいにする。

底の細工は、還元できるようにしてある。

 

 

マイコン制御。プログラムしてスイッチを入れる。ガスを入れる時間までは窯任せ(笑)。

ずーっと、そのままにしてあった土灰を乾燥させる。やっと入れ物が一つ空になった。

 

 

 

順調に温度は上がっていく。電気窯って便利。

 

 

電気窯で還元をかける。カンタル線(電熱線のこと)に負荷がかかるが、

気に入った作品が取れればOKだ。取れるとは限らないが。

 

 

ガス投入。ガスと言ってもバーナーの炎である。

炎を入れると、作品の土の酸素を使って燃えようとするので焼き上がりの色合いが変化する。

写真では1番上から弱く炎が出ている。炎の出口。これが無いと圧力が高くなり爆発する。

設定温度までは定期的に調整するだけ、それまでは時間があるので読書。

と言っても漫画『山と食欲と私』(笑)。

 

 

焼成が終了すると電源が切れ、自然に冷却される。この電気窯は小さいので、冷めやすい。

それを前回はゆっくり冷却(徐冷という)されるようプログラムした。

今回は、自然に冷却される速度での還元落とし。

 

還元落としとは、冷却されていく途中もガス(炎)を入れ続けること。

結果、炭化と呼ばれる黒っぽい仕上がりになる。平たく言うと煤(すす)が作品に入り込むのである。

徐冷と急冷で違いがあるのかないのか。本番焼成で実験(笑)。

焼成は予定より1時間早く午前2時で終了。

猛暑の中の、窯焚きは汗だくである。シャワーを浴び生き返る。

焼き上がりは蓋を開けるまでは分からない。つづく・・・。

 

 


子供たちのデイ・キャンプ

2020-08-07 16:35:41 | 日記

山の中の小さなキャンプ場。

見事な大杉。樹齢、数百年とか。鳥の鳴き声が森に響く。

 

ここで子供たちのデイ・キャンプに参加。主な仕事は見守りと焼きそばを焼くこと(笑)。

川があるけど幼児でも楽しめる川なので、大人は水につかり身体を冷やすぐらい。

 

幼児の手を引いて川の中でしばらく遊ぶ。

山の水は冷たいのでしばらくすると体が冷えた幼児は休憩がてらおばあちゃんの元へ(笑)。

 

手が空いたので、あれに挑戦。道具はそこにある石だけ。

そう、ロックバランシング!

 

3段に挑戦。はじめて成功する!

 

組み合わせ。

 

ちょっと良い絵を撮りたくて。今回の1枚はコレ!

 

アップ。

 

お昼を食べて、お待ちかねのスイカ割り。木刀に銀紙巻いて刀のよう(笑)。

この頃の思い出は大事。

 

割れるかな?

 

みんなで、外で食べるスイカはおいしい!

 

冒頭の大杉の隣にあるもう一つの杉。

 

樹皮のゴツゴツ感。苔の感じが素敵。

 

光がいい具合に射してきて。

 

気になっていた鳴き声。

もしやと思い大杉を眺めていると枝にとまったのがこの鳥。アカショウビン。

カワセミの仲間で、東南アジアから渡来し日本全国で繁殖する。

photo : https://mmatomo.exblog.jp/30285266/

鳴き声は、森に響く独特のこの声

瀬戸でも渡りの途中で見られるらしいのだが、まだ見たことがない。

念願かなってここで見れた。🤣

この後、幼鳥も見れたのでこの山林で繁殖しているようだ。

日帰りのデイ・キャンプだったけど、子供たちと一緒に十分に楽しんだ。😊