12の楽しみ!

ここでは色んな楽しいことをランダムにアップしていきます。

熊野古道・中編

2021-06-29 16:49:29 | 

熊野大社を後にして、熊野古道はしばらく舗装路歩きとなる。

熊野川が広くて気持ち良いが、上流ダムの放水により濁っているのが残念。

 

 

余談だが、三重県,和歌山県、奈良県を通るこの川の名称は江戸時代より呼び方が色々あったようである。

1970年一級河川指定の時に、国交省が新宮川としたことがあった。

しかし法的な名称と地元の呼び方に温度差が生じ、結局地元の呼び方の熊野川に変更されたのは1998年という経緯がある。

 

 

この日は天気が良く、アスファルトが熱い。

道端のアジサイが癒してくれる。

 

 

こちらはユキノシタが群生している。

春の山菜として天ぷらなどで食べることができる。生薬にもなるそうだ。

見かけると、ちょっと気になる花である。 愛情を強く心に感じて😉

 

 

迷う旅人が多いのだろう、山道に入る登り口を軽トラに乗った地元の方が親切に教えてくれた。

ここまでアスファルト歩きが約1時間。

やっと山道に入れるが、目的地の小口まで約13km。遠い。😅

 

 

山道に入ると舗装路とは違い、いい感じである。ここはスギ・ヒノキ林ではない。

 

 

ただひたすら歩く。登山と違ってすれ違う人が極端に少ない。

たまに13㎞を歩く装備ではない軽装の人とすれ違うがどこから歩き始めたのかだろうか。往復か?

 

 

シダが元気よく生い茂り木漏れ日に奇麗である。

 

 

2時間歩いて、ようやく見晴らしがよいところに出た。

 

 

紀伊山地の山並みを望む。

 

 

地蔵が旅人を見守る。

 

 

細いけど沢あり。水に手を浸してつかの間の涼を取る。

 

 

こちらは植林。見晴らしはなくスギ・ヒノキの中をひたすら歩く。

徐々にザックの重さが応えてくる。

 

 

木漏れ日はいい感じだが、展望はない。そして風があまりなく暑く汗が止まらない。

 

 

標識に小口まで6.6㎞。半分来た。『まだ』と思うか、『もう』と思うか、気持ち次第(笑)。

 

 

当時あった茶屋跡に東屋が建つが、先ほど道端で休憩したので素通り。

ここまで、湯之原温泉を出て7時間。ザックの重さが肩にこたえてきた。

 

 

石碑。読めないので、写真だけ。

 

 

立派な樹に出会うと何故かホッとする(笑)。

 

 

視界が開けると、解放される気分だ。

 

 

林道歩きもそれらしい道になると熊野古道を思い出す(笑)。

 

 

雰囲気があるところに来たので、フォトジェニックに。😀

 

 

オーッと声が出るほど見晴らしがよい。山の名前は分からないが(笑)。

 

 

町の音が聞こえる。

石畳の階段を振り返ると夕日が差し込んでいる。

 

 

集落に出た。山道歩きが終了。ここからは今日のキャンプ地に向けて歩く。

もうかなり疲労が溜まってきている。お店閉まる前にビール買えるだろうかと余計な心配をする(笑)。

 

 

しかし、意外にここからが長かった。

実際には20分少しなのだが、もう終わりだと思ってからのひと歩きは心身ともにきついものだ。

 

 

この川を渡った目の前が、今日の宿泊地だ。

 

 

 

何とか、キャンプ地に到着。受付に行くともう閉めるところだった。(24時間常駐ではない)

『ぎりぎり、間に合ったねと』と施設長さん。『まだ、お風呂あるからテント張ったら入って』と。

なんと!!!風呂に入れる!

汗だくで歩いてきたので、お湯沸かしてタオル拭きと思っていたのでなんという有りがたき言葉。

感謝感激である。風呂に始まり風呂に終わるなんて、素晴らしい1日ではないか。

 

 

今日1日の汗と疲れを流して、さっぱりする。

ビールもここで買えたので、冷えた缶ビールを2本購入すると、つまみの柿ピー小袋を付けてくれた。😂

プルを引き、ごくごくと冷えたビールを喉に流し込む。

『うーん、美味い!』これは、人生に残る1本だ。

 

施設長と話をする。ここは、キャンプも部屋宿泊もできるのだが、お客さんの7割が外国人という。

世界トレイルのひとつに数えられているので、海外からの旅人も多い。それが昨年からのパンデミックで厳しい状況だ。

日本の原風景のひとつで施設の経営を支えているのが外国人とは。

いわゆるインバウンド(訪日外国人旅行)と言うやつである。世界中の観光地が同じ状況であるが、早く終息を願うばかりである。

 

さて、テントに戻り夕飯を作ろう。キャンプ地なので水道、テーブル・椅子もあり、ここでのテン泊は楽である。

食後は持参したウィスキーを楽しむ。😄

 

 

夜中からの行動だったので、早めにシュラフに入る。

この時はまだ翌日に起こる出来事を知らないのだが・・・つづく

熊野古道・後編はこちら

熊野古道・前編はこちら

 


熊野古道・前編

2021-06-19 20:28:06 | 

 

山の世界ではテント泊のことを略してテン泊という。

テントを張る場所はテント場なのだが、これも略してテン場という。

避難小屋(無人)での泊りやツェルト(簡易テント)を張って風雪よけの経験はあるのにテン泊は、普通キャンプのみで登山のテン泊経験なし。

山旅の幅を広げるためにもここはテン泊も経験しておこうと思い、山用テントを購入。

 

 

そのテン泊デビューだが、まずは気軽に安全にできるところと思い選んだのが、山ではなく熊野古道(笑)。

ずっと行きたいと思っていたので、熊野古道でもメインとなる中辺路(なかへち)を1泊2日で行くことにした。

瀬戸を0時に出発。高速をひたすら南下する。距離244km、時間は休憩入れて4時間少し。遠いなぁ🤣。

和歌山県新宮駅の駐車場に到着。朝日が昇る。

 

 

2004年世界文化遺産登録の熊野古道には、5つの路(みち)がある。

全部の路が世界遺産ではないらしいが歩きどころとなるのは、やはり熊野本宮大社や熊野那智大社そして熊野速玉大社(3つの神社の総称が熊野三山)に詣でるための参詣道(さんけいみち)。それが中辺路(なかへち)である。

中辺路の全行程は84㎞もあり、普通に歩くと4日ほどかかるのでメイン部分を1泊2日で歩く計画である。

歩き方は自由なのだが、海から山へ向かうより山から海へ出る方を選んだ。

まずはバスで湯の峰温泉を目指す。所要時間は70分。

始発である。こじんまりとしたかわいらしいバス。始発に乗る人は少ないがそれでも数名見えた。

 

 

新宮駅は熊野川河口の近くにあり、直線距離で2㎞ないところに太平洋が広がっている。

そこから熊野川に沿って国道168号線を進む。

バスの中から1枚。

 

 

早朝の湯の峰温泉に到着。温泉街の風情がいい感じである。

 

 

世界遺産にあって入浴できる温泉という事で有名な『つぼ湯』。

 

 

石に囲われた湯船の底から温泉が湧いて出る。どんなものかと興味惹かれ入ることにした。

前方の扉も開くのだが、外から丸見えになるので『開けないで』となっている。

NHKの番組で羽田圭介が入っていたときは撮影のため開いていたけど(笑)。

 

 

しかし強烈にお湯が熱い!

底から湧き出る源泉は92℃というから当然である。

コックをひねって大量に水を入れる。ようやく浸かれる温度にして朝風呂を楽しむ。

ホントは歩いてきた後に入ると最高なんだろうけど今回はここからスタートなので身を清めるつもりで。😀

 

 

さあ、歩き始め。スタートはつぼ湯のすぐ裏から始まる。

いよいよ熊野古道に足を踏み入れる。

 

 

登山なら普通の杉林の中だが、熊野古道を歩いていると思うと何かワクワクするから不思議だ(笑)。

久々の大型ザックが重いが気合十分。😁

 

 

樹齢数百年と思われる杉が立派。

 

 

 

 

社近くは、木々が立派に育っている。

 

 

石洞。

 

 

ひと山超えて、熊野川を望む。

 

 

2時間切るぐらいで、民家前の階段を下りてほどなく舗装路へ出る。ここから熊野本宮大社まで街歩き。

 

 

熊野本宮大社鳥居。

 

 

本宮大社は写真撮影禁止なので、これは表に設置されている看板を撮影(笑)。

 

隣に建つ拝殿。

 

 

ご当地ポストの黒いポスト。八咫ガラス(やたがらす)が乗っている。足3本の神話の鳥。

サッカー日本代表選手の胸についてるシンボルマークの鳥。

 

 

カラスもマスク⁉

 

 

本宮大社からおよそ500メートル離れた田んぼの中に大鳥居。

 

 

熊野川・音無川・岩田川の合流する中州の大斎原(おおゆのはら)にある。

 

 

解説によると、熊野本宮大社は昔、此処にあったのが大水害でかなりの社殿が流されたため今の場所に遷座したとのこと。

遷座(せんざ):神仏や、天皇の座を移すこと

 

 

マスクね。気持ちは分からなくもないが、

像にマスクをつけるとその『気』も封じてしまうような気がするけど・・・🙄

 

 

さて、熊野本宮大社を後にして旅はこれから・・・つづく

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