12の楽しみ!

ここでは色んな楽しいことをランダムにアップしていきます。

南紀熊野ジオパーク・前編

2021-12-25 13:01:11 | 

2021年熊野古道を歩いたのは、6月のこと。この時は足を痛めて途中棄権し、翌日は観光となった。😂

そのリベンジをと考え、日取りや行程をいろいろ検討していた。

しかし、一転和歌山ジオサイトツアーに変更となる。

と言うのも観光時に寄った『南紀熊野ジオパークセンター』で和歌山の自然の面白さに俄然興味がわいたこと。

またNHKのブラタモリで和歌山県の再放送を見たこともあり、『古座川の一枚岩』をぜひ見たくなったのである。

ジオパーク:
「地球・大地(ジオ:Geo)」と「公園(パーク:Park)」とを組み合わせた言葉で、「大地の公園」を意味し、地球(ジオ)を学び、丸ごと楽しむことができる場所をいいます。(日本ジオパークネットワーク)

 

ところが、古座川の一枚岩を見ようとすると熊野古道を歩くという事とどうしても折り合いがつかない。

プラス周辺には、色んな岩があり自然がある。という事でジオサイトツアーになったのである。😁

 

さて、前回は夜中の高速道路を走ったため真っ暗だったが今回は朝から走り出したので景色を見ながらのドライブ。

と言っても遠いのは同じ。

しかも後半の紀勢道に入るとトンネルが多いので、夜走るのとさほど変わらなかったりする。(笑)

まずは、前回も行った『橋杭岩』。

 

 

約1500万年前~1400万年前は、地下から上昇したマグマの塊だった。

それが波の力によって柔らかい部分が削られて行って今の姿になる。

1500万年前と言われてピンと来る人は学者以外なら余程の地学マニアかもしれない。😁

大雑把に言うと恐竜の全滅が6600万年前ぐらいで、その後哺乳類が繫栄してくる。

1500万年前は日本列島が大陸から引き離されるほどの地殻変動がさかんな頃らしい。

 

今回は潮が満ちていた。この間歩いて渡ったところが全て海の中。前回と違う景色が見れて新鮮だった。

学者でない自分は、地球の造形すなわち、そのサイズ感とかかった時間に圧倒されるばかりである。

 

 

今回の旅はテン泊でなく2泊3日の車中泊(10月最終)。天気予報は晴れ2日で3日目ぐらいに雨予報になっている。

一枚岩で雨は避けたいと思ったので1日目に行くことにした。

橋杭岩を後にして、本日のメインイベント『古座川の一枚岩』へ向かう。

海から山へ。時間にして30分足らず。意外に近い。😄

お昼を過ぎて日が傾き始めているが青空である。到着。

おおー、これが古座川の一枚岩か!デカイ!

 

 

高さ約150m・幅約800mの一枚岩である。

これが、カルデラ(火山活動によってできた大きな凹地のこと)の一部なのか。

熊野の巨大カルデラの規模は長径約41km、短径約23kmと推定。

日本最大のカルデラである屈斜路カルデラ(長径約26km、短径約20km)をはるかに越える巨大さ。

全体像はGoogleマップで見ないと想像もつかない(笑)。

その一部が橋杭岩と同じ流紋岩の一枚岩として残っている。

クライマーは登りたくなるけど国指定の天然記念物である。ご注意!😆

 

 

動画を撮ってみた。

 

 

ここでしばらく遊ぶ。巨岩を見上げながら端から端まで約800m歩く。トンビが舞っている。

川も澄んでキレイだ。ここはキャンプ場になっているので夏は賑わうのだろう。

大岩を前にロックバランシング! 積み上げてあった石の上に一つ立てただけ。😁

 

 

横方向からの1枚。なかなかバランシーでしょ(笑)。

 

 

次に向かったのが『滝の拝』。いわゆる甌穴(おうけつ)ポットホールである。

 

 

ポットホールができるまで、解説の看板。

 

 

地元の釣り人がいる(笑)。

 

いたるところ穴ぽこだらけの渓谷が、不思議な感じ。それがまた民家の目前というのも面白い。

 

 

深く掘られた穴が、川の流れにより片側削られてこんな風になったのかも。

いったいどれほどの時間が流れたのだろう。

 

 

対岸は苔むしていて、いい感じである。

 

 

YouTubeに見事な動画があったので拝借。ドローンってすごいな。😆

 

 

ここでも、ロックバランシングしてみる。なんか宙に浮いているように見える(笑)。

 

 

この辺り一帯は滝も豊富にあり、その一つに向かう。『中津谷の滝』だ。どんな滝だろうかあまり期待せずに行く。

夕方4時を回って日が傾き始めている。

車を止めて山の中へ進む。枯れた沢沿いに歩を進めていくと、まもなく水音が聞こえてくる。

水が流れ始めた。その水はある大岩の下に吸い込まれていく。ここで水が地下にもぐっているのかと納得。

さらに歩いていくと滝が現れた。

😲❕

 

 

田舎によくある小さな滝ぐらいだろうと思っていたので、ここに3段の滝を見て思わず声が上がる。

滑らないように中段まで上がって、動画を撮ってみた。滝行もできそうな感じ(笑)。

 

 

ホント素晴らしい滝だった。

駐車場に戻るともう夕暮れ17時前。秋は日暮れが速い。今夜はどこに車中泊するか決めなければならない。

テン泊なら既に張り終えてくつろいでる時間である。😅

その前に、ここは和歌山。温泉は豊富である。という事で、まずはひと風呂入りに行く。😁

 

結局、車中泊は近くの道の駅にした。

スーパーでビールを買って、ウインナーソーセージを焼く。バーナー使って炒めるだけで美味!

キャンプ飯は何でもおいしく感じる(笑)。

今夜は晴れている。星空がキレイでだ。写真は三脚なく少しブレてるけど。

 

 

翌朝、ここもジオパーク『髙地の虫喰岩』である。

 

 

何とも言えない奇岩である。この虫喰いをタフォニと言う。

風化した穴のでき方は、岩石内の塩類や石膏の結晶圧力で岩盤表面を破壊し剥がれ落ちて形成されるとのこと。

それにしても不思議な光景だ。キヌガサタケのように見えなくもない(笑)。

 

 

特に柵があるわけでもなく近くまで寄れる。地元の子供たちの遊び場になってる⁉

見上げるとさらに迫力がある。登りたくなるが脆そうである。

実際落石は起こるようで、この和歌山で約720トン!の岩塊が落ちたこともあるそうだ。

 

 

さて、ちょっとゆっくりしすぎた。

今日はどんな景色に出会えるか楽しみである・・・。つづく