東久留米 学習塾 塾長ブログ

東京都東久留米市滝山の個別指導型学習塾 塾長白井精一郎のブログ

効率よく長期記憶に変換する方法

2014-01-22 11:42:27 | 勉強のやり方
こんにちは。東久留米市の学習塾塾長です。

晴れていて風もなく良い天気ですが、気温は昨日より低いようです。明日は少し暖かくなるようですが。

入学試験の追い込みで頑張っている受験生のなかで、いわゆる暗記ものと言われる理科や社会で苦労している人も多いかと思います。一度は覚えたはずなのに忘れてしまったとか・・・。

記憶には短期記憶と長期記憶という2つがあって、短期記憶は時間が経つと消えてしまいます。長期間覚えているためには、長期記憶に変換する必要があります。

長期記憶にするためには、暗記したいことを繰り返し覚えなおして、脳にこれは大切なことだなと思わせることが必要ですが、試験まであと僅かというときに、そんな時間はありません。

そこで、学研の小冊子のコラムにDr.吉田先生が書いておられる、「長期記憶への変換率を高める方法」を紹介します。この方法は、米国のウイスコンシン大学の研究チームが発見したのですが、「覚える前に予測する」というものです。

例えば、三内丸山遺跡がある県を覚える場合、正解を見る前に、何県かを予測してみるのです。予測した後、正解の青森県を覚えると、予測が正しくても誤っていても、長期記憶として残りやすいそうです。

さらにここからが重要で、その研究チームは、このように予測したうえで記憶した場合、脳のどの部位が機能しているか調べました。その結果、原始的な感情を生み出す中枢の偏桃体が活発に働いていることが分かりました。偏桃体の隣には記憶に関して重要な役目の海馬があり、偏桃体が活性化すると海馬の記憶力が高まります。

つまり、三内丸山遺跡が青森県にあると正解を見たところで、感情豊かに、「青森、なかなかやるじゃん!すげぇー」(間違えたとき)とか「合ってるじゃん!俺って頭良すぎじゃねー」(合ってたとき)などと声を出して叫べばOKです。もう、忘れることはできません。

暗記で苦労している受験生は、是非、試してください。