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東久留米 学習塾 塾長ブログ

東京都東久留米市滝山の個別指導型学習塾 塾長白井精一郎のブログ

中学入試問題R3(6)[灘中]

2021-01-29 10:10:36 | 数学・算数の話
こんにちは。東久留米市の学習塾塾長です。

今回は、令和3年度灘中の問題です。

問題は、
「Aは2桁の整数で、A×Aを15で割ると1余ります。このようなAは全部で[   ]個あります。」
です。

3で割って1余る整数と5で割って1余る整数の共通するものを数えてもOKですが(最後に【略解】を掲げました)、ここでは15で割ったときの余りを利用することにします。

15で割ったときの余りがr(0≦r≦14)になる整数を〈r〉で表すことにすると、
〈1〉 ×〈1〉 =〈1〉
〈2〉 ×〈2〉 =〈4〉
〈3〉 ×〈3〉 =〈9〉
〈4〉 ×〈4〉 =〈1〉
〈5〉 ×〈5〉 =〈10〉
〈6〉 ×〈6〉 =〈6〉
〈7〉 ×〈7〉 =〈4〉
〈8〉 ×〈8〉 =〈4〉
〈9〉 ×〈9〉 =〈6〉
〈10〉×〈10〉=〈10〉
〈11〉×〈11〉=〈1〉
〈12〉×〈12〉=〈9〉
〈13〉×〈13〉=〈4〉
〈14〉×〈14〉=〈1〉
になります。
《例えば、15で割ったときの余りが14の2つの整数の積は、
(15の倍数)+14×14=(15の倍数)+196
             =(15の倍数)+15×13+1
             =(15の倍数)+1
で、これから15で割ったときの余りが1になります》

このことから、A×Aを15で割ったときの余りが1になるAは、上記の青色でマークしたもの、つまり、
Aを15で割ったときの余りが1、4、11、14になる整数
になります。

ここで、Aは2桁の整数なので、15で割ったときの余りが1、4、11、14になる整数の個数はそれぞれ、
・ 15で割ったときの余りが1になるAの個数
 15k+1が10以上99以下になるのは、k=1,2,3,4,5,6の6個

・15で割ったときの余りが4になるAの個数
 15k+4が10以上99以下になるのは、k=1,2,3,4,5,6の6個

・ 15で割ったときの余りが11になるAの個数
 15k+11が10以上99以下になるのは、k=0,1,2,3,4,5の6個

・ 15で割ったときの余りが14になるAの個数
 15k+14が10以上99以下になるのは、k=0,1,2,3,4,5の6個
になり、したがって、合計6×4= 24(個)で、これが答えです。

【略解】
Aの一の位が1、4、6または9の場合、A×Aを5で割ったときの余りは1になり、Aを3で割ったときの余りが1または2の場合、A×Aを3で割ったときの余りは1になります。

したがって、A×Aを15で割ったときの余りが1になるのは、2桁の整数Aの一の位が1、4、6または9、かつ、3の倍数ではない、つまり一の位の数と十の位の数の和が3の倍数にならないもので、それらを列挙すると、
11、31、41、61、71,91
14、34、44、64、74、94
16、26、46、56、76、86
19、29、49、59、79、89
で、合計24個です。


簡単な問題です。

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