東久留米 学習塾 塾長ブログ

東京都東久留米市滝山の個別指導型学習塾 塾長白井精一郎のブログ

中学入試問題H31(13)〔灘中〕

2019-02-17 10:55:40 | 数学・算数の話
こんにちは。東久留米市の学習塾塾長です。

今回は、平成31年度灘中入試問題を取り上げます。

問題は、
「4桁の整数Aは百の位の数字が0です。Aの十の位の数字と一の位の数字を入れ替えて4桁の整数Bを作ります。4018と4081のようにAもBも7の倍数となるようなAは全部で何個ありますか。次の〔ヒント〕を参考にして答えなさい。ただし、4018と4081の2個を含め、AとBが等しい場合も含めます。

    〔ヒント〕 4081-4018=63=9×7=9×(8-1)
          4082-4028=54=9×6=9×(8-2)
          1000=7×143-1             」
です。

A=1000a+10b+c (1≦a≦9、0≦b,c≦9、a、b、cは整数)
とすると、
B=1000a+10c+b
になります。

ここで〔ヒント〕を参考にして、A-Bを計算すると、
A-B=1000a+10b+c-(1000a+10c+b)
   =9b-9c
   =9(b-c)
になり、仮にAが7の倍数の場合、Bが7の倍数になるのは、b-c が7の倍数のときであることが判ります。

続いて、Aが7の倍数になる場合を調べましょう。

〔ヒント〕を参考にしてAを変形すると、
A=(7×143-1)a+10b+c
 =7×143a-a+10b+c
から、Aが7の倍数になるのは、-a+10b+c が7の倍数のときであることが判ります。

以上をまとめると、問題に与えられた条件に従うAとBがともに7の倍数になるためには、
(1) b-c が7の倍数
(2) -a+10b+c が7の倍数
になることになります。

それでは、まず(1)を調べましょう。

b-c が7の倍数になるのは、表1のでマークしたb、cの組です。


▲表1.でマークしたb、cの組のときb-cは7の倍数です

次に(2)を調べましょう。

表2に、表1のでマークしたb、cのそれぞれの組について、(2)を満たすaの値を書き入れました。


▲表2.でマークしたb、cの組について(2)を満たすaの値を書き入れました

例えば、(b,c)=(0,0)の「7」は a=7を表していて、これから A=7000になり、(2,9)の「1,8」は、a=1または8を表していて、これから A=1029または8029になります。

つまり、表2に書き入れたaの個数がAの個数と同じになり、そのaの個数は21個です。

したがって、Aの個数は 21個 で、これが答えです。


簡単な問題です。

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