東久留米 学習塾 塾長ブログ

東京都東久留米市滝山の個別指導型学習塾 塾長白井精一郎のブログ

整数問題(41)

2019-11-20 11:00:01 | 数学・算数の話
こんにちは。東久留米市の学習塾塾長です。

今回は、整数問題です。

問題は、
「2桁の整数であって、いずれの桁の数も元の数を割り切るものの総和を求めよ。」
です。

2桁の整数Nを
N=10a+b
としましょう。

ここで、a、bはNを割り切るので a,b≠0 から
1≦a,b≦9      (1)
の整数になります。

このとき、Nはaで割り切れることから

は整数になり、したがって、aはbを割り切り、
b=ka         (2)
とすることができます。

ここで、

から、kは、

を満たす整数です。 

さらに、Nはbで割り切れることから

は整数になり、したがって、bは10aを割り切ります。

すると(2)から、kaは10aを割り切ることになり、したがって、kは10を割り切ります。

ここで、10を割り切る正の整数は、1、2、5 なので、k=1、2、5 になります。

ここから、kの値で場合分けしましょう。

k=1 の場合
(2)から a=b で、
N=11、22、33、44、55、66、77、88、99
です。

k=2 の場合
(2)から a=2b で、
N=12、24、36、48
です。

k=5 の場合
(2)から a=5b で、
N=15
です。

以上から、条件を満たすNの総和は、
  11+22+33+44+55+66+77+88+99
 +12+24+36+48
 +15
= 11×(1+2+3+4+5+6+7+8+9)
 +12×(1+2+3+4)
 +15
=11×45+12×10+15
=495+120+15
630
で、これが答えです。


簡単な問題です。

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