こんにちは。東久留米市の学習塾塾長です。
午前中は風が強かったのですが、午後になって落ち着いたようです。都立高校の一般入試まで1週間を切りました。受験生の皆さんは体調に気をつけて最後のひと踏ん張りです。
ターリ・シャーロット博士が著した「脳は楽観的に考える」のなかに面白い話があります。シャーロット博士の同僚の実験で、被験者に対して「賢い」または「愚か」の言葉をかけた後、被験者に作業させ、成功したときと失敗したときの脳の反応を調べるというものです。
結果は、被験者が作業に成功した場合、作業前の「賢い」「愚か」の声かけに依存せず、脳は不活性で、作業に失敗した場合、作業前に「賢い」と声かけされた被験者は脳が活性化したのに対し、「愚か」と声かけされた被験者の脳は不活性であった、というものでした。下図にまとめます。
▲作業前の「賢い」「愚か」の声かけと作業結果と脳の活性化
この実験の結論は、「作業前に「賢い」と声をかけられた被験者は、自分自身が良い成績を収めることを期待したが、誤答した場合、期待と結果が一致しなかったため、脳(前頭葉)でミスマッチのシグナルが生じ、脳は何が上手くいかなかったのかを懸命に知ろうとする」ということです。
さらに、「このシグナルの重要性は、学習を促す点にあり、間違いからの学習は、私たちの行動を最適な機能へと仕向けるために欠かせず、間違いへの注意力を高めると、次の作業のとき、より良い成績を収められるようになる」と言っています。
つまり、簡単に言うと「失敗は成功の母」というのは、成功する期待がある場合に正しいのであって、初めから失敗すると思っている場合、「やっぱりね」で終わってしまうということです。
中学生はあと1週間ほどで学年末試験ですが、少し高めの目標点数を定めて、それを達成できるという期待を抱くと良いでしょう。そして目標点数に届かなかったとき脳が活性化して、次の定期考査で良い成績が収められるようになるということです。(もちろん、試験勉強することになるのですが)
もし、目標点数を達成してしまったら、さらに目標点数を高くして、満点になってしまったら、テスト時間を減らしましょう。これが、茂木健一郎博士の「強化学習」になる訳です。
午前中は風が強かったのですが、午後になって落ち着いたようです。都立高校の一般入試まで1週間を切りました。受験生の皆さんは体調に気をつけて最後のひと踏ん張りです。
ターリ・シャーロット博士が著した「脳は楽観的に考える」のなかに面白い話があります。シャーロット博士の同僚の実験で、被験者に対して「賢い」または「愚か」の言葉をかけた後、被験者に作業させ、成功したときと失敗したときの脳の反応を調べるというものです。
結果は、被験者が作業に成功した場合、作業前の「賢い」「愚か」の声かけに依存せず、脳は不活性で、作業に失敗した場合、作業前に「賢い」と声かけされた被験者は脳が活性化したのに対し、「愚か」と声かけされた被験者の脳は不活性であった、というものでした。下図にまとめます。
▲作業前の「賢い」「愚か」の声かけと作業結果と脳の活性化
この実験の結論は、「作業前に「賢い」と声をかけられた被験者は、自分自身が良い成績を収めることを期待したが、誤答した場合、期待と結果が一致しなかったため、脳(前頭葉)でミスマッチのシグナルが生じ、脳は何が上手くいかなかったのかを懸命に知ろうとする」ということです。
さらに、「このシグナルの重要性は、学習を促す点にあり、間違いからの学習は、私たちの行動を最適な機能へと仕向けるために欠かせず、間違いへの注意力を高めると、次の作業のとき、より良い成績を収められるようになる」と言っています。
つまり、簡単に言うと「失敗は成功の母」というのは、成功する期待がある場合に正しいのであって、初めから失敗すると思っている場合、「やっぱりね」で終わってしまうということです。
中学生はあと1週間ほどで学年末試験ですが、少し高めの目標点数を定めて、それを達成できるという期待を抱くと良いでしょう。そして目標点数に届かなかったとき脳が活性化して、次の定期考査で良い成績が収められるようになるということです。(もちろん、試験勉強することになるのですが)
もし、目標点数を達成してしまったら、さらに目標点数を高くして、満点になってしまったら、テスト時間を減らしましょう。これが、茂木健一郎博士の「強化学習」になる訳です。