東久留米 学習塾 塾長ブログ

東京都東久留米市滝山の個別指導型学習塾 塾長白井精一郎のブログ

灘中の算数試験問題

2014-02-07 12:07:11 | 中学受験
こんにちは。東久留米市の学習塾塾長です。

毎日寒い日が続きますが、ついに明日はしっかりした雪が降るようです。この週末は、受験生の皆さんは暖かくして家で勉強しましょう。

開成中入学試験の算数問題に続いて、西の雄・灘中の問題をチェックしました。方程式などの知識があれば難しくはないですが、それを使わないと時間内に正解するのは大変そうです。そのなかで面白そうな問題が大問4のパズルでした。


▲灘中算数試験問題 大問4

1から19までの数を図のように配置して、直線上に並んだ数の合計を38にするという問題です。

一見したところ、空欄の○が11個で、直線上に並んだ数の和が38になるという条件で13式作れるので、11元1次連立方程式を解けば終わりです。しかし、変数が11というのも骨が折れるので手間をかけずに正解したいところです。

図をよく見ると、ア列、ク列、サ列の交点が9になることが判るので、1から19までの19個の数のうち既に使っている(配置されている)数は10個で、残り9個になります。つまり、残りの9個を配置すればよい訳です。

次に、どこの空欄に着目すれば良いかを考えると、空欄が2つある列と3つある列がありますが、ここは当然空欄が2つの列です。例えば、ウ列、カ列、ソ列の交点にある10に着目すると、カ列とソ列のそれぞれ2つの空欄には、和が28となる数が配置されなければなりません。残りの9個の数から2つの数の和が28となる組み合わせは、(12,16)、(13,15)の2通りですから、カ列とソ列の合わせて4つの空欄には、12、13、15および16のどれかが配置されるということです。同じ作業をア列、オ列、コ列にも施してお仕舞いです。

ところで、ア列、ク列、サ列の交点はどうして空欄にしてあったのですかね。灘中受験生に失礼じゃないかなぁ。